5 / 8
車の中で
しおりを挟む
デート当日。
私は普段着とは違う女の子っぽい服を身につけ、髪型も整えて、香水もつけたりしていた。
自分なりに、なかなかの完成度だ。
彼は、家の近くまで迎えに来てくれたりして私は、その優しさが嬉しかった。
「 今日は遊園地に行こう! 」
車で迎えに来てくれた彼は、高校生の私からすると大人の男性に見える。
車の中で流れる音楽も洋楽で、大人の仲間入りをしたようなそんな気分だ。
美容室で見る彼とはあきらかに違う。
服装も喋り方も違う。自分が特別な存在になれたような錯覚を感じてしまう。
知らない一面が見れたようで、私の心の中は大はしゃぎしている。
胸がドキドキして、私は完全に乙女になっていた。
「 今日はいつも以上に可愛いね! 」
「 ありがとうございます!」
あまり褒められる事がなかった私は、嬉しくてたまらなかった。
好きと言ってしまおうかと思ったけど、やっぱり言えない。
いつも以上にカッコよく見えてしまう。
信号で止まる度に、彼は携帯を気にしていた。
誰か、連絡がくるのかな?くらいにしか思っていなかった。
しばらく車を走らせて、遊園地が見えてきていた。
「 そろそろ着くよ 」
あの頃の私は、その彼が特別で何をしてもカッコイイ!!
ただそれだけで、恋の魔法にかかってしまっていたのだろう。
まだまだこれからが、私の胸きゅんデートの始まりだった。
私は普段着とは違う女の子っぽい服を身につけ、髪型も整えて、香水もつけたりしていた。
自分なりに、なかなかの完成度だ。
彼は、家の近くまで迎えに来てくれたりして私は、その優しさが嬉しかった。
「 今日は遊園地に行こう! 」
車で迎えに来てくれた彼は、高校生の私からすると大人の男性に見える。
車の中で流れる音楽も洋楽で、大人の仲間入りをしたようなそんな気分だ。
美容室で見る彼とはあきらかに違う。
服装も喋り方も違う。自分が特別な存在になれたような錯覚を感じてしまう。
知らない一面が見れたようで、私の心の中は大はしゃぎしている。
胸がドキドキして、私は完全に乙女になっていた。
「 今日はいつも以上に可愛いね! 」
「 ありがとうございます!」
あまり褒められる事がなかった私は、嬉しくてたまらなかった。
好きと言ってしまおうかと思ったけど、やっぱり言えない。
いつも以上にカッコよく見えてしまう。
信号で止まる度に、彼は携帯を気にしていた。
誰か、連絡がくるのかな?くらいにしか思っていなかった。
しばらく車を走らせて、遊園地が見えてきていた。
「 そろそろ着くよ 」
あの頃の私は、その彼が特別で何をしてもカッコイイ!!
ただそれだけで、恋の魔法にかかってしまっていたのだろう。
まだまだこれからが、私の胸きゅんデートの始まりだった。
0
あなたにおすすめの小説
雪の日に
藤谷 郁
恋愛
私には許嫁がいる。
親同士の約束で、生まれる前から決まっていた結婚相手。
大学卒業を控えた冬。
私は彼に会うため、雪の金沢へと旅立つ――
※作品の初出は2014年(平成26年)。鉄道・駅などの描写は当時のものです。
腹黒上司が実は激甘だった件について。
あさの紅茶
恋愛
私の上司、坪内さん。
彼はヤバいです。
サラサラヘアに甘いマスクで笑った顔はまさに王子様。
まわりからキャーキャー言われてるけど、仕事中の彼は腹黒悪魔だよ。
本当に厳しいんだから。
ことごとく女子を振って泣かせてきたくせに、ここにきて何故か私のことを好きだと言う。
マジで?
意味不明なんだけど。
めっちゃ意地悪なのに、かいま見える優しさにいつしか胸がぎゅっとなってしまうようになった。
素直に甘えたいとさえ思った。
だけど、私はその想いに応えられないよ。
どうしたらいいかわからない…。
**********
この作品は、他のサイトにも掲載しています。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ヤクザの若頭は、年の離れた婚約者が可愛くて仕方がない
絹乃
恋愛
ヤクザの若頭の花隈(はなくま)には、婚約者がいる。十七歳下の少女で組長の一人娘である月葉(つきは)だ。保護者代わりの花隈は月葉のことをとても可愛がっているが、もちろん恋ではない。強面ヤクザと年の離れたお嬢さまの、恋に発展する前の、もどかしくドキドキするお話。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
笑わない妻を娶りました
mios
恋愛
伯爵家嫡男であるスタン・タイロンは、伯爵家を継ぐ際に妻を娶ることにした。
同じ伯爵位で、友人であるオリバー・クレンズの従姉妹で笑わないことから氷の女神とも呼ばれているミスティア・ドゥーラ嬢。
彼女は美しく、スタンは一目惚れをし、トントン拍子に婚約・結婚することになったのだが。
うっかり結婚を承諾したら……。
翠月るるな
恋愛
「結婚しようよ」
なんて軽い言葉で誘われて、承諾することに。
相手は女避けにちょうどいいみたいだし、私は煩わしいことからの解放される。
白い結婚になるなら、思う存分魔導の勉強ができると喜んだものの……。
実際は思った感じではなくて──?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる