発達障害の女、獣医師として生きる。

ひよく

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障害と特性

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ここで少し‘発達障害’‘発達特性’とは何か、まとめとおこうと思う。
但し、筆者は専門家でもなんでもないので、飽くまでも主観になる事は、ご了承いただきたい。
‘障害’‘特性’と二通りの呼び方をしたが、これはどちらも間違いではない。
発達障害は、決して病気ではないからだ。
今日子も服薬治療をしているが、これは二次的に引き起こされたうつ病の治療と、パニックの対処のための頓服だ。

今日子の特性は、主に「興味の偏り」である。

それで何が困るのか?
具体例を挙げると、ファッションである。

興味が偏るから、どこか見た目はだらしなくなる。
何故かと言うと、見た目で気を付けなければならない部位が、通常とは異なるからだ。
自分のファッションに拘りがないわけではなく、むしろ拘りが強すぎるために、清潔感や美しさといった客観的なものにまで頭が回らない。

今日子の場合、長い髪が好きで、子供の頃から伸ばしていた。

その事には強い拘りがあるが、その他の事に興味がいかないため、下着が見えているとか、スカートが捲れているとか、髪がボサボサだとかいうところまで、気が付かない。
長い髪が好きなら、清潔感のある美しい髪型が好きと思うだろうが、そうではない。
今日子は長くしていられれば、それで満足してしまう。
客観的に見て、自分の見た目が他人にどう映るかまでは、なかなか気を付ける事ができない。

それでも、発達障害の診断を受け、その事に自覚ができた今日子は、以前に比べれば、格段に‘客観的な自分の見た目’に気を遣うようになったのだが。

だが、この事を‘障害’と呼ぶか‘特性’と呼ぶかは、判断の分かれるところだろう。
単なる性格と言われてしまえば、それも決して間違いではないからだ。

よく「発達特性はレーシングカー」という言い方をする。
小回りはきかないし、車庫入れもしにくいが、サーキット場では一般車の何倍もの力を発揮する。
但し、多くの発達障害者は一般の公道での走行を強いられるため、いろいろな不便が生じてくる。

その不便は激しいストレスとなり、パニックやうつ病といった二次障害を引き起こしてしまう。

今日子が身を置く場所も、やはり‘一般の公道’だ。
そこを走行するためのテクニックを学ぶのが、カウンセリングである。

ただ、そのカウンセリングも無料ではない。
というより、非常に高い。
薬物治療には保険が効くが、カウンセリングには保険が効かないからだ。
今日子の場合、2週間に1度、50分6500円を実費で支払っている。
今日子もそうであるが、発達障害者は低所得になりやすく、それはなかなか痛い出費なのだ。
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