また会えたのは嬉しいんだけど…これ、どうすれば?

フリージア

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「ご機嫌よう、エトワール様。昨日は大丈夫でしたか?朝から体調悪かったんですよね?みなさん心配していらしましたよ。」

「そうですよ!殿下なんて今にもエトワール様のところへ駆け付けたそうでしたわ。」

「体調が悪いながらも入学式に参加されようとするその心意気!さすがですわー!」

体調よりも、昨日のハンナの説教の方が心にきているのだが…
そんなことを言えるわけもなく

「皆さん、心配して頂きありがとうございます。」

ニッコリ。

「「「こちらこそありがとうございます!」」」

朝からこれの繰り返しである。

なんで無断欠席で私の株は上がっているのだろう…?
普通はもっと非難されるはずなのでは?
そして何故お礼を言うとお礼し返されるのか…。
全く理解できないが、1つ確かなことは…

「ウィルいったい何をしたの?」

「僕は何もしてないよ。きっとシアの人望だね。」

ジトっと睨む。

「強いて言えば、シアが心配だって言った事ぐらいかなー。」

絶対それじゃん!
ほんっと入学式休んで良いことが一つもない!
いや、嬉しかったことはあるんだけど…今の状況じゃ不安しかないというか…。
そうこうしているうちに教室に着いたらしい。

今更ながらこの学園について軽く説明を入れておこう。

アルフォード学園
遥か遠い昔、この国の王族の1人が建てた学園で彼は初代学長を務めたとされる。
当時では珍しい、全寮制、身分を問わない実力主義の学園だったこともあり、国内外からありとあらゆる人材が訪れた。
もちろん教師陣も粒揃いであり、中には世界を救ったとされる英雄もいたとかいないとか。
そんな名門校とされるこの学園では、魔物とこれからの私たちの暮らしについての教育が主とされている。
魔物の生態系は今でもはっきりとわかっておらず、
けれど、年々確実にその数を増やしていっている。
そんな魔物たちに対処するために作られたのがこの学園だ。
魔物研究の第一線でもある。

まさに人類の希望だ。
本当に初代学長は偉大だったと思うよ。
この学園がなければ、人類はとっくに滅んでいただろうから。







教室に入れば見知った顔ばかり…。
まあ、貴族間の交流は良くあることだからね。
そんなものだろうと納得しかけるが…
それにしても本当に…知り合いしか…人為的作為すら感じるほどに?
主に隣の。
ちらっと見上げると、ニッコリ微笑んできやがった…!
絶対こいつやってやがる…。
学園の名誉のために言っておくと、こんなことは普通あり得ないからね!?
詳しくは言えないけど、こんな芸当が出来るのはこいつだけだからね!?

「リア?難しい顔をされてどうされたのですか?まさか!まだ体調がよろしくないので!?」

赤髪のスッゴイ美女がドアップで私の顔を心配そうに覗き込んでくる。

「大丈夫ですよ。心配してくれてありがとうございます。」

ニコッ。

「はうっ!ンンッ、良かったですわ。わたくし、昨日から本当に心配で心配で…。」

涙目で私の両手を握ってくる。
そんな顔をされると、私が本当に悪い事をしたみたいで…。
良心が痛むよー

「レーゼ。リアが困っているだろ。いい加減泣き止め。」

赤髪の美丈夫がめんどくさそうにレーゼに話しかける。

「何言ってるんですか!お兄様!わたくし泣いてなんかいませんわ!」

「半泣きだろうが。」

とまあこんな感じで、いつも通り兄弟喧嘩が始まるのであった。

セレナーゼ・ファーナジナ
ロベルト・ファーナジナ

彼女達は隣国、ファーナジナ帝国の皇女と皇子である。

そこに

「なになにー?レーゼちゃん泣いてるのー?俺が慰めてあげよっかー?」

「馬鹿レオやめておけ。骨の髄まで燃やし尽くされるぞ。」

馬鹿2人組…ではなく、
オレンジ髪がレオナルド・オリアンテ
青髪がマクシュマ・キジュン

「貴方達わたくしに失礼ではなくって?」

レーゼが絶対零度の微笑みを向ける。

皇族にこんな事が言える彼らもまた…王族なのであった。
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