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縁の下の力持ち、そして、ワイルドカードエントリー。
第12話 総決算スペシャル。
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さて、今回はある意味最終回みたいなものだ。今回は、今まで乗ってきたGPマシンを俺の視点から一挙解説。それじゃ行ってみよう!!まずは、俺の全ての始まりのマシン、デルビRS125。このマシンは元々、アプリリアと中身変わらなかったけど、まぁ軽くて速かったね。それと、2ストの楽しさも味わう事が出来た。お次に、これは、一度しかライディングしたこと無かったけど、国産初のMoto2マシン。モリワキMD600。このマシンは扱いやすさを念頭に置いて作られてたから、まぁ乗りやすかったけど、普段乗りもしない、6ダボのエンジンに慣れなかったのと、2ストから4ストへの乗り換えに大苦戦した記憶あるな。そしてホンダNSF250Rと250RW。これはMoto3とCEVスペイン選手権でお世話になったが、NSF250RWは、KTMがホンダを本気で怒らせて生まれたという経緯を持つ「曰く付きの問題児」でもあった。でも、つい最近まで、2スト乗ってた人間から言わせてもらうと、乗り換えが地獄。挙動から何から何まで全部違う。でも、下からのトルクはすごかった。後継機のRW(一年型落ち)も乗ったけど、これまた別格で、俺は、どちらかと言えば、RW派である。次に記憶に残ってるのがNTSのMoto2マシン。これまたモリワキとは別で、かなり面白いマシンだったが、周り(カレックス、ボスコスクーロ、MVアグスタ)に比べて戦闘力が明らかに不足してる中でよく俺も年間3位と年間王者なんて取れたもんだよ。次に、カレックスMoto2。これはもう強かったね。どんな走り方にも適応できたんだから。KTMのマシンにも乗ったけど、あれもあれでなかなかクセ強かったよ。フレーム硬かったし。そして、ホンダRC213VのMY17。これはもう「狂暴極まりない」マシンだったから手懐けるのに一苦労した。でも、手懐けた時の達成感は半端なかった。電子制御は、下位クラスでは、まず味わえないくらいのものが多く備わっていた。アンチウィリーだったり、TCSだったり、エンジンブレーキアジャスターだったり、ブレーキバランスアジャスターだったり、ライドハイトアジャスターと、色々備わっていた。仕舞いには、バンクアングルセンサーまで備わっていた。ちなみに俺は、そのセンサーを使って何するかと言うと、どこまで自分が寝かせているかを競い合う為という、何ともくだらない戦いの為に使っていたのは冗談で、本当は、自分が一体どこまで寝かせているのかを確かめる為である。前まではサイドが柔らかくて63°まで寝かせられたが、2014年辺りくらいからブリジストンタイヤのサイドが硬くなって、行って61°が限界値になってる。このデータは、マルケス達が検証して出したものである。多分意地で寝かせれば、62くらいは行くと思う。実際Moto2でも、そこまでの事はやらなかったので、割と斬新で面白かった。でも、尋常ではないパワーのおかげで、タイヤの消耗が尋常ではなかったので、そこを改善することを重点的にしていたなんて言うのが基本だったね。まぁこんな感じで今まで乗ってきたマシンを振り返ってみたけど結構面白いマシンだったよ。
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