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丘の上の王様とお妃様 7
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この世の中、貧乏人と大金持ちは、想像を絶するほどの質的・量的・知的な差が溢れる事を、私・木崎珠子は実感せざる終えない。
「タマちゃん、こっちだよ。」
王さんは、私を黒塗りの超高級車に乗せ、そのまま『幽霊屋敷』と喚ばれる王さんの家の門を潜っていった。
そして、敷地内にある母屋と反対側にある林に入っていく。
「こんなに広い敷地があったなんて⁉」
私だけが驚いてぼーぜんとしていた間に、車は5分程走って、突然開けた場所にでた。
そしてすぐに聞こえてきたのは、車の中からでも聞こえる機械音であった。
「な、なんの音⁉」
私は、始めて聞くその音が段々近づいて来るのが分かった。正確には、音がする方へと車は向っていたのだが。
私達を乗せた車がやって来たのは、ヘリポートだった。そして、そこに一台のヘリコプターが止まっていた。
ヘリコプターの少し離れたところで車が止まると、王さんは、車から降りた。そして、私に手を差し出してきた。
「さあ、あれに乗ろう」
王さんは、目の前にあるヘリコプターを指差すと、呆気に取られている私を車から引っ張りだし、ヘリコプターへと連れていく。
すでにヘリコプターは、エンジンがかかっており、かなりの風圧である。戸惑いながらも、何とか王さんのお陰で私もヘリコプターに乗り込む事が出来た。
バターン‼と、ドアが閉まる音。
これから何が起きるのか理解出来ていない私に王さんが微笑を向けると、
「今日は、初めてのデートをしに行くとしよう!」
と、少し大きめな声で言った。王さんが運転席に合図をすると、エンジン音がさらに強くなり、機体がフワッと浮き上がっていく感覚がした。
「デ、デートって!?」
私は、初めてのヘリコプターに動揺しながら王さんの手を強く握りしめていた。
「ディナーを予約してあるんだ。タマちゃんは、明日も仕事お休みでしょ?俺も仕事を片付けて来たから、明日の夕方までなら時間がある。だから、少しだけ遠出をしよう。」
そう言って笑う王さんに、私は、ドッキっとした。
(ああ...私、本当に王さんとお付き合いしているの!?)
ドキドキときめく自分の気持ちが、初めてのことばかりで。どうしていいのか解らない。そして、王さんを思うと、モヤモヤするこの思いが理解できないままヘリコプターは、ドンドン空中を飛んでいった。
『幽霊屋敷』からヘリコプターで30分ほどで、東京の帝都ホールデングズ本社のテッペンにあるヘリポートに到着をした。新幹線でも一時間程はかかる距離を、ヘリコプターで来れば早いものである。その間、ずっと。王さんは、私の手を離さなかった。そのせいで、まだドキドキと胸の鼓動が速い。
王さんとヘリコプターを降り、ビルの中に入ってからも王さんは、私の手を握ったままだ。そのお陰だろうか。私は急にホッとした。何しろ、ヘリコプターに乗るのは、始めてだったから...やはり地に足がついていると言うことは、安心するものだ。
しかし王さんは、そんな私を待ってはくれない。
「さあ、今度はこっちに来て。」
王さんと私は、すぐにエレベーターに乗り込んだ。何階か解らないが、エレベーターが次に着いた所でドアが開いた。
美容サロンの階であったようだった。
「お待ちいたしておりました。」
洗練された美人のスタッフが数人私達に一礼をしている。
「後は、よろしく頼む」
王さんがそう言うと、
「かしこまりました。」
とスタッフのリーダーらしい人が返事をした。
「では、木崎様。こちらへどうぞ。」
不安で一杯の私は、ニコニコと笑顔で対応するスタッフたちに、意味も分からないまま奥の方へと連れていかれてしまったのである。
そして、体の全身をエステティシャンに触られ、髪もいじられ。更には下着から洋服、靴にアクセサリーまで。木崎珠子という人間を、全身改造されたのだ。
全てを終え、やっとスタッフ達から開放されたのは、夕方の事だった。
そして、全身改造を行われた私は、鏡の前で呆然と立ち尽していた。
「木崎様、素敵ですわ。」
スタッフのリーダーであろう女性が後ろから声をかけてきた。
「これ、わたし?...」
鏡の前にいる自分。それを理解するのにどのくらいかかっただろう⁉
「木崎様は、元々素材が素晴らしくいらっしゃいますから。」
そう、優しく声を皆さんがかけてくれると、余計恥ずかしさが増していく。
「さあ、殿方がお待ちですわよ!」
自分でも、自分が解らないのに...私は王さんの待つ部屋へと連れていかれた。
「タマちゃん、こっちだよ。」
王さんは、私を黒塗りの超高級車に乗せ、そのまま『幽霊屋敷』と喚ばれる王さんの家の門を潜っていった。
そして、敷地内にある母屋と反対側にある林に入っていく。
「こんなに広い敷地があったなんて⁉」
私だけが驚いてぼーぜんとしていた間に、車は5分程走って、突然開けた場所にでた。
そしてすぐに聞こえてきたのは、車の中からでも聞こえる機械音であった。
「な、なんの音⁉」
私は、始めて聞くその音が段々近づいて来るのが分かった。正確には、音がする方へと車は向っていたのだが。
私達を乗せた車がやって来たのは、ヘリポートだった。そして、そこに一台のヘリコプターが止まっていた。
ヘリコプターの少し離れたところで車が止まると、王さんは、車から降りた。そして、私に手を差し出してきた。
「さあ、あれに乗ろう」
王さんは、目の前にあるヘリコプターを指差すと、呆気に取られている私を車から引っ張りだし、ヘリコプターへと連れていく。
すでにヘリコプターは、エンジンがかかっており、かなりの風圧である。戸惑いながらも、何とか王さんのお陰で私もヘリコプターに乗り込む事が出来た。
バターン‼と、ドアが閉まる音。
これから何が起きるのか理解出来ていない私に王さんが微笑を向けると、
「今日は、初めてのデートをしに行くとしよう!」
と、少し大きめな声で言った。王さんが運転席に合図をすると、エンジン音がさらに強くなり、機体がフワッと浮き上がっていく感覚がした。
「デ、デートって!?」
私は、初めてのヘリコプターに動揺しながら王さんの手を強く握りしめていた。
「ディナーを予約してあるんだ。タマちゃんは、明日も仕事お休みでしょ?俺も仕事を片付けて来たから、明日の夕方までなら時間がある。だから、少しだけ遠出をしよう。」
そう言って笑う王さんに、私は、ドッキっとした。
(ああ...私、本当に王さんとお付き合いしているの!?)
ドキドキときめく自分の気持ちが、初めてのことばかりで。どうしていいのか解らない。そして、王さんを思うと、モヤモヤするこの思いが理解できないままヘリコプターは、ドンドン空中を飛んでいった。
『幽霊屋敷』からヘリコプターで30分ほどで、東京の帝都ホールデングズ本社のテッペンにあるヘリポートに到着をした。新幹線でも一時間程はかかる距離を、ヘリコプターで来れば早いものである。その間、ずっと。王さんは、私の手を離さなかった。そのせいで、まだドキドキと胸の鼓動が速い。
王さんとヘリコプターを降り、ビルの中に入ってからも王さんは、私の手を握ったままだ。そのお陰だろうか。私は急にホッとした。何しろ、ヘリコプターに乗るのは、始めてだったから...やはり地に足がついていると言うことは、安心するものだ。
しかし王さんは、そんな私を待ってはくれない。
「さあ、今度はこっちに来て。」
王さんと私は、すぐにエレベーターに乗り込んだ。何階か解らないが、エレベーターが次に着いた所でドアが開いた。
美容サロンの階であったようだった。
「お待ちいたしておりました。」
洗練された美人のスタッフが数人私達に一礼をしている。
「後は、よろしく頼む」
王さんがそう言うと、
「かしこまりました。」
とスタッフのリーダーらしい人が返事をした。
「では、木崎様。こちらへどうぞ。」
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そして、体の全身をエステティシャンに触られ、髪もいじられ。更には下着から洋服、靴にアクセサリーまで。木崎珠子という人間を、全身改造されたのだ。
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「木崎様は、元々素材が素晴らしくいらっしゃいますから。」
そう、優しく声を皆さんがかけてくれると、余計恥ずかしさが増していく。
「さあ、殿方がお待ちですわよ!」
自分でも、自分が解らないのに...私は王さんの待つ部屋へと連れていかれた。
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