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2章
第2話 清く冷たい女王『マギエール・イリス』の願い
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イリス大公国の祖は、厳密にいえば、千年前に存在した勇者アルン・レウーラであるが、一般的には、ヴァイハルト皇国を興した英雄ゼルフ・ヴァイハルトの次男がそれであると認識されている。
すなわち、ゼルフの子ネドラー・ヴァイハルトと、勇者の仲間であった大魔法使いセイラ・サラディの夫婦がその始まりなのである。
現女王であるところの『マギエール・イリス』は14歳で即位し、その治世は7年を数えるのだから、現在は21歳でになっていた。
妙齢といえる年齢であるが、未だ独身であり、無論、世継ぎである子供もいない。
女王マギエールは、清廉潔白であり、明晰なる頭脳で導かれる決断はとても早く、且つ間違いがないと、その若さにも関わらず世間に広く賞賛されていた。
だが一方で、時に冷酷ともとれる決断すらも即断できる冷酷な王として恐れられている側面もあった。
だが総じて、賢王と呼ばれるに足る人物であったと理解して問題ないであろう。
だが、そんなマギエールはいつになく陰鬱と、ウダウダと、ウロウロ王の間を彷徨いながら珍しく悩んでいたのである。
話は、騎士ガルミアが女王に謁見する1日前に遡る……。
***
「どうしよう……。どうしたらいいの? 無理、無理よ、わたくしにはできない! でもそれは許されないわ……ああ、どうしたらいいの?」
わたくしは、自分の寝室で、かれこれ2時間ほど悩みの中に迷っていました。
だって、どうしたら良いかわからないのよ。
世間では『賢王』だとか『氷の女王』なんて呼ばれているけれど、わたくしだって悩む時はあるんです!
いえ……それは正確ではないわね。
ええ、訂正しましょう。
わたくしは人生で二度目の<<自分の欲望が、正しいであろう判断に勝ってしまう事案>>にぶつかっていたのです。
わたくしには夫がいません。
わたくしには子供がいません。
もちろん、わたくしはイリス大公国の王位継承権第一位であったのだし、14歳からは、女王に即位していたのだから、方々から良縁の話はあったわ。
でもダメね……。
わたくしは、国事に関しては……うん。割りと正しい決断を素早くできていると自負しているわ。
でも、ダメなのよ。
わたくしは自分のことになるとてんでダメ。
正しい判断なんてできやしないのよ。
本当ならイリスのことを考えて、例えば皇帝ルキウル・ヴァイハルト陛下が勧めた縁談なりを、喜んで受けるべきだったのだと思うわ。
でも、わたくしはできなかった。
自分の恋を優先してしまった。
正しい判断をできなかった。
これが人生で一度目の<<自分の欲望が、正しいであろう判断に勝ってしまう事案>>
わたくしはね……。
自分を護ってくれる近衛騎士団にいる若き騎士に、一目で恋に落ちてしまったの。
これは誰にも語れない、わたくしだけの秘密。
そして、決して叶うことのない、叶えてはいけない、叶えるつもりがない、わたくしの密かな願いだったわ。
そして今日、二つ目の自分本位の願いが、わたくしの中に生まれた。
生まれてしまった……。
――おぎゃぁ! おぎゃぁ!
――陛下……ご決断下さい!
――やめて! 姉さん……私の子を殺さないで!!
いくつかの声が、わたくしの耳に残っている。
赤子の泣き声。
決断を迫る侍女の声。
そして愛しき我が妹、クラベール・イリスの声が……。
***
わたくしの3つ下の妹は、天真爛漫で優しくて、誰からも愛される可憐な花のような女性なのです。
もちろん、わたくしもそんな妹が大好きで、心から愛しているわ。
わたくしたち姉妹は、それはまるで親友のように、いつだって仲が良かった。
お互いに本音で語り合える、とても大切で貴重な存在なのよ。
そんな妹が妊娠した時、王宮内からこんな声があがったのです。
――産まれてくる王妹クラベール様の御子を、陛下の養子にしてはどうか?
これはもちろん、わたくしに子がいないがゆえの声でした。
まだ21歳なのだから、いかにも早計な話だと思ったのだけれど、わたくしが全く結婚をする素振りを見せないものだから、家臣たちがそのように進言することを責めることは出来なかったわ。
本当に申し訳ないと、そう思ったの。
わたくしの個人的な我が儘が発端で、妹に対してそんな要望が出てしまうなんて……。
「姉さん。私ね……思うのよ。私の子が姉さんの子になるなんて、とても素敵なことだと思わない? だって、私達姉妹の愛を一身に浴びれるなんて、それは本当に幸せなことだもの」
妹は心から笑って、そう言ってくれた。
たとえ、わたくしの養子にならなくたって、産まれてくる妹の子は王位継承権の上位になるのだから、彼女に政略的な思惑なんてない。
というか、妹はそんなことを考える子じゃない。
ただ単純に、夫が……子供がいないことで、時に冷ややかな視線を浴びせられるわたくしのことを想って、そう言ってくれたのよ。
わたくしは妹の度重なる説得と、王宮内の要望に従って、妹の子を養子とすることを受け入れました。
そして今日の早朝、妹から可愛い女の子が産まれたのだけれど……。
――その子の髪は、絹のように滑らかで、美しい……白だった
***
「おぎゃぁ! おぎゃぁ!」
妹の居室で、産まれたばかりの赤子の声がなり響いていました。
小さな命を精一杯煌めかせて、赤子は力強い産声をわたくしに聞かせてくれていた。
「陛下……ご決断下さい!」
赤子を抱きかかえた侍女が、妹の面影をみせる可愛い赤子を見せながら、そう迫りました。
あなたが何を言いたいかなんて分かっているわ。
そうね、この赤子は『罪過の子』。
直ぐに殺さなければならない。
宗主国たるヴァイハルト皇国の法は、属国である国々もまた、従うべき法なのだから。
「やめて! 姉さん……私の子を殺さないで!!」
出産の疲労でやつれた顔をしながら、妹がわたくしに嘆願します。
ええ、そうでしょうとも。
そういえばあなたは、王であるわたくしに、一度だって我が儘なお願いはしなかったわね……。
あなたはそういう子だもの。
優しくて賢くて、いつだってわたくしを大切にしてくれる、自慢の妹だもの。
「ごめんなさい。少しだけ考えさせてちょうだい」
わたくしはそう言って、その場を離れることしか出来ませんでした。
「考える余地など、ありますでしょうか!」
普段であれば、絶対にそのような諫言をすることがない侍女が、わたくしの背中に激しく言葉を投げかけました。
ええ、そうでしょうね。
<<黒髪と白髪の人間は『罪過の子』である。それが生まれた場合は、即座に殺すように>>
この法律は、英雄ゼルフ・ヴァイハルトが自らの命を絶ってまで世界に厳命した法なのだから。
***
そうしてわたくしは、また一つ、女王として相応しくない自分本位の決断をしました。
――あの子を逃がそう……わたくしが愛する最高の騎士に託して……
これが人生で二度目の<<自分の欲望が、正しいであろう判断に勝ってしまう事案>>です。
わたくしはすぐさま画策に動きました。
まずは、妹の子を預けるに足る人物に話をつけなくてはならない。
残酷なお願いをしなくてはならない。
恐らくもなにも、間違いなくこの願いは、わたくしが密かに愛した一人の男の人生を壊すことになると、そう分かりきっていた。
そしてそれでも、あの御方ならそれを引き受けてくださるに違いないと、そうも思っていたのよ。
***
「ねぇオルガさん。お願いがあるのだけれど」
「これは陛下! このようなむさ苦しい場所にいらっしゃらずとも、いつでもお呼び立てくだされば良いものを……」
「いいのよ。だって今回のお話は、わたくしの個人的なものなのだから」
わたくしは近衛騎士団の団長室で、イリスの守り神『オルガ・イェールド』と相対していました。
オルガさんは世界の歴史に名を刻むような大豪傑だけれど、いつだってわたくしには優しく接してくれる人だった。
「あのね、オルガさん。あなたのところにガルミアって騎士がいたわよね?」
「いますな。うちのところの前隊長をやらせてますわ。若いのに優秀な男でしてね、確かまだ22だったと思います。ここだけの話ですが、あいつは儂をも越える逸材なんですわ…。しかし、陛下に名を記憶していただいているとは、さすがガルミアですな! グゥアッハッハ!!」
オルガさんは、そう、とても嬉しそうに笑いました。
「で、アイツがどうかしましたか?」
「ええ、これは本当に個人的なお願いなのだけれど、ガルミアさんをわたくしに下さらないかしら?」
「はて、申し訳ございませんが、おっしゃる意味がよくわかりませんな……」
「そうよね。何と言ったらいいか……ええと……」
どうにも言語化出来ない……。
説明するには、言えないことが多すぎるのよ。
私兵にする?
いいえ、ダメよ。
それならば、ガルミアさんは、王宮に存在することになってしまう。
となると、側近というのも勿論ダメ……。
あ、情夫なら、わたくしの部屋に隠していることにすれば、もしかしたら……。
「ふむ、良いでしょう。ガルミアは陛下に差し上げます」
わたくしが、思考を巡らせていると、オルガさんはそうおっしゃいました
「い、いいのかしら?」
「勿論ですとも。というかですね、そもそも近衛騎士は皆、陛下に剣を捧げているのです。ですから陛下のお好きにして良いのですぞ?」
「でも、そういうわけには……」
「グゥアッハッハ! あとは儂に任せてくだされ、明日には陛下のもとにガルミアをお届けしましょうぞ」
こうして、わたくしはガルミアさんを得ることが出来ました。
わたくしの可愛い妹の子を逃がすために必要なパーツを得ることが出来ました。
オルガさん、ごめんなさい。
ガルミアさん、ごめんなさい。
そして、国民のみなさん、いいえ、世界中のみなさん、ごめんなさい。
わたくしは『罪過の子』を殺すことが出来なかったのです。
すなわち、ゼルフの子ネドラー・ヴァイハルトと、勇者の仲間であった大魔法使いセイラ・サラディの夫婦がその始まりなのである。
現女王であるところの『マギエール・イリス』は14歳で即位し、その治世は7年を数えるのだから、現在は21歳でになっていた。
妙齢といえる年齢であるが、未だ独身であり、無論、世継ぎである子供もいない。
女王マギエールは、清廉潔白であり、明晰なる頭脳で導かれる決断はとても早く、且つ間違いがないと、その若さにも関わらず世間に広く賞賛されていた。
だが一方で、時に冷酷ともとれる決断すらも即断できる冷酷な王として恐れられている側面もあった。
だが総じて、賢王と呼ばれるに足る人物であったと理解して問題ないであろう。
だが、そんなマギエールはいつになく陰鬱と、ウダウダと、ウロウロ王の間を彷徨いながら珍しく悩んでいたのである。
話は、騎士ガルミアが女王に謁見する1日前に遡る……。
***
「どうしよう……。どうしたらいいの? 無理、無理よ、わたくしにはできない! でもそれは許されないわ……ああ、どうしたらいいの?」
わたくしは、自分の寝室で、かれこれ2時間ほど悩みの中に迷っていました。
だって、どうしたら良いかわからないのよ。
世間では『賢王』だとか『氷の女王』なんて呼ばれているけれど、わたくしだって悩む時はあるんです!
いえ……それは正確ではないわね。
ええ、訂正しましょう。
わたくしは人生で二度目の<<自分の欲望が、正しいであろう判断に勝ってしまう事案>>にぶつかっていたのです。
わたくしには夫がいません。
わたくしには子供がいません。
もちろん、わたくしはイリス大公国の王位継承権第一位であったのだし、14歳からは、女王に即位していたのだから、方々から良縁の話はあったわ。
でもダメね……。
わたくしは、国事に関しては……うん。割りと正しい決断を素早くできていると自負しているわ。
でも、ダメなのよ。
わたくしは自分のことになるとてんでダメ。
正しい判断なんてできやしないのよ。
本当ならイリスのことを考えて、例えば皇帝ルキウル・ヴァイハルト陛下が勧めた縁談なりを、喜んで受けるべきだったのだと思うわ。
でも、わたくしはできなかった。
自分の恋を優先してしまった。
正しい判断をできなかった。
これが人生で一度目の<<自分の欲望が、正しいであろう判断に勝ってしまう事案>>
わたくしはね……。
自分を護ってくれる近衛騎士団にいる若き騎士に、一目で恋に落ちてしまったの。
これは誰にも語れない、わたくしだけの秘密。
そして、決して叶うことのない、叶えてはいけない、叶えるつもりがない、わたくしの密かな願いだったわ。
そして今日、二つ目の自分本位の願いが、わたくしの中に生まれた。
生まれてしまった……。
――おぎゃぁ! おぎゃぁ!
――陛下……ご決断下さい!
――やめて! 姉さん……私の子を殺さないで!!
いくつかの声が、わたくしの耳に残っている。
赤子の泣き声。
決断を迫る侍女の声。
そして愛しき我が妹、クラベール・イリスの声が……。
***
わたくしの3つ下の妹は、天真爛漫で優しくて、誰からも愛される可憐な花のような女性なのです。
もちろん、わたくしもそんな妹が大好きで、心から愛しているわ。
わたくしたち姉妹は、それはまるで親友のように、いつだって仲が良かった。
お互いに本音で語り合える、とても大切で貴重な存在なのよ。
そんな妹が妊娠した時、王宮内からこんな声があがったのです。
――産まれてくる王妹クラベール様の御子を、陛下の養子にしてはどうか?
これはもちろん、わたくしに子がいないがゆえの声でした。
まだ21歳なのだから、いかにも早計な話だと思ったのだけれど、わたくしが全く結婚をする素振りを見せないものだから、家臣たちがそのように進言することを責めることは出来なかったわ。
本当に申し訳ないと、そう思ったの。
わたくしの個人的な我が儘が発端で、妹に対してそんな要望が出てしまうなんて……。
「姉さん。私ね……思うのよ。私の子が姉さんの子になるなんて、とても素敵なことだと思わない? だって、私達姉妹の愛を一身に浴びれるなんて、それは本当に幸せなことだもの」
妹は心から笑って、そう言ってくれた。
たとえ、わたくしの養子にならなくたって、産まれてくる妹の子は王位継承権の上位になるのだから、彼女に政略的な思惑なんてない。
というか、妹はそんなことを考える子じゃない。
ただ単純に、夫が……子供がいないことで、時に冷ややかな視線を浴びせられるわたくしのことを想って、そう言ってくれたのよ。
わたくしは妹の度重なる説得と、王宮内の要望に従って、妹の子を養子とすることを受け入れました。
そして今日の早朝、妹から可愛い女の子が産まれたのだけれど……。
――その子の髪は、絹のように滑らかで、美しい……白だった
***
「おぎゃぁ! おぎゃぁ!」
妹の居室で、産まれたばかりの赤子の声がなり響いていました。
小さな命を精一杯煌めかせて、赤子は力強い産声をわたくしに聞かせてくれていた。
「陛下……ご決断下さい!」
赤子を抱きかかえた侍女が、妹の面影をみせる可愛い赤子を見せながら、そう迫りました。
あなたが何を言いたいかなんて分かっているわ。
そうね、この赤子は『罪過の子』。
直ぐに殺さなければならない。
宗主国たるヴァイハルト皇国の法は、属国である国々もまた、従うべき法なのだから。
「やめて! 姉さん……私の子を殺さないで!!」
出産の疲労でやつれた顔をしながら、妹がわたくしに嘆願します。
ええ、そうでしょうとも。
そういえばあなたは、王であるわたくしに、一度だって我が儘なお願いはしなかったわね……。
あなたはそういう子だもの。
優しくて賢くて、いつだってわたくしを大切にしてくれる、自慢の妹だもの。
「ごめんなさい。少しだけ考えさせてちょうだい」
わたくしはそう言って、その場を離れることしか出来ませんでした。
「考える余地など、ありますでしょうか!」
普段であれば、絶対にそのような諫言をすることがない侍女が、わたくしの背中に激しく言葉を投げかけました。
ええ、そうでしょうね。
<<黒髪と白髪の人間は『罪過の子』である。それが生まれた場合は、即座に殺すように>>
この法律は、英雄ゼルフ・ヴァイハルトが自らの命を絶ってまで世界に厳命した法なのだから。
***
そうしてわたくしは、また一つ、女王として相応しくない自分本位の決断をしました。
――あの子を逃がそう……わたくしが愛する最高の騎士に託して……
これが人生で二度目の<<自分の欲望が、正しいであろう判断に勝ってしまう事案>>です。
わたくしはすぐさま画策に動きました。
まずは、妹の子を預けるに足る人物に話をつけなくてはならない。
残酷なお願いをしなくてはならない。
恐らくもなにも、間違いなくこの願いは、わたくしが密かに愛した一人の男の人生を壊すことになると、そう分かりきっていた。
そしてそれでも、あの御方ならそれを引き受けてくださるに違いないと、そうも思っていたのよ。
***
「ねぇオルガさん。お願いがあるのだけれど」
「これは陛下! このようなむさ苦しい場所にいらっしゃらずとも、いつでもお呼び立てくだされば良いものを……」
「いいのよ。だって今回のお話は、わたくしの個人的なものなのだから」
わたくしは近衛騎士団の団長室で、イリスの守り神『オルガ・イェールド』と相対していました。
オルガさんは世界の歴史に名を刻むような大豪傑だけれど、いつだってわたくしには優しく接してくれる人だった。
「あのね、オルガさん。あなたのところにガルミアって騎士がいたわよね?」
「いますな。うちのところの前隊長をやらせてますわ。若いのに優秀な男でしてね、確かまだ22だったと思います。ここだけの話ですが、あいつは儂をも越える逸材なんですわ…。しかし、陛下に名を記憶していただいているとは、さすがガルミアですな! グゥアッハッハ!!」
オルガさんは、そう、とても嬉しそうに笑いました。
「で、アイツがどうかしましたか?」
「ええ、これは本当に個人的なお願いなのだけれど、ガルミアさんをわたくしに下さらないかしら?」
「はて、申し訳ございませんが、おっしゃる意味がよくわかりませんな……」
「そうよね。何と言ったらいいか……ええと……」
どうにも言語化出来ない……。
説明するには、言えないことが多すぎるのよ。
私兵にする?
いいえ、ダメよ。
それならば、ガルミアさんは、王宮に存在することになってしまう。
となると、側近というのも勿論ダメ……。
あ、情夫なら、わたくしの部屋に隠していることにすれば、もしかしたら……。
「ふむ、良いでしょう。ガルミアは陛下に差し上げます」
わたくしが、思考を巡らせていると、オルガさんはそうおっしゃいました
「い、いいのかしら?」
「勿論ですとも。というかですね、そもそも近衛騎士は皆、陛下に剣を捧げているのです。ですから陛下のお好きにして良いのですぞ?」
「でも、そういうわけには……」
「グゥアッハッハ! あとは儂に任せてくだされ、明日には陛下のもとにガルミアをお届けしましょうぞ」
こうして、わたくしはガルミアさんを得ることが出来ました。
わたくしの可愛い妹の子を逃がすために必要なパーツを得ることが出来ました。
オルガさん、ごめんなさい。
ガルミアさん、ごめんなさい。
そして、国民のみなさん、いいえ、世界中のみなさん、ごめんなさい。
わたくしは『罪過の子』を殺すことが出来なかったのです。
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