1 / 1
鏡
しおりを挟む
私は暇があればいつも鏡を覗きこんでいる
子供の頃から使っている、ピンクの手鏡だ。
鏡に映る自分を見ると不思議と心が落ち着く。
そんなある時、いつものように鏡を覗いていると
鏡の中の自分が自分に微笑みかけてきた
一瞬、ゾッと身の毛が引いたが
所詮は自分。
鏡の中の自分に微笑み返す。
この出来事があったあと、1週間に1度。
数日に1度。と鏡の中の自分が勝手に動く現象が起きるようになった。
おはようと言えばおはようと返してくれる。
この鏡があればもう孤独にならない。
もともと内向的で友達が少なく人付き合いが苦手な私は
鏡の中の自分を「友達」のように感じるようになってしまった。
「あなたは間違ってないよ。」
この「友達」はいつでも私の味方
辛い時は話を聞いてくれるし
傷つくようなことは絶対に言ったりしない。
「私達はずっと一緒だよ。」
たとえそれが他人に理解されなくても
2人で居られるならそれでいい
もう「友達」以外なにも要らない
全て言う通りにするから奪わないで
xxx!!
なんでいつも私の邪魔をするの?
それは私の大切な「友達」
頭がおかしくなった?
ああ、うるさい!
もういい。邪魔をするなら、消えてしまえ
先程まで耳に響いていた高い声は
プツリと消えた
〇〇!△×〇〇!!?
しばらくすると今度は低い声が現れたが
すぐ消えた
数日するとおかしな臭いがしだした
それから、おそらく春夏が終わる頃まで、眠りつづけた。
目が覚めて
今、私は果てしない暗闇の中で「友達」を探し走り回っている。
鏡はもうずっと見ていない。
子供の頃から使っている、ピンクの手鏡だ。
鏡に映る自分を見ると不思議と心が落ち着く。
そんなある時、いつものように鏡を覗いていると
鏡の中の自分が自分に微笑みかけてきた
一瞬、ゾッと身の毛が引いたが
所詮は自分。
鏡の中の自分に微笑み返す。
この出来事があったあと、1週間に1度。
数日に1度。と鏡の中の自分が勝手に動く現象が起きるようになった。
おはようと言えばおはようと返してくれる。
この鏡があればもう孤独にならない。
もともと内向的で友達が少なく人付き合いが苦手な私は
鏡の中の自分を「友達」のように感じるようになってしまった。
「あなたは間違ってないよ。」
この「友達」はいつでも私の味方
辛い時は話を聞いてくれるし
傷つくようなことは絶対に言ったりしない。
「私達はずっと一緒だよ。」
たとえそれが他人に理解されなくても
2人で居られるならそれでいい
もう「友達」以外なにも要らない
全て言う通りにするから奪わないで
xxx!!
なんでいつも私の邪魔をするの?
それは私の大切な「友達」
頭がおかしくなった?
ああ、うるさい!
もういい。邪魔をするなら、消えてしまえ
先程まで耳に響いていた高い声は
プツリと消えた
〇〇!△×〇〇!!?
しばらくすると今度は低い声が現れたが
すぐ消えた
数日するとおかしな臭いがしだした
それから、おそらく春夏が終わる頃まで、眠りつづけた。
目が覚めて
今、私は果てしない暗闇の中で「友達」を探し走り回っている。
鏡はもうずっと見ていない。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
この作品は感想を受け付けておりません。
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる