25 / 114
第3章「星を追った。ツキはなかった。花は咲いた」
第25話「結んで、開いて、手を打って、結んで」
しおりを挟む
ファンが幌馬車の速度を緩める。街の防壁が見えてきた。
城壁の前での質問は酷く簡単で、キャビンのエルも疑問を口にする。
「奇妙ですね」
今まで巡ってきた場所は農村であったから、単純に比較する事はできないが、こんな時代に、こんな防壁を持つ街の衛兵が簡単に旅芸人を通すなど考えられない。
「奇妙ッスね」
ファンも奇妙に思い、もう一度、門を振り返った。
防壁に修繕の必要な箇所は見当たらず、兵士の装備も整っている――つまり十二分に防衛力を保持している事になり、それは規律の下になければおかしい。
「……」
ファンは帽子を目深に被り直し、目を細めて思案顔。笑顔を絶やさないのが芸人の第一だと心得ているが、旅芸人となれば他にも身に着けなければならないものがある。
危機管理だ。
退避と回避を重要視するのは、何も戦闘に限った事ではない。
――さて、どういう領主だ?
この辺の知識は、悲しいかなファンの「騎士爵の息子」でしかない身分が限界を見せる。貴族同士ならば繋がりもあるし、領主の為人も聞こえてくるだろうが、平民のファンでは噂レベルの事しか聞こえない。フミの事を知らなかったのが、何よりの例だ。
とっとと出て行くのが正解とも思うのだが、そうもできない理由がある。
「……合流は、いつでした?」
エルがいう「合流」だ。
街道沿いの街であるから、ここへファンの実家から連絡と仕送りが来る予定なのだ。
「明日か、明後日か……」
ファンの声も明るくはない。約束の日時は明日の昼という事になっているが、そこは前後する。手紙の遣り取り、交通の不便さ――そもそも二人の故郷であるドュフテフルスは、途中で船旅が必要な所だ。
約束は当然の如く前後する。
そして使いも決まっている人が来るとは限らない。
そう考えたところで、ファンはパンッと自分で頬を張る。
「あー、ヤダヤダ。早く売れたいッスなぁ」
ニッと笑い、芸人に戻った。差し当たって重要なのは、合流するまで騒動を避ける事と、その後、手早く立ち去る事だ。
「とりあえず宿を決めて、道路の使用許可を取るとするッスよ」
***
こういう時代であるから、何か一つを充実させれば、他が犠牲になるのが常である。
この街が持つ欠点は、防衛に重きを置きすぎている事だと、ファンとエルは共通して感じていた。
治安維持はどんな分野にも影響する事であるから、優先順位が高いのは確か。
しかし度が過ぎれば、別の問題が首をもたげ始める。
衛兵の選民化だ。
宿の前へ停めた幌馬車から降りながら、エルは小難しい顔をさせられる。
「芸事するには向かない土地です、これは」
街の中は、どこか活気がない。
その原因は一目瞭然で、衛兵の横暴さがあるからだ。
「正規の教育をされた騎士じゃなさそうッスね」
傭兵崩れ――多くの場合は、逃散した農民が身を落としている――だ。武器の扱いに長けているのではなく、暴力に長けているというタイプであるから、健全な精神などは望めない。
ファンの呟きは、そんな横暴な衛兵には聞こえなかったはずだ。
だが羽根つき帽子と、派手な身なりが目を引いてしまう。
「おい、お前!」
胴間声がファンとエルを打った。
「見かけん顔だ。何者だ!?」
そう問われても、街中に入ってきている以上、防壁での審査をクリアしている身であるから、悪意を向けられる覚えはない。
「旅芸人ッス。自分はファン。ラッパを吹きます。大道芸とか、ダンスとかも披露します」
「私はエル。歌は私の担当です」
できる限り柔和に話しかけたつもりであるが、それが却って衛兵の癪に障ったのかも知れない。
「旅芸人だァ?」
態とらしく間延びさせたのは脅しをかけたいからだろうか。
「大道芸が得意っていったな? 何ができる」
「最近は、ジャグリングとかやってるッスよ」
そういいながらファンが捲ったタバードの下には、先日の村で譲ってもらったスローイングナイフがある。
「面白い。やってみろ」
「それなら、すぐに」
と、スローイングナイフを取り出すファンであったが、衛兵は「待て」と大声を出し、
「どうせなら、その上に乗ってやれ」
指差すのは、ゴミ箱にでも使っているバケツ。
「へ?」
素っ頓狂な声を出すファンであったが、それはポーズだ。気が付けば、遠巻きに街の人間がファンと衛兵の遣り取りを見ている。
「また、厄介な事に……」
「シッ、聞かれるわよ」
とばっちりはご免だと口々にいっている者たちの顔は、皆一様に顰めっ面だ。
その顔をファンは気にする。
――煤けた顔を笑顔に! 赤茶けた土地を畑や街に!
普段から口にしている言葉に嘘はない。
衛兵はゴミ箱を見窄らしいお立ち台にし、さらし者にしてやろうという意図でいったのだろうが、ファンは寧ろ逆手に取る。
「お安いご用ッスよ。でも、こうやった方が面白いッスよ」
ゴミ箱を寝かせ、エルから受け取った板を載せ、ひらりと飛び乗る。当然、転がる。そして安定して転がるように設計されていないのだから、ファンが足場にした板はグラグラだ。
「ははッ!」
バカが調子に乗ったと衛兵は笑うのだが、ファンは飛び乗ると同時にタバードの下からスローイングナイフを4本、抜き放つ。
流白銀のナイフは陽光を受けてキラリキラリと輝きながら弧を描き、宙を舞う。
「ホッ、ホッ、ホッ……」
態と口を半開きにして道化のような表情を作っているものだから、衛兵はいつ失敗するかと底意地の悪い笑みを浮かべてしまう。
その笑みが最高潮に達したと思った瞬間、ファンはいう。
「エル、あと1本、追加してほしいッス!」
馬車の中に入れてあるのがあるだろうといえば、エルは「はい」と返事をし、馬車の中から1本、スローイングナイフを取り出し、スッとファンへ向けて投げた。
「わッ!」
見物している街の者から悲鳴が上がった。
だがエルが投じたナイフの柄を宙で掴んだファンは、それをジャグリングの中に組み込んでしまう。
ホッとした空気が流れたところで、今度はエルが声を張り上げる。
「はい、もう1本!」
不意打ちのようにもう1本のナイフを追加した!
「え、え……!? おおッ!」
ファンが慌てた声を出すが、これも演技だ。
慌てた声と共にジャグリングの速度を上げ、合計6本のナイフを宙に舞わせる。
その速度、高さを上げていき、最高点に達したところで、ひらりとファンが宙返り。
宙に舞うナイフを全て両手に纏めて着地すると、タンッと軽い音を立てて見得を切る。
「お粗末様でした」
歓声が上がるが、この歓声は衛兵にとって面白くない。
「つまらん!」
怒声で皆を黙らせる。
「つまらん芸を見せおって!」
衛兵が求めていたのは、失敗して恥を掻くシーンだ。決して歓声を浴びるファンの姿ではない。
「その軽業、怪しい。間者ではないのか。詰め所へ連れていけ!」
横暴というにはあまりにも横暴な言葉であるが、逆らえる者がいない。
歓声を上げていた観客は、一瞬で街の住人に逆戻りし、衛兵へ道を空けてしまう。
だが、次の瞬間だった。
「おーっと、すんません! 空けて、空けてーッ!」
悲鳴と共にやって来たのは、天の助けか?
城壁の前での質問は酷く簡単で、キャビンのエルも疑問を口にする。
「奇妙ですね」
今まで巡ってきた場所は農村であったから、単純に比較する事はできないが、こんな時代に、こんな防壁を持つ街の衛兵が簡単に旅芸人を通すなど考えられない。
「奇妙ッスね」
ファンも奇妙に思い、もう一度、門を振り返った。
防壁に修繕の必要な箇所は見当たらず、兵士の装備も整っている――つまり十二分に防衛力を保持している事になり、それは規律の下になければおかしい。
「……」
ファンは帽子を目深に被り直し、目を細めて思案顔。笑顔を絶やさないのが芸人の第一だと心得ているが、旅芸人となれば他にも身に着けなければならないものがある。
危機管理だ。
退避と回避を重要視するのは、何も戦闘に限った事ではない。
――さて、どういう領主だ?
この辺の知識は、悲しいかなファンの「騎士爵の息子」でしかない身分が限界を見せる。貴族同士ならば繋がりもあるし、領主の為人も聞こえてくるだろうが、平民のファンでは噂レベルの事しか聞こえない。フミの事を知らなかったのが、何よりの例だ。
とっとと出て行くのが正解とも思うのだが、そうもできない理由がある。
「……合流は、いつでした?」
エルがいう「合流」だ。
街道沿いの街であるから、ここへファンの実家から連絡と仕送りが来る予定なのだ。
「明日か、明後日か……」
ファンの声も明るくはない。約束の日時は明日の昼という事になっているが、そこは前後する。手紙の遣り取り、交通の不便さ――そもそも二人の故郷であるドュフテフルスは、途中で船旅が必要な所だ。
約束は当然の如く前後する。
そして使いも決まっている人が来るとは限らない。
そう考えたところで、ファンはパンッと自分で頬を張る。
「あー、ヤダヤダ。早く売れたいッスなぁ」
ニッと笑い、芸人に戻った。差し当たって重要なのは、合流するまで騒動を避ける事と、その後、手早く立ち去る事だ。
「とりあえず宿を決めて、道路の使用許可を取るとするッスよ」
***
こういう時代であるから、何か一つを充実させれば、他が犠牲になるのが常である。
この街が持つ欠点は、防衛に重きを置きすぎている事だと、ファンとエルは共通して感じていた。
治安維持はどんな分野にも影響する事であるから、優先順位が高いのは確か。
しかし度が過ぎれば、別の問題が首をもたげ始める。
衛兵の選民化だ。
宿の前へ停めた幌馬車から降りながら、エルは小難しい顔をさせられる。
「芸事するには向かない土地です、これは」
街の中は、どこか活気がない。
その原因は一目瞭然で、衛兵の横暴さがあるからだ。
「正規の教育をされた騎士じゃなさそうッスね」
傭兵崩れ――多くの場合は、逃散した農民が身を落としている――だ。武器の扱いに長けているのではなく、暴力に長けているというタイプであるから、健全な精神などは望めない。
ファンの呟きは、そんな横暴な衛兵には聞こえなかったはずだ。
だが羽根つき帽子と、派手な身なりが目を引いてしまう。
「おい、お前!」
胴間声がファンとエルを打った。
「見かけん顔だ。何者だ!?」
そう問われても、街中に入ってきている以上、防壁での審査をクリアしている身であるから、悪意を向けられる覚えはない。
「旅芸人ッス。自分はファン。ラッパを吹きます。大道芸とか、ダンスとかも披露します」
「私はエル。歌は私の担当です」
できる限り柔和に話しかけたつもりであるが、それが却って衛兵の癪に障ったのかも知れない。
「旅芸人だァ?」
態とらしく間延びさせたのは脅しをかけたいからだろうか。
「大道芸が得意っていったな? 何ができる」
「最近は、ジャグリングとかやってるッスよ」
そういいながらファンが捲ったタバードの下には、先日の村で譲ってもらったスローイングナイフがある。
「面白い。やってみろ」
「それなら、すぐに」
と、スローイングナイフを取り出すファンであったが、衛兵は「待て」と大声を出し、
「どうせなら、その上に乗ってやれ」
指差すのは、ゴミ箱にでも使っているバケツ。
「へ?」
素っ頓狂な声を出すファンであったが、それはポーズだ。気が付けば、遠巻きに街の人間がファンと衛兵の遣り取りを見ている。
「また、厄介な事に……」
「シッ、聞かれるわよ」
とばっちりはご免だと口々にいっている者たちの顔は、皆一様に顰めっ面だ。
その顔をファンは気にする。
――煤けた顔を笑顔に! 赤茶けた土地を畑や街に!
普段から口にしている言葉に嘘はない。
衛兵はゴミ箱を見窄らしいお立ち台にし、さらし者にしてやろうという意図でいったのだろうが、ファンは寧ろ逆手に取る。
「お安いご用ッスよ。でも、こうやった方が面白いッスよ」
ゴミ箱を寝かせ、エルから受け取った板を載せ、ひらりと飛び乗る。当然、転がる。そして安定して転がるように設計されていないのだから、ファンが足場にした板はグラグラだ。
「ははッ!」
バカが調子に乗ったと衛兵は笑うのだが、ファンは飛び乗ると同時にタバードの下からスローイングナイフを4本、抜き放つ。
流白銀のナイフは陽光を受けてキラリキラリと輝きながら弧を描き、宙を舞う。
「ホッ、ホッ、ホッ……」
態と口を半開きにして道化のような表情を作っているものだから、衛兵はいつ失敗するかと底意地の悪い笑みを浮かべてしまう。
その笑みが最高潮に達したと思った瞬間、ファンはいう。
「エル、あと1本、追加してほしいッス!」
馬車の中に入れてあるのがあるだろうといえば、エルは「はい」と返事をし、馬車の中から1本、スローイングナイフを取り出し、スッとファンへ向けて投げた。
「わッ!」
見物している街の者から悲鳴が上がった。
だがエルが投じたナイフの柄を宙で掴んだファンは、それをジャグリングの中に組み込んでしまう。
ホッとした空気が流れたところで、今度はエルが声を張り上げる。
「はい、もう1本!」
不意打ちのようにもう1本のナイフを追加した!
「え、え……!? おおッ!」
ファンが慌てた声を出すが、これも演技だ。
慌てた声と共にジャグリングの速度を上げ、合計6本のナイフを宙に舞わせる。
その速度、高さを上げていき、最高点に達したところで、ひらりとファンが宙返り。
宙に舞うナイフを全て両手に纏めて着地すると、タンッと軽い音を立てて見得を切る。
「お粗末様でした」
歓声が上がるが、この歓声は衛兵にとって面白くない。
「つまらん!」
怒声で皆を黙らせる。
「つまらん芸を見せおって!」
衛兵が求めていたのは、失敗して恥を掻くシーンだ。決して歓声を浴びるファンの姿ではない。
「その軽業、怪しい。間者ではないのか。詰め所へ連れていけ!」
横暴というにはあまりにも横暴な言葉であるが、逆らえる者がいない。
歓声を上げていた観客は、一瞬で街の住人に逆戻りし、衛兵へ道を空けてしまう。
だが、次の瞬間だった。
「おーっと、すんません! 空けて、空けてーッ!」
悲鳴と共にやって来たのは、天の助けか?
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。
Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。
現世で惨めなサラリーマンをしていた……
そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。
その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。
それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。
目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて……
現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に……
特殊な能力が当然のように存在するその世界で……
自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。
俺は俺の出来ること……
彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。
だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。
※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※
※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※
唯一平民の悪役令嬢は吸血鬼な従者がお気に入りなのである。
彩世幻夜
ファンタジー
※ 2019年ファンタジー小説大賞 148 位! 読者の皆様、ありがとうございました!
裕福な商家の生まれながら身分は平民の悪役令嬢に転生したアンリが、ユニークスキル「クリエイト」を駆使してシナリオ改変に挑む、恋と冒険から始まる成り上がりの物語。
※2019年10月23日 完結
新作
【あやかしたちのとまり木の日常】
連載開始しました
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる