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第三幕~あなたに奪える命はありません⑤~
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「……というわけです」
「なるほど。それは確かに楽しそうだ」
翌日。
ウルスラは早速先触れを出し、フェリクスとの面会を求めた。返事はすぐに来て、いつも通り拠点で待っているとのこと。
急にもかかわらず、フェリクスはいつものように笑顔でウルスラを出迎えてくれた。さすがに今日はいきなり抱きかかえるような真似はしない。
早速ウルスラはフェリクスに、現状について話した。
使用人の一人がカジノで借金を作っていること。
借金をなんとかするために、モートンと共謀して両親と執事長を亡き者にしようとしていること。
そのために裏ギルドを利用しようとしていること。
その裏ギルドから契約書の原紙手に入れたいと考えていること。
ひとしきり説明を終えた後、フェリクスは顎に手を当て、考え込むようなしぐさをした。
(やっぱり、フェリクス殿下でも難しいかしら?)
その様子にウルスラは不安になる。
ならば方法を変えるしかないか。重要なのは、モートンが両親殺害を実行しようとし、それに関わったという証拠だ。
証人を作るという手もあるが、裏ギルド自体が秘匿されているのだから、証人作りも難しい。4つ子は対外的にはウルスラの従僕である以上、公平性に欠け、証人としての信用度が低い。
マイクには両親と執事長殺害の動機があるため、その方向で追い詰めるのは比較的たやすい。その上、ウルスラの母の宝石まで盗んでいるのだから、なおさらだ。
しかし、これではモートンを追い詰めることができない。しらを切られただけで終わりだ。
どうしたものか。悩んでいると、フェリクスが苦笑しながらウルスラを見ていることに気付いた。
「あの、何か…?」
「ん?いや、相変わらず君は可愛いなぁって」
「かわ…!?」
フェリクスの言葉にウルスラの頬が一気に赤く染まった。
全く予想もしていなかった不意打ちに体は熱くなり、目線はあちこちに泳いでいる。散々泳いだ視線がやっとフェリクスの元へと戻ると、彼は相変わらず笑っている。
彼の一言に動揺してしまったせいで、どうしてか彼の顔が直視できない。
(何なのかしら、フェリクス殿下は!?いきなり、そんな…その……変なことをおっしゃって。ああもう、熱いわ!)
ウルスラは紅茶のカップを手に取ると、落ち着くように一口飲んだ。温かな液体が喉を通り、鼻を豊かな香りが抜けていく。
そのままもう一口、もう一口…としていたら、あっという間にカップの中身は空になってしまった。すかさずデニスがつぎ足す。
「落ち着いたかい?」
「……はい、おかげさまで」
(元凶はあなたなんですけどね!)
心の中で恨み節を述べつつ、一度咳ばらいをして話を戻すことにした。
「それで、その、フェリクス殿下でも契約書を奪うのは難しいですか?」
「ん?ああ、多分簡単だよ」
「えっ?」
「っ!」
思わぬ返事にウルスラもデニスも驚いた。
何でもござれの裏ギルド。そこにいる人間はきっと手ごわいだろう。並の人間が仕掛ければまず生きては帰ってこれないかもしれない。まして、訓練された諜報部でも難しいはず。
にもかかわらず、しごくあっさり言いのけたフェリクスにウルスラは懐疑的な視線を向けた。本当に可能なのかと。
「強引に奪おうとすれば、そりゃああっちも抵抗するだろうね。でも、その契約が未遂で終わるなら話は別だ」
「別…ですか?」
「裏ギルドにとって契約書とは、『成功した後』に依頼主が裏切らないようにする保険のようなものなんだ。裏ギルドに依頼してやってもらったのに、衛兵に裏ギルドが犯人だと通報されないようにするためにね」
「はい、それは聞きました」
「なら話は早い。じゃあ契約が未遂で終わったら?この場合は、逆に契約書を持ったままのほうが厄介になる。なにせ契約不履行だから金は入らないんだ。なのに、契約書があるせいで衛兵に嗅ぎつけられた場合は未遂でも逮捕されてしまう。だったら契約書なんか無く、そんな依頼はなかったってとぼけたほうがいいんだよ」
「……つまり、交渉次第ではあちらから手放してくれると?」
「そうだね。内容にもよるけど、今回の件で言えば、おそらく殺害には盗賊あたりが斡旋されるだろう。それを防げば、契約は履行されず報酬は払われない。それなのに、盗賊から裏ギルドの斡旋だとばらされるリスクだけが残る。下手すれば、勝手に契約書を破棄されてしまうかもしれないくらいだ」
「それはダメです。せっかくの証拠なんですから」
「契約書確保はこちらで対応するよ。たまには顔を出しておきたいしね」
「ありがとうございます」
にっこりと笑うフェリクスに、ウルスラも安心したように笑った。
それにしても、奴隷市場といい裏ギルドといい、フェリクスの手の範囲はウルスラには計り知れない。つくづく、とんでもない人に目を付けられたとウルスラは思った。
とはいえ、懸念だった問題が一つ解決したことは大きい。昨晩はマイクとモートンが裏ギルドを訪れ、正式に両親と執事長殺害の依頼をし、契約書にサインをして前金を払ったと聞いている。その前金代わりが、母の宝石であることも。
これで遠慮なく…いや、最初から遠慮などする気はないけれど、容赦なくこの2人を地獄に落とすことができる。
話がひと段落したところで、遠慮がちにデニスが口を開いた。
「ところで殿下、さきほど考え込んでおられたように見えましたが、どうされたのですか?」
「あ、それは私も気になっていました」
「ああ…それね。なに、ぼくが関われるところが無いかなって考えてただけさ。よければ、マイクとモートンに引導を渡す瞬間に立ち会いたいんだけど、お願いできる?」
「えぇ……」
何を悩んでいたのかと思えば、そんなことだったのかと呆れてしまう。
そう言われても、ウルスラが描くストーリーでは身内だけで済ませる算段だ。下手に第三者を介入させると、殺人を依頼したモートンが主犯として逮捕されてしまい、それで終わりになってしまう。
そんなつまらない終わり方は許されない。そうなると、公的にフェリクスが知るということ自体が問題になるので、できれば来ないでほしいのがウルスラの本音だ。
「それは…その、できれば遠慮していただきたいのですが…」
「え~?従僕として紛れこむとかでもダメ?」
「…そこまでして見たいですか?」
「見たい!」
即答したフェリクスにウルスラはちょっと引いた。
フェリクスの目はキラキラとしていて、まるで遠足を前日に控えた子供のようだ。この目を前にダメだというのは、謎の罪悪感を生みそうでそれはそれで嫌。
それでも断らなければいけない。ウルスラは心を鬼にして拒否することを決めた。
「ダメです」
「ブー、ブー」
「殿下……」
デニスが師であるフェリクスのことを哀れな目で見ていた。ウルスラもここまで残念だとは思わず、この振る舞いはいかがなものかと頭を抱えてしまった。
10歳も年上のはずなのに。もう24歳なのに。
(天才となんとかは紙一重って、こういうことなのかしら…)
「なるほど。それは確かに楽しそうだ」
翌日。
ウルスラは早速先触れを出し、フェリクスとの面会を求めた。返事はすぐに来て、いつも通り拠点で待っているとのこと。
急にもかかわらず、フェリクスはいつものように笑顔でウルスラを出迎えてくれた。さすがに今日はいきなり抱きかかえるような真似はしない。
早速ウルスラはフェリクスに、現状について話した。
使用人の一人がカジノで借金を作っていること。
借金をなんとかするために、モートンと共謀して両親と執事長を亡き者にしようとしていること。
そのために裏ギルドを利用しようとしていること。
その裏ギルドから契約書の原紙手に入れたいと考えていること。
ひとしきり説明を終えた後、フェリクスは顎に手を当て、考え込むようなしぐさをした。
(やっぱり、フェリクス殿下でも難しいかしら?)
その様子にウルスラは不安になる。
ならば方法を変えるしかないか。重要なのは、モートンが両親殺害を実行しようとし、それに関わったという証拠だ。
証人を作るという手もあるが、裏ギルド自体が秘匿されているのだから、証人作りも難しい。4つ子は対外的にはウルスラの従僕である以上、公平性に欠け、証人としての信用度が低い。
マイクには両親と執事長殺害の動機があるため、その方向で追い詰めるのは比較的たやすい。その上、ウルスラの母の宝石まで盗んでいるのだから、なおさらだ。
しかし、これではモートンを追い詰めることができない。しらを切られただけで終わりだ。
どうしたものか。悩んでいると、フェリクスが苦笑しながらウルスラを見ていることに気付いた。
「あの、何か…?」
「ん?いや、相変わらず君は可愛いなぁって」
「かわ…!?」
フェリクスの言葉にウルスラの頬が一気に赤く染まった。
全く予想もしていなかった不意打ちに体は熱くなり、目線はあちこちに泳いでいる。散々泳いだ視線がやっとフェリクスの元へと戻ると、彼は相変わらず笑っている。
彼の一言に動揺してしまったせいで、どうしてか彼の顔が直視できない。
(何なのかしら、フェリクス殿下は!?いきなり、そんな…その……変なことをおっしゃって。ああもう、熱いわ!)
ウルスラは紅茶のカップを手に取ると、落ち着くように一口飲んだ。温かな液体が喉を通り、鼻を豊かな香りが抜けていく。
そのままもう一口、もう一口…としていたら、あっという間にカップの中身は空になってしまった。すかさずデニスがつぎ足す。
「落ち着いたかい?」
「……はい、おかげさまで」
(元凶はあなたなんですけどね!)
心の中で恨み節を述べつつ、一度咳ばらいをして話を戻すことにした。
「それで、その、フェリクス殿下でも契約書を奪うのは難しいですか?」
「ん?ああ、多分簡単だよ」
「えっ?」
「っ!」
思わぬ返事にウルスラもデニスも驚いた。
何でもござれの裏ギルド。そこにいる人間はきっと手ごわいだろう。並の人間が仕掛ければまず生きては帰ってこれないかもしれない。まして、訓練された諜報部でも難しいはず。
にもかかわらず、しごくあっさり言いのけたフェリクスにウルスラは懐疑的な視線を向けた。本当に可能なのかと。
「強引に奪おうとすれば、そりゃああっちも抵抗するだろうね。でも、その契約が未遂で終わるなら話は別だ」
「別…ですか?」
「裏ギルドにとって契約書とは、『成功した後』に依頼主が裏切らないようにする保険のようなものなんだ。裏ギルドに依頼してやってもらったのに、衛兵に裏ギルドが犯人だと通報されないようにするためにね」
「はい、それは聞きました」
「なら話は早い。じゃあ契約が未遂で終わったら?この場合は、逆に契約書を持ったままのほうが厄介になる。なにせ契約不履行だから金は入らないんだ。なのに、契約書があるせいで衛兵に嗅ぎつけられた場合は未遂でも逮捕されてしまう。だったら契約書なんか無く、そんな依頼はなかったってとぼけたほうがいいんだよ」
「……つまり、交渉次第ではあちらから手放してくれると?」
「そうだね。内容にもよるけど、今回の件で言えば、おそらく殺害には盗賊あたりが斡旋されるだろう。それを防げば、契約は履行されず報酬は払われない。それなのに、盗賊から裏ギルドの斡旋だとばらされるリスクだけが残る。下手すれば、勝手に契約書を破棄されてしまうかもしれないくらいだ」
「それはダメです。せっかくの証拠なんですから」
「契約書確保はこちらで対応するよ。たまには顔を出しておきたいしね」
「ありがとうございます」
にっこりと笑うフェリクスに、ウルスラも安心したように笑った。
それにしても、奴隷市場といい裏ギルドといい、フェリクスの手の範囲はウルスラには計り知れない。つくづく、とんでもない人に目を付けられたとウルスラは思った。
とはいえ、懸念だった問題が一つ解決したことは大きい。昨晩はマイクとモートンが裏ギルドを訪れ、正式に両親と執事長殺害の依頼をし、契約書にサインをして前金を払ったと聞いている。その前金代わりが、母の宝石であることも。
これで遠慮なく…いや、最初から遠慮などする気はないけれど、容赦なくこの2人を地獄に落とすことができる。
話がひと段落したところで、遠慮がちにデニスが口を開いた。
「ところで殿下、さきほど考え込んでおられたように見えましたが、どうされたのですか?」
「あ、それは私も気になっていました」
「ああ…それね。なに、ぼくが関われるところが無いかなって考えてただけさ。よければ、マイクとモートンに引導を渡す瞬間に立ち会いたいんだけど、お願いできる?」
「えぇ……」
何を悩んでいたのかと思えば、そんなことだったのかと呆れてしまう。
そう言われても、ウルスラが描くストーリーでは身内だけで済ませる算段だ。下手に第三者を介入させると、殺人を依頼したモートンが主犯として逮捕されてしまい、それで終わりになってしまう。
そんなつまらない終わり方は許されない。そうなると、公的にフェリクスが知るということ自体が問題になるので、できれば来ないでほしいのがウルスラの本音だ。
「それは…その、できれば遠慮していただきたいのですが…」
「え~?従僕として紛れこむとかでもダメ?」
「…そこまでして見たいですか?」
「見たい!」
即答したフェリクスにウルスラはちょっと引いた。
フェリクスの目はキラキラとしていて、まるで遠足を前日に控えた子供のようだ。この目を前にダメだというのは、謎の罪悪感を生みそうでそれはそれで嫌。
それでも断らなければいけない。ウルスラは心を鬼にして拒否することを決めた。
「ダメです」
「ブー、ブー」
「殿下……」
デニスが師であるフェリクスのことを哀れな目で見ていた。ウルスラもここまで残念だとは思わず、この振る舞いはいかがなものかと頭を抱えてしまった。
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