転生先が綿毛

直哉

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転生

作戦、そして修行

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よし。
じゃあ、そろそろ作戦会議を始めようと思う。

やっとであるな。

もうまちくたびれたよぉぉ

すまんすまん、。
まあ、気を取り直してジューク達。
お前らが考えてた作戦をおれらに話してくれないか?

は!かしこまりました。
まず、我々の目的から話をさせて頂きたいと思います。
我々の目的は2つです。
1つ目は、この国にいる全奴隷の解放
2つ目が、王へ奴隷解放宣言をさせる

この2つです。
全奴隷の解放に関しててですが、それは現在ドルゴとサイカに当たってもらっています。
具体的には、逃走経路・そして奴隷首輪の除去についてです。

奴隷首輪??
なんだそれ

はい。これになります。

ジュークとミーナは俺たちに首の印を見せてきた。
首輪というよりアザみたいだな。

このアザみたいなのがあるとどうなるんだ?

この首輪をもつものは、この国から一歩でもでると命を吸い取られます。

こっわ。
なんだそれ

そんなヤバそうな魔法は、この国の誰でも扱えるものなのか?

いえ。この魔法を扱えるのはこの国ではただ1人。
勇者の仲間の1人、魔法使いシアのみです。

なるほど。つまり、そのシアって女を殺せば魔法は解除されるのか?

はい。おそらくそうだと考えられます。
これは一種の呪いのようなもの。
呪いとは術者が死ねば一緒に消えるものとなっております。

ほうほう。
なるほど。
奴隷解放自体は簡単そうだな。
要はシアをどっかに誘き寄せて殺せばいいんだろ?

いえ、シアの周りには必ず勇者がいます。
おそらく勇者とシアはできているのかと。

なんだ仲間内であいつらは付き合ってるのか。
なんか、勇者の性格が想像できてきたぞ。

はい。そのせいでシアを殺すには
まず勇者を倒さなくてはいけないのです。

まあ、それに関してはおれらに任せろ。
おそらくお前らでは手も足もでないからな。

グリア様、、、。
ありがとうございます、、

おう!いいってことよ。

それで、次の奴隷解放宣言ってのはどうするんだ?
なかなか難しいと思うが。

は!それに関しては、王を殺害し革命という名目で、新たな王を擁立し奴隷解放宣言をさせます。

おいおい。そうなったら国を乗っ取るみたいなもんだろ?
この国には騎士団みたいな王を守る奴らはいないのか?

この国には、三銃士と呼ばれる王の護衛がいます。
王を殺すには、この三銃士をどうにかしなくてはなりません。
ただ、これわ我々の悲願。
命を賭してでもやらねばならないのです。

おいおい。最初から自滅覚悟じゃねーか、
こいつら、俺たちが来なかったらどうなってたんだ、、、

まあ、あれだ。
この作戦には穴が多い。
まず、仮に王も三銃士も退けて新たな王を立てたとする。
絶対に他の貴族達が黙ってないぞ?
そこでまた戦争になって、お前らは多くの仲間の命を失うぞ?

そ、それわ。

それにだ。新たな王ってのはどいつだ?
適当に亜人にさせたところで、他国から舐められてさらに侵略されたりするぞ?

うっ。

うっ。じゃねーよ
こいつらなかなか爪が甘いな

まあ、王の解放宣言というのを無傷で通す方法があるにはあるな。

そ、そんなことあるわけが、、

いいか??いまの王に奴隷解放の宣言をさせるんだよ

は?何をおっしゃってるのですか。
今の王が原因でこのようなことになっているのに、そんな王が自ら解放を宣言する訳がないかと、、、

まあ、そうだな。

だがな、どこかの国では王を傀儡にして裏から国を操るやつもいる。
つまり、俺たちが王を傀儡にすればいいんだよ。

そ、それわどのようにしてでしょうか。

そんなの簡単だ。
王を堕とせばいいんだよ。

堕とすとは、、なんでしょう。。

いいか。おそらくこういうやつらは、痛みや快楽に弱いんだ。
俺がそういった五感を刺激する魔法を王に行う。
まあ、見ておけ。
これを使って正気でいれる奴などいない。
あとは、俺が王の記憶を改竄して、奴隷解放宣言をさせてやるよ。

、、、、。

ん?どうした?
お前たち、人を悪魔のような目で見やがって

うむ。お主は時々随分とエグいことを考えるな。
みんな引いておるのだ。

うう。作戦を語るときのグリアの顔、凄かったよぉぉ
悪魔だった

はい、、、。
なかなかすごかったです、
ただ、これだと全てがグリア様にらおんぶに抱っこ。
我々も力にならせて下さい。

それわもちろんだ。
ジューク、お前はシアをやれ。
勇者はちょっと荷が重いからな、ガイア頼む。
三銃士に関しては、ミーナを筆頭にお前たちだけでやるんだ。

!!
ミーナ達だけでですか?
それは流石に、、

何を今さら言ってるんだ。
元々は俺たちなしでこれをやろうとしてたんだろ?
それにだ。俺たちがやろうとしているのは、反逆なんだぞ。国相手に。
その覚悟でやれ。

兄上。
グリア様の言ってることはもっともだ。
たとえ、この命つきようともやってみせる。

ミーナ、、。

おいおい、何を言ってるんだ。
いまのお前達じゃ手も足もでない。
それに、俺の国民は自分達のことは自分達で守ってもらうにようにしている。

そして、お前たち5000人は、おれの名付けでエネルギーは上がっている。
ただ、その使い方がまだなってない。
そこでだ!今からお前たちには1日でパワーアップをしてもらう。

1日でですか!?

ああ。
おい、悪魔!
出てこい。

俺の影から一体の悪魔がでてきた。

すまんな、急に呼び出して。
警備は順調か?

おお、、。
我が偉大な主人よ。
もちろんでございます。
蟻一匹たりとも侵入を許しておりません。
ここへも、私の部下を残して参りました。

そうか。
ご苦労。
俺のことは、グリアでいいぞ。
そんな、毎回偉大なとかつけられたら
やばいやつ見たいだろ。

グリア様、、、。
なんて素敵な響きなんでしょう。

お、おう。
わかったわかった。

お前を呼んだのには理由があってだな、
ここにいる5,000人は俺の眷属になった。
ただ、このままでは弱すぎる。
おまえが1日で強くしてくれないか?

たしかに、この者たちではグリア様の眷属と名乗るのは烏滸がましすぎますね。
承知致しました。
しかし、1日でよろしいのですか?
もっと時間を頂ければ完璧に鍛えれますが。

ああ、大丈夫だ。
俺がつくる異空間で、お前の試練を耐え抜いてもらうが、
ここの空間は時間の流れが違うんだ。
この空間では、こっちの世界の1日が10年となる。
賢いお前なら意味がわかるだろ?

おお、なんと素晴らしい、、、。
承知致しました。
10年とはいささかこいつらを、鍛え上げるのには短い気もしますが、
一体で国を潰せるくらいには鍛えておきましょう。

お、おう。
ほどほどにな?

は!!

とゆうことで、お前ら聞いてたな?
本当に強くなりたいやつだけ、今から俺が出す空間で修行をしてこい。
俺の力になりたい。そう願うもののみでいいぞ。

おれは、念話で5000人全員に先ほどの会話を聞かせていた。
強くなりたいものは、来るだろう。

よし、じゃあ行ってこい。
お前たち。

は!!絶対に強くなってみせます。
グリア様

行って参ります

おう!行ってこい!
頼んだぞ悪魔。
いや、ベルア。
お前はこれからこの名を使え。

おお、一気にエネルギーを持っていかれた。
ガイアと繋いでおいてよかったぞ。

グリア様、、、、、、、。
う、うう。
悪魔である私がここまで感動を覚えたことはございません。。
このベルア。この任しかと承らせて頂きます。

おお、はりきりまくってるな
ベルアの奴。

おお。お前ももっと強くなってこい。

は!!!

そして、言わずもがな
5,000人全員がこの空間へと入っていったのだった。

中には、まだ6歳くらいの子供もいたが大丈夫か?
まあ、ベルアならやってくれるだろう。

はあ。
グリアよ。
お前はめちゃくちゃなことを思いつくな。

ほんとよ!あの悪魔はなんか怖いし。

まあまあ、2人とも。
これで1日は休みができたということ。
俺らは観光でも行こうじゃないか!

む!!天才か!、!

いくいくいくいく!!!

とゆうことで、ジューク達が死よりも辛い経験をしている間に、俺たちは観光へ出かけたのであった
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