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38話
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[剛士]
背が高く体がごつい男がおれに歩み寄り、中華包丁を持っている手を軽々と上げ振り下ろそうとした。
目の前で剛士目掛けて振り下ろす中華包丁を見ながら、おれはギリギリの所で右に避けた。
「危ねえ!」
「大丈夫すか?剛士さん! 俺も手伝うすよ!」後ろにいた仲間の一人が言った。
「分かった。 俺が気をそらしてる間に悠里を安全な所に運んでくれ!」
「了解っす!」
おれは男の注意を自分に向けるために、正義の作ったボールをポケットから取り出し男に向かって投げた。
「おい! こっちや!」
後ろに下がりながら投げたボールが男の足に当たり凍った、だが何のうめき声も出さずそのままおれに向かって歩き出した。
「よし行け! 雅也!」
おれの掛け声と共に雅也は8メートル先の倒れている悠里に駆け寄った。
雅也は無事、悠里の元に着いた。
そしておれは男に向かって全力で走る。 そして力強く地面を蹴り、男の喉目掛けて飛び蹴りをする。
首にしっかりと当たる手応えが来たが、なんの声も出さず反応もなかった。
「何なんだよこいつ、痛み感じねえみたいじゃん!」
すると背後から「剛士さん! ドアの前まで運んだっすよ!」
そしておれは着地する。
「助かった! 危ね!」と横から来た中華包丁を腰の位置までしゃがみ避けた。
すると「やめろよ! 悠里さん!」と雅也の声がした、声がした瞬間ドサッと人が倒れる音がした。
「おい! どうした!」と振り向いた瞬間、腹に足で蹴られた時の衝撃が来た。
「ガハッ」衝撃で後ろに倒れそうになったが足で踏ん張り耐えた。
目の前には、あの頃の目つきと雰囲気が同じの悠里が立っていた。
するとみさきが「ねえみんな! 二人は助けたから早くここから立ち去ろ!」
(そんな事言われても、無理だ。)
[みさき]
わたしは道哉くんと知らない男を仲間に託した後、しゃがんだ状態からサッと立ち上がり、平次くんとの約束通り恐怖で倒れたままの仲間に向かって銃を向けている男の腕に向かって飛び蹴りをした。
仲間の二人は恐怖で震え、動けなくなっていた。
(そりゃあそうだよ。 うちもこわいもん)
うちは恐怖に負けそうになるのを必死に耐えながら、飛び蹴りをした直後に足を蹴り、バランスを崩そうとした。
だが全然手応えが無く、バランスが崩れる気配も無かった。
(なんなの?こいつ)
「かわいい蹴りだな。」とグイッと顔だけをうちに向けた。
ゾクッとした瞬間、恐怖のあまり咄嗟に後ろに下がった。
(こいつは今は倒せない。 目的の道哉くんを助けたんだし早く逃げよう)
「ねえみんな! 二人はもう助けたから早くここから立ち去ろ!」
だがみんなからの返事は無かった。
うちはみんなでここから誰も死ぬ事なく助けるためのあらゆる方法を頭の中で考えた。
(この時道哉くんだったら、どうする?)
そして考えた末に、ある行動をとった。
(続く)
背が高く体がごつい男がおれに歩み寄り、中華包丁を持っている手を軽々と上げ振り下ろそうとした。
目の前で剛士目掛けて振り下ろす中華包丁を見ながら、おれはギリギリの所で右に避けた。
「危ねえ!」
「大丈夫すか?剛士さん! 俺も手伝うすよ!」後ろにいた仲間の一人が言った。
「分かった。 俺が気をそらしてる間に悠里を安全な所に運んでくれ!」
「了解っす!」
おれは男の注意を自分に向けるために、正義の作ったボールをポケットから取り出し男に向かって投げた。
「おい! こっちや!」
後ろに下がりながら投げたボールが男の足に当たり凍った、だが何のうめき声も出さずそのままおれに向かって歩き出した。
「よし行け! 雅也!」
おれの掛け声と共に雅也は8メートル先の倒れている悠里に駆け寄った。
雅也は無事、悠里の元に着いた。
そしておれは男に向かって全力で走る。 そして力強く地面を蹴り、男の喉目掛けて飛び蹴りをする。
首にしっかりと当たる手応えが来たが、なんの声も出さず反応もなかった。
「何なんだよこいつ、痛み感じねえみたいじゃん!」
すると背後から「剛士さん! ドアの前まで運んだっすよ!」
そしておれは着地する。
「助かった! 危ね!」と横から来た中華包丁を腰の位置までしゃがみ避けた。
すると「やめろよ! 悠里さん!」と雅也の声がした、声がした瞬間ドサッと人が倒れる音がした。
「おい! どうした!」と振り向いた瞬間、腹に足で蹴られた時の衝撃が来た。
「ガハッ」衝撃で後ろに倒れそうになったが足で踏ん張り耐えた。
目の前には、あの頃の目つきと雰囲気が同じの悠里が立っていた。
するとみさきが「ねえみんな! 二人は助けたから早くここから立ち去ろ!」
(そんな事言われても、無理だ。)
[みさき]
わたしは道哉くんと知らない男を仲間に託した後、しゃがんだ状態からサッと立ち上がり、平次くんとの約束通り恐怖で倒れたままの仲間に向かって銃を向けている男の腕に向かって飛び蹴りをした。
仲間の二人は恐怖で震え、動けなくなっていた。
(そりゃあそうだよ。 うちもこわいもん)
うちは恐怖に負けそうになるのを必死に耐えながら、飛び蹴りをした直後に足を蹴り、バランスを崩そうとした。
だが全然手応えが無く、バランスが崩れる気配も無かった。
(なんなの?こいつ)
「かわいい蹴りだな。」とグイッと顔だけをうちに向けた。
ゾクッとした瞬間、恐怖のあまり咄嗟に後ろに下がった。
(こいつは今は倒せない。 目的の道哉くんを助けたんだし早く逃げよう)
「ねえみんな! 二人はもう助けたから早くここから立ち去ろ!」
だがみんなからの返事は無かった。
うちはみんなでここから誰も死ぬ事なく助けるためのあらゆる方法を頭の中で考えた。
(この時道哉くんだったら、どうする?)
そして考えた末に、ある行動をとった。
(続く)
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