4 / 40
3
しおりを挟む
「ご機嫌よう、エトワール様。昨日は大丈夫でしたか?朝から体調悪かったんですよね?みなさん心配していらしましたよ。」
「そうですよ!殿下なんて今にもエトワール様のところへ駆け付けたそうでしたわ。」
「体調が悪いながらも入学式に参加されようとするその心意気!さすがですわー!」
体調よりも、昨日のハンナの説教の方が心にきているのだが…
そんなことを言えるわけもなく
「皆さん、心配して頂きありがとうございます。」
ニッコリ。
「「「こちらこそありがとうございます!」」」
朝からこれの繰り返しである。
なんで無断欠席で私の株は上がっているのだろう…?
普通はもっと非難されるはずなのでは?
そして何故お礼を言うとお礼し返されるのか…。
全く理解できないが、1つ確かなことは…
「ウィルいったい何をしたの?」
「僕は何もしてないよ。きっとシアの人望だね。」
ジトっと睨む。
「強いて言えば、シアが心配だって言った事ぐらいかなー。」
絶対それじゃん!
ほんっと入学式休んで良いことが一つもない!
いや、嬉しかったことはあるんだけど…今の状況じゃ不安しかないというか…。
そうこうしているうちに教室に着いたらしい。
今更ながらこの学園について軽く説明を入れておこう。
アルフォード学園
遥か遠い昔、この国の王族の1人が建てた学園で彼は初代学長を務めたとされる。
当時では珍しい、全寮制、身分を問わない実力主義の学園だったこともあり、国内外からありとあらゆる人材が訪れた。
もちろん教師陣も粒揃いであり、中には世界を救ったとされる英雄もいたとかいないとか。
そんな名門校とされるこの学園では、魔物とこれからの私たちの暮らしについての教育が主とされている。
魔物の生態系は今でもはっきりとわかっておらず、
けれど、年々確実にその数を増やしていっている。
そんな魔物たちに対処するために作られたのがこの学園だ。
魔物研究の第一線でもある。
まさに人類の希望だ。
本当に初代学長は偉大だったと思うよ。
この学園がなければ、人類はとっくに滅んでいただろうから。
教室に入れば見知った顔ばかり…。
まあ、貴族間の交流は良くあることだからね。
そんなものだろうと納得しかけるが…
それにしても本当に…知り合いしか…人為的作為すら感じるほどに?
主に隣の。
ちらっと見上げると、ニッコリ微笑んできやがった…!
絶対こいつやってやがる…。
学園の名誉のために言っておくと、こんなことは普通あり得ないからね!?
詳しくは言えないけど、こんな芸当が出来るのはこいつだけだからね!?
「リア?難しい顔をされてどうされたのですか?まさか!まだ体調がよろしくないので!?」
赤髪のスッゴイ美女がドアップで私の顔を心配そうに覗き込んでくる。
「大丈夫ですよ。心配してくれてありがとうございます。」
ニコッ。
「はうっ!ンンッ、良かったですわ。わたくし、昨日から本当に心配で心配で…。」
涙目で私の両手を握ってくる。
そんな顔をされると、私が本当に悪い事をしたみたいで…。
良心が痛むよー
「レーゼ。リアが困っているだろ。いい加減泣き止め。」
赤髪の美丈夫がめんどくさそうにレーゼに話しかける。
「何言ってるんですか!お兄様!わたくし泣いてなんかいませんわ!」
「半泣きだろうが。」
とまあこんな感じで、いつも通り兄弟喧嘩が始まるのであった。
セレナーゼ・ファーナジナ
ロベルト・ファーナジナ
彼女達は隣国、ファーナジナ帝国の皇女と皇子である。
そこに
「なになにー?レーゼちゃん泣いてるのー?俺が慰めてあげよっかー?」
「馬鹿レオやめておけ。骨の髄まで燃やし尽くされるぞ。」
馬鹿2人組…ではなく、
オレンジ髪がレオナルド・オリアンテ
青髪がマクシュマ・キジュン
「貴方達わたくしに失礼ではなくって?」
レーゼが絶対零度の微笑みを向ける。
皇族にこんな事が言える彼らもまた…王族なのであった。
「そうですよ!殿下なんて今にもエトワール様のところへ駆け付けたそうでしたわ。」
「体調が悪いながらも入学式に参加されようとするその心意気!さすがですわー!」
体調よりも、昨日のハンナの説教の方が心にきているのだが…
そんなことを言えるわけもなく
「皆さん、心配して頂きありがとうございます。」
ニッコリ。
「「「こちらこそありがとうございます!」」」
朝からこれの繰り返しである。
なんで無断欠席で私の株は上がっているのだろう…?
普通はもっと非難されるはずなのでは?
そして何故お礼を言うとお礼し返されるのか…。
全く理解できないが、1つ確かなことは…
「ウィルいったい何をしたの?」
「僕は何もしてないよ。きっとシアの人望だね。」
ジトっと睨む。
「強いて言えば、シアが心配だって言った事ぐらいかなー。」
絶対それじゃん!
ほんっと入学式休んで良いことが一つもない!
いや、嬉しかったことはあるんだけど…今の状況じゃ不安しかないというか…。
そうこうしているうちに教室に着いたらしい。
今更ながらこの学園について軽く説明を入れておこう。
アルフォード学園
遥か遠い昔、この国の王族の1人が建てた学園で彼は初代学長を務めたとされる。
当時では珍しい、全寮制、身分を問わない実力主義の学園だったこともあり、国内外からありとあらゆる人材が訪れた。
もちろん教師陣も粒揃いであり、中には世界を救ったとされる英雄もいたとかいないとか。
そんな名門校とされるこの学園では、魔物とこれからの私たちの暮らしについての教育が主とされている。
魔物の生態系は今でもはっきりとわかっておらず、
けれど、年々確実にその数を増やしていっている。
そんな魔物たちに対処するために作られたのがこの学園だ。
魔物研究の第一線でもある。
まさに人類の希望だ。
本当に初代学長は偉大だったと思うよ。
この学園がなければ、人類はとっくに滅んでいただろうから。
教室に入れば見知った顔ばかり…。
まあ、貴族間の交流は良くあることだからね。
そんなものだろうと納得しかけるが…
それにしても本当に…知り合いしか…人為的作為すら感じるほどに?
主に隣の。
ちらっと見上げると、ニッコリ微笑んできやがった…!
絶対こいつやってやがる…。
学園の名誉のために言っておくと、こんなことは普通あり得ないからね!?
詳しくは言えないけど、こんな芸当が出来るのはこいつだけだからね!?
「リア?難しい顔をされてどうされたのですか?まさか!まだ体調がよろしくないので!?」
赤髪のスッゴイ美女がドアップで私の顔を心配そうに覗き込んでくる。
「大丈夫ですよ。心配してくれてありがとうございます。」
ニコッ。
「はうっ!ンンッ、良かったですわ。わたくし、昨日から本当に心配で心配で…。」
涙目で私の両手を握ってくる。
そんな顔をされると、私が本当に悪い事をしたみたいで…。
良心が痛むよー
「レーゼ。リアが困っているだろ。いい加減泣き止め。」
赤髪の美丈夫がめんどくさそうにレーゼに話しかける。
「何言ってるんですか!お兄様!わたくし泣いてなんかいませんわ!」
「半泣きだろうが。」
とまあこんな感じで、いつも通り兄弟喧嘩が始まるのであった。
セレナーゼ・ファーナジナ
ロベルト・ファーナジナ
彼女達は隣国、ファーナジナ帝国の皇女と皇子である。
そこに
「なになにー?レーゼちゃん泣いてるのー?俺が慰めてあげよっかー?」
「馬鹿レオやめておけ。骨の髄まで燃やし尽くされるぞ。」
馬鹿2人組…ではなく、
オレンジ髪がレオナルド・オリアンテ
青髪がマクシュマ・キジュン
「貴方達わたくしに失礼ではなくって?」
レーゼが絶対零度の微笑みを向ける。
皇族にこんな事が言える彼らもまた…王族なのであった。
0
あなたにおすすめの小説
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
ひみつの姫君 ~男爵令嬢なのにくじ引きで王子のいる生徒会の役員になりました!~
らな
恋愛
男爵令嬢のリアはアルノー王国の貴族の子女が通う王立学院の1年生だ。
高位貴族しか入れない生徒会に、なぜかくじ引きで役員になることになってしまい、慌てふためいた。今年の生徒会にはアルノーの第2王子クリスだけではなく、大国リンドブルムの第2王子ジークフェルドまで在籍しているのだ。
冷徹な公爵令息のルーファスと、リアと同じくくじ引きで選ばれた優しい子爵令息のヘンドリックの5人の生徒会メンバーで繰り広げる学園ラブコメ開演!
リアには本人の知らない大きな秘密があります。
リアを取り巻く男性陣のやり取りや友情も楽しんでいただけたら嬉しいです。
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
悪役令嬢の断罪――え、いま婚約破棄と?聞こえませんでしたわ!
ちゃっぴー
恋愛
公爵令嬢アクア・ラズライトは、卒業パーティーの最中に婚約者であるジュリアス殿下から「悪役令嬢」として断罪を突きつけられる。普通なら泣き崩れるか激昂する場面――しかし、超合理的で節約家なアクアは違った。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる