FIM WSBK World Diary

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CBR使いの復活

Round0 シーズン前最後のテスト

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シーズン開幕まで残り、後4日となり、遂に本格にSBKが始まろうとしている。そして迎えた、開幕前最後のテスト。舞台は開幕戦の地、モーターランドアラゴン。そしてチームHRCの皆も一同集結。そして、俺は「お~い!レイ~!」とレイナルドに話しかけると「ん?あの声は?ヒカル?ヒカル!久しぶりだな!元気にしてたか!?」と大喜び。Moto3以来会ってなかったから、本当に久しぶりの再会を果たせて俺も嬉しかった。美海も「遂に始まるんですね。スーパーバイク世界選手権。」と俺に話しかけると、「うん。遂に始めるよ。市販車世界最速の称号を賭けた、戦いが。情け容赦無用のね。」と俺は話した。そして、セッション開始の時間が刻一刻と近付いていた。俺はモードを切り替えて、集中力を高めていた。そして、セッション開始の時間となり、マシンに跨り、コースイン。最初の1周は慣らし運転を行い。アタック開始。実は今シーズン、CBR-RRシリーズ生誕30周年記念という事で、伝説の「ファイヤーブレード・トリコロール」を纏ったマシンを走らせる事にしており、俺のヘルメットも、そのトリコロールベースのデザインになっている。そして、このカラーを纏うという事は「負ける事は許すべからず」という極めて「責任重大」な仕事も付いてきている。でもこのカラーはあくまでも「ワークス限定」である為、俺らホンダ勢からしても、ある意味「憧れの的」となっている。そして、ジョニーからは「よっ!久しぶりだな!元気にしてたか!?また、あんたと戦えるのが嬉しいよ。」と大歓迎された。実はジョニーこと、ジョナサン・レイもホンダ出身のライダーで、ある程度ホンダの内部事情に詳しい一面がある。その点すごく助かった。そして、美海と俺のマシンは、かなり相違点がある。それは美海のCBR1000RR-RWM(美海スペシャル)は、まさに市販車にも通ずる「Total Control」という言葉通り全体的に扱い易いマシンに仕上がっている。そして俺のCBR1000RR-RWH(輝スペシャル)は「Quick&Total Control」という機動力が高く扱いやすくて速いという2ストマシンをそっくりそのまま4スト化してしまったような代物である。そしてこれを扱えるのが俺以外居ないと思うし、俺以外扱いきれない代物になっている。それ程ピーキーでじゃじゃ馬なマシンに仕上がっている。星奈とか一飛(イーフェイ)とかのマシンは美海のマシンをベースに開発されている為、かなり性格が似ている。ちなみに、今年一番警戒してるのが、昨年の王者、ヤマハのトプラック・ラズカットリオグル。今年は何とかしてホンダ勢総出で二連覇を阻止しないといけない。とか言ってる傍らでカワサキとジョニーが王者なんて言うとんだオチも無きにしも非ずの為、今年はかなり忙しくなりそうだ。そして俺は、4気筒マシンなのだが、規定範囲内で徹底的に軽量化したマシンを巧みに操り、トップタイムを出した。本当に軽くできる所は軽くして、乾燥重量も下手すりゃ954RRに匹敵するレベルにまで軽くなった。そして一年でここまで来たホンダに各メーカー、各チームは警戒態勢をとることに。勿論美海も二番手タイムと好調な出だしとなった。ちなみに3番手にはレイナルドが来た。星奈はまだマシンに慣れてないのか、8番手という感じに。そして一飛が5番手、ビエルヘが7番手とトップ10にホンダ勢が食い込み、昨年とは違うというのも見せつけることが出来た。そして、俺は、2024年にある事を決めるというのは、この時まだ、皆知る由も無かった。もうネタバレに近いけど、2024年3月31日をもって、SBKから全日本ロードレース選手権の最高峰クラス、JSB-1000クラスへの転向及び国内復帰を決めている。それと同タイミングだけど、そろそろヘルメットを脱いで「元スーパーバイク世界選手権の世界王者」という肩書きを持った「一般人」に戻るか「アドバイザー」としてMotoGPで活動しようとしてる事もだ。遠回しに言ってるけど「現役を引退」するという事だ。でも完全に「引退」する訳ではなくて、レースにはワイルドカードやスポット参戦という形でちまちま出る形になる。でも大半は日テレジータスでMotoGPの「解説兼御意見番」として、JsportsでもSBKの「解説兼御意見番」として自分の経験から見たライダーの「性格や特徴、ライディングスタイル、よもやま話やエピソード」とかを話していくつもりだ。後は、中継時に「自分が海外で経験した事や、そのライダーとのエピソード」も話していくつもりでいる。言い換えてしまえば、「ホンダが意地でも王者を獲得したいが為に、俺を招集した」様なものである。全く…派手なギャンブルだよ。これは。
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