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第15話 老兵、剣王を斬る
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「あ、あれは、霧王のスキル! なぜ、あやつが、まさか、あやつ殺されたのか!」
ジョードス村長が霧王のスキルを見て、衝撃を受けていた。
「おいおい、爺さんよそ見って余裕だなー」
建物から建物へと跳躍しながら、ジョードス村長は剣王レイの蝕霧という毒攻撃を弾き続けていた。
そのたびに体に毒の液体が張り付く。
そこから物凄い激臭がして、ジョードス村長の体をむしばむ。
「そろそろきちーんじゃねーの?」
「はぁはぁ、老兵を舐めるなよ」
「あんたが投降すれば、なんとでもなるんだけど? 生存の保証はできかねないがね」
「なら、はぁはぁ、戦うしかなかろうて」
ジョードス村長は口から吐血しながら、ブレイカーソードを構える。
「このジョードス、もう1つのスキルを発動する事になるとはな」
「へぇ、あんたゴーレムブレイカーだけじゃねーのかい」
「ああ、わしは元々、ジャヴァ王国の将軍じゃ」
「おいおい、まじかよ」
「それも280年前じゃ」
「あんた何歳だよ」
「今年で314歳ってところじゃのう」
「なんで死なないんだよ」
「そういう呪いを受けたからじゃ、勇者が来るまで、勇者の補佐をするまで老いでは死なぬ」
「そうかい」
「スキル:人斬りを発動させてもらう」
その時、ジョードス村長の目がトカゲのように切り替わった。
「へぇ、まるで蛇だな」
「これになるとな、もう人を殺すまで止まらぬ、ぞよ」
ジョードス村長の体がぶれた。
「うっそだろ」
跳躍したのではない、縮地でもない瞬間移動でもない。
ジョードス村長はハイスピードで剣王レイの至近距離に到達し、その場で斬撃を浴びせる。
「お、い、つけ、ねええええ」
レイは毒剣でひたすらガードを続ける。
体のあちこちから斬り傷が生まれていく。
「おいおい、まじかよ、この爺さん、一瞬で何回攻撃、し、て、ん、だよ」
ずるりと剣王レイの首が落下していく。
そして、ジョードス村長は至近距離で毒を浴び続けて、血反吐を吐き。
「ぐはあああ」
その場に膝をつく。
そうして呼吸を何回か続けて意識を失っていく。
★ ハイビカス村の空
「デル!」
「安心しろおおおお」
デルの周辺に無数の氷のつらら魔法が展開して、霧そのものを凍らせていく。
その氷は魔王ギヴィーの所まで届こうかと言うところで。
「あの女何もんだ」
ギヴィーが驚愕の声をあげる。
「たぶん、僕より強いと思う」
「まじかよ、お前に最高の仲間が出来たようだな、そうかそうか、なら、おもしれええええ、てか、剣王雑魚いな、くそ爺と相打ちかよ」
「相打ちだって、ジョードス村長が?」
「お、心配か? 助けにいったらどうだ?」
「お前を見逃せるか」
「良いのか? せっかく出来た家臣だろ? 失うぜ」
「ギヴィー」
「そんなに睨むなっての、いつでも相手になってやっから、だがなぁ、今の俺じゃあお前と相打ちになっちまいそうだから、もっと強くなって、上から目線で絶望を味合わせてから殺してやっからなぁ」
魔王ギヴィーが霧そのものに覆われて消滅していく。
「ジョードス村長の元へ急げ」
竜型ゴーレムがジョードス村長のいる建物に到着すると。
彼は大地に膝をついて、意識朦朧としていた。
そこにミシェルとデルが走ってくる。
多くの村人達がやってくる。
毒のスキルを発動させていた剣王の死体がある。
毒スキルが解除されて、ただの水になったようだ。
「ジョードス、まだあんたにはやってもらいたい事が」
「わしを、アイテムボックスに入れてくださらんかのう、勇者よ」
「なぜですか、死体にならないと入れれないじゃないですか」
「ふぉふぉ、わしの人生は長かった。わしはね、魔女バルによって呪をかけられた。彼女はわしに一目ぼれをしておってのう」
「なぜ、それを」
「良いから聞きなさい、魔女バルはのう、魔女デルを裏切った張本人で、そやつは魔女を牛耳っておる」
「で、デル」
デルの顔が真っ青になっている。
何か思い出してはいけない事を思い出そうとしている。
そうして彼女は地面に膝を落とすとぶるぶると震え出している。
「デル、落ち着け、とにかく、呼吸をしろ」
過呼吸が始まっている。
機械の心臓が暴走するかもしれない。
そうなれば、化物になる事だってあるかもしれない。
デルの手を握りしめてひたすら励ます。
「勇者よ、わしの死体、しかとアイテムボックスに入れなされ、さすれば、わしは無限に生きてそなたを補佐しよう」
意味深な事を呟いて、ジョードス村長は事切れた。
「おい、嘘だろ村長うううううう」
ミシェルが叫び声を上げている。
回りに集まった村人達や、4人の冒険者達がジョードス村長の亡骸を揺さぶっている。
それだけ彼は愛されていたのだろう。
いつしか、デルの発作もおさまると。
彼女はすやすやとリードの胸の中で眠り続けていた。
リードは彼女を背負うと。
約束通り、人間でなくなった。ただの物となってしまったジョードス村長の亡骸をアイテムボックスに収納した。
次にリードの体にある現象が起きた。
スキルを獲得し、ジョードス村長の記憶と歴史と戦闘技術が頭に流れてきたのだ。
ジョードス村長が霧王のスキルを見て、衝撃を受けていた。
「おいおい、爺さんよそ見って余裕だなー」
建物から建物へと跳躍しながら、ジョードス村長は剣王レイの蝕霧という毒攻撃を弾き続けていた。
そのたびに体に毒の液体が張り付く。
そこから物凄い激臭がして、ジョードス村長の体をむしばむ。
「そろそろきちーんじゃねーの?」
「はぁはぁ、老兵を舐めるなよ」
「あんたが投降すれば、なんとでもなるんだけど? 生存の保証はできかねないがね」
「なら、はぁはぁ、戦うしかなかろうて」
ジョードス村長は口から吐血しながら、ブレイカーソードを構える。
「このジョードス、もう1つのスキルを発動する事になるとはな」
「へぇ、あんたゴーレムブレイカーだけじゃねーのかい」
「ああ、わしは元々、ジャヴァ王国の将軍じゃ」
「おいおい、まじかよ」
「それも280年前じゃ」
「あんた何歳だよ」
「今年で314歳ってところじゃのう」
「なんで死なないんだよ」
「そういう呪いを受けたからじゃ、勇者が来るまで、勇者の補佐をするまで老いでは死なぬ」
「そうかい」
「スキル:人斬りを発動させてもらう」
その時、ジョードス村長の目がトカゲのように切り替わった。
「へぇ、まるで蛇だな」
「これになるとな、もう人を殺すまで止まらぬ、ぞよ」
ジョードス村長の体がぶれた。
「うっそだろ」
跳躍したのではない、縮地でもない瞬間移動でもない。
ジョードス村長はハイスピードで剣王レイの至近距離に到達し、その場で斬撃を浴びせる。
「お、い、つけ、ねええええ」
レイは毒剣でひたすらガードを続ける。
体のあちこちから斬り傷が生まれていく。
「おいおい、まじかよ、この爺さん、一瞬で何回攻撃、し、て、ん、だよ」
ずるりと剣王レイの首が落下していく。
そして、ジョードス村長は至近距離で毒を浴び続けて、血反吐を吐き。
「ぐはあああ」
その場に膝をつく。
そうして呼吸を何回か続けて意識を失っていく。
★ ハイビカス村の空
「デル!」
「安心しろおおおお」
デルの周辺に無数の氷のつらら魔法が展開して、霧そのものを凍らせていく。
その氷は魔王ギヴィーの所まで届こうかと言うところで。
「あの女何もんだ」
ギヴィーが驚愕の声をあげる。
「たぶん、僕より強いと思う」
「まじかよ、お前に最高の仲間が出来たようだな、そうかそうか、なら、おもしれええええ、てか、剣王雑魚いな、くそ爺と相打ちかよ」
「相打ちだって、ジョードス村長が?」
「お、心配か? 助けにいったらどうだ?」
「お前を見逃せるか」
「良いのか? せっかく出来た家臣だろ? 失うぜ」
「ギヴィー」
「そんなに睨むなっての、いつでも相手になってやっから、だがなぁ、今の俺じゃあお前と相打ちになっちまいそうだから、もっと強くなって、上から目線で絶望を味合わせてから殺してやっからなぁ」
魔王ギヴィーが霧そのものに覆われて消滅していく。
「ジョードス村長の元へ急げ」
竜型ゴーレムがジョードス村長のいる建物に到着すると。
彼は大地に膝をついて、意識朦朧としていた。
そこにミシェルとデルが走ってくる。
多くの村人達がやってくる。
毒のスキルを発動させていた剣王の死体がある。
毒スキルが解除されて、ただの水になったようだ。
「ジョードス、まだあんたにはやってもらいたい事が」
「わしを、アイテムボックスに入れてくださらんかのう、勇者よ」
「なぜですか、死体にならないと入れれないじゃないですか」
「ふぉふぉ、わしの人生は長かった。わしはね、魔女バルによって呪をかけられた。彼女はわしに一目ぼれをしておってのう」
「なぜ、それを」
「良いから聞きなさい、魔女バルはのう、魔女デルを裏切った張本人で、そやつは魔女を牛耳っておる」
「で、デル」
デルの顔が真っ青になっている。
何か思い出してはいけない事を思い出そうとしている。
そうして彼女は地面に膝を落とすとぶるぶると震え出している。
「デル、落ち着け、とにかく、呼吸をしろ」
過呼吸が始まっている。
機械の心臓が暴走するかもしれない。
そうなれば、化物になる事だってあるかもしれない。
デルの手を握りしめてひたすら励ます。
「勇者よ、わしの死体、しかとアイテムボックスに入れなされ、さすれば、わしは無限に生きてそなたを補佐しよう」
意味深な事を呟いて、ジョードス村長は事切れた。
「おい、嘘だろ村長うううううう」
ミシェルが叫び声を上げている。
回りに集まった村人達や、4人の冒険者達がジョードス村長の亡骸を揺さぶっている。
それだけ彼は愛されていたのだろう。
いつしか、デルの発作もおさまると。
彼女はすやすやとリードの胸の中で眠り続けていた。
リードは彼女を背負うと。
約束通り、人間でなくなった。ただの物となってしまったジョードス村長の亡骸をアイテムボックスに収納した。
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