12 / 30
第12話
しおりを挟む
翌日の放課後。
今朝は現れなかったデウスに早々に捕まった。
「やぁ、ちょっといいかな?」
「ちょっとで済むお顔じゃありませんが?」
デウスは笑顔だ。なのにその笑顔にはやたらとすごみがある。
なんかもうプレッシャーがすごい。
「じゃあこっちに来てもらえる?」
「しかもこっちの返事も聞いてないですね?」
何も言わせず、デウスは歩き始めた。ついてこいということだろう。
「………」
歩きださず、微動だにしないミリアとルーミア。
デウスが曲がり角を曲がったところで勢いよく戻ってきた。
「普通そこはついてくるところじゃない!?」
焦ったデウスの姿は実に貴重である。
ミリアは内心(勝った)とほくそ笑んでいた。
今度は大人しくついていくと、そこは人気のない個室。だが、やたらと調度品が豪華で、ここが特別な部屋だということがわかる。
「ここは学園側が用意した王族用の個室でね。あまり使いたくはないんだけど、今回は仕方なくね」
「はぁ…」
つまり他の人が来ることはないということ。
いい予感がしないだけに、ミリアは早く帰りたい。
「まぁ座って」
「…はい」
大人しく椅子…ではなくソファーに座る。
ルーミアは侍女として、ミリアの背後に待機している。
「さて、話があるんだけど、心当たりはある?」
「無いです」
「うん、君のその即答っぷりは嫌いじゃないよ」
(無いものは無いし)
早く帰りたいミリアは、対応が雑だ。
「フィーネ嬢と何か話したでしょ?」
「…はい」
そっちか…と思いつつ、デウスの次の言葉を待つ。
「昨日、放課後教室に押しかけてきてさ。僕とお話ししたいって言い出してね」
「良いことじゃありませんか」
「君が僕と話したらってけしかけてなかったらね」
何故そこを話した。フィーネの(馬鹿)正直さに少し呆れたミリア。
「フィーネ様とお話しできました?」
「まぁ…ね。ねぇ、何で僕とお話ししたらって彼女に言ったの?」
「デウス様のことを何も知らないようなので」
「そう……だね」
なら何も問題は無いはずだ。
わざわざデウスが呼び止めてきた意味が分からい。
「僕、君に求婚してるんだよ?」
「そうですね」
「…わかってて、他の女性を僕に寄越すの?」
「………」
(ああ、なるほど。そういうことね…)
確かに今更考えると、納得する。
求婚してる女性に、別の女性を話しに行けとけしかけられれば、それは相手側から見れば自分じゃなくてその女性を選べと言われているようなものだ。
我ながらやっていることがなかなかひどい。
が、それはお互い様である。
「私は了承した覚えはありませんので」
「それでもそこは、やらないのが人の情けじゃない?」
「求婚をやめていただけたら考えます」
「いや、それじゃダメだよ」
「さすがはお嬢様、悪役っぷりが板についています」
ルーミアが感心したように褒めてくる。
「褒めてないわよね?」
「最大の賛辞にございます」
「あなたねぇ……」
「主従のコンビ漫才はそこまでにしてもらっていい?」
「漫才ではございません」
「主従の愛でございます」
「愛じゃないわよ…」
「僕も愛欲しいなぁ…」
「私から差し上げる予定は無いので、そんな目で見ないでください」
(なんなのよこれ…)
だんだん場が混沌としてきた。
特にルーミア。
「とにかく、私はデウス様の求婚を受けませんし、他の女性をけしかけたとしても何か言われる筋合いはありません」
「王族相手にそう言い切るお嬢様、素敵です」
「ルーミアは少し黙ってて?」
「はーい」
「…だから君がいいんだけどなぁ」
うっとりするような目でミリアを見るデウス。
そんな目で見られてもミリアに応える気は無い。
「いつまでも私に構わず、デウス様はご自分に合った女性を探してください」
「君が最有力なんだけどね」
「私を抜いて」
「ルッツ君がいるから?」
「関係ありません」
「……そこまで言い切るのもさすがだよねぇ」
「とにかく失礼します」
そう言って席を立ち、扉へ向かう。
このままここにいても、意味が無い、そうミリアは判断した。
「失礼しました」
「失礼しました」
「うん、また明日」
手を振り見送るデウスを視界から切り、扉を閉める。
「はぁ……疲れた」
「おんぶしますか?」
「やめて…」
女生徒同士でおんぶなど恥ずかしいどころではない。
「今なら3件分のところを2件分で」
「特別給付金を当たり前のように要求するんじゃない!」
もうやだこの侍女。
***
「はぁ……」
自室にて夜、ミリアは物憂げにため息をついた。
「胃もたれですか?」
「……淑女のため息をなんだと思ってるのよ」
ルーミアの問いを疲れた様子で返す。
疲れてるのはルーミアの主人を主人と思わない態度に、ではない。
「誰とも友達になれない…」
未だミリアの学園での友達は……0。
元婚約者に求婚者。恋敵?はいるが、友達と呼べる存在は0だった。
「フィーネ様は?」
「あれを友達扱いするには無理があるでしょう」
フィーネはあれからもなにかとミリアに突っかかってくるし、その度にデウスに挑み、そしてミリアに文句を言いに来る。
もっとも、少し反論すると途端に弱気になり、涙目になるあたり、少し可愛いと思ってしまったこともある。王妃の座を狙ってミリアに突っかかってくる割に、意外にメンタルが弱い。そして、とても素直でミリアの言うことを素直に実行している。その内容がほとんどデウスにけしかける内容で、たいていその後にデウス本人からクレームが来るが当然スルー。
デウスのことは嫌いではない。以前のミリアと違って。けれど、好きというわけでもない。
求婚してくるだけあって、甘い言葉や直球な言葉を放つことが多々あるけれど、どれもミリアの心を揺さぶることは無かった。何故なのかはわからない。
ミリアの学園での立場は非常に悪い。
王子の求婚を断り続け(王家から不興を買っていると思われて避けられる)、一方的に婚約を解消し(その後も再婚約を拒んでいるため令嬢からは圧倒的に嫌われている)、王妃最有力候補をあしらい(ミリア本人としてはあしらってるつもりはない)、凶悪な侍女が仕えている(本人了承済み)、といったもろもろの理由で、男子・女子問わず近づいてくるものはいない。
友達がいないのは必然だった。
「学園生活って難しいものね…」
齢17にして知る世間の厳しさに侯爵令嬢の心は冷え切っている。
前世で知らないだけに特に。
「婚約相手もおりませんしね」
「…………」
グサリと突き刺さるルーミアの追い打ちに、ミリアは手で顔を覆った。
「私、もう一人で生きていくしかないのかしら…」
「超貧弱なお嬢様が一人で?はっ」
鼻で笑った侍女に、ミリアの視線が鋭くなる。が、そんなものに動じるルーミアではない。
「まぁ…そのときはですね」
ルーミアはミリアの正面に回ると、その頭に手を乗せた。
「ルーミア?」
「私がどこまでもお付きしますよ。屋敷を追い出されたら私が拾ってあげます」
そう言い、頭を撫でられた。
主人に対してする行為ではないし、言ったセリフも不謹慎だが、それでも今はその手が温かい。ミリアの落ち込んだ心が少しだけ軽くなった。
「…ありがとう」
「1.5件分で」
「………」
軽くなった心は、再び重くなった。
***
ルーミアにああ言われたからといって、やはり一人も友達がいないのは寂しい。
かといって、前世含めてでも同年代の友達がいた記憶が無い。
文化や知識を学んでも何を話せばいいのかわからない。
友達ができないのは必然だったのかもしれない。
そして学園にて、食堂。
「聞いてくださいな!私、ついにデウス様とお茶をご一緒できるのよ!」
意気揚々とミリアの隣に腰かけたのはフィーネ。
もはやミリアの隣は彼女の指定席になりつつある。
「そうですか、それはおめでとうございます」
「ええ!それもデウス様お勧めの茶葉を頂けるのよ!どう?羨ましいでしょう!」
「ハイ、ソウデスネ」
「おほほほほほ!」
デウスに誘ってもらったことがよほどうれしいのか、フィーネはミリアの棒の返事にも気づかない。
「ああ、デウス様と二人っきりでお茶だなんて……」
今度はトリップしてしまった。
それを放置してミリアはランチを食べ進めていく。
「これも友人たる貴女の進言のおかげですわ!」
「えっ?」
「えっ?」
思わぬセリフにミリアは硬直し、そんなミリアの反応にフィーネも硬直する。
…これは面白いと内心思うルーミアは今日も肉のタワーを攻略しながら、様子を面白がっ…見守る。
「…何ですの、その反応は?」
「…誰が、友人?」
「! 私と!」
フィーネは自分を指さし、
「貴女が!」
ミリアを指さし、
「友人!」
「……そうだったの?」
「そうですの!」
突然の友人認定にミリアの動揺は収まらない。
一方のフィーネも、友人だと思われていなかったことにご立腹だ。
「あなたは私を何だと思ってたんですの!?」
「……さぁ?」
「さぁってなんですのよ!」
憤るフィーネに、ミリアはどうしていいか分からない。
そもそも友人とはなんなのか、と哲学的思考に発展しかけている。
「とにかく、私とあなたは友人ですの!よろしくて!?」
「えっ、あ、はい…」
「よろしいですわ」
フィーネに詰め寄られ、なし崩し的にミリアは返事(?)をしたが、それでフィーネは機嫌を直したようだ。
(友人……)
ちらりと隣でランチを食べる友人…を見る。
よほど上機嫌なのか、フィーネは笑顔でランチを口に運んでいる。
ルーミアとは違う、主従としての関係ではない新たな関係。
そのことにミリアの口元がほころんだ。
今朝は現れなかったデウスに早々に捕まった。
「やぁ、ちょっといいかな?」
「ちょっとで済むお顔じゃありませんが?」
デウスは笑顔だ。なのにその笑顔にはやたらとすごみがある。
なんかもうプレッシャーがすごい。
「じゃあこっちに来てもらえる?」
「しかもこっちの返事も聞いてないですね?」
何も言わせず、デウスは歩き始めた。ついてこいということだろう。
「………」
歩きださず、微動だにしないミリアとルーミア。
デウスが曲がり角を曲がったところで勢いよく戻ってきた。
「普通そこはついてくるところじゃない!?」
焦ったデウスの姿は実に貴重である。
ミリアは内心(勝った)とほくそ笑んでいた。
今度は大人しくついていくと、そこは人気のない個室。だが、やたらと調度品が豪華で、ここが特別な部屋だということがわかる。
「ここは学園側が用意した王族用の個室でね。あまり使いたくはないんだけど、今回は仕方なくね」
「はぁ…」
つまり他の人が来ることはないということ。
いい予感がしないだけに、ミリアは早く帰りたい。
「まぁ座って」
「…はい」
大人しく椅子…ではなくソファーに座る。
ルーミアは侍女として、ミリアの背後に待機している。
「さて、話があるんだけど、心当たりはある?」
「無いです」
「うん、君のその即答っぷりは嫌いじゃないよ」
(無いものは無いし)
早く帰りたいミリアは、対応が雑だ。
「フィーネ嬢と何か話したでしょ?」
「…はい」
そっちか…と思いつつ、デウスの次の言葉を待つ。
「昨日、放課後教室に押しかけてきてさ。僕とお話ししたいって言い出してね」
「良いことじゃありませんか」
「君が僕と話したらってけしかけてなかったらね」
何故そこを話した。フィーネの(馬鹿)正直さに少し呆れたミリア。
「フィーネ様とお話しできました?」
「まぁ…ね。ねぇ、何で僕とお話ししたらって彼女に言ったの?」
「デウス様のことを何も知らないようなので」
「そう……だね」
なら何も問題は無いはずだ。
わざわざデウスが呼び止めてきた意味が分からい。
「僕、君に求婚してるんだよ?」
「そうですね」
「…わかってて、他の女性を僕に寄越すの?」
「………」
(ああ、なるほど。そういうことね…)
確かに今更考えると、納得する。
求婚してる女性に、別の女性を話しに行けとけしかけられれば、それは相手側から見れば自分じゃなくてその女性を選べと言われているようなものだ。
我ながらやっていることがなかなかひどい。
が、それはお互い様である。
「私は了承した覚えはありませんので」
「それでもそこは、やらないのが人の情けじゃない?」
「求婚をやめていただけたら考えます」
「いや、それじゃダメだよ」
「さすがはお嬢様、悪役っぷりが板についています」
ルーミアが感心したように褒めてくる。
「褒めてないわよね?」
「最大の賛辞にございます」
「あなたねぇ……」
「主従のコンビ漫才はそこまでにしてもらっていい?」
「漫才ではございません」
「主従の愛でございます」
「愛じゃないわよ…」
「僕も愛欲しいなぁ…」
「私から差し上げる予定は無いので、そんな目で見ないでください」
(なんなのよこれ…)
だんだん場が混沌としてきた。
特にルーミア。
「とにかく、私はデウス様の求婚を受けませんし、他の女性をけしかけたとしても何か言われる筋合いはありません」
「王族相手にそう言い切るお嬢様、素敵です」
「ルーミアは少し黙ってて?」
「はーい」
「…だから君がいいんだけどなぁ」
うっとりするような目でミリアを見るデウス。
そんな目で見られてもミリアに応える気は無い。
「いつまでも私に構わず、デウス様はご自分に合った女性を探してください」
「君が最有力なんだけどね」
「私を抜いて」
「ルッツ君がいるから?」
「関係ありません」
「……そこまで言い切るのもさすがだよねぇ」
「とにかく失礼します」
そう言って席を立ち、扉へ向かう。
このままここにいても、意味が無い、そうミリアは判断した。
「失礼しました」
「失礼しました」
「うん、また明日」
手を振り見送るデウスを視界から切り、扉を閉める。
「はぁ……疲れた」
「おんぶしますか?」
「やめて…」
女生徒同士でおんぶなど恥ずかしいどころではない。
「今なら3件分のところを2件分で」
「特別給付金を当たり前のように要求するんじゃない!」
もうやだこの侍女。
***
「はぁ……」
自室にて夜、ミリアは物憂げにため息をついた。
「胃もたれですか?」
「……淑女のため息をなんだと思ってるのよ」
ルーミアの問いを疲れた様子で返す。
疲れてるのはルーミアの主人を主人と思わない態度に、ではない。
「誰とも友達になれない…」
未だミリアの学園での友達は……0。
元婚約者に求婚者。恋敵?はいるが、友達と呼べる存在は0だった。
「フィーネ様は?」
「あれを友達扱いするには無理があるでしょう」
フィーネはあれからもなにかとミリアに突っかかってくるし、その度にデウスに挑み、そしてミリアに文句を言いに来る。
もっとも、少し反論すると途端に弱気になり、涙目になるあたり、少し可愛いと思ってしまったこともある。王妃の座を狙ってミリアに突っかかってくる割に、意外にメンタルが弱い。そして、とても素直でミリアの言うことを素直に実行している。その内容がほとんどデウスにけしかける内容で、たいていその後にデウス本人からクレームが来るが当然スルー。
デウスのことは嫌いではない。以前のミリアと違って。けれど、好きというわけでもない。
求婚してくるだけあって、甘い言葉や直球な言葉を放つことが多々あるけれど、どれもミリアの心を揺さぶることは無かった。何故なのかはわからない。
ミリアの学園での立場は非常に悪い。
王子の求婚を断り続け(王家から不興を買っていると思われて避けられる)、一方的に婚約を解消し(その後も再婚約を拒んでいるため令嬢からは圧倒的に嫌われている)、王妃最有力候補をあしらい(ミリア本人としてはあしらってるつもりはない)、凶悪な侍女が仕えている(本人了承済み)、といったもろもろの理由で、男子・女子問わず近づいてくるものはいない。
友達がいないのは必然だった。
「学園生活って難しいものね…」
齢17にして知る世間の厳しさに侯爵令嬢の心は冷え切っている。
前世で知らないだけに特に。
「婚約相手もおりませんしね」
「…………」
グサリと突き刺さるルーミアの追い打ちに、ミリアは手で顔を覆った。
「私、もう一人で生きていくしかないのかしら…」
「超貧弱なお嬢様が一人で?はっ」
鼻で笑った侍女に、ミリアの視線が鋭くなる。が、そんなものに動じるルーミアではない。
「まぁ…そのときはですね」
ルーミアはミリアの正面に回ると、その頭に手を乗せた。
「ルーミア?」
「私がどこまでもお付きしますよ。屋敷を追い出されたら私が拾ってあげます」
そう言い、頭を撫でられた。
主人に対してする行為ではないし、言ったセリフも不謹慎だが、それでも今はその手が温かい。ミリアの落ち込んだ心が少しだけ軽くなった。
「…ありがとう」
「1.5件分で」
「………」
軽くなった心は、再び重くなった。
***
ルーミアにああ言われたからといって、やはり一人も友達がいないのは寂しい。
かといって、前世含めてでも同年代の友達がいた記憶が無い。
文化や知識を学んでも何を話せばいいのかわからない。
友達ができないのは必然だったのかもしれない。
そして学園にて、食堂。
「聞いてくださいな!私、ついにデウス様とお茶をご一緒できるのよ!」
意気揚々とミリアの隣に腰かけたのはフィーネ。
もはやミリアの隣は彼女の指定席になりつつある。
「そうですか、それはおめでとうございます」
「ええ!それもデウス様お勧めの茶葉を頂けるのよ!どう?羨ましいでしょう!」
「ハイ、ソウデスネ」
「おほほほほほ!」
デウスに誘ってもらったことがよほどうれしいのか、フィーネはミリアの棒の返事にも気づかない。
「ああ、デウス様と二人っきりでお茶だなんて……」
今度はトリップしてしまった。
それを放置してミリアはランチを食べ進めていく。
「これも友人たる貴女の進言のおかげですわ!」
「えっ?」
「えっ?」
思わぬセリフにミリアは硬直し、そんなミリアの反応にフィーネも硬直する。
…これは面白いと内心思うルーミアは今日も肉のタワーを攻略しながら、様子を面白がっ…見守る。
「…何ですの、その反応は?」
「…誰が、友人?」
「! 私と!」
フィーネは自分を指さし、
「貴女が!」
ミリアを指さし、
「友人!」
「……そうだったの?」
「そうですの!」
突然の友人認定にミリアの動揺は収まらない。
一方のフィーネも、友人だと思われていなかったことにご立腹だ。
「あなたは私を何だと思ってたんですの!?」
「……さぁ?」
「さぁってなんですのよ!」
憤るフィーネに、ミリアはどうしていいか分からない。
そもそも友人とはなんなのか、と哲学的思考に発展しかけている。
「とにかく、私とあなたは友人ですの!よろしくて!?」
「えっ、あ、はい…」
「よろしいですわ」
フィーネに詰め寄られ、なし崩し的にミリアは返事(?)をしたが、それでフィーネは機嫌を直したようだ。
(友人……)
ちらりと隣でランチを食べる友人…を見る。
よほど上機嫌なのか、フィーネは笑顔でランチを口に運んでいる。
ルーミアとは違う、主従としての関係ではない新たな関係。
そのことにミリアの口元がほころんだ。
645
あなたにおすすめの小説
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
結婚結婚煩いので、愛人持ちの幼馴染と偽装結婚してみた
夏菜しの
恋愛
幼馴染のルーカスの態度は、年頃になっても相変わらず気安い。
彼のその変わらぬ態度のお陰で、周りから男女の仲だと勘違いされて、公爵令嬢エーデルトラウトの相手はなかなか決まらない。
そんな現状をヤキモキしているというのに、ルーカスの方は素知らぬ顔。
彼は思いのままに平民の娘と恋人関係を持っていた。
いっそそのまま結婚してくれれば、噂は間違いだったと知れるのに、あちらもやっぱり公爵家で、平民との結婚など許さんと反対されていた。
のらりくらりと躱すがもう限界。
いよいよ親が煩くなってきたころ、ルーカスがやってきて『偽装結婚しないか?』と提案された。
彼の愛人を黙認する代わりに、贅沢と自由が得られる。
これで煩く言われないとすると、悪くない提案じゃない?
エーデルトラウトは軽い気持ちでその提案に乗った。
【本編完結】王子の寝た子を起こしたら、夢見る少女では居られなくなりました!
こさか りね
恋愛
私、フェアリエル・クリーヴランドは、ひょんな事から前世を思い出した。
そして、気付いたのだ。婚約者が私の事を良く思っていないという事に・・・。
婚約者の態度は前世を思い出した私には、とても耐え難いものだった。
・・・だったら、婚約解消すれば良くない?
それに、前世の私の夢は『のんびりと田舎暮らしがしたい!』と常々思っていたのだ。
結婚しないで済むのなら、それに越したことはない。
「ウィルフォード様、覚悟する事ね!婚約やめます。って言わせてみせるわ!!」
これは、婚約解消をする為に奮闘する少女と、本当は好きなのに、好きと気付いていない王子との攻防戦だ。
そして、覚醒した王子によって、嫌でも成長しなくてはいけなくなるヒロインのコメディ要素強めな恋愛サクセスストーリーが始まる。
※序盤は恋愛要素が少なめです。王子が覚醒してからになりますので、気長にお読みいただければ嬉しいです。
※本編完結しました。
※後日談を更新中です。
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
プリン食べたい!婚約者が王女殿下に夢中でまったく相手にされない伯爵令嬢ベアトリス!前世を思いだした。え?乙女ゲームの世界、わたしは悪役令嬢!
山田 バルス
恋愛
王都の中央にそびえる黄金の魔塔――その頂には、選ばれし者のみが入ることを許された「王都学院」が存在する。魔法と剣の才を持つ貴族の子弟たちが集い、王国の未来を担う人材が育つこの学院に、一人の少女が通っていた。
名はベアトリス=ローデリア。金糸を編んだような髪と、透き通るような青い瞳を持つ、美しき伯爵令嬢。気品と誇りを備えた彼女は、その立ち居振る舞いひとつで周囲の目を奪う、まさに「王都の金の薔薇」と謳われる存在であった。
だが、彼女には胸に秘めた切ない想いがあった。
――婚約者、シャルル=フォンティーヌ。
同じ伯爵家の息子であり、王都学院でも才気あふれる青年として知られる彼は、ベアトリスの幼馴染であり、未来を誓い合った相手でもある。だが、学院に入ってからというもの、シャルルは王女殿下と共に生徒会での活動に没頭するようになり、ベアトリスの前に姿を見せることすら稀になっていった。
そんなある日、ベアトリスは前世を思い出した。この世界はかつて病院に入院していた時の乙女ゲームの世界だと。
そして、自分は悪役令嬢だと。ゲームのシナリオをぶち壊すために、ベアトリスは立ち上がった。
レベルを上げに励み、頂点を極めた。これでゲームシナリオはぶち壊せる。
そう思ったベアトリスに真の目的が見つかった。前世では病院食ばかりだった。好きなものを食べられずに死んでしまった。だから、この世界では美味しいものを食べたい。ベアトリスの食への欲求を満たす旅が始まろうとしていた。
P.S. 推し活に夢中ですので、返信は不要ですわ
汐瀬うに
恋愛
アルカナ学院に通う伯爵令嬢クラリスは、幼い頃から婚約者である第一王子アルベルトと共に過ごしてきた。しかし彼は言葉を尽くさず、想いはすれ違っていく。噂、距離、役割に心を閉ざしながらも、クラリスは自分の居場所を見つけて前へ進む。迎えたプロムの夜、ようやく言葉を選び、追いかけてきたアルベルトが告げたのは――遅すぎる本心だった。
※こちらの作品はカクヨム・アルファポリス・小説家になろうに並行掲載しています。
死に戻ったら、私だけ幼児化していた件について
えくれあ
恋愛
セラフィーナは6歳の時に王太子となるアルバートとの婚約が決まって以降、ずっと王家のために身を粉にして努力を続けてきたつもりだった。
しかしながら、いつしか悪女と呼ばれるようになり、18歳の時にアルバートから婚約解消を告げられてしまう。
その後、死を迎えたはずのセラフィーナは、目を覚ますと2年前に戻っていた。だが、周囲の人間はセラフィーナが死ぬ2年前の姿と相違ないのに、セラフィーナだけは同じ年齢だったはずのアルバートより10歳も幼い6歳の姿だった。
死を迎える前と同じこともあれば、年齢が異なるが故に違うこともある。
戸惑いを覚えながらも、死んでしまったためにできなかったことを今度こそ、とセラフィーナは心に誓うのだった。
乙女ゲームのモブに転生していると断罪イベント当日に自覚した者ですが、ようやく再会できた初恋の男の子が悪役令嬢に攻略され済みなんてあんまりだ
弥生 真由
恋愛
『貴女との婚約は今夜を持って破棄させて貰おう!』
学園卒業祝いの夜会の場に、凛と響いた王太子殿下の一声。
その瞬間、私は全てを思い出した。
私が前世ではただの手芸とゲームが好きなインドア派女子大生だったこと。そして、ゲーム世界に転生して尚も趣味は変わらず、ライバルキャラですらないモブになってしまっていたことを。
幼い頃に一度出会ったきりの初恋の彼と学園で再会出来たらなぁ、なんて淡い期待を抱いて通っていたのに、道理で卒業式までなんにも起きなかったわけだ。
ーーなんて、ひとり納得していたら。
何故だが私が悪役令嬢の断罪イベントの目撃者として名指しされ、一気に渦中の人物に!?
更に、王太子以外の男性陣は皆様悪役令嬢に骨抜き。なので自然と私には、彼女の潔白に繋がる証言が求められる。
しかしながら、私は肝心の事件の日の記憶が訳あって曖昧だったので、致し方なく記憶を呼び覚ます治療を受けさせられる羽目に。
タイムリミットは1年間。
その1年間の私への護衛につけられたのは、悪役令嬢に心奪われた初恋の彼でした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる