146 / 282
第5章・結婚狂騒曲と、悪役令嬢と
第224話・予想の範疇と予想外
しおりを挟む
結婚式の引き出物についての審査。
当商店のクレア・アイゼンボーグとマクガイア家の進めて来る執務官、二人のうちどちらが目利きであるか、それについての審査試験は全て完了。
現在は別室にて私とシャトレーゼ伯爵、マクガイア子爵、そしてエリー・マクガイア嬢の4人が席についています。
クレアさんと執務官の二人は席を外しており、その他見学をしていた貴族たちは言葉を発しないという条件で私たちの席より離れた場所で結果を心待ちに待っていますが。
「ふん、あんの上、くだらない商品ばかりを選んでいる……この賓客リストの中には、後ろで結果を見守っている貴族の方々もいるのですよ、にも関わらずこんなくだらない商品ばかりを選んでいる。それに引き換え、当家が進めた執務官の結果報告をご覧ください!!」
身振り手振りを交えつつ、マクガイア子爵が執務官の提出した報告書を広げる。
そこには大量の商品リストが書き込まれていますが、それらは全て斜線で消され、あたらしく書き直されたものばかり。
それによく見ますと、かき消す前の商品についてはクレアさんが選んだものと似通っているものが記されているではないですか。
「ふぅむ。最初のほうでは、クレアと執務官の……ええっと、名前は聞いていなかったな。まあいいか、双方ともに同じような商品が書き込まれていたようですが、後半からのこの書き直しと並べられている商品……これは手抜きとしかいいようがありませんが?」
シャトレーゼ伯爵がそう告げつつ、確認を終えたリストをテーブルの上に投げる。
私もそれを手に取って確認しましたけれど、確かにこの書き換えはおかしいとしか思えません。
いえ、こちらの用意した罠に嵌ったという感じにも見えますけれど、それにしても露骨すぎではありませんかねぇ。
「当初……そうですね、このボールパーク男爵家までの12の貴族家に対しての商品、これはその家にとって必要なものであると考えて間違いではありませんか?」
そこに記されているものは日用品であったり、ご相当に使われてもおかしくないようなアクセサリーや彫像といったもの。
恐らくはリストの中にコレクターとか収集癖を持つ方とかがいるのかもしれません。
「そうだな。例えばこのウェストファリア家は、3年前に初めての孫が生まれていてね。だが、どうにも肌が弱いのかすぐに衣類にかぶれてしまっているらしいが。この選ばれた商品は肌に優しい石鹸とかタオルといったものが選ばれている。双方ともに選んでいるが、どちらかというとクレアの選んだもののほうがウェストファリア男爵の趣味に合っているといえよう」
おおっと、クレアさんに敵愾心が強いマクガイア子爵の言葉とは思えない誉め言葉ですが。
そう思って彼の顔を見ていますと、ゴホンと咳ばらいをされてしまいましたよ。
「人をそのような目でみるのはどうかと思うがね……ここは審査の場だ、私も公平であろうとは考えている。だが、残念だが、クレアの選んだ商品は致命的な欠点がある」
「ほう、受け取った相手に喜ばれるもの、欲しているものを選ぶという点でもクレア嬢の選択したものは全く問題がないと思うのだが。それはどのような欠点かな?」
カマンベール王国の事情などしらないシャトレーゼ伯爵も、その欠点というものには興味があるようです。
するとマクガイア子爵は口角を釣り上げてニイッと笑った後。
「汎用性に欠ける。と申しましょう。例えばフェイールさん、ここに記されている商品については貴方から直接購入することは可能ですよね?」
「ええ、季節限定の商品もありますが……そうですね、ほぼ入手可能です」
「ということは、別にめでたい席で送られなくても構わないということにもつながります。恐らくは当家の執務官はそれを思い出したからこそ、このようなリストに書き換えたのでしょう」
なるほど。
そういう意味だったのですか。
執務官が書き直したリスト、そこには全て『真珠』『黒真珠』『大粒の希少宝石』などをあしらったアクセサリーばかりが並んでいます。
「マクガイア子爵。このリストのどこに汎用性があるというのかね?」
「そこに記されているものは全て希少宝石をあしらった貴金属や装飾品。貴族の身だしなみに必要なものであり、緊急時には換金可能なものばかり。賓客が貴族であるという以上は、このあたりにまで気を使う必要があったということになります」
「なるほどねぇ……そういう意味では、執務官の選んだものも確かに意味があるが。そもそも、フェイール商店は、カマンベール王国で商売を行う予定はあるのかね?」
シャトレーゼ伯爵の問いかけに、私も少し考えます。
そもそも私が大陸西方に向かう理由なんてありませんし、商売として足を延ばしてもいいかなぁとは考えていましたけれど。
先刻の、私に対しての貴族の暴言を考えまするに、迂闊にカマンベール王国へ向かうのはよろしくないと判断しました。
「いえ、今のところは考えていませんね。ハーバリオス北方にも足を延ばそうとも考えていますし、そもそも私に対してなにかよからぬことを考えている貴族様のいるような国になど、危なっかしくて行くことなんてできません」
「……ということらしいが? これでマクガイア子爵のいう『いつでも購入可能』という件は消滅したが」
「ま、まあ、そうかもしれませんが。ですがやはり貴族たるもの、多少は見栄を張ってでも着飾りたいのではないでしょうか。特にご婦人たち相手に、ここまで素晴らしい装飾品を見せつけられた以上は、それを手に取りたくなるのは道理ではありませんか?」
まあ、そのご意見につきましては反対する余地などありません。
こう見えても元・侯爵家令嬢でしたので。
今は旅する商人ですけれどね。
「そうですね。それにつきましては、私としても反対意見はありませんわ」
「では、今回の目利きという件については、当家の勝利ということでよろしいのですね?」
「仕方ありませんね。では、このようにカマンベール王国貴族の好む商品を書き出されてしまった以上は、ここは素直にこちらに記されている商品をご用意するということで宜しいのでしょうか?」
私の言葉に、マクガイア子爵も満面の笑みを浮かべている。
「うむ、そのリストの商品で構わない。それと我が家の娘と妻にも、黒真珠の装飾品を用意して欲しいのだが」
「畏まりました。では、まずはこちらの商品についての値段を計算します。こちらは全て前払いとなりますけれど、それは問題がありませんよね?」
「ああ、別に構わない」
――ニイッ
計算通り。
いえ、正確には計算の斜め上を行く返答です。
ここにきてようやく、シャトレーゼ伯爵も私の計画を理解したようです。
ということで、さっそくリストの横に必要な金額を書き記していくことにしましょう。
ええ、宝石の希少価値と美しさに目を奪われて、正規の金額をはじき出せなかったそちらの執務官に問題がありますので。
それと、この外野の貴族の皆さん、彼らがここにいるというのは私の案ではありませんでしたよ。
おそらくはクレアさんが勝利しそうになった時にクレームを入れようとさせていたのでしょうけれど、今は彼らは私の味方です。
「では、こちらを三日以内にお願いします」
改めて金額が記されたリストをマクガイア子爵にお渡しします。
さて。
どのような反応が見られるのでしょうか。
「よかろう。この程度のはした金……え、ちょっと待て、この金額は正確ものなのか?」
「ええ。それにつきましては、執務官の方も鑑定でご確認できていたかと思います。今回はお祝いということで、その金額よりかなり割安にてご提供させていただきます。総額で青銀貨1200枚、よろしくお願いします」
――ガタッ
あ、シャトレーゼ伯爵が椅子から落ちた。
まあ、そうでしょうねぇ。
こんな金額になるなんて、私も予想をしていませんでしたので。
「ば、馬鹿な、こんな金額が払えるはずがないだろうが! どうしてこのような金額になっているのだ?」
「え、すべての装飾品に黒真珠もしくは虹真珠があしらわれていますので。この黒真珠の希少価値につきましては、ご聡明なマクガイア子爵ならご存じかと思われますが。かの南方諸島連合王国でもご禁制、取り扱うことが許されているのは王家のみ。希少な魔導具にとって必要な核でもあり、年間でも一つないし二つしかとれない希少な品。確かに、貴婦人の胸元や耳元を飾るのにはふさわしい一品かと思いますけれど」
「ち、ちょっと待て、今回のこのリストの商品、これは貴様からの祝いの品として献上することを許す、だからすみやかにリストの商品を寄越せ!!」
「それは異なことをおっしゃいますな、マクガイア子爵」
あ、シャトレーゼ伯爵がお怒りですね。
そりゃあそうでしようとも。
金は払えない、だから寄越せってどこの我儘貴族ですか。
「あ、いや、シャトレーゼ伯爵、違います、今の言葉は違うのです。こんな貴族のルールを知らない小娘に、貴族としてのあらかたを学ばせるという意味で行っただけなのです。それはこの小娘も理解しているとおもいます、ええ」
必死に言い訳をするマクガイア子爵。
ですが、この場にいる他の貴族は、貴方に対して侮蔑とか嘲笑といった笑みにも見えるのですけれど。
当商店のクレア・アイゼンボーグとマクガイア家の進めて来る執務官、二人のうちどちらが目利きであるか、それについての審査試験は全て完了。
現在は別室にて私とシャトレーゼ伯爵、マクガイア子爵、そしてエリー・マクガイア嬢の4人が席についています。
クレアさんと執務官の二人は席を外しており、その他見学をしていた貴族たちは言葉を発しないという条件で私たちの席より離れた場所で結果を心待ちに待っていますが。
「ふん、あんの上、くだらない商品ばかりを選んでいる……この賓客リストの中には、後ろで結果を見守っている貴族の方々もいるのですよ、にも関わらずこんなくだらない商品ばかりを選んでいる。それに引き換え、当家が進めた執務官の結果報告をご覧ください!!」
身振り手振りを交えつつ、マクガイア子爵が執務官の提出した報告書を広げる。
そこには大量の商品リストが書き込まれていますが、それらは全て斜線で消され、あたらしく書き直されたものばかり。
それによく見ますと、かき消す前の商品についてはクレアさんが選んだものと似通っているものが記されているではないですか。
「ふぅむ。最初のほうでは、クレアと執務官の……ええっと、名前は聞いていなかったな。まあいいか、双方ともに同じような商品が書き込まれていたようですが、後半からのこの書き直しと並べられている商品……これは手抜きとしかいいようがありませんが?」
シャトレーゼ伯爵がそう告げつつ、確認を終えたリストをテーブルの上に投げる。
私もそれを手に取って確認しましたけれど、確かにこの書き換えはおかしいとしか思えません。
いえ、こちらの用意した罠に嵌ったという感じにも見えますけれど、それにしても露骨すぎではありませんかねぇ。
「当初……そうですね、このボールパーク男爵家までの12の貴族家に対しての商品、これはその家にとって必要なものであると考えて間違いではありませんか?」
そこに記されているものは日用品であったり、ご相当に使われてもおかしくないようなアクセサリーや彫像といったもの。
恐らくはリストの中にコレクターとか収集癖を持つ方とかがいるのかもしれません。
「そうだな。例えばこのウェストファリア家は、3年前に初めての孫が生まれていてね。だが、どうにも肌が弱いのかすぐに衣類にかぶれてしまっているらしいが。この選ばれた商品は肌に優しい石鹸とかタオルといったものが選ばれている。双方ともに選んでいるが、どちらかというとクレアの選んだもののほうがウェストファリア男爵の趣味に合っているといえよう」
おおっと、クレアさんに敵愾心が強いマクガイア子爵の言葉とは思えない誉め言葉ですが。
そう思って彼の顔を見ていますと、ゴホンと咳ばらいをされてしまいましたよ。
「人をそのような目でみるのはどうかと思うがね……ここは審査の場だ、私も公平であろうとは考えている。だが、残念だが、クレアの選んだ商品は致命的な欠点がある」
「ほう、受け取った相手に喜ばれるもの、欲しているものを選ぶという点でもクレア嬢の選択したものは全く問題がないと思うのだが。それはどのような欠点かな?」
カマンベール王国の事情などしらないシャトレーゼ伯爵も、その欠点というものには興味があるようです。
するとマクガイア子爵は口角を釣り上げてニイッと笑った後。
「汎用性に欠ける。と申しましょう。例えばフェイールさん、ここに記されている商品については貴方から直接購入することは可能ですよね?」
「ええ、季節限定の商品もありますが……そうですね、ほぼ入手可能です」
「ということは、別にめでたい席で送られなくても構わないということにもつながります。恐らくは当家の執務官はそれを思い出したからこそ、このようなリストに書き換えたのでしょう」
なるほど。
そういう意味だったのですか。
執務官が書き直したリスト、そこには全て『真珠』『黒真珠』『大粒の希少宝石』などをあしらったアクセサリーばかりが並んでいます。
「マクガイア子爵。このリストのどこに汎用性があるというのかね?」
「そこに記されているものは全て希少宝石をあしらった貴金属や装飾品。貴族の身だしなみに必要なものであり、緊急時には換金可能なものばかり。賓客が貴族であるという以上は、このあたりにまで気を使う必要があったということになります」
「なるほどねぇ……そういう意味では、執務官の選んだものも確かに意味があるが。そもそも、フェイール商店は、カマンベール王国で商売を行う予定はあるのかね?」
シャトレーゼ伯爵の問いかけに、私も少し考えます。
そもそも私が大陸西方に向かう理由なんてありませんし、商売として足を延ばしてもいいかなぁとは考えていましたけれど。
先刻の、私に対しての貴族の暴言を考えまするに、迂闊にカマンベール王国へ向かうのはよろしくないと判断しました。
「いえ、今のところは考えていませんね。ハーバリオス北方にも足を延ばそうとも考えていますし、そもそも私に対してなにかよからぬことを考えている貴族様のいるような国になど、危なっかしくて行くことなんてできません」
「……ということらしいが? これでマクガイア子爵のいう『いつでも購入可能』という件は消滅したが」
「ま、まあ、そうかもしれませんが。ですがやはり貴族たるもの、多少は見栄を張ってでも着飾りたいのではないでしょうか。特にご婦人たち相手に、ここまで素晴らしい装飾品を見せつけられた以上は、それを手に取りたくなるのは道理ではありませんか?」
まあ、そのご意見につきましては反対する余地などありません。
こう見えても元・侯爵家令嬢でしたので。
今は旅する商人ですけれどね。
「そうですね。それにつきましては、私としても反対意見はありませんわ」
「では、今回の目利きという件については、当家の勝利ということでよろしいのですね?」
「仕方ありませんね。では、このようにカマンベール王国貴族の好む商品を書き出されてしまった以上は、ここは素直にこちらに記されている商品をご用意するということで宜しいのでしょうか?」
私の言葉に、マクガイア子爵も満面の笑みを浮かべている。
「うむ、そのリストの商品で構わない。それと我が家の娘と妻にも、黒真珠の装飾品を用意して欲しいのだが」
「畏まりました。では、まずはこちらの商品についての値段を計算します。こちらは全て前払いとなりますけれど、それは問題がありませんよね?」
「ああ、別に構わない」
――ニイッ
計算通り。
いえ、正確には計算の斜め上を行く返答です。
ここにきてようやく、シャトレーゼ伯爵も私の計画を理解したようです。
ということで、さっそくリストの横に必要な金額を書き記していくことにしましょう。
ええ、宝石の希少価値と美しさに目を奪われて、正規の金額をはじき出せなかったそちらの執務官に問題がありますので。
それと、この外野の貴族の皆さん、彼らがここにいるというのは私の案ではありませんでしたよ。
おそらくはクレアさんが勝利しそうになった時にクレームを入れようとさせていたのでしょうけれど、今は彼らは私の味方です。
「では、こちらを三日以内にお願いします」
改めて金額が記されたリストをマクガイア子爵にお渡しします。
さて。
どのような反応が見られるのでしょうか。
「よかろう。この程度のはした金……え、ちょっと待て、この金額は正確ものなのか?」
「ええ。それにつきましては、執務官の方も鑑定でご確認できていたかと思います。今回はお祝いということで、その金額よりかなり割安にてご提供させていただきます。総額で青銀貨1200枚、よろしくお願いします」
――ガタッ
あ、シャトレーゼ伯爵が椅子から落ちた。
まあ、そうでしょうねぇ。
こんな金額になるなんて、私も予想をしていませんでしたので。
「ば、馬鹿な、こんな金額が払えるはずがないだろうが! どうしてこのような金額になっているのだ?」
「え、すべての装飾品に黒真珠もしくは虹真珠があしらわれていますので。この黒真珠の希少価値につきましては、ご聡明なマクガイア子爵ならご存じかと思われますが。かの南方諸島連合王国でもご禁制、取り扱うことが許されているのは王家のみ。希少な魔導具にとって必要な核でもあり、年間でも一つないし二つしかとれない希少な品。確かに、貴婦人の胸元や耳元を飾るのにはふさわしい一品かと思いますけれど」
「ち、ちょっと待て、今回のこのリストの商品、これは貴様からの祝いの品として献上することを許す、だからすみやかにリストの商品を寄越せ!!」
「それは異なことをおっしゃいますな、マクガイア子爵」
あ、シャトレーゼ伯爵がお怒りですね。
そりゃあそうでしようとも。
金は払えない、だから寄越せってどこの我儘貴族ですか。
「あ、いや、シャトレーゼ伯爵、違います、今の言葉は違うのです。こんな貴族のルールを知らない小娘に、貴族としてのあらかたを学ばせるという意味で行っただけなのです。それはこの小娘も理解しているとおもいます、ええ」
必死に言い訳をするマクガイア子爵。
ですが、この場にいる他の貴族は、貴方に対して侮蔑とか嘲笑といった笑みにも見えるのですけれど。
211
あなたにおすすめの小説
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
「お前は無能だ」と追放した勇者パーティ、俺が抜けた3秒後に全滅したらしい
夏見ナイ
ファンタジー
【荷物持ち】のアッシュは、勇者パーティで「無能」と罵られ、ダンジョン攻略の直前に追放されてしまう。だが彼がいなくなった3秒後、勇者パーティは罠と奇襲で一瞬にして全滅した。
彼らは知らなかったのだ。アッシュのスキル【運命肩代わり】が、パーティに降りかかる全ての不運や即死攻撃を、彼の些細なドジに変換して無効化していたことを。
そんなこととは露知らず、念願の自由を手にしたアッシュは辺境の村で穏やかなスローライフを開始。心優しいエルフやドワーフの仲間にも恵まれ、幸せな日々を送る。
しかし、勇者を失った王国に魔族と内通する宰相の陰謀が迫る。大切な居場所を守るため、無能と蔑まれた男は、その規格外の“幸運”で理不尽な運命に立ち向かう!
国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。
樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。
ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。
国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。
「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」
私に姉など居ませんが?
山葵
恋愛
「ごめんよ、クリス。僕は君よりお姉さんの方が好きになってしまったんだ。だから婚約を解消して欲しい」
「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」
「ありがとう」
私は婚約者スティーブと結婚破棄した。
書類にサインをし、慰謝料も請求した。
「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
結婚式後に「爵位を継いだら直ぐに離婚する。お前とは寝室は共にしない!」と宣言されました
山葵
恋愛
結婚式が終わり、披露宴が始まる前に夫になったブランドから「これで父上の命令は守った。だが、これからは俺の好きにさせて貰う。お前とは寝室を共にする事はない。俺には愛する女がいるんだ。父上から早く爵位を譲って貰い、お前とは離婚する。お前もそのつもりでいてくれ」
確かに私達の結婚は政略結婚。
2人の間に恋愛感情は無いけれど、ブランド様に嫁ぐいじょう夫婦として寄り添い共に頑張って行ければと思っていたが…その必要も無い様だ。
ならば私も好きにさせて貰おう!!
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。