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第二部・異世界からの侵略編
第32話・地球が地球が大ピンチ、それで?
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謎の存在ファーミリアス・トア・カンナヅキによる対地球宣戦布告。
一週間後には地球の命運が決定するという事態に、アメリカ大統領のパワードはすぐさま国連本部にこの事実を説明、可能ならば早急に国連安保理事会の開催を求めることにした。
それらの手続きを指示したのち、パワードとミサキの二人は再びイーストルームに移動し、ことの成り行きを説明するのだが。
「まあ、面倒だから映像化するか。ロスヴァイゼ、マーギア・リッター経由でオクタ・ワンに連絡。今の一連の情報を説明したのち、二人が知覚した映像と音声を地球規格のビデオなりDVDに焼いて、すぐに此処まで届けるように伝えてくれるか?」
「かしこまり!!」
すぐさまロスヴァイゼが部屋から退室し、マーギア・リッターへ向かう。
まあ、連絡についてはこの場で全て解決するし、DVDも弾道軌道を使って此処まで誰かが運んできたら、1時間足らずで持って来れるはず。
「……ミス・テンドウ。我がアメリカの誇るSPからの報告と、ミサキ殿からの説明については一切の齟齬がない。つまりこれは真実なのだろうが、一つだけ腑に落ちない部分がある」
「ほう、それは何でしょうか?」
「先程の襲撃者は、ミサキ殿を見て『偽勇者』と叫んだらしいが、それについての説明はありますか」
「答えはNOだ。むしろ、WHY? と聞き返したくなるレベルで、私にも見当が付かない。それについては、次に会ったときにでも聞いてみるとして、問題はこれからどうするか。地球の件はそちらで、国連ででも審議を行なってくれると助かります。どのみち、期限は残り少ないのですからね」
つまり、地球は地球なりにやってくれ。
私たちアマノムラクモは、こちらに喧嘩を打ってきた以上は買うことにするので、そちらに手を回す余力はない。
「……我々を守ってくれないのか?」
「悪いけど条約も何も締結していない。それに、相手の戦力もやり方も、それこそどうやって地球を攻撃してくるのかすら分かっていない。そんな状況で、相手を知る前に守ってくれるか? 冗談はやめて貰いたい」
そう真剣な顔で説明する。
これで相手の出方や戦略がわかっているならば、防衛に回せるかどうか考える時間ぐらいはあるのだが。
残念なことに、今の時点での情報量では侵略者の戦力など予想もつかない。
「そうだな、確かにミサキ殿の言うとおりだ」
「そこのSPは、奴らが姿を現したところから見ていただろう? 恐らくだが位相空間を破壊して姿を現し、物理攻撃をシャットダウンする重力波の壁を構築し、そして一瞬で姿を消す能力。流石の私でも、同じことができるかと言われると無理だとしか言いようがない」
「そうなのか」
パワードが近くのSPに問いかけると、すぐさま大統領の耳元で何かを説明している。
「なるほど。それならび、ますますアマノムラクモにも助力を仰ぎたいところだ。この件についての交渉は、現時点では不可能なことは分かった。だが、敵権力が分かり地球のテクノロジーで対処不可能と判断された場合。アマノムラクモはどう動く?」
「どう動くもなにも、売られた喧嘩なら買う。あの輩は話し合いが通用する相手では無いからな」
手をひらひらを振りつつ返答すると、パワードは真剣な顔で一言。
「その際は、地球を巻き込まずに戦闘できるのですか? 例えば宇宙空間に移動するとか」
「それが望みならば、私たちはそうします。ですが、その直後に地球が襲われようとも、私たちに責任を押し付けないように。先ほどのやつの話通り、宣戦布告を受けたのは地球であり私では無い」
つまり、戦争になったら地球を巻き込むな、か。
一国の代表であり、地球のリーダーを自称するアメリカ大統領の言葉としては適切だろう。でも、それはアマノムラクモに責任を押し付ける可能性もあるって言うことだろうな。
「まあ、この話は此処までにしましょう。いくら議論を重ねても、全ては推測の域を脱することはできないし、何よりも奴らの正体がわからないことには、私たちでも何もできませんからね」
「そのようだな。まあ、本来ならばアマノムラクモとの話し合いはまだまだあったのだが、それは全てが終わり平和になってからでも遅くは無いだろう。今日は楽しかったよ」
すっ、と右手を差し出してくるパワード大統領。
それに返事を返すように、俺も握手を返した。
「では、私はこのあとは国防総省に指示を出さなくてはならないのでこれで失礼する。宿泊用の施設は用意してあるが、どうしますか?」
「マーギア・リッターの中で休ませてもらいますよ。会談は終わりですが、深夜の高速飛行は危険ですからね」
それだけを告げて、俺たちはホワイトハウスの庭で待機しているマーギア・リッターに搭乗する。
さて、今朝のオクタ・ワンからの話に出てきた『重力波動の乱れ』について、それはこの侵略者のものである可能性が高いだろう。
問題は、その姿が全く見えないこと。
「オクタ・ワン、俺が襲われた時間帯の重力波動の乱れは感じられたか?」
『ピッ……確認できませんでした。その場にロスヴァイゼがいたにも関わらず、彼女の体内のセンサーによる観測は確認できていません』
「重力波動は別空間からの侵略によって揺らぐのだよな?」
『ピッ……その通りです。空間を超える物質により波動が乱れます。ただし、これについては例外というものがありまして。あまり考えたく無いのですが』
魔導頭脳が考えたくない事象。
うん、聞きたくないけど聞くしかない。
「その例外とは?」
『ピッ……魔法による転移及び空間越境。これらは波動すら『そうあるべし』と事象を書き換えてしまいます。これだから、魔法ってやつは。…』
「その魔法の集大成が、魔導頭脳であり機動戦艦アマノムラクモであることを忘れていないか? 自分を否定するような……ちょっと待て」
嫌な予感がする。
『ピッ……ゴクッ』
「そう言う演出はいらないからな。それに、俺の思考は予想がついただろう。その推測についての答えを出してもらいたい。敵が【アマノムラクモ】のような神の作り出した機動戦艦を保有している可能性は、何パーセントある?」
この問いかけに、すぐに答えが返って来ない。
5分……
10分……
15分……
『ピッ……正体不明の敵性存在がアマノムラクモの同系艦である可能性は不明。このアマノムラクモが位相空間から出現した場合でも、重力波動は大きく発生します。アマノムラクモが位相空間から出現した場合の揺らぎと先日の波動の揺らぎを比較した場合、先刻の揺らぎの方が遥かに小さいことは判明』
『トラス・ワンより。アマノムラクモの後継艦は全部で六隻。そのどれもがアマノムラクモと同じ形であり同性能であります。なお、アマノムラクモはプロトタイプであり神々の悪戯も加味された存在』
『ピッ……』
「神ゆえに、ってか。言わせねーからな」
あ、沈黙した。
まあ、この件については地球政府の公式見解を確認してからでも構わないだろうさ。
ただ、時間はあまりないし、残った時間で俺としてもいくつかの対処を考える必要があるからなぁ。
なんでまた、俺が巻き込まれることになったのやら。
そもそも偽勇者ってなんだよ、俺は異世界転生した世界を救った記憶なんて……ちょっと待て、つまりは、あのファーミリアス・トア・カンナヅキは勇者だって言うことか?
それも、アマノムラクモのような機動戦艦を持っていると?
そして地球に降伏か死か選択させてくる。
歪んでないか、本物の勇者は。
一週間後には地球の命運が決定するという事態に、アメリカ大統領のパワードはすぐさま国連本部にこの事実を説明、可能ならば早急に国連安保理事会の開催を求めることにした。
それらの手続きを指示したのち、パワードとミサキの二人は再びイーストルームに移動し、ことの成り行きを説明するのだが。
「まあ、面倒だから映像化するか。ロスヴァイゼ、マーギア・リッター経由でオクタ・ワンに連絡。今の一連の情報を説明したのち、二人が知覚した映像と音声を地球規格のビデオなりDVDに焼いて、すぐに此処まで届けるように伝えてくれるか?」
「かしこまり!!」
すぐさまロスヴァイゼが部屋から退室し、マーギア・リッターへ向かう。
まあ、連絡についてはこの場で全て解決するし、DVDも弾道軌道を使って此処まで誰かが運んできたら、1時間足らずで持って来れるはず。
「……ミス・テンドウ。我がアメリカの誇るSPからの報告と、ミサキ殿からの説明については一切の齟齬がない。つまりこれは真実なのだろうが、一つだけ腑に落ちない部分がある」
「ほう、それは何でしょうか?」
「先程の襲撃者は、ミサキ殿を見て『偽勇者』と叫んだらしいが、それについての説明はありますか」
「答えはNOだ。むしろ、WHY? と聞き返したくなるレベルで、私にも見当が付かない。それについては、次に会ったときにでも聞いてみるとして、問題はこれからどうするか。地球の件はそちらで、国連ででも審議を行なってくれると助かります。どのみち、期限は残り少ないのですからね」
つまり、地球は地球なりにやってくれ。
私たちアマノムラクモは、こちらに喧嘩を打ってきた以上は買うことにするので、そちらに手を回す余力はない。
「……我々を守ってくれないのか?」
「悪いけど条約も何も締結していない。それに、相手の戦力もやり方も、それこそどうやって地球を攻撃してくるのかすら分かっていない。そんな状況で、相手を知る前に守ってくれるか? 冗談はやめて貰いたい」
そう真剣な顔で説明する。
これで相手の出方や戦略がわかっているならば、防衛に回せるかどうか考える時間ぐらいはあるのだが。
残念なことに、今の時点での情報量では侵略者の戦力など予想もつかない。
「そうだな、確かにミサキ殿の言うとおりだ」
「そこのSPは、奴らが姿を現したところから見ていただろう? 恐らくだが位相空間を破壊して姿を現し、物理攻撃をシャットダウンする重力波の壁を構築し、そして一瞬で姿を消す能力。流石の私でも、同じことができるかと言われると無理だとしか言いようがない」
「そうなのか」
パワードが近くのSPに問いかけると、すぐさま大統領の耳元で何かを説明している。
「なるほど。それならび、ますますアマノムラクモにも助力を仰ぎたいところだ。この件についての交渉は、現時点では不可能なことは分かった。だが、敵権力が分かり地球のテクノロジーで対処不可能と判断された場合。アマノムラクモはどう動く?」
「どう動くもなにも、売られた喧嘩なら買う。あの輩は話し合いが通用する相手では無いからな」
手をひらひらを振りつつ返答すると、パワードは真剣な顔で一言。
「その際は、地球を巻き込まずに戦闘できるのですか? 例えば宇宙空間に移動するとか」
「それが望みならば、私たちはそうします。ですが、その直後に地球が襲われようとも、私たちに責任を押し付けないように。先ほどのやつの話通り、宣戦布告を受けたのは地球であり私では無い」
つまり、戦争になったら地球を巻き込むな、か。
一国の代表であり、地球のリーダーを自称するアメリカ大統領の言葉としては適切だろう。でも、それはアマノムラクモに責任を押し付ける可能性もあるって言うことだろうな。
「まあ、この話は此処までにしましょう。いくら議論を重ねても、全ては推測の域を脱することはできないし、何よりも奴らの正体がわからないことには、私たちでも何もできませんからね」
「そのようだな。まあ、本来ならばアマノムラクモとの話し合いはまだまだあったのだが、それは全てが終わり平和になってからでも遅くは無いだろう。今日は楽しかったよ」
すっ、と右手を差し出してくるパワード大統領。
それに返事を返すように、俺も握手を返した。
「では、私はこのあとは国防総省に指示を出さなくてはならないのでこれで失礼する。宿泊用の施設は用意してあるが、どうしますか?」
「マーギア・リッターの中で休ませてもらいますよ。会談は終わりですが、深夜の高速飛行は危険ですからね」
それだけを告げて、俺たちはホワイトハウスの庭で待機しているマーギア・リッターに搭乗する。
さて、今朝のオクタ・ワンからの話に出てきた『重力波動の乱れ』について、それはこの侵略者のものである可能性が高いだろう。
問題は、その姿が全く見えないこと。
「オクタ・ワン、俺が襲われた時間帯の重力波動の乱れは感じられたか?」
『ピッ……確認できませんでした。その場にロスヴァイゼがいたにも関わらず、彼女の体内のセンサーによる観測は確認できていません』
「重力波動は別空間からの侵略によって揺らぐのだよな?」
『ピッ……その通りです。空間を超える物質により波動が乱れます。ただし、これについては例外というものがありまして。あまり考えたく無いのですが』
魔導頭脳が考えたくない事象。
うん、聞きたくないけど聞くしかない。
「その例外とは?」
『ピッ……魔法による転移及び空間越境。これらは波動すら『そうあるべし』と事象を書き換えてしまいます。これだから、魔法ってやつは。…』
「その魔法の集大成が、魔導頭脳であり機動戦艦アマノムラクモであることを忘れていないか? 自分を否定するような……ちょっと待て」
嫌な予感がする。
『ピッ……ゴクッ』
「そう言う演出はいらないからな。それに、俺の思考は予想がついただろう。その推測についての答えを出してもらいたい。敵が【アマノムラクモ】のような神の作り出した機動戦艦を保有している可能性は、何パーセントある?」
この問いかけに、すぐに答えが返って来ない。
5分……
10分……
15分……
『ピッ……正体不明の敵性存在がアマノムラクモの同系艦である可能性は不明。このアマノムラクモが位相空間から出現した場合でも、重力波動は大きく発生します。アマノムラクモが位相空間から出現した場合の揺らぎと先日の波動の揺らぎを比較した場合、先刻の揺らぎの方が遥かに小さいことは判明』
『トラス・ワンより。アマノムラクモの後継艦は全部で六隻。そのどれもがアマノムラクモと同じ形であり同性能であります。なお、アマノムラクモはプロトタイプであり神々の悪戯も加味された存在』
『ピッ……』
「神ゆえに、ってか。言わせねーからな」
あ、沈黙した。
まあ、この件については地球政府の公式見解を確認してからでも構わないだろうさ。
ただ、時間はあまりないし、残った時間で俺としてもいくつかの対処を考える必要があるからなぁ。
なんでまた、俺が巻き込まれることになったのやら。
そもそも偽勇者ってなんだよ、俺は異世界転生した世界を救った記憶なんて……ちょっと待て、つまりは、あのファーミリアス・トア・カンナヅキは勇者だって言うことか?
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