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「なぁ姉ちゃん」
『なぁに?事件の解決祝いのレストランの予約は既に済ませておいたわよ!』
「ありがと、でも違うんだよ…」
『スーツ?それならもうアイロンかけたし、ばっちりよ。でも椅子にかけておいちゃダメよ、皺になっちゃうから』
「ごめん、でもそれも違うんだよ…」
『お風呂も洗ってばっちりだし、お布団はシーツを変えて置いたし、洗濯も掃除もばっちり』
「いつもありがと、でもそれも違うんだ」
『じゃあ何かしら?』
「いい加減、俺の世話を止めてくれ」
姉が死んで10年。姉が幽霊になって10年。何故か実体化まで出来るようになって9年と11か月と25日。
生前から過保護だった姉は、死んでからもっと過保護になり、実体化出来るようになってからは凄まじく過保護になった。
両親も、そんな俺に対して過保護な幽霊な姉を見て、複雑な感情を抱いたのかも知れない。
その結果、俺たちを一人一霊暮らしさせている。
生前、姉と両親の仲は良かった。
でも死んで幽霊となった姉との距離感がわからないから、一緒の家に住むのは止めたのだろう。
それからずっと姉に世話をされ食事洗濯掃除、全て姉がやる。
子供の時、病弱だった俺を心配してくれてるのは判るのだが、姉の死から10年。
俺だってもう大学生となり、中学からやり始めた野球で身体も鍛え、丈夫になった。
同級生の話を聞くと、こんな生活をしているのなんて俺ぐらいだ。
彼らには幽霊の姉の話をしたことが無いせいで、俺が何でも出来る男のような扱いになっている。
やったことすら無いのに。やろうとしたら『私に任せておきなさい』とやらせてくれないのに。
『そんな…!優ちゃんお姉ちゃんの事嫌いになっちゃったの?』
「そうじゃない、姉ちゃんの事は今でも大好きだ」
『嬉しい!ならもっと』
「俺だってもう大学生、独り立ちするべきだ」
一番の不満は外見だ。
姉は10歳の時に死んだ。
信号無視で突っ込んできた車から俺を庇い、死んだ。
自分が死んだというのに、すぐに幽霊となり、無事な俺を見て喜び、触れられ無いのに、俺を抱きしめようとして泣いていた。
そんな姉を嫌いになれるわけが無い。この世で一番大好きな存在だ。
でも、姉は死んだ直後から姿が変わらない。
死んだ10歳の外見のまま、俺を守り、世話をしてくれている。
190cmまで成長した俺を、当時から同年代に比べて小さく、120cmぐらいだった小柄な姉が世話をしてくるのだ。
俺にはもう無理だ。恥ずかしすぎる。
『ぅぅぅ…優ちゃんが反抗期になった~…』
俺だって、今まで何も言わなかった訳じゃない。
遠回しに言ったり、はっきり言ったり、手紙を書いてみたり、色々と試してきた。
けど、そうすると姉ちゃんは泣く。子供のようにわんわん泣く。
はっきり言ってこれは卑怯だ。
これをされたらもう俺は降伏するしか無い。
でも俺だって、もう大校生、今日は引くわけにはいかない。
どれだけ泣いても俺は。
『もう私はいらないんだ』
『邪魔者なんだ』
『あのまま消えていなくなったほうがよかったんだ』
本当に俺の姉はずるい。
何がずるいかって、今まで何回も同じ事が繰り返されてきたから。
これが演技なのが判ってても、俺には返す言葉が一つしか無いのがずるい。
「ごめん姉ちゃん、これからも世話してくれ…」
『ええ勿論よ!』
直前までわんわん泣き喚いていた筈なのに、俺が降伏するっとケロッとニコニコ顔になるのだ。
俺の姉はずるい。
年下なのに俺を手玉に取ってくる。
やはり、弟は、姉には勝てない生き物なのか。
◇
『ゆうれい探偵事務所』
姉が生活費を稼ぐために幽霊の身体を生かしてスパイをやるとか小学生の子供みたいな事を言い出した結果出来てしまった、探偵事務所だ。
ちなみに勝手に自称してるだけで、本物の探偵事務所では無い。
最初は姉が俺の名前である『二階堂優探偵事務所』と名付けようとしていたが、恥ずかしいしネット上に俺の名前を流すのも怖いから、俺の名前の優と姉さんの名前である玲と幽霊をかけて『ゆうれい探偵事務所』と変更した。
『最高の名前よ!うん最高!…本当の夫婦みたい』
最後の方は小声で聞き取れなかったが、姉は物凄く喜び、子供みたいに両手を挙げて喜んでいた。
依頼はホームページでの受付のみ。
姉は最初のスパイの夢が諦めきれなかったのか、ホームページの隅にこっそりとスパイ活動も受け付けていますなどと小文字で書いていたが、真面目に受け取る奴はいないだろう。
そもそもこんなホームページに依頼してくる奴のほうが稀である。
『ゆうれい探偵事務所』の出来立て当初は悪戯や悪ふざけの依頼ばかりで、それらも飽きられたのかすぐに無くなり、今では週に一回程度、依頼があれば良いほうだ。
難しい依頼は来ない。
というか来る依頼は『迷子のペットを探してください』ばかりだ。
犬、猫、鳥、一度脱走したイグアナを見つけてくださいなんてこともあった。
で、だ。
探したことが無かったから知らなかったが俺にはペット探しの才能が眠っていたらしく、今までの達成率は驚きの100%。
どんな迷子のペットも探し始めて数時間で発見している。
探偵の仕事時、姉は基本的に実体化せず幽霊のままだ。
会話も普段は声に出しているが、この時はスマホの文字で会話をしている。
幽霊だから黙っていても意思疎通できそうな物だが、無理らしい。
その割に、俺が喋らなくても大体察するのは姉の成せる力なのか。
ペット捜索中、姉はあっちにゆらゆら、こっちにゆらゆらと、初めて見る町に興味津々なのか、時折ペット捜索そっちのけで、見たことも無い建物に行こうとする。
この辺りは子供のままだ、やはり死んだ10歳のまま精神の成長はしてないのだろう。
『ねぇねぇ優ちゃん!こんな場所にお城があるわ入ってみましょ!』
(姉ちゃん、まだペットを探してる最中だよ…)
『でもお城よ!お城!大名とか武将とかいるに違いないわ!』
(現代日本にはもういないよ)
『じゃあさ!きっと総理大臣とかが住んでるのね!』
(きっとそうだろうねー)
『会ってみましょ!私の優ちゃんならいけるわ!』
(無理に決まってるでしょ…)
『早く早く!入ってみましょ!』
(おっこっちに猫がいる気がする、姉ちゃんいくよー)
ちなみに姉の言うお城のような建物とは結婚式場の事である。
死んだ姉に。
もう結婚できない姉ちゃんに結婚式場の話をするのが嫌だからごまかしているが、俺は悪くない。
俺の気にしすぎかも知れないが、本当に嫌なのだ。
姉が結婚式場とわかっていたら普通に相槌を返すが、俺からは口に出したくない。
そして結婚式場以上に話しにくいのが、ラブホテルだ。
昔はお城のような建物と言えば、ラブホテルであったが、今はもうほとんど無いらしい。
あったとしても姉への説明に困るから無いほうが良い。
保健体育の授業を受けたかどうかもよくわからない時期に死んだ姉にラブホテルの説明なんて絶対したくない。
子供に『赤ちゃんはどうやって産まれるの?』と聞かれた親のように説明したくない。
『あっ写真の猫ちゃんだわ!』
(今日も早かったなー…まだ一時間も立ってないよ)
『流石、優ちゃん!世界一のペット捜索探偵ね!』
(無い無い、絶対無い)
これで報酬は五万円。
ぼったくりじゃなかろーか。
『むしろ安いぐらい、調べてみたけどウチは格安よ!』
ナチェラルに弟の思考を読むのは止めて欲しい。
ていうか姉ちゃん、俺の思考読めてるでしょ、読めないとか言ってるけどさ。
『……さぁ仕事も終わったし、遊びに行きましょ!ほらあそこにも、お城があるわ』
(はいはい、まだ仕事は終わってないから依頼人の元に猫ちゃん届けにいきましょうね)
『なんでよー!』
姉はゆらゆら浮きながら、地団駄を踏むとかいう器用な事をしている。
いやだって、あのお城ラブホテルぽいし、絶対嫌。さっさと逃げよ。
(姉ちゃん行くよ)
『あのお城に行きたい!』
(ダメダメ、仕事を終わらせる方が先だから、そのうちね)
『優ちゃん、この前も同じこと言ってた!そのうちって何時なのよー!』
(そのうち)
『優ちゃんが反抗期になったー!姉ちゃんのこと嫌いになったんだ!』
(姉ちゃんの事はこの世で一番大好きだから安心して)
『うー…ずーるーいー』
さて、明日も学校だしさっさと依頼人の元へ行こう。
姉ちゃん、早く行くよ。
『ぅー…ぅぅぅ…ぅぅぅ…』
そんなに唸らないでよ、姉ちゃん。
アイス買ってあげるから。
『ほんと!お姉ちゃんチョコアイスがいいわ!』
やっぱり、姉ちゃん俺の思考読んでるわ。
結婚式場もラブホテルも俺をからかう為に行こうとする悪い姉疑惑が出てきた。
その辺り教えて欲しいのですが、どうなんですか、姉ちゃん。
俺だってもう大学生、簡単には騙されないし、違和感ぐらい見破りますよ。
『ソンナコトナイワヨ?』
棒読みで目を反らす姉。
どうやら姉を白状させるための、証拠が足りないようだ。
まぁ良い、時間はいくらでもあるから、いずれ白状させよう。
弟だって姉に勝てる時はある筈だ。
『なぁに?事件の解決祝いのレストランの予約は既に済ませておいたわよ!』
「ありがと、でも違うんだよ…」
『スーツ?それならもうアイロンかけたし、ばっちりよ。でも椅子にかけておいちゃダメよ、皺になっちゃうから』
「ごめん、でもそれも違うんだよ…」
『お風呂も洗ってばっちりだし、お布団はシーツを変えて置いたし、洗濯も掃除もばっちり』
「いつもありがと、でもそれも違うんだ」
『じゃあ何かしら?』
「いい加減、俺の世話を止めてくれ」
姉が死んで10年。姉が幽霊になって10年。何故か実体化まで出来るようになって9年と11か月と25日。
生前から過保護だった姉は、死んでからもっと過保護になり、実体化出来るようになってからは凄まじく過保護になった。
両親も、そんな俺に対して過保護な幽霊な姉を見て、複雑な感情を抱いたのかも知れない。
その結果、俺たちを一人一霊暮らしさせている。
生前、姉と両親の仲は良かった。
でも死んで幽霊となった姉との距離感がわからないから、一緒の家に住むのは止めたのだろう。
それからずっと姉に世話をされ食事洗濯掃除、全て姉がやる。
子供の時、病弱だった俺を心配してくれてるのは判るのだが、姉の死から10年。
俺だってもう大学生となり、中学からやり始めた野球で身体も鍛え、丈夫になった。
同級生の話を聞くと、こんな生活をしているのなんて俺ぐらいだ。
彼らには幽霊の姉の話をしたことが無いせいで、俺が何でも出来る男のような扱いになっている。
やったことすら無いのに。やろうとしたら『私に任せておきなさい』とやらせてくれないのに。
『そんな…!優ちゃんお姉ちゃんの事嫌いになっちゃったの?』
「そうじゃない、姉ちゃんの事は今でも大好きだ」
『嬉しい!ならもっと』
「俺だってもう大学生、独り立ちするべきだ」
一番の不満は外見だ。
姉は10歳の時に死んだ。
信号無視で突っ込んできた車から俺を庇い、死んだ。
自分が死んだというのに、すぐに幽霊となり、無事な俺を見て喜び、触れられ無いのに、俺を抱きしめようとして泣いていた。
そんな姉を嫌いになれるわけが無い。この世で一番大好きな存在だ。
でも、姉は死んだ直後から姿が変わらない。
死んだ10歳の外見のまま、俺を守り、世話をしてくれている。
190cmまで成長した俺を、当時から同年代に比べて小さく、120cmぐらいだった小柄な姉が世話をしてくるのだ。
俺にはもう無理だ。恥ずかしすぎる。
『ぅぅぅ…優ちゃんが反抗期になった~…』
俺だって、今まで何も言わなかった訳じゃない。
遠回しに言ったり、はっきり言ったり、手紙を書いてみたり、色々と試してきた。
けど、そうすると姉ちゃんは泣く。子供のようにわんわん泣く。
はっきり言ってこれは卑怯だ。
これをされたらもう俺は降伏するしか無い。
でも俺だって、もう大校生、今日は引くわけにはいかない。
どれだけ泣いても俺は。
『もう私はいらないんだ』
『邪魔者なんだ』
『あのまま消えていなくなったほうがよかったんだ』
本当に俺の姉はずるい。
何がずるいかって、今まで何回も同じ事が繰り返されてきたから。
これが演技なのが判ってても、俺には返す言葉が一つしか無いのがずるい。
「ごめん姉ちゃん、これからも世話してくれ…」
『ええ勿論よ!』
直前までわんわん泣き喚いていた筈なのに、俺が降伏するっとケロッとニコニコ顔になるのだ。
俺の姉はずるい。
年下なのに俺を手玉に取ってくる。
やはり、弟は、姉には勝てない生き物なのか。
◇
『ゆうれい探偵事務所』
姉が生活費を稼ぐために幽霊の身体を生かしてスパイをやるとか小学生の子供みたいな事を言い出した結果出来てしまった、探偵事務所だ。
ちなみに勝手に自称してるだけで、本物の探偵事務所では無い。
最初は姉が俺の名前である『二階堂優探偵事務所』と名付けようとしていたが、恥ずかしいしネット上に俺の名前を流すのも怖いから、俺の名前の優と姉さんの名前である玲と幽霊をかけて『ゆうれい探偵事務所』と変更した。
『最高の名前よ!うん最高!…本当の夫婦みたい』
最後の方は小声で聞き取れなかったが、姉は物凄く喜び、子供みたいに両手を挙げて喜んでいた。
依頼はホームページでの受付のみ。
姉は最初のスパイの夢が諦めきれなかったのか、ホームページの隅にこっそりとスパイ活動も受け付けていますなどと小文字で書いていたが、真面目に受け取る奴はいないだろう。
そもそもこんなホームページに依頼してくる奴のほうが稀である。
『ゆうれい探偵事務所』の出来立て当初は悪戯や悪ふざけの依頼ばかりで、それらも飽きられたのかすぐに無くなり、今では週に一回程度、依頼があれば良いほうだ。
難しい依頼は来ない。
というか来る依頼は『迷子のペットを探してください』ばかりだ。
犬、猫、鳥、一度脱走したイグアナを見つけてくださいなんてこともあった。
で、だ。
探したことが無かったから知らなかったが俺にはペット探しの才能が眠っていたらしく、今までの達成率は驚きの100%。
どんな迷子のペットも探し始めて数時間で発見している。
探偵の仕事時、姉は基本的に実体化せず幽霊のままだ。
会話も普段は声に出しているが、この時はスマホの文字で会話をしている。
幽霊だから黙っていても意思疎通できそうな物だが、無理らしい。
その割に、俺が喋らなくても大体察するのは姉の成せる力なのか。
ペット捜索中、姉はあっちにゆらゆら、こっちにゆらゆらと、初めて見る町に興味津々なのか、時折ペット捜索そっちのけで、見たことも無い建物に行こうとする。
この辺りは子供のままだ、やはり死んだ10歳のまま精神の成長はしてないのだろう。
『ねぇねぇ優ちゃん!こんな場所にお城があるわ入ってみましょ!』
(姉ちゃん、まだペットを探してる最中だよ…)
『でもお城よ!お城!大名とか武将とかいるに違いないわ!』
(現代日本にはもういないよ)
『じゃあさ!きっと総理大臣とかが住んでるのね!』
(きっとそうだろうねー)
『会ってみましょ!私の優ちゃんならいけるわ!』
(無理に決まってるでしょ…)
『早く早く!入ってみましょ!』
(おっこっちに猫がいる気がする、姉ちゃんいくよー)
ちなみに姉の言うお城のような建物とは結婚式場の事である。
死んだ姉に。
もう結婚できない姉ちゃんに結婚式場の話をするのが嫌だからごまかしているが、俺は悪くない。
俺の気にしすぎかも知れないが、本当に嫌なのだ。
姉が結婚式場とわかっていたら普通に相槌を返すが、俺からは口に出したくない。
そして結婚式場以上に話しにくいのが、ラブホテルだ。
昔はお城のような建物と言えば、ラブホテルであったが、今はもうほとんど無いらしい。
あったとしても姉への説明に困るから無いほうが良い。
保健体育の授業を受けたかどうかもよくわからない時期に死んだ姉にラブホテルの説明なんて絶対したくない。
子供に『赤ちゃんはどうやって産まれるの?』と聞かれた親のように説明したくない。
『あっ写真の猫ちゃんだわ!』
(今日も早かったなー…まだ一時間も立ってないよ)
『流石、優ちゃん!世界一のペット捜索探偵ね!』
(無い無い、絶対無い)
これで報酬は五万円。
ぼったくりじゃなかろーか。
『むしろ安いぐらい、調べてみたけどウチは格安よ!』
ナチェラルに弟の思考を読むのは止めて欲しい。
ていうか姉ちゃん、俺の思考読めてるでしょ、読めないとか言ってるけどさ。
『……さぁ仕事も終わったし、遊びに行きましょ!ほらあそこにも、お城があるわ』
(はいはい、まだ仕事は終わってないから依頼人の元に猫ちゃん届けにいきましょうね)
『なんでよー!』
姉はゆらゆら浮きながら、地団駄を踏むとかいう器用な事をしている。
いやだって、あのお城ラブホテルぽいし、絶対嫌。さっさと逃げよ。
(姉ちゃん行くよ)
『あのお城に行きたい!』
(ダメダメ、仕事を終わらせる方が先だから、そのうちね)
『優ちゃん、この前も同じこと言ってた!そのうちって何時なのよー!』
(そのうち)
『優ちゃんが反抗期になったー!姉ちゃんのこと嫌いになったんだ!』
(姉ちゃんの事はこの世で一番大好きだから安心して)
『うー…ずーるーいー』
さて、明日も学校だしさっさと依頼人の元へ行こう。
姉ちゃん、早く行くよ。
『ぅー…ぅぅぅ…ぅぅぅ…』
そんなに唸らないでよ、姉ちゃん。
アイス買ってあげるから。
『ほんと!お姉ちゃんチョコアイスがいいわ!』
やっぱり、姉ちゃん俺の思考読んでるわ。
結婚式場もラブホテルも俺をからかう為に行こうとする悪い姉疑惑が出てきた。
その辺り教えて欲しいのですが、どうなんですか、姉ちゃん。
俺だってもう大学生、簡単には騙されないし、違和感ぐらい見破りますよ。
『ソンナコトナイワヨ?』
棒読みで目を反らす姉。
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まぁ良い、時間はいくらでもあるから、いずれ白状させよう。
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