最後の異世界物語りー剣の姫と雷の英雄ー

天沢壱成

文字の大きさ
24 / 28
『独姫愁讐篇』

第六章2 春雷 〈虚無〉

しおりを挟む
  

 「あーあ。これはもう使い物にならないな」
 
 抜け殻のように倒れるアカネの頭を軽く踏んで、第S級指定罪人の殺戮の復讐者《ティーシポネ》は少し残念そうに呟いた。

 「もう少し虐めたかったんだけど、ちょっと最初から飛ばし過ぎたかな?」

 第二王女、レイシア・エル・アルテミス。
 彼女の首を王家のカス共の目の前で刎ねることが目下の目標ではあるから今この場で殺すことはしない。
 だからこそそれまでにストレスを解消し、溜まりに溜まった鬱憤を晴らし、玩具のように弄ぶ予定だったのだが。
 セーブをしたつもりが、案外早く終わってしまった。

 「はぁ、つまんな。これならまだハルくんのことは黙っておくべきだったかな」

 息を吐き、エマはアカネを放って外へ出ようとする。拘束を解いたのは、逃げる背中を痛ぶろうと考えてしたのだが、向こうのメンタルが弱過ぎてどうも上手く事が運ばない。
 このまま王都について殺したとしても、納得のいく復讐が遂げられるかどうかは怪しい。

 「あーもう。つまんないなぁ」

 まるで拗ねた子供のように背中の後ろで手を組んで歩き、外へ足が出るーーその前だ。

 ゴッア!!!!!!!!!!!!!!!、と。

 全身の肌が粟立ち、血液が逆流し、背中から無数の『剣』で貫かれる、妙にリアルな殺気ーー自分の「死」の未来を垣間見て、エマは目を見開き慌てて後ろを振り返った。

 「な、なにがーー」

 そして目を大きく見開いたまま固まることになる。
 黒。
 黒。
 黒の嵐。

 仄かに紫色を帯びた漆黒のオーラの渦が、さっきまで倒れていたはずのーー今はゆらりと立つ第二王女を覆って囲い、暴風が吹き荒れてエマの髪やら服を激しく靡かせる。
 エマはS級罪人だ。
 罪人の中ではトップランカーで、尚且つ世界の悪というものをとことん知っている。
 そんな彼女でも、この殺気には恐怖を抱かずにはいられなかった。
 思わず自害してしまった方が楽なんじゃないかと考えてしまうくらいに、コレはおかしかった。

 身が凍るとか、震えるとか、そうじゃない。
 真の恐怖の前では、感覚も感情も等しくゼロ。
 ただ、ただただ。
 圧倒される。

 「………あなたは、だれ」

 「ーーーー」


 誰、と。
 自分で口にしといて意味がわからない。
 目の前にいるのは第二王女だ。あの悲劇に浸かってるヒロインだ。ムカつく女のはずだ。

 なのに、誰、と。そう思ってしまうほどの変化。
 黒の渦が、時間が止まったみたいにピタリと静止する。警戒するエマの前で、黒渦がトグロを巻いてアカネの中に収まりーー変化が終わる。


 銀の髪は真っ黒に染まり、宵闇の羽衣を纏い、憎悪の紫色の瞳で冷やりとエマを見据え、手には影のような揺らめく剣を握るーーサクラ・アカネ。

 「ーーっ。あなたは……」

 違う何か。
 そう思い、そして思い出す。
 確か、昨日もアレに似た変化がアカネに起こっていたことを。

 今更遅かった。

 「ーー殺す」

 「な」

 瞬きを終えた未来の果てに、その眼前に、黒色のアカネが既に迫っていた。
 数分前とは明らかに違うーー別人格、というよりヒトととしての『魂』、あるいはヒトそのものが変わったかのような変貌にエマの判断が刹那遅れた。
 
 影の剣が死を執行するーー前に、刹那と刹那の間に床を全力全開で踏み締めて躊躇うことなく破壊した。
 直後に轟音が炸裂し、広間の床全てに蜘蛛の巣のような亀裂が走り、そしてブロック状に大破した。
 陥没。
 少女二人を巻き込んで城の一角が持ち主の手によって破壊された。
 
 そして床が大破した事で目測が逸れて影の剣はエマの頬横を掠め、髪と血が舞い上がる中S級の罪人は拳を握って落下を開始するアカネに叩き込む。

 「死ね!!!!」

 今ここで殺さないと、こちらがヤられると本能が叫んだ結果である。
 今のこいつは第二王女でもサクラ・アカネでもない。もっと別のナニかだと判断した。

 魔力による身体強化。
 浮遊魔法の応用で周囲の空気の密度を上げて拳に纏わせて威力を底上げした一撃が、容赦なく『黒』へと迫る。

 「ーーーー」

 だが。

 「な、ん……!」

 『黒』は何もしていない。何もしていないのだ。
ただヤツは落下中にエマの拳をジッと見ていただけ。喰らうことを望んでいるのかどうかも分からない無感情な瞳で自分の「死」を眺めていただけ。
 なのに、ヤツは死んでいない。
 黒の羽衣が、突如として形を変え、まるで人の手のような翼を形成し盾として、エマの拳を軽々と受け止めたのだ。
 
 「ーー殺す」

 「!それはこっちのセリフだくそ女!」

 刹那の驚愕を憤怒と殺意で置き去りにし、エマは吠える。広間の下は舞踏場になっており、無機物で作られた人形たちが今にもワルツを踏み始めそうに立っている。
 その数、実に一〇〇〇以上。
 その全てを。

 「游界の霙《ゆうかいのみぞれ》!!」

 浮遊魔法が掌握する。
 かつて床だった瓦礫と共に落下する二人の少女。その一人が両手を合わせて前に突き出せば眼下にある全ての人形たちが動き出し、まるで見えない糸に引っ張られるかのように、重力を忘れた不届き者のように一斉に『黒』へと殺到した。

 人形の嵐。
 人の形と無機物が混ざった異物が空を踊りながら豪快に唸る。

 だかしかし。
 どこまでも彼女は驚かせてくれる。

 もう一人の少女である『黒』は、下から降る霙を冷静に見据えて、それから一度だけ拳を握って開いた。
 その瞬間、空を踊っていた一〇〇〇の人形全てがキン!!と、等しく見事にバラバラに切断されて役目を終えた。

 「な」

 桁違い。
 理解不能の、その力。
 
 「ーー殺す」

 「ーーーー!」

 殺意を剥き出しにする一言にゾッとなり、舞踏場の床に足をつけた瞬間エマはこの場に漂う全ての瓦礫ーーそれこそまさに無数の残骸を掌握、押し潰すというよりは埋めるイメージで『黒』を殺害しにかかった。

 「嘉麻空《かまくら》!!』

 「ーーーー」

 爆音と豪雨、それから落雷を詰め合わせたような破壊的な音が舞踏場に響き渡る。
 文字通り四方八方からの攻撃に『黒』は呑まれ、そして瓦礫の全てで構築されたドームに閉じ込められた。
 圧死。
 窒息死。
 撲死。

 とにかく死因はなんでもいい。
 謎の斬撃?でも斬れない質量と厚さで封じ込めてしまえば、あとは流作業で殺すだーーー、


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーキン。


 最早当然とばかりに、であった。
 
 雷神《アーサソール》に喰らわせた以上の大質量の奔流が、たった一回の甲高い音によって掌サイズに斬り絶たれ、瓦礫の雨の中『黒』は影の剣を携えて静かに恐ろしく、そしてどこまでも冷たく立っていた。

 健在。
 傷一つない。

 「…………化物が………っ」

 「ーー殺す」

 計画が。
 破綻し始めた。

  
           2



 
 ーー記憶が、逆流する。

 血の匂いが、悲鳴が、怒号が、容赦なく世界を満たしていく。

 ーーどうして、なんで、こんなことに。

 「……と、うさん」

 呼んでも動いてくれない。
 どんどん、どんどん、どんどん血が広がって。

 「……お父さん」

 頬に着いた血と、瞳から流れる涙の透明が混ざり合ってーーそれは、悲劇の色をしていた。

 「ーーお父さん!!」

           3


 「ーー調子に、乗るなぁアアア!!」

 最高潮の苛立ちと共に、青色の斬撃が空気を裂きながら『黒』の少女へと迫る。
 エマ・ブルーウィンドが放った斬撃が、真っ直ぐに『黒』の胴体を真っ二つにしようと唸り、しかしその望みは叶わない。

 「ーーーー」

 「……チッ!」

 夜を凝縮したような、形が定まらない影の剣をたった一度軽く振るっただけでエマ以上の威力、規模、密度、圧力の斬撃が不気味に奔り、二つの殺意が衝突、不可視の衝撃波が拡散された。

 強風が吹き荒れる中、エマは意識を切り替える。剣では勝負にならない。遠距離は分が悪い。かと言って近づけば影の剣と黒の羽衣、二つの脅威に絡め取られる。
 
 ーー隙がない。

 勝負をしているように見えて、実はそんなことはない。ただこっちが一方的に攻撃を放っているだけでは勝っているとは言えない。むしろ、それだけ多くの攻撃をしておいて傷一つつけられていない最悪の現実を重く受け止めるべきだ。

 「なめるなよ、剣の姫《タナトス》!」

 まさに夜の子。
 死の神に相応しい名前だ。

 剣を放り捨て、パン!と両手を合わせた。同時に『黒』がその場から一歩も動かずに剣を持った右腕を振り抜こうとゆっくり上げていく。

 ーーなにもさせやしない。

 エマの周囲の空気が吹き荒れる。エマの青暗い魔力が色を与え、力を与え、望む結果を出すべく本領を発揮する。
 力む必要はない。
 特に大技でもない。
 ただ、そう。
 浮遊魔法を使うだけ。

 無機物を操るだけの三下魔法とは言わせない。

 「獅空印《アグリオガタ》」

 言った直後。
 空気を超圧縮、形を形成。
 巨大な青黒い獅子が虚空を奔り、『黒』を獲物として認めて大顎を開けた。

 ーーーーーーーだが。

 「ーー殺す」

 それは、一体何を斬ろうと振り抜いたのか。
 人か。空間か。時間か。神か。次元か。世界か。
 
 派手な音も何もない。
 スッと『黒』が影の剣を上から下へ振り降りした瞬間、エマの獅子どころか舞踏場そのものが黒色に呑まれて、消滅した。


                                      4


 ーーその人が助けてくれたと知ったのは、退院してから三日後のことだ。

 「ーー具合はどうだい?もう平気かな?」

 警察の制服ではなく、私服で訪れたその人を見て、あか音は少し戸惑った。
 施設の中。
 応接室で少女はその男と向き合っている。
 紗空透。

 あの雪が降る日。両親を探した日。高熱で倒れたあか音を病院まで運んでくれた命の恩人。
 今日は、あか音の様子を確認しに来たという。
 特に知り合いでもないのに心配になって訪ねてくるとはなかなかのお人好しのようだ。

 ……とはいえ助けてくれたのは事実だから無下にもできず、あか音はソファの上でちょこんと座っているのだが。

 ーー正直気まずい。

 だって逃げたし。
 大人だし。
 手とか、握っちゃったし。

 「僕の手、よかった?」

 とか普通にぶっ込んできたのであか音は顔を真っ赤にしながらテーブルに置いてあったホットココアを容赦なく男にかけて黙らせた。

 「ギャァぁぁぁぁあああああああ!顔が、顔が焼けるううううう!ココアに殺されるー!」

 顔を押さえて左右に転げ回る男。
 あか音は内圧を抑えるように何度か息を吐き、それから尋ねた。

 「ココア……あいや、キザ男……ちがう、変態さんはひまなんですか?」

 変態認定された男は私物のハンカチで顔を拭きながらソファに座り直して、

 「最終的に変態で落ち着く?キミの目には僕はどう写ってるんだ。……暇っていうより、キミのことが心配だったから来たんだよ。決して暇だったわけじゃない」

 「じゃあ何か予定があるんですか?」

 「帰ったら家の掃除がある」
 
 「結局それ暇じゃないですか」

 「暇じゃない。有意義な時間の潰し方と言ってほしい」

 「それを世間では暇って言うんですよ」

 などと言いながら、男はテーブルに置かれたコーヒーを一口飲んで、

 「でもその様子だと心配は無用だったかな。思ったより元気そうで何よりだよ」

 心底安心したように目を細める男。あか音はそんな彼の態度に何故か少しだけイラついてしまう。
 そんな目で見るな。
 まるで悲劇のヒロインを見るようなそんな目で。
 この場から早くいなくなりたかった。

 「はい。助けてくれてありがとうございました。じゃあ、あたしはこれで失礼します」

 ソファから立って、応接室を出ようとし。

 「お父さん」

 その一言に、あか音の全身が熱くなった。
 ピタッ、と足を止めて、ゆっくり振り返る。
 男は、あか音をまっすぐ見ていた。
 その、優しい目色。

 「一応警察だからね。キミを保護した際に施設院長から色々訊いて、個人的にもキミのことは調べさせてもらった」

 凝然と目を見開くあか音は男から目が離せない。

 「三浦あか音。都内の小学校に通う一〇才の少女。性は施設から与えられたもので、本当の苗字は不明。両親も行方知らず。……施設の前に捨てられていたっていうのは、許せないね」

 「………、」

 「学校では成績優秀でクラスの子供たちからも先生たちからも慕われている優等生……だった。クラスの男の子に暴力を振るって大怪我をさせたことがきっかけで学校にい辛くなり不登校。そーいった抱えきれないストレスが爆発して体調が悪いことにも気づかずに雪が降る寒い日に家出をしてどこにいるかも分からない両親を探してーー」

 「うるさい!!!」

 それこそ。
 ストレスを爆発させるような声だった。
 キッ、と。明確な敵意を乗せてあか音は男を鋭く睨んだ。

 「何も知らないくせに知ったような口をきかないで!他人のくせにあたしを語らないでよ!お巡りさんには関係のないことでしょ!」

 学校のことも。
 両親のことも。
 自分のことも。

 「もう帰って、帰ってください!あたしはもう大丈夫ですから!心配しなくて大丈夫ですから!」

 「………大丈夫っていうのは、心も体も落ち着いていることを言うんだよ」

 「何が言いたいんですか……っ」

 男は愁眉を寄せるとゆるく首を横に振って、

 「いや。何でもない。ごめんね、少し踏み込み過ぎた。警察の悪い癖が出てしまったよ」

 そう言うと、男はあか音の横を通り過ぎて扉を開ける。

 「また来る。それじゃあね。あか音ちゃん」

 男が応接室を出て行った後、あか音はしばらくその場に立ち尽くしていた。
 あの時の、クラスの男の子に言われた天涯孤独という一言の時は我を忘れるくらいの怒りに支配された。
 自分には親がいないという現実を改めて知らされたから。

 なのに、今。
 似たようなことを男に言われたのに。

 「……………、」

 あか音の心は、怒りよりも寂しさに占拠されていた。


           5


 ーー少しでも反応が遅れていたら消し炭になっていたと、浮遊城の中庭に飛び出したエマは死の感覚を脱ぎ捨てる。
 一ー今のは、魔法なのか?
 
 「……第二王女、レイシア・エル・アルテミス」

 浮遊城の巨大な破壊痕たる大穴から死を運ぶ女神の足取りで歩み出てくる『黒』の女を見ながらエマはその名を呟く。

 第二王女は失踪事件で有名になった悲劇のヒロインではあるが、それ以前から、それこそ出生直後から、国上層部の中では有名だったと聞く。
 今回、エマに〈ノア〉、アカネの情報を与えた、『黒い女』。
 彼女が言っていた。

 ーー第二王女は初代国王、ローラ・アルテミスと同じ目、〈空の瞳〉を持ち、そして同じ魔法を持って生まれた特異点なのよ。


 詳しいことは分からない。興味もないがおそらく世界の最奥に眠る秘密なのだろう。
 だがローラ・アルテミスと同じ魔法という情報だけで、彼女がどれだけの脅威になるのなかは想像するのに難しくなはない。

 理由はわからないが、アカネには使えず『黒』は力を行使できる。

 ローラ・アルテミス。
 〈空の瞳〉。

 「まるで『薨魔の祭礼』に立ち会ってるみたいだよ。まったく面倒臭いったらありゃしない」

 「ーー殺す」

 「聞き飽きたっつーの、そのセリフ!」

 ドン!と、両者が同時に地を蹴った。地面を抉るほどの踏み込み、そして走力、速度。その果てに二人の少女が真っ向から衝突し、大気が揺れた。
 影の剣の袈裟斬りを下から突き上げた土の壁で防ぎ、その土壁を至近距離で『黒』に向かって投げ飛ばす。
 直撃。
 初めての攻撃成功、しかし喜んでもいられない。手応えが皆無。それを証明するみたいに土壁が縦に真っ二つに切断、健在の『黒』が死の羽衣を纏って悠然と立っている。

 「ーー!くどいのよ、お前ええええ!」

 「ーーーー」

 中庭の大地を浮遊魔法の特性「浮かぶ」を利用して抉り、めくり、持ち上げる。
 それらは巨大な杭だった。
 計五本。

 「死ね!!!!」

 落ちた。
 
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。 12/23 HOT男性向け1位

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―

ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」 前世、15歳で人生を終えたぼく。 目が覚めたら異世界の、5歳の王子様! けど、人質として大国に送られた危ない身分。 そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。 「ぼく、このお話知ってる!!」 生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!? このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!! 「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」 生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。 とにかく周りに気を使いまくって! 王子様たちは全力尊重! 侍女さんたちには迷惑かけない! ひたすら頑張れ、ぼく! ――猶予は後10年。 原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない! お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。 それでも、ぼくは諦めない。 だって、絶対の絶対に死にたくないからっ! 原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。 健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。 どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。 (全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)

処理中です...