サレ妻日記

みつば

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不倫発覚

抑えきれない感情

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夫のポケットに携帯を戻し、そのままベットで横になった。

私の隣に息子、その隣に夫、その隣には娘が並んでいる。

いつもの幸せな光景がそこにあった。

ただ1人、私だけが、ガラスの壁の外にいるような感覚だった。

(一体何が起きたんだろう…)

そう思いながら、ぼんやり天井を眺めていた。

その時。

寝ていた夫がもぞもぞと動いた。

目を覚ましたようだ。

それに気づいた瞬間。

私の中で今まで感じたことのない感情が疼きはじめた。

(今はまだ何も言うべきじゃない。落ち着かなきゃ…。もっと証拠を集めなきゃ。)

何度も自分に言い聞かせた。

しかし、なんとも表現し難いその感情は、私の中で収まる気配がなかった。

この1年間、幼い2人の子の育児に奮闘しながら、仕事も多忙を極めていた。

4歳の息子は自我が強くなりなかなか思い通りに動いてくれない。
6歳の娘は登園拒否がひどく、大泣きの娘を保育園に送り出し、車の中で泣きながら会社に向かう日もあった。

仕事では大きなプロジェクトを任され、限られた時間の中で、全神経を集中させて働いた。

職場が近いことは幸いだったが、育児が終わった20分には仕事が始まり、仕事が終わった20分後には育児が始まる。

私に休める時間はなかった。

毎日が格闘の日々だった。

夫は朝早く夜も遅い。
飲みに行くこともしばしば。
平日はほぼワンオペだった。
しかし、数年前には若くして昇格もし、仕事を頑張っていることは知っていた。
朝早くても、毎日洗濯物を干し、家を出る夫。

そんな夫に感謝していた。

一緒に過ごせる時間は短くても、いつも私たちを想い、過ごしてくれているのだと思っていた。








でも違う…




私たちは裏切られてたんだ…








私の中の感情が沸き上がった。


(もうだめだ。我慢できない!!!)







「ねえ。これから私とどうしたいの?」








言ってしまった。
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