エロゲー主人公に転生したのに悪役若様に求愛されております

雪平@冷淡騎士2nd連載中

文字の大きさ
49 / 82

シリウスの話6

しおりを挟む
今までここまでしなかったのは、エルフと友好関係を築くのは悪い話ではなかったし、ここまでする理由がなかった。
でも、魔王を脅し…レインを大切な存在だと分かり人質にしたコイツと友好関係はもう築けないと思ったからだ。

変わりなどいくらでもいる、でも…レインの変わりは何処にもいない。
俺はアイツを呼ぶ事にした、召喚するとこの惨劇に驚いていた。

「…これは」

「フレイザ、お前に一つだけ頼みがある」

「若様が俺に?珍しいですねぇ」

驚いていたけど、長の死体を見てもドライな対応だ…俺が何故気に入らないエルフの長に会いに来たのか何となく分かっていたようだ。

長の事を尊敬しているエルフが果たして手で数えるほどいるのかいないのか。
少なくとも、魔王軍でこの長を好きな奴は居ないだろう。
特にレオナルドが俺に会う度ベタベタ触れてくるから、魔王軍の中で一番長に殺意を持っていたな。

魔王軍のエルフ族も表立って言わないが、エルフ族と縁を切った奴らが多い。
私利私欲の長とは、こうなる結末なのかもしれない。
魔物は常に私利私欲の生き物だが、それを自分でコントロールしなくては本物の獣同然だ。

さぁ、レインを迎えに行こう…ここは嫌なにおいで満ちていり。

部屋を出ると、騒ぎに駆けつけた他のエルフ達が居たが俺が睨むと襲いかかってくる奴は誰もいない。
新しい長はエルフ達の中で勝手に決めるだろう。
だが、俺とエルフ族は今から無関係だ…エルフ族だが俺の軍にいる奴以外とはもう関わる事はないだろう。

廊下を歩いていると、ドアが開いて誰かが俺の前に飛び出してきた。

刃物を持っている女が俺を睨んでいる。
また魔王軍に恨みがあるエルフか、面倒だな。

俺が近付けばほとんどの奴が道を開けるから、コイツもそうだと思っていた。
だけど、大声を上げて走ってきていて眉を寄せた。

レインへの道を邪魔するというなら、覚悟は出来てるだろう。
俺とその女の距離が近付いていく、俺の手に力が集中していく。

「死ね!!魔王!!」

「……」

「リンリン!!」

叫ぶ声が廊下に響いて俺と女の動きが止まった。
声は俺の後ろから聞こえて、後ろを振り返るとフレイザだった。

さっきよりも驚いたフレイザは女の方に近付いてくる。
女を見たら見境ないという感じではなさそうだ。

女の方も驚いていて「兄さん…」と言っていた。
兄弟か、エルフ同士だからありえない事ではない。

なら、兄妹で解決しろ…俺はレインを探しに行く。
後ろから女が呼び止める声が聞こえたが、無視した。

構ってる暇はない、レインを見て安心したい。

レインの気配は体の中の宝玉の反応で分かっている。
だから長にと話している時も下にレインの気配を感じて長に下になにがあるのか聞いた。
俺しか知らない、レインを感じる事が出来る方法。

レインか移動している事を感じながら、あるくとなにかが俺の横を通り過ぎていく。

「レイン」

「うわっ!シリウス!?」

俺の声に反応してレインとエルフの子供が足を止めた。
レインの姿に、自然と頬を緩ませるがその格好を見て眉を寄せた。

不機嫌になった俺に気付かずやってくるレインに触れた。
レインの腰を引き寄せると、顔を赤くして腕を伸ばして拒絶している。
可愛い拒絶だな、しかし…レインの格好は気に入らない。

服を引っ張るとレインは目を見開いて驚いている。

「レイン、服を脱げ」

「こんなところで何言ってんだよ!」

レインこそ、何故そんな格好をしているのか説明してもらおうか。
そんな、エルフの兵士の服を身にまとって…
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

【完結】王子様たちに狙われています。本気出せばいつでも美しくなれるらしいですが、どうでもいいじゃないですか。

竜鳴躍
BL
同性でも子を成せるようになった世界。ソルト=ペッパーは公爵家の3男で、王宮務めの文官だ。他の兄弟はそれなりに高級官吏になっているが、ソルトは昔からこまごまとした仕事が好きで、下級貴族に混じって働いている。机で物を書いたり、何かを作ったり、仕事や趣味に没頭するあまり、物心がついてからは身だしなみもおざなりになった。だが、本当はソルトはものすごく美しかったのだ。 自分に無頓着な美人と彼に恋する王子と騎士の話。 番外編はおまけです。 特に番外編2はある意味蛇足です。

魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました

タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。 クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。 死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。 「ここは天国ではなく魔界です」 天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。 「至上様、私に接吻を」 「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」 何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?

悪役令息に転生した俺は推しの為に舞台から退場する

ユッキー
BL
前世の記憶を思い出したアレクシスは悪役令息に転生したことに気づく。このままでは推しである義弟ノアが世界を救った後も幸せになれない未来を迎えてしまう。それを回避する為に、俺は舞台から退場することを選んだ。全てを燃やし尽くす事で。 そんな俺の行動によってノアが俺に執着することになるとも知らずに。

悪役令嬢の兄でしたが、追放後は参謀として騎士たちに囲まれています。- 第1巻 - 婚約破棄と一族追放

大の字だい
BL
王国にその名を轟かせる名門・ブラックウッド公爵家。 嫡男レイモンドは比類なき才知と冷徹な眼差しを持つ若き天才であった。 だが妹リディアナが王太子の許嫁でありながら、王太子が心奪われたのは庶民の少女リーシャ・グレイヴェル。 嫉妬と憎悪が社交界を揺るがす愚行へと繋がり、王宮での婚約破棄、王の御前での一族追放へと至る。 混乱の只中、妹を庇おうとするレイモンドの前に立ちはだかったのは、王国騎士団副団長にしてリーシャの異母兄、ヴィンセント・グレイヴェル。 琥珀の瞳に嗜虐を宿した彼は言う―― 「この才を捨てるは惜しい。ゆえに、我が手で飼い馴らそう」 知略と支配欲を秘めた騎士と、没落した宰相家の天才青年。 耽美と背徳の物語が、冷たい鎖と熱い口づけの中で幕を開ける。

過保護な父の歪んだ愛着。旅立ちを控えた俺の身体は、夜ごとに父の形で塗り潰される

中山(ほ)
BL
「パックの中、僕の形になっちゃったね」 夢か現か。耳元で囁かれる甘い声と、内側を執拗に掻き回す熱。翌朝、自室で目覚めたパックに、昨夜の記憶はない。ただ、疼くような下腹部の熱だけが残っていた。 相談しようと向かった相手こそが、自分を侵食している張本人だとも知らずに、パックは父の部屋の扉を開く。 このお話はムーンライトでも投稿してます〜

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜

飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。 でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。 しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。 秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。 美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。 秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。

俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード

中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。 目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。 しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。 転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。 だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。 そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。 弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。 そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。 颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。 「お前といると、楽だ」 次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。 「お前、俺から逃げるな」 颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。 転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。 これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。 続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』 かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、 転生した高校時代を経て、無事に大学生になった―― 恋人である藤崎颯斗と共に。 だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。 「付き合ってるけど、誰にも言っていない」 その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。 モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、 そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。 甘えたくても甘えられない―― そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。 過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。 今度こそ、言葉にする。 「好きだよ」って、ちゃんと。

ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました

あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」 完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け 可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…? 攻め:ヴィクター・ローレンツ 受け:リアム・グレイソン 弟:リチャード・グレイソン  pixivにも投稿しています。 ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。

批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。

処理中です...