FIA World Rally Championship Crazy Road

文字の大きさ
40 / 64
第3章 その先に見えた「星」

Round7 シーズンの見極め(ラリー・ド・ポルトガル)

しおりを挟む
前回のチリから、舞台をポルトガルに移して迎えた第7戦。実はこのラリーの前に、俺は前回のチリで大暴れしてくれたピクシスエポック(ミライース)に乗った所、想像以上に面白くてライズの予約をキャンセルしてこっちに変更したくらいだ。そして、このラリーから改良型ステアリングを投入している。実は、昨年から前まで使っていたステアリングも良かったんだけど、なんか大径なのが気になっていた。その為、小径のステアリングを製作してもらっていた。今回はそれを実戦投入する事になった。マシンの方にも新型エンジンを投入。遂にWRC史上初の「プレナムチャンバー」という副次燃焼室を備えたエンジン「GR164E-GTS」を投入した。まずは俺のマシンに投入という形になった。これで全てを見極めるということだ。シェイクダウンから早速このエンジンが実力を発揮。トップでシェイクダウンを終えることが出来た。迎えた初日。初日は敢えてペースを抑えてのラリーだったので、5番手タイムで終えた。続く2日目から本気を出して、ソフトタイヤを4輪全てに装着した上での走行。そのおかげで、トップタイム及びステージ優勝を達成した。迎えた最終日。ここに来てヒョンデJrの星奈が本領発揮。優勝目掛けて俺に襲いかかった。何と俺が全部ソフトタイヤに対して星奈も全てソフトタイヤと完全に殺しにかかっている感じだ。世界中がこの対決に燃えていた。俺は、星奈がスタートしてから10分後にスタート。この差をどう埋めるかが勝敗を決めると言っても過言では無い。俺は、これまで以上の力で全開走行した。美海ちゃんのナビにもかなり磨きがかかっていた。お互い極限の状態での優勝争いに全陣営が応援していた。どっちが優勝してもおかしくないこの状況下、俺はミスを最小限に留めるべく、無駄な操作を一切省いた走りを披露していた。どこまでギリギリを攻めれるか、どこまで限界を攻めれるかを。そして、全ての決着は超接近戦で決まった。美海ちゃんが「ファイナルセクションクリア!今フィニッシュ!!」と言うと俺は「どう?タイム?どっちが勝った?」と聞くと「勝ったの私達だ…しかも1000分の1秒で…」と美海ちゃんが返してくれて、俺は喜びを爆発させた。ゴール後に星奈が来て「ここまで潔く負けちゃったのは初めてよ。なんか肩の荷が降りて軽くなった。ありがとう。優勝おめでとう!」と祝福してくれた。全て終わった時に俺は、思った以上に疲れが出てしまい寝る事くらいしか出来なかった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

航空自衛隊奮闘記

北条戦壱
SF
百年後の世界でロシアや中国が自衛隊に対して戦争を挑み,,, 第三次世界大戦勃発100年後の世界はどうなっているのだろうか ※本小説は仮想の話となっています

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

処理中です...