100gの記憶

MAMEDEN

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100gの記憶

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100gの記憶①

「やっと終わったー♪」

時刻は17時30分、優花は食肉工場の仕事を終え自転車で帰路に着く。

高校卒業後、地元で就職活動するも苦戦。なんとか5社目にて今の仕事に決まった。

本当は事務系のOLを目指していたのに、、、まっ、1日中包丁を持ち肉をカットするのは控えめな性格の私にはお似合いかもしれない。

途中スーパーに寄り食材を買い自宅に戻る。

「ただいま~!」

「おっ、優花おかえりー」彼氏の翔太がリビングでスマホゲームをしながら振り向く。
翔太は幼なじみ。と言っても年齢は6つも上。実家が隣りどうし、お互い1人っ子という事もあり昔から妹の様に可愛がって貰った♫

翔太は地元のレンタリースの営業マン。土日休みの為、毎週末は擬似夫婦ごっこ。翔太は実家暮らしだけど、私の為に家賃の半分を出してくれる。翔太様さまです。

夕飯も洗い物も終えまったりムードの中、翔太が寄って来た。

「今日、仲良ししてもいい?」
仲良しとは私たちのエッチの隠語?まっ、隠れてないかも知れないけど。

「え~、先週もしたよ?もう溜まったの~??」
私は行為自体あまり好きではない。でも、男の子の生理現象だし、いつかは結婚して子供も産みたい。こんな事で翔太との間にわだかまりを作りたくもない。

「しょうがないなー、お風呂入ってからね。翔太が先に入る~?」
翔太はシャツを脱ぎながら
「一緒にはいるー!!」

26歳の大きな子供みたい。無邪気な笑顔に癒される反面、、、正直面倒クサイ。女の子にはムダ毛の処理もあれば、メイクのやり直しやら色々あるのよ。

先に私が入り、湯船に浸かりながら後から翔太を呼ぶ。
「優花、お待たせー!!」
元気良く翔太+翔太の翔太?(笑)が浴室に入ってきた。

私も慣れたもんで、リトル翔太を指差し
「まだ、早いから。それ、なんとかなんない?」
、、、、、
「なんなーい!」開き直る翔太を見ながら、本当にこの人は6つも歳上?と毎回おもう。

身体を洗う翔太。翔太のペニスの付け根にある傷を眺めながら思う。
オチンチンってなんだろ。生物学的な話ではなく、その不思議なカタチ。
小さい頃から自分には無いもの。親に隠れて鏡で何度もみた。
「まだ生えてないや、、、」いつか生えると思っていた。だって、隣のお兄ちゃんが言っていたから。

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