FIM WSBK World Diary

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CBR使い、最後の戦い。

2023FIMスーパーバイク世界選手権最終戦 プリキュア・オールスターズ日本GP 特別授業

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最終戦日本GPを目前に控えた俺らチームHRCは、特別企画の一環で高校とかで特別授業をさせてもらう事が決定した。今回はその様子をお届けするよ。

俺「久しぶりにここに来たな。星奈もそうだろ?」

星「うん。久しぶりに来ると随分変わってたりするよね。」

先生「おぉ~これはこれは、山越君と宮藤じゃないか!今回のことは聞いてるよ!」

俺「それなら助かりました。」

特別授業開始

俺「行くよ!星奈!」

星「うん!せーの!」

俺「スカイミラージュ!トーンコネクト!ひろがるチェンジ!スカイ!」

星「プリキュア!メタモルフォーゼ!」

俺「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」

星「弾けるレモンの香り!キュアレモネード!」

俺「はぁい。という事で、結構前置きが長い感じの登場でしたが、実は練習してました(笑)。皆さん、初めまして!昨シーズンのFIMスーパーバイク世界選手権世界王者でもあり、ここのOBでもあります、山越 輝です!今回は、よろしくお願いします。」

星「昨シーズンからFIMスーパーバイク世界選手権に挑戦している、隣にいる山越選手同様、ここの卒業生でもあります宮藤星奈です!今回はよろしくお願いします!」

俺「星奈よ、俺らがやった変身シーン再現の時の生徒達の顔見たかい?女子勢もう言葉に表しきれないくらい嬉しい顔してたぜ!男子勢もガッツポーズよ!!」

星「ホントだ!やっぱり皆、世代だというのが良いよね!なんていうのは一度置いといてと。」

俺「今回、なんでここに来たかって?それはね、HRCとここの特別コラボ企画、WSBKハイスクールをやる為だよ。それでは、FIMスーパーバイク世界選手権を皆に知ってもらう為の特別授業、WSBKハイスクール、ここに開幕!」

俺「では、まず最初に自分の自己紹介と軽く経歴紹介を。自分の名前は、さっきから言ってますが山越輝。経歴は、2015年から行かせてください。あまりに遡ると大変なので。2015年は、スペイン選手権のMoto3クラスというカテゴリーにオランダの「ダッチレーシング」というチームから「型落ち」のNSF250RWというホンダの「ワークスマシン」をリース契約して出てました。そして翌年からMoto3に復帰して、2017年の日本GPを除く最終戦まで走ってました。翌年から隣にいる宮藤選手と一緒に、Moto2クラスに日本のメーカーであり、福島県に本拠地を構えるNTSから参戦して2020年に世界王者を獲得したのは良いんですけど、2021年はレギュラーシートが無くて、HRCの開発兼リザーブとして活動してました。そして昨年からスーパーバイク世界選手権にチームHRCというワークスチームからフル参戦という形になります。」

星「私の名前は、宮藤星奈です。経歴紹介は、2015年からさせてもらいます。2015年は、全日本ロードレース選手権JGP-3という250ccのバイクで競うカテゴリーに、強豪チームの7Cゲイルスピードから出てました。その時に隣に居る山越選手とは、ワイルドカードで参戦した日本GPで知り合ってます。そこから2018年~20年までMoto2クラスに、翌年はスーパースポーツ世界選手権にエントリーしてました。WSBKは2022年から参戦しています。」

俺「とまぁ、超ざっくりと説明しましたが、皆分かってくれたかな?では、ここでスーパーバイク世界選手権に出てるバイクとMotoGPに出てるバイク何が違うのかを簡単に説明します。前者が4輪で言うGTカーと言われる市販車ベースのレースカーで、後者がF1だと思ってください。それくらい違います。後々皆にもWSBKマシンに跨ってもらいますが、1台あたりの金額もかなり違いますね。WSBKマシンが車両本体価格で、確か700万超えはダメだと規則に定められてますが、MotoGPは、金額制限無しのため1台あたり約数億円レベルと言われてます。簡単に例えると今走ってるCBR1000RR-Rが大体300万くらいなので、それの約300~3000台分相当の金額がします。非常にお高いバイクです。あとはスペックも違っていて、最高速度はMotoGPマシンRC213Vが確かギア比弄らないで360Km/h。CBR1000RR-RWが確か335~40Km/h弱と言われています。マシン解説は大体こんな感じです。では宮藤選手へとバトンタッチ!」

星「はい!という事でマシン解説は大体こんな感じですが、お次に普段使用してる道具とかを紹介させてください。普段使用してる道具は、レース用ツナギとヘルメット、グローブにブーツという事ですが、実はライダー毎にお好みのメーカーを使用してます。私がヘルメットは、日本のメーカーであるAraiを使用していて、ツナギ系は地元静岡県の浜松に本拠地を置く、クシタニを使用してます。隣にいる山越選手も実は2021年シーズンからヘルメットを大阪の企業であるOGK Kabutoにすると同時に、ツナギ系を私と一緒のクシタニへと変更してます。でも皆、F1ドライバーが来てるスーツとは違うって思ったでしょ。正解。バイクレースは、自分自身が剥き出しなので、こういうので守るしか無いのです。実は今日持ってきているスーツには、皆の家族が普段乗ってる車にも使われてる、エアバッグが入ってます。どうやら話だと2回使えるらしいのですが、過去にそれで鎖骨を折りかけたライダーが居たらしいので、私からしたら2回目には、お世話になりたくないという限りですね。私は、全日本ロードレース選手権時代含めて何回作動させたか分からないくらい作動させてますが、作動すると、ツナギがハルクみたいな事になります。実際、隣にいる山越選手が2021年のイタリアにある、ミサノでのテストの時に派手に転んで作動させたらしいですが、寝心地は悪くないとの事です。でも、これがあると無いでは、話がかなり違ってきます。それでは、装備系の説明はこんな感じでと…では今から皆さんには、ホンダお手製のワークスマシン、ホンダCBR1000RR-RWファイヤーブレードに跨って貰うのと、ヘルメットを被ってもらいます。ヘルメットのレクチャーについては山越選手がやってくれますので。では山越選手!よろしく!」

俺「よろしく任された!では今から、AraiとOGK Kabutoのヘルメットのレクチャーをしたいと思います。こういう時に備えて2つ持って来といて良かったよ。先ずは、2020年まで被ってたAraiから。Araiは、市販モデルにも採用してる、「バイザーセーフティロック」があります。間違えても絶対に押し下げないでください。やらかすとメットの耐久性がガタ落ちします。バイザーの上げ方は、このロックを上に押し上げて、もう片方の手でバイザーをズラして上げればok!下げる時は、セーフティロックには触らず、そのままバイザー下げるだけです。これがAraiの被り方です。意外と暖けぇなコレ。次にOGK Kabuto の説明をします。OGK Kabutoは、センターロックバイザーなので、右手でロックを押し上げてください。バイザーのロックが解除されたら、そのまま左手でバイザー上げるだけです。これでヘルメットのレクチャーを終わります。皆さんには、この2メーカーの違いを体験してもらいたいのと、CBR1000RR-Wの搭乗体験をしてもらいます。先生方もどうぞ、ワークスチームお手製のスペシャルマシンに跨れる貴重なチャンスなので是非是非!」

生徒「山越選手、この左に生えてる棒みたいなのってなんですか?」

俺「これ?これは車で言うシフトノブだよ。バイクは、基本的に足で操作するんだ。昔は、手で操作するのもあったみたいなんだけど、流石に危ないからすぐに無くなったよ。普段のマシンと、この子は全く違って、普段のは上にあげてギアを上げるんだけど、この子は下に踏んでギアを上げるんだ。理由としては、カーブ曲がってる時にバイクを倒して曲げるんだけど、その時に蹴り上げるってなると結構大変なんだ。だから踏んで上げる様になってるよ。右に生えてるのがリアブレーキなんだけど、基本的には使わないかな。サムブレーキという「左手で操作できるリアブレーキ」を搭載しろって言ってぶち込んだから。」

生徒「ありがとうございました。それにしてもこのヘルメット軽いですね。」

俺「でしょ~。実はこれフルカーボンなんだ。だから重さも1.2kgと超軽量だよ。Arai時代は、確か1.6kg~2kgだったんだけど、首への負担があって、それで集中力削がれたなんて言うのもあったよ。でも静粛性は市販モデルに比べても格段に高いよ。」

星「どう?ヘルメット被ってみて?」

生徒「軽いのと視野が意外と狭い様に感じますね。でも、何故か落ち着きます。」

星「そう。意外と狭い様に感じるのは、基本的にライダーは、バイクを倒して曲げるんだけど、その時くらいしか、レース中はあまり横見ないんだよ。落ち着くっていうのも分かるよ。適度な圧迫感がストレス解消になるから。」

俺「普段走ってるバイクとこの子、結構違うでしょ。ミラーが無かったり、ローダウンだったり、見慣れないボタンとか色々あって。」

生徒「はい。結構違いますね。これって山越選手がリクエストしたりとかしたんですか?」

俺「リクエストは、開発陣が呆れるくらいしまくったね。俺のマシンは、はっきり言って俺専用機に近いからね。とにかく、軽さと速さと扱いやすさを重点的にやったから。」

とにかく多くの生徒からの質問とか色々な交流が楽しめたそんな感じの授業だった。
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