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GINJI
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「とりあえず、待ち合わせは上手くいったみたいだな」
USHIOの声に、俺は頷く。
「でも、やっぱりあの子じゃ、ちょっと若すぎないか?アイツは年上の女にリードしてもらうほうが、合うと思うんだけど」
と、これはNAOTO。
「いや、実はハルカちゃんはRAISUKEより、年上なんだ。確かに若く見えるがな」
「へ~最近のアイドルは、ホントに年齢不詳だねぇ」
USHIOとNAOTOが、感心したように呟いた。
俺はRAISUKEに年相応の恋愛を楽しんでもらいたかった。
そして、ゆくゆくは生涯の伴侶を見つけて…そんな人生を送ってもらいたかった。
もう将太くんは自立目前だ。
将太くんがいなくなった後の人生のほうが、アイツには長いんだ。
「お、移動始めたぞ」
俺はUSHIOとNAOTOを従えて、気づかれないように、2人の後を追った。
「春香ちゃん、何食べたい?」
RAISUKEが何の気なしに尋ねる。
「えっと、RAISUKEさんがよく行くお店がいいな」
「なら、この近くにあるよ」
歩くこと約3分。
辿り着いた先は、庶民の味方のハンバーガーチェーン店マクドナルドだった。
後をつけてきた俺は、他の2人と共に頭を抱えた。
曲がりなりにも、そこそこ顔も名前も売れているアイドルを、ファーストフード店に連れていく事はないだろう。
「着いたよ。春香ちゃん、ハンバーガー好き?」
ハルカは固まっていた。
「どうしたの?春香ちゃん」
RAISUKEは不思議そうな顔をしている。
やっぱりコイツはバカだ。
「信じられない…」
プルプル震えながら、ハルカが呟いた。
「私だって、最近は売れているのよ!マックなんかに入れるわけないじゃない!バカにしてるの!?そんじょそこらの女子高生と一緒にしないで!」
「え?」
RAISUKEに悪気はない。
だが、当然の反応だ。
ハルカはくるりと振り返り、そのまま走り去ってしまった。
と、その時。
信号無視して道路を横断してようとしたハルカに、大型トラックが迫っていた。
「マズイ!」
俺もUSHIOもNAOTOも、飛び出そうとした。
だが、一番先に飛び出したのは、最も近くにいたRAISUKEだった。
「春香ちゃん!」
RAISUKEは、ハルカを突き飛ばした。
そして、自分も逃げようとしたのだろうが、遅かった。
一瞬の出来事だった。
歩道まで突き飛ばされたハルカは、茫然と事故現場を見つめている。
そして、車道には血まみれになったRAISUKEが横たわっていた。
USHIOの声に、俺は頷く。
「でも、やっぱりあの子じゃ、ちょっと若すぎないか?アイツは年上の女にリードしてもらうほうが、合うと思うんだけど」
と、これはNAOTO。
「いや、実はハルカちゃんはRAISUKEより、年上なんだ。確かに若く見えるがな」
「へ~最近のアイドルは、ホントに年齢不詳だねぇ」
USHIOとNAOTOが、感心したように呟いた。
俺はRAISUKEに年相応の恋愛を楽しんでもらいたかった。
そして、ゆくゆくは生涯の伴侶を見つけて…そんな人生を送ってもらいたかった。
もう将太くんは自立目前だ。
将太くんがいなくなった後の人生のほうが、アイツには長いんだ。
「お、移動始めたぞ」
俺はUSHIOとNAOTOを従えて、気づかれないように、2人の後を追った。
「春香ちゃん、何食べたい?」
RAISUKEが何の気なしに尋ねる。
「えっと、RAISUKEさんがよく行くお店がいいな」
「なら、この近くにあるよ」
歩くこと約3分。
辿り着いた先は、庶民の味方のハンバーガーチェーン店マクドナルドだった。
後をつけてきた俺は、他の2人と共に頭を抱えた。
曲がりなりにも、そこそこ顔も名前も売れているアイドルを、ファーストフード店に連れていく事はないだろう。
「着いたよ。春香ちゃん、ハンバーガー好き?」
ハルカは固まっていた。
「どうしたの?春香ちゃん」
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やっぱりコイツはバカだ。
「信じられない…」
プルプル震えながら、ハルカが呟いた。
「私だって、最近は売れているのよ!マックなんかに入れるわけないじゃない!バカにしてるの!?そんじょそこらの女子高生と一緒にしないで!」
「え?」
RAISUKEに悪気はない。
だが、当然の反応だ。
ハルカはくるりと振り返り、そのまま走り去ってしまった。
と、その時。
信号無視して道路を横断してようとしたハルカに、大型トラックが迫っていた。
「マズイ!」
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だが、一番先に飛び出したのは、最も近くにいたRAISUKEだった。
「春香ちゃん!」
RAISUKEは、ハルカを突き飛ばした。
そして、自分も逃げようとしたのだろうが、遅かった。
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そして、車道には血まみれになったRAISUKEが横たわっていた。
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