13 / 21
4.夫婦編
1.婚礼後
しおりを挟む
「神官長、襲いにやってきました!」
何時ものお約束のセリフのノリで、私が言えば
「そ、その、なぜ私が組み敷かれているのでしょうか?」
神官長が、白いタキシード姿で情けない顔でベットに私に組み敷かれている。
そう―今日は私と神官長の婚礼の儀式の日。
やたら長い、儀式を終えて、やっと解放されて自室にもどった途端、神官長を襲った次第です。
いえ、これでも私は大分我慢したんですよ?
神官長は思った以上に身持ちが堅いといいましょうか……。
どんなに誘っても婚礼の儀式が終わるまでダメですと断れられしまう次第でして。
そこは神に仕えるものとしての、プライドがあったのでしょう。
無理やり押し倒したい衝動に駆られましたが、これから長く続く婚姻生活を考えますと、我慢するほかなかったわけで。
「神官長。おあずけを食らって、私にしては頑張りました。
これ以上は我慢できません」
と、言うと、神官長は顔を赤くして
「その、夫婦になったことですし、私も覚悟は出来ているのですが……。
私の知識が間違っているのでなければ、普通は立場が逆な気がするのですが……」
「神官長はどのように知識を仕入れたのでしょうか?」
「えっと、その……絵巻物などです。
男性が組み敷かれているとういうのは見たことがありません」
そういった話を読んだ事が恥ずかしかったのか、何故か顔を赤くそめる。
その顔が可愛すぎてこのまま襲って喘がせたい所ではありますが、無理やり襲った場合、のちのち面倒になる気がするのでそれなりの承諾は得ないといけません。
「それは大体、騎士が男性で、姫が女性だったのでは?」
神官長はうーーんと考えて
「はい。そうだったと思います」
「神官長は勘違いしていらしゃいます。
騎士が組敷く立場なのであって、男が組敷くというわけではありません」
私が言うと、神官長はなぜか「おお!?」という表情になって
「盲点でした!そうですね!身分ですか!何故私は男性が、組敷く立場だと思い込んでいたのでしょう!」
と、何故か感動しだす。
はい。相変わらず発想が斜め上で騙されやすいお人ですが、今回はその騙されやすさを感謝しないといけません。
「では、納得していただけたようですので」
にっこり私が微笑めば、
「あ、あの、その……」
「はい?」
「私が組敷く方だと思っていましたので……そちらばかり調べてしまっていまして……。
組み敷かれる側というのは知識がまったくないのですが……」
「調べていたのですか?」
「え!?いや、その!?
知識がまったくないのも男としても年上としてもどうかと思いまして!?」
物凄く悪いことがバレたかのような表情で神官長が言い訳しだす。
わざわざそんなことまで前知識を仕入れようとするのが神官長らしいというか、調べないとそういった知識がまったくないのが神官長らしいというか。
私がクスリと笑うと神官長がショボンとした顔をした。
「神官長はただ私に身体を任せてくださればいいのですよ。
気持ちよくしてさしあげます」
と頬に手を添えれば、みるみる顔が赤くなっていく。
「そ、そのレイナ」
「はい?」
「夫婦でも……名では呼んでいただけないのでしょうか?」
「呼んで欲しいですか?」
「その……出来れば役職ではなく、名で呼んでほしいです」
「そうですね。では……」
言って彼の耳もとで名を呼べば、彼は嬉しそうに微笑んだ。
何時ものお約束のセリフのノリで、私が言えば
「そ、その、なぜ私が組み敷かれているのでしょうか?」
神官長が、白いタキシード姿で情けない顔でベットに私に組み敷かれている。
そう―今日は私と神官長の婚礼の儀式の日。
やたら長い、儀式を終えて、やっと解放されて自室にもどった途端、神官長を襲った次第です。
いえ、これでも私は大分我慢したんですよ?
神官長は思った以上に身持ちが堅いといいましょうか……。
どんなに誘っても婚礼の儀式が終わるまでダメですと断れられしまう次第でして。
そこは神に仕えるものとしての、プライドがあったのでしょう。
無理やり押し倒したい衝動に駆られましたが、これから長く続く婚姻生活を考えますと、我慢するほかなかったわけで。
「神官長。おあずけを食らって、私にしては頑張りました。
これ以上は我慢できません」
と、言うと、神官長は顔を赤くして
「その、夫婦になったことですし、私も覚悟は出来ているのですが……。
私の知識が間違っているのでなければ、普通は立場が逆な気がするのですが……」
「神官長はどのように知識を仕入れたのでしょうか?」
「えっと、その……絵巻物などです。
男性が組み敷かれているとういうのは見たことがありません」
そういった話を読んだ事が恥ずかしかったのか、何故か顔を赤くそめる。
その顔が可愛すぎてこのまま襲って喘がせたい所ではありますが、無理やり襲った場合、のちのち面倒になる気がするのでそれなりの承諾は得ないといけません。
「それは大体、騎士が男性で、姫が女性だったのでは?」
神官長はうーーんと考えて
「はい。そうだったと思います」
「神官長は勘違いしていらしゃいます。
騎士が組敷く立場なのであって、男が組敷くというわけではありません」
私が言うと、神官長はなぜか「おお!?」という表情になって
「盲点でした!そうですね!身分ですか!何故私は男性が、組敷く立場だと思い込んでいたのでしょう!」
と、何故か感動しだす。
はい。相変わらず発想が斜め上で騙されやすいお人ですが、今回はその騙されやすさを感謝しないといけません。
「では、納得していただけたようですので」
にっこり私が微笑めば、
「あ、あの、その……」
「はい?」
「私が組敷く方だと思っていましたので……そちらばかり調べてしまっていまして……。
組み敷かれる側というのは知識がまったくないのですが……」
「調べていたのですか?」
「え!?いや、その!?
知識がまったくないのも男としても年上としてもどうかと思いまして!?」
物凄く悪いことがバレたかのような表情で神官長が言い訳しだす。
わざわざそんなことまで前知識を仕入れようとするのが神官長らしいというか、調べないとそういった知識がまったくないのが神官長らしいというか。
私がクスリと笑うと神官長がショボンとした顔をした。
「神官長はただ私に身体を任せてくださればいいのですよ。
気持ちよくしてさしあげます」
と頬に手を添えれば、みるみる顔が赤くなっていく。
「そ、そのレイナ」
「はい?」
「夫婦でも……名では呼んでいただけないのでしょうか?」
「呼んで欲しいですか?」
「その……出来れば役職ではなく、名で呼んでほしいです」
「そうですね。では……」
言って彼の耳もとで名を呼べば、彼は嬉しそうに微笑んだ。
0
あなたにおすすめの小説
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
泡風呂を楽しんでいただけなのに、空中から落ちてきた異世界騎士が「離れられないし目も瞑りたくない」とガン見してきた時の私の対応。
待鳥園子
恋愛
半年に一度仕事を頑張ったご褒美に一人で高級ラグジョアリーホテルの泡風呂を楽しんでたら、いきなり異世界騎士が落ちてきてあれこれ言い訳しつつ泡に隠れた体をジロジロ見てくる話。
婚約解消されたら隣にいた男に攫われて、強請るまで抱かれたんですけど?〜暴君の暴君が暴君過ぎた話〜
紬あおい
恋愛
婚約解消された瞬間「俺が貰う」と連れ去られ、もっとしてと強請るまで抱き潰されたお話。
連れ去った強引な男は、実は一途で高貴な人だった。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる