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シリウスの話2
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あの人間を逃がしたのは俺自身だ。
それなのに、今まで当たり前に過ごしていた日々がつまらなく感じた。
あのにおいを感じていたい、俺を見ても恐れず真っ直ぐ見つめる瞳を見ていたい。
人間にこんな感情を抱くなんて、俺は可笑しいのか?
レオナルドに今の感情を伝えると「それは珍獣を見た時の好奇心です」と即答された。
珍獣……俺はそんなものに興味を惹かれた事はない。
レオナルドに俺のものだと言うと、眉を寄せていた。
「若様、私は若様のために生き若様に全てを捧げてきました……だから、いくら若様の言葉でも若様のために人間と関わる事を全力で止めます」
「………」
俺は人間と関わりたいわけではない、あの人間だけでいい。
そうレオナルドに言うと「それでもダメです!!」と言われた。
レオナルドは俺が小さな頃から共に居て、右腕であり父のような存在だと思っている。
しかし、このレオナルドは俺への忠誠を拗らせて面倒くさい。
無理矢理従わせる事も出来るが、それは一時的なものだ。
本当の意味であの人間を俺の傍に置く事を認めさせないと意味がない。
そのためには、まずあの人間の素性を知らなくてはいけない。
名前はなんだ、出身地は?何も知らないで俺のものだと言えるのか?
部屋の窓に寄りかかり、腕を組んでいたらドアがコンコンとノックされた。
レオナルドがドアに近付いて、相手を威圧するように開けた。
普通に開ければいいものを、何でも俺の敵だと思うな…特に城にいる魔物達は…
「れ、レオナルド様!?」
「若様の部屋に何の用だ、理由によっては」
「ひぃぃっ!!」
「レオナルド……やめろ」
腰に下げている大剣を掴んだから、止めると手を離した。
チラッと訪問者が俺に伺うように見てきて、ドアに近付いた。
レオナルドには聞かせられない内容だ、レオナルドには席を外してもらう。
「もういい下がれ、レオナルド」と言うと心配だと言いたげな顔をしていた。
お前は俺が部下にやられるほど貧弱だと思っているのか?
もう一度レオナルドの名前を言うと、頭を下げて部屋から出ていった。
双子の悪魔、リドルとクルルはレオナルドに睨まれてすっかり縮こまっていた。
「俺に報告をする事があるんだろ、入れ」
「「は、はい」」
双子の悪魔を部屋に呼ぶと、恐る恐る中に入ってくる。
そんな怯えた顔をしなくても、殺したりはしない。
双子の悪魔にある事をお願いしていて、報告を待っていた。
レオナルドに聞かれたら、また面倒な事になる。
双子の悪魔は普段は城の門番であるが、情報通でもある。
悪魔達の間で顔が広くて、人間の情報もある程度知っている。
だからあの人間はいったい誰なのか、調べてもらっていた。
「あの人間についてですが、正直顔しか分からなかったから難しいと思いました」
「……そうだろうな」
「ですが、結構ここら辺で有名みたいですぐに分かりました」
あの人間の容姿を悪魔達に伝えたら危険人物だと知られているらしい。
賞金首ハンター、俺達魔物を狩る仕事をしている人間をそう呼ぶ。
リール村という小さな村出身で、いろんな魔物達がアイツに殺されていった。
魔物は人間より優れている、そんな魔物が人間に負けるなら…その程度なのだろう。
自分の身を守れない魔物はこの世界では狩られる……今まではそうで、これからもそうだ。
そんな事より、あの人間が魔物が恐れるほど強いなんて……だから大勢の魔物とあんなに互角に戦えたのか。
ますます欲しくなる、あの人間は俺の前でだけ弱さを見せるのが嬉しい。
俺は知っている、弱い場所もそこを突くと甘く鳴く事も……
「名前はレインと言うらしいです」
「……レイン」
「シリウス様?」
「情報感謝する、後で褒美をやろう」
それなのに、今まで当たり前に過ごしていた日々がつまらなく感じた。
あのにおいを感じていたい、俺を見ても恐れず真っ直ぐ見つめる瞳を見ていたい。
人間にこんな感情を抱くなんて、俺は可笑しいのか?
レオナルドに今の感情を伝えると「それは珍獣を見た時の好奇心です」と即答された。
珍獣……俺はそんなものに興味を惹かれた事はない。
レオナルドに俺のものだと言うと、眉を寄せていた。
「若様、私は若様のために生き若様に全てを捧げてきました……だから、いくら若様の言葉でも若様のために人間と関わる事を全力で止めます」
「………」
俺は人間と関わりたいわけではない、あの人間だけでいい。
そうレオナルドに言うと「それでもダメです!!」と言われた。
レオナルドは俺が小さな頃から共に居て、右腕であり父のような存在だと思っている。
しかし、このレオナルドは俺への忠誠を拗らせて面倒くさい。
無理矢理従わせる事も出来るが、それは一時的なものだ。
本当の意味であの人間を俺の傍に置く事を認めさせないと意味がない。
そのためには、まずあの人間の素性を知らなくてはいけない。
名前はなんだ、出身地は?何も知らないで俺のものだと言えるのか?
部屋の窓に寄りかかり、腕を組んでいたらドアがコンコンとノックされた。
レオナルドがドアに近付いて、相手を威圧するように開けた。
普通に開ければいいものを、何でも俺の敵だと思うな…特に城にいる魔物達は…
「れ、レオナルド様!?」
「若様の部屋に何の用だ、理由によっては」
「ひぃぃっ!!」
「レオナルド……やめろ」
腰に下げている大剣を掴んだから、止めると手を離した。
チラッと訪問者が俺に伺うように見てきて、ドアに近付いた。
レオナルドには聞かせられない内容だ、レオナルドには席を外してもらう。
「もういい下がれ、レオナルド」と言うと心配だと言いたげな顔をしていた。
お前は俺が部下にやられるほど貧弱だと思っているのか?
もう一度レオナルドの名前を言うと、頭を下げて部屋から出ていった。
双子の悪魔、リドルとクルルはレオナルドに睨まれてすっかり縮こまっていた。
「俺に報告をする事があるんだろ、入れ」
「「は、はい」」
双子の悪魔を部屋に呼ぶと、恐る恐る中に入ってくる。
そんな怯えた顔をしなくても、殺したりはしない。
双子の悪魔にある事をお願いしていて、報告を待っていた。
レオナルドに聞かれたら、また面倒な事になる。
双子の悪魔は普段は城の門番であるが、情報通でもある。
悪魔達の間で顔が広くて、人間の情報もある程度知っている。
だからあの人間はいったい誰なのか、調べてもらっていた。
「あの人間についてですが、正直顔しか分からなかったから難しいと思いました」
「……そうだろうな」
「ですが、結構ここら辺で有名みたいですぐに分かりました」
あの人間の容姿を悪魔達に伝えたら危険人物だと知られているらしい。
賞金首ハンター、俺達魔物を狩る仕事をしている人間をそう呼ぶ。
リール村という小さな村出身で、いろんな魔物達がアイツに殺されていった。
魔物は人間より優れている、そんな魔物が人間に負けるなら…その程度なのだろう。
自分の身を守れない魔物はこの世界では狩られる……今まではそうで、これからもそうだ。
そんな事より、あの人間が魔物が恐れるほど強いなんて……だから大勢の魔物とあんなに互角に戦えたのか。
ますます欲しくなる、あの人間は俺の前でだけ弱さを見せるのが嬉しい。
俺は知っている、弱い場所もそこを突くと甘く鳴く事も……
「名前はレインと言うらしいです」
「……レイン」
「シリウス様?」
「情報感謝する、後で褒美をやろう」
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