51 / 58
第51話 牡丹鍋
しおりを挟む
元禄十六年十一月。霜月の寒さが江戸の町にも押し寄せる。
紀伊国屋屋敷の中でもそれは顕著であり、その中で千代も多忙を極めていたが、炊事場の障子が開く。そこには文吉が立っていた。
「おゥい、お千代。まだか?」
「まだでございます!」
「おお怖い」
「お部屋でお待ち下さい!」
「しかしなんなのかね、その口の利き方は……」
最後のセリフは小さく、ボソボソという負け惜しみに似た形である。
文吉は、千代の作った猪の煮付けが忘れられず、自ら二貫目ほど買い込んできて牡丹鍋を作るように命じた。
主人だけではない。従業員用のものも作らなくてはならない。女中が総動員して肉を切って、野菜を切る。
待ち遠しい文吉とはうらはらに炊事場は戦場のようである。ピリピリする千代に、年上の小菊と小笹が窘めように言う。
「まったく、大旦那さまにあんな口の利き方するなんて」
「こっちがハラハラして見てられないよォ」
と、せかせかと野菜を大鍋の煮立ったお湯へと放り込む。それに千代はすまし顔でうそぶいた。
「いいんですよゥ。大旦那には誰も逆らいませんから、私の小言で夜遊びが治るなら構いません」
その言葉に小菊と小笹は顔を見合わせる。
「そう言えば大旦那は吉原に行かなくなったわね」
「先日は接待で出掛けていったけど、すぐ帰ってこられたし」
千代はそれに得意げに鼻を鳴らす。
「そうでしょう?」
確かに。千代の言葉はキツいが、文吉は屋敷ですごすことが多くなっていた。
その文吉は部屋の中で立ったり座ったり。熊吉は落ち着きのない文吉を見ながらキセルでタバコをふかしていた。
「まだかのゥ。のう熊吉。お千代の料理は旨いであろう? 夜遊びなどしておれん」
「義兄は夜遊びより、お千代のおまんまのほうが好みのようだな」
「当たり前だ。あんな料理を作る女はそうはいないよ」
熊吉は吹き出した後ににこやかに笑っていた。
「なんだ? なにが可笑しい」
「いやァ。思い出し笑いだよ」
「まったく。お千代を嫁に貰える男は幸せだ」
「だったら俺が貰おうか?」
熊吉の言葉に文吉は高速で振り向く。そこにはイタズラが成功したように笑う熊吉である。
「……なんだ。冗談か」
「まァな。しかし、貰ってもいいなァ」
これは熊吉の揺さぶりであった。本心ではない。しかしなぜか文吉はムキになる。
「いいや、お前さんはダメだよ」
「どうして?」
「歳が違い過ぎらァ」
「歳なんて関係あるけィ」
「それがあるんだよ」
「どういう理屈だ」
「とにかくダメだったらダメだ」
「なんなんだ。ムキになるなよ」
そう言われてみるとそうだ。バツが悪くて文吉は立ち上がり、厠と称して部屋から出ていった。
厠はこの大きな屋敷の端である。文吉が出ていった後で、千代は土鍋を大きなお盆に乗せてやって来た。跪いて襖を開けて、部屋に入って湯気の立つそれを畳の上に置いて挨拶をする。
「失礼します。あら? 大旦那は?」
「吉原だよ」
「はァ!?」
「くっくっく」
キセル片手に笑う熊吉。千代は真っ赤になって怒った。
「なんですか。冗談はやめてください」
「おぅっと。ムキになるなよ。義兄と同じだなァ、お前は」
「そんなこと──」
千代は急にもじもじ仕始めて、畳の毛羽をむしった。熊吉には文吉への思いを伝えてあったので気恥ずかしいのだ。
「義兄は、お前が作るおまんまが大好きで、夜遊びに行くのがもったいないんだと」
「え。やだァ。そんなァ」
可愛らしくもじもじ。熊吉はそんな千代へと微笑みかける。
「来年くらいに、義兄にお前を娶れと言うつもりだ」
その言葉に千代は大きく体を揺らす。そして声を震わしながらたずねた。
「な、な、な、なんでです?」
それに熊吉は酒を飲みながら答える。
「義兄は心の中では、お千代を求めているのだ。昔愛した人に顔かたちがそっくりなうえに、料理上手である。義兄の理想が服を着て歩ってるようなもんだ。だが女というものを信じられないんで素直になれない。俺は強制してもお前と結婚させようと思う。愛や恋だなんて思わなくてもいい、跡継ぎを作るために身近なお千代を娶れとな。お前は不本意かもしれんが、それが最短の道のりだ」
熊吉の言葉に千代はもう真っ赤っかである。畳の毛羽どころか、むしらなくてもいいところまで照れ隠しでむしってしまう。
「あのぅ。そのぅ。ではよろしくお願いします」
「はっはっは。任せておけ。あの日から何年も経つが、とても女らしくなったなァ」
熊吉は盃片手に天に向かって大口を開けた大笑だ。そこに、丁度文吉が帰ってきた。
照れている千代と、大笑している熊吉。廊下で僅かに聞こえた、「女らしくなった」という言葉。
文吉はなぜか熊吉に対して怒りだした。
「ぬぬぬ、九万! お千代に何を言った!」
そう言われても、今の話をするわけにはいかない。
「なんてことはない。普段の雑談だ」
「し、しかし──」
「しかしも、かかしもあるけィ。さァお千代。鍋をこちらに。お前も一緒に食おう」
「は、はい」
千代はすっかりと忘れていたように、鍋を小さな机へと置く。文吉と熊吉に食器を渡し、自分もそこに座る。
文吉は千代が熊吉の近くや対面に座らないように千代にあれこれ指図し、しまいにはまた千代に怒られてしまった。
さて、そんな日常のある日、幕府の重役と接待ということで、またもや文吉は吉原を利用した。
その日たまたま、三浦屋の郭主と会ったのは偶然であった。郭主は文吉の袖を掴んで、そっと物影へと連れて行ったのだ。
「どうした主人」
「しっ!」
三浦屋の郭主は、物影から少しだけ首を出して、辺りを確認した後で首を引っ込めた。
「どうした。他には聞かれたくないことか?」
「左様でございます。お耳を──」
文吉は三浦屋の郭主へと耳を近づけると、郭主は話を切り出した。
「実は先日、奈良屋の旦那が几帳の身請けを表明されまして」
「ふむ。几帳といえば九万兵衛が執心の太夫だな?」
「ええ。手前のほうでは普通に身請けをされるより、紀九万の親分に通って頂いたほうが儲けが大きいので、千両と言われましたが、これをお断りしました」
「なるほど、それはそれは九万兵衛に気を遣って貰ってすまない」
「ところが、彼のかたは気になることを申されました」
「気になること?」
「はい。なんでも親分さんはもって本年中だとか──」
「は、はァ!?」
普段は温厚な文吉であったが、その言葉には大きく憤慨して三浦屋の郭主に鋭い視線を送った。
紀伊国屋屋敷の中でもそれは顕著であり、その中で千代も多忙を極めていたが、炊事場の障子が開く。そこには文吉が立っていた。
「おゥい、お千代。まだか?」
「まだでございます!」
「おお怖い」
「お部屋でお待ち下さい!」
「しかしなんなのかね、その口の利き方は……」
最後のセリフは小さく、ボソボソという負け惜しみに似た形である。
文吉は、千代の作った猪の煮付けが忘れられず、自ら二貫目ほど買い込んできて牡丹鍋を作るように命じた。
主人だけではない。従業員用のものも作らなくてはならない。女中が総動員して肉を切って、野菜を切る。
待ち遠しい文吉とはうらはらに炊事場は戦場のようである。ピリピリする千代に、年上の小菊と小笹が窘めように言う。
「まったく、大旦那さまにあんな口の利き方するなんて」
「こっちがハラハラして見てられないよォ」
と、せかせかと野菜を大鍋の煮立ったお湯へと放り込む。それに千代はすまし顔でうそぶいた。
「いいんですよゥ。大旦那には誰も逆らいませんから、私の小言で夜遊びが治るなら構いません」
その言葉に小菊と小笹は顔を見合わせる。
「そう言えば大旦那は吉原に行かなくなったわね」
「先日は接待で出掛けていったけど、すぐ帰ってこられたし」
千代はそれに得意げに鼻を鳴らす。
「そうでしょう?」
確かに。千代の言葉はキツいが、文吉は屋敷ですごすことが多くなっていた。
その文吉は部屋の中で立ったり座ったり。熊吉は落ち着きのない文吉を見ながらキセルでタバコをふかしていた。
「まだかのゥ。のう熊吉。お千代の料理は旨いであろう? 夜遊びなどしておれん」
「義兄は夜遊びより、お千代のおまんまのほうが好みのようだな」
「当たり前だ。あんな料理を作る女はそうはいないよ」
熊吉は吹き出した後ににこやかに笑っていた。
「なんだ? なにが可笑しい」
「いやァ。思い出し笑いだよ」
「まったく。お千代を嫁に貰える男は幸せだ」
「だったら俺が貰おうか?」
熊吉の言葉に文吉は高速で振り向く。そこにはイタズラが成功したように笑う熊吉である。
「……なんだ。冗談か」
「まァな。しかし、貰ってもいいなァ」
これは熊吉の揺さぶりであった。本心ではない。しかしなぜか文吉はムキになる。
「いいや、お前さんはダメだよ」
「どうして?」
「歳が違い過ぎらァ」
「歳なんて関係あるけィ」
「それがあるんだよ」
「どういう理屈だ」
「とにかくダメだったらダメだ」
「なんなんだ。ムキになるなよ」
そう言われてみるとそうだ。バツが悪くて文吉は立ち上がり、厠と称して部屋から出ていった。
厠はこの大きな屋敷の端である。文吉が出ていった後で、千代は土鍋を大きなお盆に乗せてやって来た。跪いて襖を開けて、部屋に入って湯気の立つそれを畳の上に置いて挨拶をする。
「失礼します。あら? 大旦那は?」
「吉原だよ」
「はァ!?」
「くっくっく」
キセル片手に笑う熊吉。千代は真っ赤になって怒った。
「なんですか。冗談はやめてください」
「おぅっと。ムキになるなよ。義兄と同じだなァ、お前は」
「そんなこと──」
千代は急にもじもじ仕始めて、畳の毛羽をむしった。熊吉には文吉への思いを伝えてあったので気恥ずかしいのだ。
「義兄は、お前が作るおまんまが大好きで、夜遊びに行くのがもったいないんだと」
「え。やだァ。そんなァ」
可愛らしくもじもじ。熊吉はそんな千代へと微笑みかける。
「来年くらいに、義兄にお前を娶れと言うつもりだ」
その言葉に千代は大きく体を揺らす。そして声を震わしながらたずねた。
「な、な、な、なんでです?」
それに熊吉は酒を飲みながら答える。
「義兄は心の中では、お千代を求めているのだ。昔愛した人に顔かたちがそっくりなうえに、料理上手である。義兄の理想が服を着て歩ってるようなもんだ。だが女というものを信じられないんで素直になれない。俺は強制してもお前と結婚させようと思う。愛や恋だなんて思わなくてもいい、跡継ぎを作るために身近なお千代を娶れとな。お前は不本意かもしれんが、それが最短の道のりだ」
熊吉の言葉に千代はもう真っ赤っかである。畳の毛羽どころか、むしらなくてもいいところまで照れ隠しでむしってしまう。
「あのぅ。そのぅ。ではよろしくお願いします」
「はっはっは。任せておけ。あの日から何年も経つが、とても女らしくなったなァ」
熊吉は盃片手に天に向かって大口を開けた大笑だ。そこに、丁度文吉が帰ってきた。
照れている千代と、大笑している熊吉。廊下で僅かに聞こえた、「女らしくなった」という言葉。
文吉はなぜか熊吉に対して怒りだした。
「ぬぬぬ、九万! お千代に何を言った!」
そう言われても、今の話をするわけにはいかない。
「なんてことはない。普段の雑談だ」
「し、しかし──」
「しかしも、かかしもあるけィ。さァお千代。鍋をこちらに。お前も一緒に食おう」
「は、はい」
千代はすっかりと忘れていたように、鍋を小さな机へと置く。文吉と熊吉に食器を渡し、自分もそこに座る。
文吉は千代が熊吉の近くや対面に座らないように千代にあれこれ指図し、しまいにはまた千代に怒られてしまった。
さて、そんな日常のある日、幕府の重役と接待ということで、またもや文吉は吉原を利用した。
その日たまたま、三浦屋の郭主と会ったのは偶然であった。郭主は文吉の袖を掴んで、そっと物影へと連れて行ったのだ。
「どうした主人」
「しっ!」
三浦屋の郭主は、物影から少しだけ首を出して、辺りを確認した後で首を引っ込めた。
「どうした。他には聞かれたくないことか?」
「左様でございます。お耳を──」
文吉は三浦屋の郭主へと耳を近づけると、郭主は話を切り出した。
「実は先日、奈良屋の旦那が几帳の身請けを表明されまして」
「ふむ。几帳といえば九万兵衛が執心の太夫だな?」
「ええ。手前のほうでは普通に身請けをされるより、紀九万の親分に通って頂いたほうが儲けが大きいので、千両と言われましたが、これをお断りしました」
「なるほど、それはそれは九万兵衛に気を遣って貰ってすまない」
「ところが、彼のかたは気になることを申されました」
「気になること?」
「はい。なんでも親分さんはもって本年中だとか──」
「は、はァ!?」
普段は温厚な文吉であったが、その言葉には大きく憤慨して三浦屋の郭主に鋭い視線を送った。
0
あなたにおすすめの小説
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
【時代小説】 黄昏夫婦
蔵屋
歴史・時代
江戸時代、東北地方の秋田藩は貧かった。
そんな中、真面目なひとりの武士がいた。同僚からは馬鹿にされていたが真面目な男であった。俸禄は低く貧しい。娘二人と実母との4人暮らし。
秋田藩での仕事は勘定方である。
仕事が終わると真っ直ぐ帰宅する。
ただひたすら日中は城中では勘定方の仕事をまじめにして、帰宅すれば論語を読んで知識を習得する。
そんな毎日であった。彼の名前は立花清左衛門。年齢は35歳。
娘は二人いて、一人はとめ15歳。もう一人は梅、8歳。
さて|黄昏《たそがれ》は、一日のうち日没直後、雲のない西の空に夕焼けの名残りの「赤さ」が残る時間帯のことを言う。「|黄昏時《たそがれどき)」。 「黄昏れる《たそがれる》」という動詞形もある。
「たそがれ」は、江戸時代になるまでは「たそかれ」といい、「たそかれどき」の略でよく知られていた。夕暮れの人の顔の識別がつかない暗さになると誰かれとなく、「そこにいるのは誰ですか」「誰そ彼(誰ですかあなたは)」とたずねる頃合いという意味で日常会話でよく使われた。
今回の私の小説のテーマはこの黄昏である。
この風習は広く日本で行われている。
「おはようさんです」「これからですか」「お晩でございます。いまお帰りですか」と尋ねられれば相手も答えざるを得ず、互いに誰であるかチェックすることでヨソ者を排除する意図があったとされている。
「たそかれ」という言葉は『万葉集』に
誰そ彼と われをな問ひそ 九月の 露に濡れつつ 君待つわれそ」
— 『万葉集』第10巻2240番
と登場するが、これは文字通り「誰ですかあなたは」という意味である。
「平安時代には『うつほ物語』に「たそかれどき」の用例が現れ、さらに『源氏物語』に
「寄りてこそ それかとも見め たそかれに ほのぼの見つる 夕顔の花」
— 『源氏物語』「夕顔」光源氏
と、現在のように「たそかれ」で時間帯を表す用例が現れる。
なおこの歌は、帖と登場人物の名「夕顔」の由来になった夕顔の歌への返歌である。
またこの言葉の比喩として、「最盛期は過ぎたが、多少は余力があり、滅亡するにはまだ早い状態」をという語句の用い方をする。
漢語「|黄昏《コウコン》」は日没後のまだ完全に暗くなっていない時刻を指す。「初昏」とも呼んでいた。十二時辰では「戌時」(午後7時から9時)に相当する。
「たそがれ」の動詞化の用法。日暮れの薄暗くなり始めるころを指して「空が黄昏れる」や、人生の盛りを過ぎ衰えるさまを表現して「黄昏た人」などのように使用されることがある。
この物語はフィクションです。登場人物、団体等実際に同じであっても一切関係ありません。
それでは、小説「黄昏夫婦」をお楽しみ下さい。
読者の皆様の何かにお役に立てれば幸いです。
作家 蔵屋日唱
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
アブナイお殿様-月野家江戸屋敷騒動顛末-(R15版)
三矢由巳
歴史・時代
時は江戸、老中水野忠邦が失脚した頃のこと。
佳穂(かほ)は江戸の望月藩月野家上屋敷の奥方様に仕える中臈。
幼い頃に会った千代という少女に憧れ、奥での一生奉公を望んでいた。
ところが、若殿様が急死し事態は一変、分家から養子に入った慶温(よしはる)こと又四郎に侍ることに。
又四郎はずっと前にも会ったことがあると言うが、佳穂には心当たりがない。
海外の事情や英吉利語を教える又四郎に翻弄されるも、惹かれていく佳穂。
一方、二人の周辺では次々に不可解な事件が起きる。
事件の真相を追うのは又四郎や屋敷の人々、そしてスタンダードプードルのシロ。
果たして、佳穂は又四郎と結ばれるのか。
シロの鼻が真実を追い詰める!
別サイトで発表した作品のR15版です。
裏長屋の若殿、限られた自由を満喫する
克全
歴史・時代
貧乏人が肩を寄せ合って暮らす聖天長屋に徳田新之丞と名乗る人品卑しからぬ若侍がいた。月のうち数日しか長屋にいないのだが、いる時には自ら竈で米を炊き七輪で魚を焼く小まめな男だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる