1 / 1
美雪
しおりを挟む(あーあ、昨日の夜も結局何もなかったなぁ。)
大企業グループの令嬢の美雪は十八歳になった半年前の夏に親が決めた相手と婚約した。
その相手がホテルのスイートルームで一緒に一夜を共にした東堂 太惺。
高身長に切長の目をした色気ダダ漏れの二十九歳。
若くして美雪の父にその才能を見込まれグループ会社の社長に先日就任したやり手の男だ。
そんな東堂は忙しい合間を縫って美雪を週一でデートに誘い、とても紳士に美雪をエスコートする。
だが、美雪の不満は東堂のその紳士すぎる態度だった。
(駄々こねてホテルにお泊まりしたのにキスもしてくれないなんてっ。頭ポンポンされてすぐ寝ちゃった私も悪いけれど!キスもしてくれないなんて逆に無礼だわ!やっぱり、私のこと子どもだって思ってるのかしら。)
十八になり成熟した身体はようやく出会えた自分の男に発情していた。
(でも、化粧をすれはそれなりだし、胸だってこの間測ったらDだったわ!
友だちのみんなは彼氏がすぐイチャイチャしてきて嫌だって言うけど……私は太惺さんと、)
気合を入れてバスローブの下は裸だった。
もしかしたらと思い、準備した自分が馬鹿だったと気落ちする美雪。
「好きなのになぁ……」
(貴方は私を好きじゃないのかしら。それともこんなに求める私がおかしいの?)
スキンシップ以外は連絡もマメでいつも優しい東堂。
だが、それだけでは満足出来ないのだ。
東堂の端正な寝顔をしばらく見つめていた美雪だったが、喉が渇いたとベッドの上で立ち上がって移動しようとしたが、その時……
「えっ、きゃっ!!」
ベッドに思いのほか足を取られて寝起きの美雪は転んでしまった。
そして思いっきり東堂の端正な顔面の上にへたり込む形になってしまった。
フニっ♡
「あっ♡♡」
そしてなんと美雪の割れ目が東堂の顎に刺さった。
ザラザラとした早朝の髭が美雪のクリも刺激する。
「ああああっ♡」
さっきまで悶々としていた美雪の秘部はそれだけで愛液を垂らしてしまった。
「……美雪……」
勿論、その流れで東堂も目を開いてしまった。
「ご、ごめんなさい……」
羞恥で真っ赤になる美雪。しかもやらかした事態の大きさに腰を抜かしてしまって動けなくなった。
しかも少々失禁した。
すると、東堂は……
垂れたそれらを舌で舐め始めた。
「え、あ♡待ってぇええ♡ああ♡♡」
ジューっとクリを吸引してもっと出せと言わんばかりの東堂に美雪も羞恥よりも快楽が上回った。
(おしっこなめられちゃったぁ♡♡どうしよう♡♡気持ちいよぉ♡♡♡いっぱい♡全部♡見られて舐められておかしくなりそう♡♡私、太惺さんにエッチなことされて、ああもう、しあわせ過ぎる♡♡♡)
「気持ちいぃよぉ♡太惺さん♡」
(太惺さんの舌、すごい♡上手過ぎ♡)
そして東堂はもっと寄越せと言わんばかりに、美雪の腰を両手で掴んで顔面に寄せる。
「あ゛あ!♡」
割れ目を舐められて、クリは髭が刺さる。
「だめぇ♡なんかきちゃいますぅ!♡」
絶頂の波が美雪を襲う。
「ああああっっ!!♡♡」
ビクンッと身体が大きく跳ねて、東堂の顔面の真ん前に秘部を晒して絶頂した。
「ごめんなさい……」
我に返って、それしか言葉が出ない美雪に東堂が返したのは意外な言葉だった。
「大丈夫だよ。実は俺、起きてたから美雪がなんでああなったか分かってるよ。」
そう言って美雪を抱きしめる東堂。
「え?起きてたんですか?」
「ああ。君が、好きって言ってくれてたのも実は聞いてた。」
「えっ……もう!やだ恥ずかしいっ。」
東堂の腕の中で悶絶する美雪。
「俺も好きだよ、美雪。」
「え……」
「ちゃんと言ってなくて悪かった。一目惚れで最初からずっと美雪に惚れてる三十路のおっさんだけど、これからも好きでいてくれるか?」
「勿論!太惺さん、大好きです。」
「俺も。絶対結婚しような。」
「絶対、です。」
そして二人は初めてのキスを交わしたのだった。
3
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる