惑星屋

直哉

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準備をする者は、己の心と真摯に向き合うべし。

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おい。ジョン
お前、準備を始めるって言ったよな?

ああ。言ったぞ。

じゃあなんで私が、こんな風俗街のど真ん中で片っ端からジジイの下半身を癒さねばならないのだ。
聖女の力をこんなことに、、

おい!こんなこととはなんだ!!!
男にとってはな。自分の息子が息子じゃなくなったという現実はいつまで経っても受け入れられない生き物なんだよ。

そ、そうなのか?
でも、貴様は準備をすると言ってたではないか。

おいおい。嬢ちゃん
宇宙船を動かすってのはな、金がかかるんだよ金が。
そりゃあ、頼んできたあんたが稼ぐ。
それわ当たり前の事だろう?

うっ

それは回りに回って、兄を助けることに繋がるんだ。

そうか。。私が悪かった。
お前を疑った私が間違いだった。
さあ!どんどん萎れた男根をもってこい!
片っ端から治してやる

うむ。それでこそお前は精女だ。

じゃねえよ!!!バチンっ

痛って。
なにするんだね、トオル

こんな、幼気な少女になんてことをさせてるんだあんたわ!!

いやいや、精なるパワーをだな。

漢字!!聖ですよ!聖!!

ほんっとに。
トオルがなんだかバタバタしてるから来てみれば、、
何をしてるんですか!ジョン!!!

おい!誰だこのダイナマイトボインナーを連れてきたやつは。
魔王を籠絡させる気か。
だがな。こいつの、にゅうりっ

バッゴーーーーン

誰がダイナマイトボインナーじゃクソがぁぁぁ!!!!

ほんっとに。私の可愛い可愛い甥っ子をアンタの下で働かせるんじゃなかった。
それに、こんなトオルと同い年くらいの女の子に、あんたはなにさせてるのよ。。

おいおい。誤解だ。
これはな、こいつの兄貴を助けるために必要なことでな。

何が必要なことよ。
宇宙船は、ずっと私が手入れしてるんだからお金がかかる訳ないじゃない。
それを、騙して。。

い、いや。それわだな
ほら、あれだ!!食糧の為にだな、、

保存食も大量に備蓄してるわよね???
そんな事も忘れちゃったのかしら。ジョン

ッ!!!!!
な、なんだと。じゃあ、貴様は。。
私を騙して、金を稼いでいたのか!!!
確か、、、。
家賃の支払いが明後日とか言っていたな。それか!それなんだろ!!!

い、いや、誤解だ。
これわ、、、、。

言い訳無用!!天誅ッ
バッゴーーーン

はぁ。目を離したらすぐこれだから。。
しっかりしてくださいよジョンさん、、

くっそお。お前があの怪力ゴリラを連れてきたから。

だあれがゴリラじゃぁぁ

ううう。もうお嫁に行けない。。、

おお、よしよし。怖かったねぇ
もう大丈夫よ。お姉さんがあんな変態から守ってあげるから。

いい香り、、、、。

ん?ああ、これね。
私の手作りお弁当よ。
トオルから遠くの惑星から1人で来た子がいるって聞いたから、つくってきたのよ

食べていいの??

ええ。どうぞ。えっと、

紫縁。

そう。沢山食べなさい。紫縁ちゃん。

もう。ジョン。
こんなにお腹空かせてるじゃない。

いやいや、こいつ、ババアの家でめちゃくちゃ飯食ったらしいぞ。

力を使ったら腹が減る。。

そ、そうか。
それより、お前が来たってことは準備は大丈夫みたいだな。

誰に向かって言ってるのよ。
これでも、惑星一の宇宙船技師の娘よ。

よし。じゃあ、そろそろ行くか。

ねえ、ジョン。
私も着いていっていいかしら?

それわダメだ。カオリ
お前の父ちゃんからキツく言われてるからな。

で、でも。
トオルも行くんでしょ。

大丈夫だ。
トオルは俺が守るからな。
そして、何がなんでもこいつの星は救ってみせるよ。

そう、、、。

おい。紫縁。
飯食ったなら、カオリの家行くぞ!!

ん、カオリさんのいえ?

カオリでいいわよ。

か、かおり、、。

まぁぁ。ほんっとにかわいいわぁぁ

おいおい。いい加減にしろロリコン
早く行くぞ。

姉さん。。
行きますよ。。

はいはい。こっちよ







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