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第19話 吉原
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芝居の後は昼食。昨日食べたウナギが旨かったというと、吉兵衛は、あんなものはウナギじゃない。アナゴかドジョウか分からないものを焼いてるだけ。本当のウナギを食べに行きましょうということで、ウナギ屋に連れて来られた。
なるほど、昨日のウナギよりもさらに上品で旨そうな匂いがする。目の前で焼かれるウナギもふっくらしていて全然違うものだった。
「あいよ。お待ちィ」
威勢のいい店主が出したウナギを摘まんで口に入れると、昨日のウナギの数倍旨い。
「いやァ。吉兵衛。こりゃ旨いぞォ!」
「飯が止まんねェわなァ」
「へへ。そりゃどうも」
余りにも旨いので熊吉は5串食べて、飯も5杯。たらふく食べて腹をさすっていた。
「こうなると酒が飲みたくなってくるなァ」
「では行きますか。吉原へ」
文吉がウナギの払いを済ませる。三人で一分二朱(37500円)と結構なお値段。その間、吉兵衛は表に出て駕籠を捕まえてきた。三人はそれぞれ駕籠に乗って吉原の大門を目指した。
◇
吉原──。
幕府公認の歓楽街である。遊郭がそこかしこに建ち並び、一階の格子には着飾った女性が座って客を呼んでいる。
当時の江戸は男余りであった。50万人の江戸人口に対し、男が七割、女が三割。地方から出稼ぎに出ているものは、女性の肌が恋しくてこのような場所に遊びに来るのだ。
吉原は幕府公認なだけあって、格式が高く、様々な掟があった。男はそれに従わなくてはならない。
ここで体を売る女性を遊女という。
遊女は独特な廓言葉をつかう。俗に“ありんす言葉”というものだ。地方から集められた女性はそれぞれに方言があった。それを消すために作られた言葉だ。
遊女にはランクがあり、いわゆる花魁というものはこの時代にはいない。そのランクは太夫といわれるもの。この下に格子といわれるものたちがいる。
格子の中にいれるから格子。格子に囲われた場所を張り見世と呼び、そこに並べれば大したもの。格子以下のランクだと上等な扱いはされない。
とはいえ、入れ替わりは激しかった。というのも死ぬのだ。当時の医療の哀しさから、この商売につきものの性病、妊娠は当たり前。
まぐれ外ればかりを狙う避妊などほとんど神頼みなもので、堕胎のお粗末さからの大量出血死。
性病と言えば梅毒だ。くずれ瘡毒、鼻欠け病と言えばその酷さも分かるであろう。体の部分が欠落するのだ。
幕末にはこの梅毒に、江戸の半分がなっていたというから驚きだ。
吉原の遊女の平均寿命は22歳である。
この地獄の螺旋から抜けるには、足抜けという脱走。身請けという買い取り。年季といって27歳まで待つしかなかった。
足抜けは見つかれば厳しい罰が待っている。身請けは選べない。嫌いな人でも買われなくてはならない。年季までもつものはごく僅か。
であるから、女たちは太夫を目指す。太夫ともなれば嫌な男は断ってもいい。料金が高いため、買うのは大名や豪商くらいだ。また、床入れまで3度の顔見せがあるので抱かれなくてもいい。だからこそ危険が少ない。
男にはパラダイス。しかし女には必死の戦い。それが、吉原の現場であった。
◇
そんな吉原は格式の高い遊び場だ。飲食店、風呂屋もある。充実したパラダイスであった。
吉兵衛は二人に聞く。
「旦那がた。ご予算はどのくらいで?」
「さァ~。二百両くらいかな?」
「二百……でございますか?」
吉兵衛は面くらった。
格子以下の遊女なら二朱(12500円)もあれば抱ける。
芸妓を座敷に四人ほど呼んで遊女と寝るくらいなら二分(5万円)だ。
それが二百両(2000万円)ともなると、見当も付かない金額だった。
「あのゥ。旦那。では遊女を、8人ほど呼んでお座敷遊びをした後に床入れ。お座敷に太夫を呼んではいかがでしょう」
そう言われても二人には見当も付かない。
「じゃあそれでいこう」
としか言えない。
承諾を得たので、吉兵衛は尾島屋という店の格子に貼り付いた。
「お、おい。汐凪。とんでもないお大尽だぞ。篠舞に紅菊。お前たちも来い。あと、お茶引いてるようなやつら五人ほど呼んで来いよ。それから太夫だ。三浦屋にいって、高尾太夫に来てくれるように頼んでこい」
そう言うと、吉兵衛は文吉と熊吉のほうを振り返り、ザ愛想笑いと言った感じで笑う。
「さァさァ、お大尽。今宵は吉原はお二人のものですよ。太夫も参りますからね。吉原が騒然としますよ。さァ行きましょう。お座敷はこちらです」
と、ギクシャクしながら店まで案内するが、二人には何がそんなに緊張するのか分からない。
マァよかろうと、吉兵衛の後を付いていくと、これが吉原でもかなり上等なお座敷で、小さい提灯が灯って、まばゆい中に香炉まで焚いてある。
文吉と熊吉は座敷の真ん中にある座布団に座らさられ、その下に格子女郎が8人。先頭に吉兵衛が座るポジションだった。
「それでは、私は本業であります、たいこもちをさせて頂きます。さァ、皆さん挨拶をして!」
「「「ようこそ、あがりんす」」」
遊女たちが笑顔で挨拶をするのに、悪い気はしない。文吉も熊吉も顔を見合わせて笑った。
吉兵衛は三味線を手に取り、女たちはそれぞれ鳴り物を持った。
「それでは、一つ歌でも歌いますか」
楽しい夜の始まりである。
なるほど、昨日のウナギよりもさらに上品で旨そうな匂いがする。目の前で焼かれるウナギもふっくらしていて全然違うものだった。
「あいよ。お待ちィ」
威勢のいい店主が出したウナギを摘まんで口に入れると、昨日のウナギの数倍旨い。
「いやァ。吉兵衛。こりゃ旨いぞォ!」
「飯が止まんねェわなァ」
「へへ。そりゃどうも」
余りにも旨いので熊吉は5串食べて、飯も5杯。たらふく食べて腹をさすっていた。
「こうなると酒が飲みたくなってくるなァ」
「では行きますか。吉原へ」
文吉がウナギの払いを済ませる。三人で一分二朱(37500円)と結構なお値段。その間、吉兵衛は表に出て駕籠を捕まえてきた。三人はそれぞれ駕籠に乗って吉原の大門を目指した。
◇
吉原──。
幕府公認の歓楽街である。遊郭がそこかしこに建ち並び、一階の格子には着飾った女性が座って客を呼んでいる。
当時の江戸は男余りであった。50万人の江戸人口に対し、男が七割、女が三割。地方から出稼ぎに出ているものは、女性の肌が恋しくてこのような場所に遊びに来るのだ。
吉原は幕府公認なだけあって、格式が高く、様々な掟があった。男はそれに従わなくてはならない。
ここで体を売る女性を遊女という。
遊女は独特な廓言葉をつかう。俗に“ありんす言葉”というものだ。地方から集められた女性はそれぞれに方言があった。それを消すために作られた言葉だ。
遊女にはランクがあり、いわゆる花魁というものはこの時代にはいない。そのランクは太夫といわれるもの。この下に格子といわれるものたちがいる。
格子の中にいれるから格子。格子に囲われた場所を張り見世と呼び、そこに並べれば大したもの。格子以下のランクだと上等な扱いはされない。
とはいえ、入れ替わりは激しかった。というのも死ぬのだ。当時の医療の哀しさから、この商売につきものの性病、妊娠は当たり前。
まぐれ外ればかりを狙う避妊などほとんど神頼みなもので、堕胎のお粗末さからの大量出血死。
性病と言えば梅毒だ。くずれ瘡毒、鼻欠け病と言えばその酷さも分かるであろう。体の部分が欠落するのだ。
幕末にはこの梅毒に、江戸の半分がなっていたというから驚きだ。
吉原の遊女の平均寿命は22歳である。
この地獄の螺旋から抜けるには、足抜けという脱走。身請けという買い取り。年季といって27歳まで待つしかなかった。
足抜けは見つかれば厳しい罰が待っている。身請けは選べない。嫌いな人でも買われなくてはならない。年季までもつものはごく僅か。
であるから、女たちは太夫を目指す。太夫ともなれば嫌な男は断ってもいい。料金が高いため、買うのは大名や豪商くらいだ。また、床入れまで3度の顔見せがあるので抱かれなくてもいい。だからこそ危険が少ない。
男にはパラダイス。しかし女には必死の戦い。それが、吉原の現場であった。
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そんな吉原は格式の高い遊び場だ。飲食店、風呂屋もある。充実したパラダイスであった。
吉兵衛は二人に聞く。
「旦那がた。ご予算はどのくらいで?」
「さァ~。二百両くらいかな?」
「二百……でございますか?」
吉兵衛は面くらった。
格子以下の遊女なら二朱(12500円)もあれば抱ける。
芸妓を座敷に四人ほど呼んで遊女と寝るくらいなら二分(5万円)だ。
それが二百両(2000万円)ともなると、見当も付かない金額だった。
「あのゥ。旦那。では遊女を、8人ほど呼んでお座敷遊びをした後に床入れ。お座敷に太夫を呼んではいかがでしょう」
そう言われても二人には見当も付かない。
「じゃあそれでいこう」
としか言えない。
承諾を得たので、吉兵衛は尾島屋という店の格子に貼り付いた。
「お、おい。汐凪。とんでもないお大尽だぞ。篠舞に紅菊。お前たちも来い。あと、お茶引いてるようなやつら五人ほど呼んで来いよ。それから太夫だ。三浦屋にいって、高尾太夫に来てくれるように頼んでこい」
そう言うと、吉兵衛は文吉と熊吉のほうを振り返り、ザ愛想笑いと言った感じで笑う。
「さァさァ、お大尽。今宵は吉原はお二人のものですよ。太夫も参りますからね。吉原が騒然としますよ。さァ行きましょう。お座敷はこちらです」
と、ギクシャクしながら店まで案内するが、二人には何がそんなに緊張するのか分からない。
マァよかろうと、吉兵衛の後を付いていくと、これが吉原でもかなり上等なお座敷で、小さい提灯が灯って、まばゆい中に香炉まで焚いてある。
文吉と熊吉は座敷の真ん中にある座布団に座らさられ、その下に格子女郎が8人。先頭に吉兵衛が座るポジションだった。
「それでは、私は本業であります、たいこもちをさせて頂きます。さァ、皆さん挨拶をして!」
「「「ようこそ、あがりんす」」」
遊女たちが笑顔で挨拶をするのに、悪い気はしない。文吉も熊吉も顔を見合わせて笑った。
吉兵衛は三味線を手に取り、女たちはそれぞれ鳴り物を持った。
「それでは、一つ歌でも歌いますか」
楽しい夜の始まりである。
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