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第十六話・閑話その二・販売用『魔導騎士』について
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十六夜悠の開発した魔導騎士について、追加補足をしてみよう。
発売当初に販売された『第一世代魔導騎士』とは、体験会で用いられた機体No.1から12のうち、ナンバー1、5、7番機を除く9体を『販売用』にダウングレードしたものである。
これが第一世代魔導騎士『オールインワン』という商品名で呼ばれている。
主に、カスタマイズができない子供用に販売されている。
同時期に発売されたカスタマイズ専用機『マテリアル』は、オールインワンとは異なる機体スペックで販売されており、『カスタマイズありき』の素体が梱包されている。
どれぐらい違うかというと。
マテリアル ソードマスター
筋力レート: 50 _____ 85
器用レート: 50 _____ 70
反射レート: 50 _____ 70
知覚レート: 50 _____ 70
知力レート: 120 _____0
対Dレート: 0 _____ 20《注1》
魔力レート: 0______0《注2》
注1》対Dレートは、機体が受けるダメージの軽減率。
タイプ・マテリアルでは、最大50までしか上げることはできない。
注2》魔力レートは第一世代から存在するが、第一世代機では効果のないステータスとして扱われている。
基礎スペックである筋力から知覚レートの合計値だけならば、ロットNo.1のソードマスターの方がはるかに高い。
だが、カスタマイズポイントである『知力レート』を『全てのレート』に振り分けることができるため、機体スペックはほぼ同じ程度に高めることができる。
また、バトルデータ《経験値》を蓄積することにより、ある程度は知力レートが増加する。
オールインワンは初期知力レートは存在しないが、バトルデータを蓄積することにより知力レートは増加する。
もっとも、オールインワンはカスタマイズに必要な『マテリアルケース』がないため、追加で知力レートを使う場合は別途『マテリアルボックス』というカスタマイズ用の別売りケースを購入しなくてはならない。
●第二世代魔導騎士
第一世代から三年後に発売されたシリーズは、様々な追加要素が加えられている。
まず、マテリアル内部での『専用武器開発』。
魔導騎士の素体の改造とは別に武器開発ポイントが付与されており、それを消費することでユーザーは自由に武器を作り出すことができる。
ただし、マテリアルケースに搭載されている素材は有限なため、作るときは慎重にならざるを得ない。
次が、『操縦者の魔力レートによる機体スペックボーナス』。
魔導騎士を初期カスタマイズした『ファーストユーザー』本人が使用した場合、ユーザーの体内保有魔力を数値化した『魔力レート』により、機体の性能が大きく変化する。
魔導騎士をかろうじて動かせる『赤判定』でも、数値的には大きな幅があるため、赤判定だからということで落ち込む必要はない。
そして上記説明のあった、隠しステータス扱いされていた『魔力レート』についても、公式から『魔力レートは射撃兵器の火力に干渉する』という発表があった。
結果、第二世代はライフルや銃器といったカスタマイズウェポンを作り出すことができるようになった。
第二世代発表後は、ゴーレムファクトリーは素体ではなくバトルシステムのさらなる開発を開始、最大二十四名まで対応可能な巨大バトルリンクを発表すると、提携企業であるツクダサーガは全世界にバトルリンクを設置した『バトルスクエア』というアミューズメントパークを設置。
世界大会まで開催されることとなった。
この時、世界中の軍事関係者は魔導騎士の兵器転用を計画、専門機関を設営すると同時に、魔導騎士のシステム及び素体データの解析を開始するが、どの国も解析することはできなかった。
また、対人攻撃プログラムにより、魔導騎士が人を攻撃することはできなかったため、要人暗殺や喧嘩などに魔導騎士が使われることは無かったものの、盗難、潜入工作などには十分なスペックがあると判断された。
結果、魔導騎士が犯罪に使われるようになったため、ゴーレムファクトリーはさらなる安全装置を開発することとなる。
●第三世代魔導騎士
第二世代機に、さらに改良された保安システムを組み込んだ機体。
魔導騎士は制御用腕輪から『最大20メートル』までしか離れることができず、それ以上離れるとコントロールを失う。
この距離は、公式大会用大型バトルリングのサイズである18mを基準に設定されている。
バトルリンクと契約しない場合の最大有効半径は、直径5mまでしか稼働しなくなっている。
新システムとしては、制御用腕輪のデザインカスタマイズ。
これにより腕輪型だけでなくペンダントトップ、イヤリング、腕時計など、さまざまな外見に作り替えることが可能になった。
また、オールインワン用に第三世代の保安システムや制御用腕輪、武装のカスタマイズシステムを組み込んだ『パワーボックスセット』というのが同時販売されたが、この時点でオールインワンの需要はすでに皆無に近く、第三世代が発売された半年後に、オールインワンは終売となり、歴史から消えていった。
元々は子供用にと開発した魔導騎士であったが、人々に多く浸透することにより、子供たちも自分なりのカスタマイズができるようになったのである。
発売当初に販売された『第一世代魔導騎士』とは、体験会で用いられた機体No.1から12のうち、ナンバー1、5、7番機を除く9体を『販売用』にダウングレードしたものである。
これが第一世代魔導騎士『オールインワン』という商品名で呼ばれている。
主に、カスタマイズができない子供用に販売されている。
同時期に発売されたカスタマイズ専用機『マテリアル』は、オールインワンとは異なる機体スペックで販売されており、『カスタマイズありき』の素体が梱包されている。
どれぐらい違うかというと。
マテリアル ソードマスター
筋力レート: 50 _____ 85
器用レート: 50 _____ 70
反射レート: 50 _____ 70
知覚レート: 50 _____ 70
知力レート: 120 _____0
対Dレート: 0 _____ 20《注1》
魔力レート: 0______0《注2》
注1》対Dレートは、機体が受けるダメージの軽減率。
タイプ・マテリアルでは、最大50までしか上げることはできない。
注2》魔力レートは第一世代から存在するが、第一世代機では効果のないステータスとして扱われている。
基礎スペックである筋力から知覚レートの合計値だけならば、ロットNo.1のソードマスターの方がはるかに高い。
だが、カスタマイズポイントである『知力レート』を『全てのレート』に振り分けることができるため、機体スペックはほぼ同じ程度に高めることができる。
また、バトルデータ《経験値》を蓄積することにより、ある程度は知力レートが増加する。
オールインワンは初期知力レートは存在しないが、バトルデータを蓄積することにより知力レートは増加する。
もっとも、オールインワンはカスタマイズに必要な『マテリアルケース』がないため、追加で知力レートを使う場合は別途『マテリアルボックス』というカスタマイズ用の別売りケースを購入しなくてはならない。
●第二世代魔導騎士
第一世代から三年後に発売されたシリーズは、様々な追加要素が加えられている。
まず、マテリアル内部での『専用武器開発』。
魔導騎士の素体の改造とは別に武器開発ポイントが付与されており、それを消費することでユーザーは自由に武器を作り出すことができる。
ただし、マテリアルケースに搭載されている素材は有限なため、作るときは慎重にならざるを得ない。
次が、『操縦者の魔力レートによる機体スペックボーナス』。
魔導騎士を初期カスタマイズした『ファーストユーザー』本人が使用した場合、ユーザーの体内保有魔力を数値化した『魔力レート』により、機体の性能が大きく変化する。
魔導騎士をかろうじて動かせる『赤判定』でも、数値的には大きな幅があるため、赤判定だからということで落ち込む必要はない。
そして上記説明のあった、隠しステータス扱いされていた『魔力レート』についても、公式から『魔力レートは射撃兵器の火力に干渉する』という発表があった。
結果、第二世代はライフルや銃器といったカスタマイズウェポンを作り出すことができるようになった。
第二世代発表後は、ゴーレムファクトリーは素体ではなくバトルシステムのさらなる開発を開始、最大二十四名まで対応可能な巨大バトルリンクを発表すると、提携企業であるツクダサーガは全世界にバトルリンクを設置した『バトルスクエア』というアミューズメントパークを設置。
世界大会まで開催されることとなった。
この時、世界中の軍事関係者は魔導騎士の兵器転用を計画、専門機関を設営すると同時に、魔導騎士のシステム及び素体データの解析を開始するが、どの国も解析することはできなかった。
また、対人攻撃プログラムにより、魔導騎士が人を攻撃することはできなかったため、要人暗殺や喧嘩などに魔導騎士が使われることは無かったものの、盗難、潜入工作などには十分なスペックがあると判断された。
結果、魔導騎士が犯罪に使われるようになったため、ゴーレムファクトリーはさらなる安全装置を開発することとなる。
●第三世代魔導騎士
第二世代機に、さらに改良された保安システムを組み込んだ機体。
魔導騎士は制御用腕輪から『最大20メートル』までしか離れることができず、それ以上離れるとコントロールを失う。
この距離は、公式大会用大型バトルリングのサイズである18mを基準に設定されている。
バトルリンクと契約しない場合の最大有効半径は、直径5mまでしか稼働しなくなっている。
新システムとしては、制御用腕輪のデザインカスタマイズ。
これにより腕輪型だけでなくペンダントトップ、イヤリング、腕時計など、さまざまな外見に作り替えることが可能になった。
また、オールインワン用に第三世代の保安システムや制御用腕輪、武装のカスタマイズシステムを組み込んだ『パワーボックスセット』というのが同時販売されたが、この時点でオールインワンの需要はすでに皆無に近く、第三世代が発売された半年後に、オールインワンは終売となり、歴史から消えていった。
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