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5話 脱出
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(やばい、逃げなきゃ)
朝に一度戦って勝てなかったごつい男が目の前に俺の方へ歩いてきた。
すると男の背後から「コツン、コツン」と何者かの足音が近づいてくる、だが男は気付いてないようだ。
「じっとしろよ、今度こそ捕まえてやるから」
おれはいつでも戦えるように構えたが、さっきの疲労で体が動きそうになかった。
そして男が俺に近づき立ち止まった、そして殴ろうと右の大きな手を振りかざし殴ろうとしたその時だった。
「ゴンッ!……」と鈍い音と共に頭から血が流れてきた、「グッ……」と男は悲痛な声を出し、振り返った。
振り返ると瞬く間に男は体の数か所をネイルハンマーのようなもので容赦なく殴られる。
男が膝を床についた瞬間ネイルハンマーの釘抜きの部分で男の顎に引っ掛け、勢いよく上に振り上げた。
「ボキッ、ブチチッ……」とあまりの嫌な音で耳を塞いだ。
男を見ると、喉が上を向き顔がこっちを向いていて、目が合ってしまった。
この瞬間、自分の体が恐怖のあまり体が固まり思考が停止した。
長身で短髪のその男からは絶対に関わってはダメな奴というのが痛いほど伝わってきた。
「ほんま、おれの獲物を横取りすんなよ、俺お金ないねん、ヤクザは殺すなって条件やったのに殺してもうたやん。」
不気味なオーラを放ちながら俺を見て言った。「やっと見つけたわ、すぐに殺したるから安心しな」
(やばい、恐怖で体が動かねえ)
俺の間近まで近づいてきて、立ち止まったその時だった。
後ろから「ドタッ!」という音がして長身の男がバッと振り返った。
そして長身の男はネイルハンマーで何かを防いだ。
(うそだろ、今のガードするの!)
「逃げるよ!ニュースの人!」まさかのクソガキが現れて、俺にそう言った。
何が何なのか分からず、頭が混乱したまま俺の前通り過ぎ走るクソガキにヘロへロになりながらついていった。
「逃がすわけないやん」
すると長身の男がおれに向かって走ってくる、そして俺の頭を掴み足を俺の足に引っ掛けこかする。
倒れた俺の上に乗っかりネイルハンマーを振りかざした。
(やばい、殺される!)
殴られそうになった瞬間、クソガキが長身の男の横腹を蹴り、蹴られた長身の男はバランスを崩した。
その隙に俺は急いで近くに落ちていたフラスコを左手で掴み、長身の男の顔の右側を殴る。
すると男は俺の真横に両手を床についた。
このチャンスは逃さないと思いすぐに挟まれてる足を必死に抜き立ち上がる、ガキと一緒に出口のほうに向かって走った。
後ろを見る余裕もなくひたすら逃げることだけを考え、ガキと一緒にドアを出て階段を降り非常口から出た。
すると広場の方を見ると警戒をしている警察官が何人かいた。
「やっと出れた!」
(色々と整理しないといけない事あるけど後にしよう)
すぐに大学から離れ、正義と約束していたあそこに向かった。
軽い脳震盪も治りかけて少し疲労が残ってるが、なんとか走れそうだった。
するとガキも一緒に着いてきている。
「お前、なんでおれに着いてくんだよ!あとなんでおれを助けた?」
「だって強そうな人が急に出てきて戦いたくなったから、しかも君について行ったら色々と楽しそうだもん」
「でもあの時は助かったわありがとう、てか遊び半分で着いてくるなよ」とちょっと照れながら言った。
「良いじゃん!あの時の連続パンチは痺れたよ!負けるかと思った。」走りながらパンチの仕草をして言った。
「てかおれの方が年上だぞ、敬語使えよ」
「えー、分かったよめんどくさいなー」
「めんどくさいならいいか、タメ語でいいよ」
「やったー!」と走りながらジャンプして喜んでいる。
(こいつほんまに不良か?純粋過ぎる)
大学から出て10分程で約束のあの場所についた。
すべり台やブランコなどがある小さな公園だ。
すべり台の横にあるベンチに正義がまたまた周りをチラチラしながら待っていた。
「おーい正義ー、待たせたなー」
と呼び正義がこっちを向くと目を剥いた。
「どうしたんだよ!その怪我!」
「まあ、色々あったんよ」と不安にさせないようにニコニコして言った。
「あとその金髪の子だれ!?」
「あーこいつか、なんかついてきたんだよ」
(そういえば名前聞いてなかったな)
「てか名前なんていうの?」
「朝田悠里っていうよ」
「おーゆうりっていうんか、よろしくな!」と微笑みながら手を出すと、ゆうりも手を出しお互い微笑みながら握手をした。
「うわー!金髪こわい!」
「そんなこというなよ!」と正義に微笑み、横に座った。
それから俺は真剣な顔で「俺を嵌めた奴らにやり返すためのこれからの話をする」
[長身の男]
パトカーが鳴り響いている中、俺は少し古くなった大学の廊下を歩いて、非常口を目指した。
(くそ!逃げられてもうたわ、でもあの金髪の小柄な奴良い筋してたわ殺し屋に向いてるかもな)
非常口から建物をでて、数人いる警察官の視線をかいくぐり大学を出た。
あいつにちょっと手伝って貰うかと思い、昔相棒だったやつに電話をかけた。
[りんこ、みさき]
「ねえ、全然見つからないね!」
「そうだね、何か分かりやすい事が起きたらいいのに」
近くの大学内に何台かパトカーが入っていった。
「あそこにもしかしたらいるかもね」
「ないない!ただの大学に変質者が入っただけでしょ!」
「たしかにー」
その大学の前を通り過ぎる。
「ほんと、東京広すぎー!」
「広すぎよね、これからどうしようかね」
(続く)
朝に一度戦って勝てなかったごつい男が目の前に俺の方へ歩いてきた。
すると男の背後から「コツン、コツン」と何者かの足音が近づいてくる、だが男は気付いてないようだ。
「じっとしろよ、今度こそ捕まえてやるから」
おれはいつでも戦えるように構えたが、さっきの疲労で体が動きそうになかった。
そして男が俺に近づき立ち止まった、そして殴ろうと右の大きな手を振りかざし殴ろうとしたその時だった。
「ゴンッ!……」と鈍い音と共に頭から血が流れてきた、「グッ……」と男は悲痛な声を出し、振り返った。
振り返ると瞬く間に男は体の数か所をネイルハンマーのようなもので容赦なく殴られる。
男が膝を床についた瞬間ネイルハンマーの釘抜きの部分で男の顎に引っ掛け、勢いよく上に振り上げた。
「ボキッ、ブチチッ……」とあまりの嫌な音で耳を塞いだ。
男を見ると、喉が上を向き顔がこっちを向いていて、目が合ってしまった。
この瞬間、自分の体が恐怖のあまり体が固まり思考が停止した。
長身で短髪のその男からは絶対に関わってはダメな奴というのが痛いほど伝わってきた。
「ほんま、おれの獲物を横取りすんなよ、俺お金ないねん、ヤクザは殺すなって条件やったのに殺してもうたやん。」
不気味なオーラを放ちながら俺を見て言った。「やっと見つけたわ、すぐに殺したるから安心しな」
(やばい、恐怖で体が動かねえ)
俺の間近まで近づいてきて、立ち止まったその時だった。
後ろから「ドタッ!」という音がして長身の男がバッと振り返った。
そして長身の男はネイルハンマーで何かを防いだ。
(うそだろ、今のガードするの!)
「逃げるよ!ニュースの人!」まさかのクソガキが現れて、俺にそう言った。
何が何なのか分からず、頭が混乱したまま俺の前通り過ぎ走るクソガキにヘロへロになりながらついていった。
「逃がすわけないやん」
すると長身の男がおれに向かって走ってくる、そして俺の頭を掴み足を俺の足に引っ掛けこかする。
倒れた俺の上に乗っかりネイルハンマーを振りかざした。
(やばい、殺される!)
殴られそうになった瞬間、クソガキが長身の男の横腹を蹴り、蹴られた長身の男はバランスを崩した。
その隙に俺は急いで近くに落ちていたフラスコを左手で掴み、長身の男の顔の右側を殴る。
すると男は俺の真横に両手を床についた。
このチャンスは逃さないと思いすぐに挟まれてる足を必死に抜き立ち上がる、ガキと一緒に出口のほうに向かって走った。
後ろを見る余裕もなくひたすら逃げることだけを考え、ガキと一緒にドアを出て階段を降り非常口から出た。
すると広場の方を見ると警戒をしている警察官が何人かいた。
「やっと出れた!」
(色々と整理しないといけない事あるけど後にしよう)
すぐに大学から離れ、正義と約束していたあそこに向かった。
軽い脳震盪も治りかけて少し疲労が残ってるが、なんとか走れそうだった。
するとガキも一緒に着いてきている。
「お前、なんでおれに着いてくんだよ!あとなんでおれを助けた?」
「だって強そうな人が急に出てきて戦いたくなったから、しかも君について行ったら色々と楽しそうだもん」
「でもあの時は助かったわありがとう、てか遊び半分で着いてくるなよ」とちょっと照れながら言った。
「良いじゃん!あの時の連続パンチは痺れたよ!負けるかと思った。」走りながらパンチの仕草をして言った。
「てかおれの方が年上だぞ、敬語使えよ」
「えー、分かったよめんどくさいなー」
「めんどくさいならいいか、タメ語でいいよ」
「やったー!」と走りながらジャンプして喜んでいる。
(こいつほんまに不良か?純粋過ぎる)
大学から出て10分程で約束のあの場所についた。
すべり台やブランコなどがある小さな公園だ。
すべり台の横にあるベンチに正義がまたまた周りをチラチラしながら待っていた。
「おーい正義ー、待たせたなー」
と呼び正義がこっちを向くと目を剥いた。
「どうしたんだよ!その怪我!」
「まあ、色々あったんよ」と不安にさせないようにニコニコして言った。
「あとその金髪の子だれ!?」
「あーこいつか、なんかついてきたんだよ」
(そういえば名前聞いてなかったな)
「てか名前なんていうの?」
「朝田悠里っていうよ」
「おーゆうりっていうんか、よろしくな!」と微笑みながら手を出すと、ゆうりも手を出しお互い微笑みながら握手をした。
「うわー!金髪こわい!」
「そんなこというなよ!」と正義に微笑み、横に座った。
それから俺は真剣な顔で「俺を嵌めた奴らにやり返すためのこれからの話をする」
[長身の男]
パトカーが鳴り響いている中、俺は少し古くなった大学の廊下を歩いて、非常口を目指した。
(くそ!逃げられてもうたわ、でもあの金髪の小柄な奴良い筋してたわ殺し屋に向いてるかもな)
非常口から建物をでて、数人いる警察官の視線をかいくぐり大学を出た。
あいつにちょっと手伝って貰うかと思い、昔相棒だったやつに電話をかけた。
[りんこ、みさき]
「ねえ、全然見つからないね!」
「そうだね、何か分かりやすい事が起きたらいいのに」
近くの大学内に何台かパトカーが入っていった。
「あそこにもしかしたらいるかもね」
「ないない!ただの大学に変質者が入っただけでしょ!」
「たしかにー」
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「ほんと、東京広すぎー!」
「広すぎよね、これからどうしようかね」
(続く)
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