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第3部 - 第2章 勤労令嬢と死者の国
第20話 千里眼
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『千里眼』は、ルズベリー王国ではジリアンだけが使える魔法だ。といっても、王立魔法学院での研究によって、その理屈は解明されている。今後、ジリアン以外にも使うことができる魔法使いが出てくるだろう。
しかし、研究を担当した教授によれば、
「そもそも、『千里眼』の使用に耐えうる『眼』が必要です」
とのことだった。首を傾げたジリアンに、教授は更に詳しく説明してくれた。
「『千里眼』は膨大な量の情報を処理する魔法。人間の視神経などあっという間に焼き切れてしまいます。ジリアン嬢の『眼』が特別なのか……。いや、無意識の内に医療魔法を使って、視神経の再生を同時に行っているのかもしれません」
ジリアンにとっては幼い頃から自然に使うことができた魔法であり、そういった細かいことは考えていなかった。きっと教授の言うとおりだろうと、この時は納得した。
ジリアンは、自分の『眼』が特別だなどと、この時は露ほども思わなかったのだ──。
* * *
「……目的地に異変はない。道中に敵の姿もないわ」
ジリアンが閉じていた目を開くと、本来見えているはずの景色が視界に戻ってきた。『千里眼』を使った後のこの反動は、未だに不快感を伴う。
「大丈夫か?」
ジリアンの後ろでワイバーンの手綱を握っているアレンが、心配そうにジリアンの顔を覗き込んだ。見る場所が遠ければ遠いほど、負担が大きいと知っているのだ。
「ありがとう。でも、大丈夫よ」
微笑んだジリアンだったが、その途端に寒さでブルリと身体が震えた。それを気づいたアレンが、彼女の身体にマントをグルグルと巻きつける。その表情があまりにも嫌そうだったので、ジリアンは思わず吹き出した。
「酷い顔してるわよ」
「こんな顔にもなるさ。これは、あいつからの贈り物だろう?」
ジリアンが身に付けているマントは、麒麟の鱗のドレスをジリアンの魔法を使って大急ぎで仕立て直したものだ。テオバルトから『麒麟の鱗を織り込んだ布は、耐火性に優れ、寒さにも強い。必ずあなたの助けになるはずです』と言うものだから。
「でも、これのお陰で寒さをしのげるわ」
「だから、嫌なんだよ」
と、アレンがぶすっとした表情のままでジリアンの腰を抱いた。
「ちょっと、アレン……!」
「落ちたら危ない」
「大丈夫よ。私が乗馬得意だって、あなたも知ってるでしょう?」
「……落ちたら危ないからな」
と、アレンはジリアンの腰を抱く手を離すつもりはないらしい。ジリアンは深い息を吐いて、チラリと横に視線をやった。
そこには、殺気を隠そうともしない護衛騎士のノアがいた。他数人のマクリーン騎士団の騎士たちも、同様にアレンを睨みつけている。
「こわ」
「だったら、自重したら?」
「嫌だね」
「もう……」
こうしてのんびりと雑談を交わしながら、ただし周囲をしっかり警戒しながら、一行は北の地点を目指したのだった。
* * *
数時間後に彼らがたどり着いたのは、西の海に面する海岸だった。白い雪がしんしんと降り積もる中、ワイバーンから降りて地図を頼りに徒歩で目標点を目指す。
ふと、ジリアンは海の方に視線を移した。
その景色に、見覚えがある気がしたのだ。
「どこで、見たのだったかしら……?」
ふらりと海に向かって歩き出したジリアンに、アレンが首を傾げる。
「ジリアン、どうしたんだ?」
「……私、ここに来たことがあるような気がして」
「こんな北の僻地に?」
アレンが怪訝な顔で尋ねた。その時だ。
──ゾゾゾゾゾゾ。
海の向こうで怪しい影がうごめいた。その気配には、ジリアンもアレンも、マクリーンの騎士たちも覚えがある。
「ハワード・キーツ!」
彼が操る死者たちの気配だ。
「くくく。まさに、運命の悪戯だな」
死者の骸と共に海岸に降り立ったハワードが妖しく笑う。
「運命のいたずら?」
ジリアンは剣を構えて、その正面に立った。
「君は見ただろう? この場所を」
言われて、ようやくジリアンは思い出した。
「……あなたが、泣いていた場所ね」
『死者の国』を訪れた際、錯綜した記憶の中で見た、幼いハワードの震える身体を。
「そうだ。そして、私が全てを捨てた場所でもある」
人間の全てに絶望して、海の向こうへ歩を進めたハワード。彼は、その向こうで世界の破滅を望んだ。
「ここで君を葬ることができるとは、感謝しなければな。……神に」
ハワードの両手が蜘蛛の足のように妖しくうごめく。同時に死者たちの骸がカクカクと動き始めた。人間だけではない。様々な種族の骸が混ざっている。そのどれもが、赤黒い瞳で虚空を見つめている。
「気に入ったかい? 君のために、あちこち回って集めてきたんだ」
「最低よ」
「くくく」
ハワードが笑いながら、腕を振った。同時に、死者たちが一斉に襲いかかってくる。
「『炎の盾』!」
──ボォッ!
ジリアンが叫ぶと同時に、炎の盾が広がった。ジリアンとアレン、そして騎士たちを全て囲んでしまうほどの広範囲の盾だ。
気づいたハワードが骸を操る手を引いたが手遅れだ。突っ込んできた骸が炎に焼かれる。
「ふむ。また、魔力が上がっているな」
炎の隙間から見えたハワードがニヤリと笑う。だが、その姿はすぐに見えなくなった。
「『嵐』!」
──ゴォォォ!
アレンの風魔法が雪も炎も、何もかもを巻き上げたからだ。
同時に、ジリアンとマクリーン騎士団の騎士たちは前に出た。風でコントロールを失った骸を、次々と斬っていく。
「右!」
「11時、上空から2体!」
互いに敵の位置を知らせながら、時に互いに背を合わせながら。右へ左へ、上へ下へ、縦横無尽に走る斬撃を前に、ほとんどの骸が成すすべもなく切り刻まれる。
「……これが、最強の魔法騎士団か」
ハワードが後方へ下がった。骸の猛攻が止んだので、ジリアンたちも足を止めて剣を構え直す。彼の周囲に残った数体は、特に強力な骸なのだろう。ハワードを守るようにその周囲に固まった。
(一筋縄では、いかないわね)
ジリアンの緊張が騎士たちに伝わる。彼らも剣を握る手に力を込めた。
「アレンは後方から援護を」
「ああ」
「私が先陣を切る」
ジリアンの指示に応えて、ノアが一歩前に出た。
「露払いはお任せを。お嬢様は、まっすぐ奴の方へ」
「ええ」
ジリアンが改めてハワードに向き直ると、ハワードは眉を上げてニヤリと笑った。『できるものなら、やってみろ』とでも言いたげな表情に、ジリアンの心臓がドクドクと音を立てた。だが、それは一瞬のことだった。
──ヒュッ!
ハワードには、ジリアンの姿が消えたように見えた。それほどの疾さで、ジリアンが肉薄したのだ。
──ギンッ!
ジリアンの剣がハワードの首を狙う。その斬撃は、骸の一体が防いだ。鋭い牙と爪を持つ、人狼族だ。
──パキンッ!
ジリアンの背後から氷の柱が迫り、それをノアの剣が防いだ。同時に、その氷魔法を放った女性の魔族──氷の女王族だ──に騎士の一人が斬りかかる。
──ガキンッ!
ジリアンがもう一度斬りかかった。今度は、騎士の骸がそれを受ける。その騎士の顔を見た瞬間、ジリアンはハッとして距離をとった。それに気づいたノアと騎士たちも、同調するように後ろに下る。
「パーセル隊長……っ!」
王立魔法騎士団の騎士であり、魔大陸に向かったジリアンの護衛騎士団の隊長だった人だ。
「おや。覚えていたのか」
「当たり前よ」
「たった数日の付き合いだっただろう?」
「それでも、一緒に戦った人だわ」
「おや。彼は、マルコム王子の指示で君を見張っていたのに?」
「それでも……!」
ジリアンの剣を持つ手に力がこもる。
「彼は誇り高い魔法騎士だった! あなたの邪悪な魔法で汚されてよい人ではない!」
腹の底から沸き上がる熱に、ジリアンは逆らわなかった。霜の巨人族を倒したときと同じだ。
(魂を解放しろ。怒りを抑えるな。心のままに、望みのために……!)
「決着をつけましょう。……私が、この世界の未来を守る!」
しかし、研究を担当した教授によれば、
「そもそも、『千里眼』の使用に耐えうる『眼』が必要です」
とのことだった。首を傾げたジリアンに、教授は更に詳しく説明してくれた。
「『千里眼』は膨大な量の情報を処理する魔法。人間の視神経などあっという間に焼き切れてしまいます。ジリアン嬢の『眼』が特別なのか……。いや、無意識の内に医療魔法を使って、視神経の再生を同時に行っているのかもしれません」
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ジリアンは、自分の『眼』が特別だなどと、この時は露ほども思わなかったのだ──。
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ジリアンが閉じていた目を開くと、本来見えているはずの景色が視界に戻ってきた。『千里眼』を使った後のこの反動は、未だに不快感を伴う。
「大丈夫か?」
ジリアンの後ろでワイバーンの手綱を握っているアレンが、心配そうにジリアンの顔を覗き込んだ。見る場所が遠ければ遠いほど、負担が大きいと知っているのだ。
「ありがとう。でも、大丈夫よ」
微笑んだジリアンだったが、その途端に寒さでブルリと身体が震えた。それを気づいたアレンが、彼女の身体にマントをグルグルと巻きつける。その表情があまりにも嫌そうだったので、ジリアンは思わず吹き出した。
「酷い顔してるわよ」
「こんな顔にもなるさ。これは、あいつからの贈り物だろう?」
ジリアンが身に付けているマントは、麒麟の鱗のドレスをジリアンの魔法を使って大急ぎで仕立て直したものだ。テオバルトから『麒麟の鱗を織り込んだ布は、耐火性に優れ、寒さにも強い。必ずあなたの助けになるはずです』と言うものだから。
「でも、これのお陰で寒さをしのげるわ」
「だから、嫌なんだよ」
と、アレンがぶすっとした表情のままでジリアンの腰を抱いた。
「ちょっと、アレン……!」
「落ちたら危ない」
「大丈夫よ。私が乗馬得意だって、あなたも知ってるでしょう?」
「……落ちたら危ないからな」
と、アレンはジリアンの腰を抱く手を離すつもりはないらしい。ジリアンは深い息を吐いて、チラリと横に視線をやった。
そこには、殺気を隠そうともしない護衛騎士のノアがいた。他数人のマクリーン騎士団の騎士たちも、同様にアレンを睨みつけている。
「こわ」
「だったら、自重したら?」
「嫌だね」
「もう……」
こうしてのんびりと雑談を交わしながら、ただし周囲をしっかり警戒しながら、一行は北の地点を目指したのだった。
* * *
数時間後に彼らがたどり着いたのは、西の海に面する海岸だった。白い雪がしんしんと降り積もる中、ワイバーンから降りて地図を頼りに徒歩で目標点を目指す。
ふと、ジリアンは海の方に視線を移した。
その景色に、見覚えがある気がしたのだ。
「どこで、見たのだったかしら……?」
ふらりと海に向かって歩き出したジリアンに、アレンが首を傾げる。
「ジリアン、どうしたんだ?」
「……私、ここに来たことがあるような気がして」
「こんな北の僻地に?」
アレンが怪訝な顔で尋ねた。その時だ。
──ゾゾゾゾゾゾ。
海の向こうで怪しい影がうごめいた。その気配には、ジリアンもアレンも、マクリーンの騎士たちも覚えがある。
「ハワード・キーツ!」
彼が操る死者たちの気配だ。
「くくく。まさに、運命の悪戯だな」
死者の骸と共に海岸に降り立ったハワードが妖しく笑う。
「運命のいたずら?」
ジリアンは剣を構えて、その正面に立った。
「君は見ただろう? この場所を」
言われて、ようやくジリアンは思い出した。
「……あなたが、泣いていた場所ね」
『死者の国』を訪れた際、錯綜した記憶の中で見た、幼いハワードの震える身体を。
「そうだ。そして、私が全てを捨てた場所でもある」
人間の全てに絶望して、海の向こうへ歩を進めたハワード。彼は、その向こうで世界の破滅を望んだ。
「ここで君を葬ることができるとは、感謝しなければな。……神に」
ハワードの両手が蜘蛛の足のように妖しくうごめく。同時に死者たちの骸がカクカクと動き始めた。人間だけではない。様々な種族の骸が混ざっている。そのどれもが、赤黒い瞳で虚空を見つめている。
「気に入ったかい? 君のために、あちこち回って集めてきたんだ」
「最低よ」
「くくく」
ハワードが笑いながら、腕を振った。同時に、死者たちが一斉に襲いかかってくる。
「『炎の盾』!」
──ボォッ!
ジリアンが叫ぶと同時に、炎の盾が広がった。ジリアンとアレン、そして騎士たちを全て囲んでしまうほどの広範囲の盾だ。
気づいたハワードが骸を操る手を引いたが手遅れだ。突っ込んできた骸が炎に焼かれる。
「ふむ。また、魔力が上がっているな」
炎の隙間から見えたハワードがニヤリと笑う。だが、その姿はすぐに見えなくなった。
「『嵐』!」
──ゴォォォ!
アレンの風魔法が雪も炎も、何もかもを巻き上げたからだ。
同時に、ジリアンとマクリーン騎士団の騎士たちは前に出た。風でコントロールを失った骸を、次々と斬っていく。
「右!」
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互いに敵の位置を知らせながら、時に互いに背を合わせながら。右へ左へ、上へ下へ、縦横無尽に走る斬撃を前に、ほとんどの骸が成すすべもなく切り刻まれる。
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「ああ」
「私が先陣を切る」
ジリアンの指示に応えて、ノアが一歩前に出た。
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「ええ」
ジリアンが改めてハワードに向き直ると、ハワードは眉を上げてニヤリと笑った。『できるものなら、やってみろ』とでも言いたげな表情に、ジリアンの心臓がドクドクと音を立てた。だが、それは一瞬のことだった。
──ヒュッ!
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──ギンッ!
ジリアンの剣がハワードの首を狙う。その斬撃は、骸の一体が防いだ。鋭い牙と爪を持つ、人狼族だ。
──パキンッ!
ジリアンの背後から氷の柱が迫り、それをノアの剣が防いだ。同時に、その氷魔法を放った女性の魔族──氷の女王族だ──に騎士の一人が斬りかかる。
──ガキンッ!
ジリアンがもう一度斬りかかった。今度は、騎士の骸がそれを受ける。その騎士の顔を見た瞬間、ジリアンはハッとして距離をとった。それに気づいたノアと騎士たちも、同調するように後ろに下る。
「パーセル隊長……っ!」
王立魔法騎士団の騎士であり、魔大陸に向かったジリアンの護衛騎士団の隊長だった人だ。
「おや。覚えていたのか」
「当たり前よ」
「たった数日の付き合いだっただろう?」
「それでも、一緒に戦った人だわ」
「おや。彼は、マルコム王子の指示で君を見張っていたのに?」
「それでも……!」
ジリアンの剣を持つ手に力がこもる。
「彼は誇り高い魔法騎士だった! あなたの邪悪な魔法で汚されてよい人ではない!」
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