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番外編
神々の庭
そこは、見渡す限り美しく花々が植えられた場所だった。ところどころ四阿や噴水、ベンチやガゼボなどが設られていて、過ごしやすそうだ。
そのガゼボのひとつで、つまらなそうに大きな画面を見ている女性がいた。
「今回は、完全な失敗ね……つまんない」
「あなたったら、また、人間を使ってゲームとやらをしていたの?暇つぶしに人間を巻き込むのはおやめなさいな」
「だって、普通のゲームではつまらないのだもの。同じゲームは何度やっても同じだし。だから、人間を使ってするゲームの方が、結果が判らなくて面白いじゃない?……でも、今回は失敗だわ。完全に阻止されてしまったもの」
「あら。では、見どころのある人間がいたのね」
「と、言うか……選んだ魂が失敗だったのかしら。それとも、同時に2つのゲームをやろうとしたのがダメだった?」
「それこそ、人間のせいにするのはおやめなさい。あなたが選んだ魂で、あなたが始めたお遊びでしょう?」
「そうだけど……」
不満そうに唇を尖らせた末妹を、姉は優しく嗜めた。
「いい加減にしないと、創造神に叱られてよ?お遊びに人間を巻き込むことを、快く思われないでしょうに」
「あら、それで怒られたことはないもの。大体、他のお姉さまたちだって、勇者だの聖女だの言って、異世界転生させているでしょ」
「それとこれとは別です。彼らは、世界を発展させるのに必要でしょう?」
「わたくしの世界にだって、お遊びが必要なの!」
「嘘を仰い。必要なのは、あなたにでしょう」
「必要なことには変わりないですぅ」
べーっと舌を出して走り去っていく妹に、姉の1人は溜息を吐いた。
「もう……反抗期かしら?」
何の支えもなく、宙に浮かんだ画面を覗き込む。
「あ、ほら。やっぱり忘れているではありませんか」
自分勝手なことを喚き立て、暴れている異世界の魂を、姉はきっちり回収した。
記憶を完璧に消し、まっさらな魂に戻すと、元々の世界の輪廻の輪に飛ばす。
「まったく……どうしてあの子は、世界に何の実りももたらさない、無意味な魂ばかりを選ぶのかしら?悪影響さえも与えないなんて、逆に珍しいのではなくて?」
今回も、世界には何の影響もなかったようだ。
ひとつの世界の中の、ひとつの国。その中のたったひとつの学園で起こった些細な事件など、池に投げ込んだ小石よりも、世界には影響しない。
余程の魂が起こしたことでなければ。
「それくらいは、あの子も弁えている、ということなのかしら」
末妹の世界は、今日も無駄に美しい。その美しさだけは、たくさんの姉妹たちの中でも群を抜いている。
「あら、あの子の世界を見ているの?」
「お姉さま」
通りすがった姉に視線を向けると、姉も画面を覗き込んだ。
「ひとつの世界に手を掛け過ぎね。美しいのは良いことだけど、あの子の影響が強過ぎるわ」
「ああ……だから、他の世界から魂を持って来ても、影響がありませんのね」
「まったく。遊ぶための世界を許すなんて、創造神もあの子には甘いのだから」
そう言って、憑依され、疲弊していた魂が回復するよう、僅かな祝福を与えた長姉に、次姉はくすくすと笑った。
「あら、お姉さまだって甘いではありませんか。あの魂たちも、別に不幸にはなりませんのに」
「……あの子が恨まれたら可哀想じゃないの」
「ふふ、そうですね」
憑依していた魂が排除されたので、2つの魂は憑依される前に巻き戻ったようだ。
これで、両親に愛される筈である。自分の子どもに戻ったのだから。
「いい仕事をしましたわ」
「そうね。……じゃあ、あの子とお茶をしましょうか」
「今日は、美味しいクッキーを取り寄せましたの」
「まあ、楽しみね」
姉妹が立ち去ったあとも、画面の世界は美しく輝いていた。
そのガゼボのひとつで、つまらなそうに大きな画面を見ている女性がいた。
「今回は、完全な失敗ね……つまんない」
「あなたったら、また、人間を使ってゲームとやらをしていたの?暇つぶしに人間を巻き込むのはおやめなさいな」
「だって、普通のゲームではつまらないのだもの。同じゲームは何度やっても同じだし。だから、人間を使ってするゲームの方が、結果が判らなくて面白いじゃない?……でも、今回は失敗だわ。完全に阻止されてしまったもの」
「あら。では、見どころのある人間がいたのね」
「と、言うか……選んだ魂が失敗だったのかしら。それとも、同時に2つのゲームをやろうとしたのがダメだった?」
「それこそ、人間のせいにするのはおやめなさい。あなたが選んだ魂で、あなたが始めたお遊びでしょう?」
「そうだけど……」
不満そうに唇を尖らせた末妹を、姉は優しく嗜めた。
「いい加減にしないと、創造神に叱られてよ?お遊びに人間を巻き込むことを、快く思われないでしょうに」
「あら、それで怒られたことはないもの。大体、他のお姉さまたちだって、勇者だの聖女だの言って、異世界転生させているでしょ」
「それとこれとは別です。彼らは、世界を発展させるのに必要でしょう?」
「わたくしの世界にだって、お遊びが必要なの!」
「嘘を仰い。必要なのは、あなたにでしょう」
「必要なことには変わりないですぅ」
べーっと舌を出して走り去っていく妹に、姉の1人は溜息を吐いた。
「もう……反抗期かしら?」
何の支えもなく、宙に浮かんだ画面を覗き込む。
「あ、ほら。やっぱり忘れているではありませんか」
自分勝手なことを喚き立て、暴れている異世界の魂を、姉はきっちり回収した。
記憶を完璧に消し、まっさらな魂に戻すと、元々の世界の輪廻の輪に飛ばす。
「まったく……どうしてあの子は、世界に何の実りももたらさない、無意味な魂ばかりを選ぶのかしら?悪影響さえも与えないなんて、逆に珍しいのではなくて?」
今回も、世界には何の影響もなかったようだ。
ひとつの世界の中の、ひとつの国。その中のたったひとつの学園で起こった些細な事件など、池に投げ込んだ小石よりも、世界には影響しない。
余程の魂が起こしたことでなければ。
「それくらいは、あの子も弁えている、ということなのかしら」
末妹の世界は、今日も無駄に美しい。その美しさだけは、たくさんの姉妹たちの中でも群を抜いている。
「あら、あの子の世界を見ているの?」
「お姉さま」
通りすがった姉に視線を向けると、姉も画面を覗き込んだ。
「ひとつの世界に手を掛け過ぎね。美しいのは良いことだけど、あの子の影響が強過ぎるわ」
「ああ……だから、他の世界から魂を持って来ても、影響がありませんのね」
「まったく。遊ぶための世界を許すなんて、創造神もあの子には甘いのだから」
そう言って、憑依され、疲弊していた魂が回復するよう、僅かな祝福を与えた長姉に、次姉はくすくすと笑った。
「あら、お姉さまだって甘いではありませんか。あの魂たちも、別に不幸にはなりませんのに」
「……あの子が恨まれたら可哀想じゃないの」
「ふふ、そうですね」
憑依していた魂が排除されたので、2つの魂は憑依される前に巻き戻ったようだ。
これで、両親に愛される筈である。自分の子どもに戻ったのだから。
「いい仕事をしましたわ」
「そうね。……じゃあ、あの子とお茶をしましょうか」
「今日は、美味しいクッキーを取り寄せましたの」
「まあ、楽しみね」
姉妹が立ち去ったあとも、画面の世界は美しく輝いていた。
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完結ありがとうございます♥️楽しく読ませていただきました。斬新でした。次回作もたのしみにしています。
感想ありがとうございます♪
物語なんだからそんなこと思うなよ…とわかってはいるものの、
現代であった小説やゲームの作り話に転生とか転移って
現実的にあり得ないというか、神様はその作品を参考にして世界を作ったのか?
どうしてそんな世界にするのか。とか色々考えてしまい納得できない自分がいるので
最後の神々の庭は納得がいくものでしたw
こういう設定凄く欲しいですね~
感想ありがとうございます♪
末妹は自分のお遊びのためだけにこの世界を作ったので、きっとあちこちの国やその中の学校や神殿に、ゲームのキャラがいるんでしょうね。