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第3章 その先に見えた「星」
Round5 標高には要注意?(ラリーアルゼンチン)
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ツール・ド・コルスから、舞台をアルゼンチンに変えて迎えた第5戦。このラウンドが始まる前に、ラブライブ・レーシングプロジェクトの成功及び全日本への支援一本化という事で、チーム名をこれまでの「TGR WRT Aqours」から「TGR WRT スター☆トゥインクルプリキュア」として再スタートする事になった。マシンの愛称もそれぞれ変化している。俺の場合は「キュアスター」。2号車が「キュアミルキー」。3号車が「キュアソレイユ」。後輩チームは「キュアセレーネ」というのに変化している。マシンカラーやヘルメットデザインもそれぞれこのラウンド開幕前までに新調している。しかし、このコラボはこのラウンドから最終戦までの為、来季は新しいプリキュアとのコラボチームとなる。こうして迎えた第5戦。標高が高い故にパワーが絞られてしまう。 少ないパワーでどう走るかも問われるラリーでもある。トヨタは新しいアップデートを一切行わず、このラリーにやってきた。しかしここに来て「非常事態」が発生した。何と後輩チームが2人揃って、高標高を起因とする体調不良を起こしてしまい欠場という事に。それを受けてお姉さん達が「なら、私達の出番ですね!!久しぶりに暴れたくなってきたよ!!」と急遽参戦する事になったのだ。俺は美海ちゃんと「いつも通り。いつも通りに行こ。」と話していた。そして迎えたday1は、初日とは思えないくらい荒れに荒れた。先ずはヒョンデがオーバーヒートでリタイア。そこからクラッシュと初日からカオスな展開に。一方トヨタもロバンペラ君がデイリタイアを選択するという事態が発生。マジで「他人事」では済まないラリーになった。続くday2はオーバーヒート対策として新型インタークーラーとラジエーターを投入する事にした。これで多少はマシになるとの事だが、ロバンペラのマシンはオーバーヒートを起こした後も走ってしまった事により、ヘッドが歪んでエンジンブローを起こしてしまい完全リタイアという運びになった。そしてこの「デイリタイアの魔の手」は俺にも差し伸べてきた。それは走行中の時だった。突然ディスプレイに「caution!!Engine failed!!」という表示と共に激しく白煙を吹き上げた。俺はマシンを止めてボンネットを開けるとエンジンが完全にブローしてしまった。これはどうする事も出来ず、WRC参戦開始してから3シーズン目にして初の「デイリタイア」という6文字を言う瞬間が来てしまった。はっきり言ってすごく悔しかった。美海ちゃんは涙が止まらなくなっていた。俺は、美海ちゃんを抱きしめることしかできなかった。2日目終了後に「さっきは取り乱しちゃってごめんね。私は、こういうの初だったからどうすればいいか分からなくなっちゃって…」と言うと「たしかに美海ちゃんは初だよね。こういうの。俺は何度も何度も何度も経験してるけど、やっぱり嫌だね。リタイアっていうのは。」と返した。そして迎えた最終日。全てをお姉さん達に託して、俺らはラリーに挑んだ。そう、実は「バックアップ役」としても機能してるセレーネのみアップデートを施しており、今回のラリーで唯一ノントラブルだったのだ。その為、総合トップで最終日を迎えている。サービスパークから出る際に俺は「あとは任せました!ド派手に大暴れしちゃってください!!」と伝えて送り出した。その後にメカさんが「ヒカル!ミウ!マシン完全復旧したぞ!!ド派手に暴れて来い!!」と教えてくれた後に「よし!俺らもキラやばってきやすか!」と言ってサービスパークから出て行った。そして、美海ちゃんのカウントと共にスタート。俺は、ラリー2規定スタートの為、総合2位だが「デイリタイアの場合は7分のタイムペナルティ×走れなかったssの数を加算する。」という事になったので14分のペナルティだが、ポディウム確保の為には、かなり速く走る必要があるので、タイヤをソフトに変えてのスタートに。昨年の最終戦ラリージャパン以来の対決にチーム内でも盛り上がっていた。俺は、美海ちゃんのナビゲーションと全てを信じて、怯む事無くアクセルを全開にしていた。最後の最後で美海ちゃんが「次で最後のセクション!ロングストレート!!フィニッシュ!!」と叫んだ時俺は「どう?どう?どうなった?俺ら?タイムは…嘘だろ!セレーネと同タイムだぞ!!けどここまで何か嬉しい3位も悪くないね。」と言うと美海ちゃんは、「うん。例え昨日ダメでも今日良い事あるって信じて良かったよ。」と呟いていたりもした。こうして大波乱に満ちたラリーアルゼンチンは終わりを告げた。
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