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僕の異世界生活
どうしてこうなった
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とりあえず、己の不運を嘆いてもしょうがないので、食料を探そうと思う。
遭難した時に一番重要なのは水の確保だよね。
この一面砂の大地のどこに水があるのかは知らないけど。
そもそも、僕の身体は水が必要なのだろうか。
そんなことを考えながら、脚を前に出して歩きだす。脚? 脚だよねこれ?
我ながら、うまくできていると思う。
初めての感覚だけど、この、粘液に包まれた伸縮自在の脚は、うまく砂を掴んでくれるようだ。
何やら、掴むというよりも、滑ると言った方が正しいような気もするが。
前に進めるのならどちらでも構わない。
何はともあれ、先ずは食料を確保しよう。いつ、お腹が空き始めるかもわからない。
幸運なことに、まだ、お腹は減らないし。体力も有り余っている。
今のうちに出来ることをしておこう。
と言っても、体感で早数時間。未だ、生物が一匹たりとも見つからないのだが。
流石におかしくないだろうか。こんな砂しかない場所に一人。僕は、今まで一体どうやって生きてきたのだろうか。
まさか、植物みたいにこの降り注ぐ日差しを浴びて光合成でもしていたのでもあるまいし。
それに、光合成なら水が必要になるはずだ。その水すらないような場所でこの生物は、というか僕はどうやって生活しているのだろう。
もしかしたら、この大量の砂が食べ物なのかもしれない。
それなら、善は急げだ。僕は口(多分口)を大きく開けると、砂を吸い込む。
味は、うん、しないね。匂いもしない。食感はじゃりじゃり。
食えるか、食えないかで言えば、まあ、食えるわけがなかったよ。
そう結論づけて、吸い込んだ砂を全て吐き出す。
すると、何故か、僕の身体が一瞬中に浮く感覚があった。
これは。もしかしたら、あれができるのでは。
そう考えた僕は砂を大量に口に吸い込む。
そして、大量の砂を地面目掛けて噴射した。
その結果、僕はこの島の全貌を見渡すことができた。
一面の砂、砂、砂。砂以外に見えるものといったら、なにやら、奇妙にうごめく軟体生物くらい。
ん? 軟体生物?
遭難した時に一番重要なのは水の確保だよね。
この一面砂の大地のどこに水があるのかは知らないけど。
そもそも、僕の身体は水が必要なのだろうか。
そんなことを考えながら、脚を前に出して歩きだす。脚? 脚だよねこれ?
我ながら、うまくできていると思う。
初めての感覚だけど、この、粘液に包まれた伸縮自在の脚は、うまく砂を掴んでくれるようだ。
何やら、掴むというよりも、滑ると言った方が正しいような気もするが。
前に進めるのならどちらでも構わない。
何はともあれ、先ずは食料を確保しよう。いつ、お腹が空き始めるかもわからない。
幸運なことに、まだ、お腹は減らないし。体力も有り余っている。
今のうちに出来ることをしておこう。
と言っても、体感で早数時間。未だ、生物が一匹たりとも見つからないのだが。
流石におかしくないだろうか。こんな砂しかない場所に一人。僕は、今まで一体どうやって生きてきたのだろうか。
まさか、植物みたいにこの降り注ぐ日差しを浴びて光合成でもしていたのでもあるまいし。
それに、光合成なら水が必要になるはずだ。その水すらないような場所でこの生物は、というか僕はどうやって生活しているのだろう。
もしかしたら、この大量の砂が食べ物なのかもしれない。
それなら、善は急げだ。僕は口(多分口)を大きく開けると、砂を吸い込む。
味は、うん、しないね。匂いもしない。食感はじゃりじゃり。
食えるか、食えないかで言えば、まあ、食えるわけがなかったよ。
そう結論づけて、吸い込んだ砂を全て吐き出す。
すると、何故か、僕の身体が一瞬中に浮く感覚があった。
これは。もしかしたら、あれができるのでは。
そう考えた僕は砂を大量に口に吸い込む。
そして、大量の砂を地面目掛けて噴射した。
その結果、僕はこの島の全貌を見渡すことができた。
一面の砂、砂、砂。砂以外に見えるものといったら、なにやら、奇妙にうごめく軟体生物くらい。
ん? 軟体生物?
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