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噂の公爵令嬢
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「失礼致しますわっ」
「あ、え、ちょっ……」
これで何度目でしょうか……。
パーティーで会場では、それまでに流された噂が、噂の相手にひね曲がって伝わりみんな私が自分に好意があると思って、鼻の下を伸ばしながら近付いて来るんですもの。溜まったものじゃございませんわ。
社交界では噂の相手同士が一緒にいるものだから余計に噂に信ぴょう性が増しててしまうことでしょう。
「マリア、ここにいたのか。」
「王太子殿下……。」
「正式に君の家に求婚状を送る事が決まったよ。」
「え、でも……」
「大丈夫。例の噂なら城で調べてデマだってことも裏が取れている。」
「そうなんですのね。」
「だからマリア……僕と一緒に踊っていただけますか?」
「ええ、喜んで。」
そして優雅な2人のダンスは後世に語り継がれるほど見事なもので、その直後にベロニカ伯爵令嬢と聖女ソフィーが姿をくらましたが、国は捜索をしたとかしなかったとか……。
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