日本には１９４２年当時世界最強の機動部隊があった！

第２章 東アジア攻略編

第１章 東アジア攻略編 その５

第１章　東アジア攻略編　その５

００；００即ち零時丁度に第３戦隊は戦場に到着した。

第６戦隊や第９戦隊は全速だと３５ノットで進むので３０ノットの金剛級では追いつけない。

第６戦隊は１１：３０には到着し３０センチ連装砲８門で敵の重巡洋艦をほぼ５分ほどで撃滅し、更に軽巡洋艦の残る２隻を撃破した。

残るのは敗走する護衛空母３隻と駆逐艦数隻のみ、これらは水雷戦隊が挟むように攻撃を加えている。

間も無くこれらは白旗を上げ降伏した。

これらは民間人の目につかぬようにペナン島に一時移動し、トラック諸島に回航され修理された。

トラック諸島には軍需工廠や５万トンドック４基２万トンドック４基がありリベンジ級戦艦以下はここで修理された。

その他に英空母アーガスとイーグル、重巡洋艦をコーンオールとサフォーク、軽巡洋艦コロンボ、カイロ、駆逐艦５隻があった。

イギリス空母は密閉式で１段格納庫で搭載機が少ないのでこれを２段格納庫とし６８機まで搭載できるよう改造された。

エンジンも馬力の大きいものに換装し速度は３２ノット迄向上する。イーグルは竜翔１１３、アーガスは竜翔１１４と改名された。

ケント級重巡洋艦の２隻はほぼ同排水量の阿蘇型として再生されることになる。ネームは阿蘇１１３と阿蘇１１４になる。

カイロ級の２隻は先に捕獲された２隻と合わせて天龍級として再生された。天龍１０１～１０４が名称となる。

駆逐艦は改特型駆逐艦として配属された。これらはほぼ半年で艦艇の改造が完成した。ただ空母２隻のみが改造に１年かかった。

日本帝国は台湾や朝鮮本島南部(現在の韓国は古代より日本領となっていた。北朝鮮は保護国となっていた。)南陽諸島、遼東半島、千島列島、サハリン、カムチャッカ半島をその領土に収めて人口は１億を越えていた。

朝鮮半島にあった韓族、扶余などの一族は長い年月を経て同化されていった。多くの日本人が各地へ開拓のため出て行く事になる。

この世界ではブラジルやアメリカへの移民は多くない。現在の領土を支えるだけでも人口は不足していた。

更に新生満州合衆国には世界中から新天地を求めて多くの人々が押し寄せて来ていた。

満州の人口も１億人を超えようとしていた。日本を含めて巨大な商圏の誕生である。

領土は増えても、衣料品や日用品、商船や航空機等が多く売れても西洋の諸国から見れば日本はまだまだGDPも低いし貧乏な国である。

鹵獲した敵の艦艇や商船等も再利用する様な涙ぐましい努力があって、国力の維持が出来るのだ。

イギリスのインド洋艦隊は壊滅した。１隻も帰還する艦艇は無かった。

日本に逆らう戦力は見せしめの為１隻たりとも帰還出来ない事を示し。恐怖を煽るやり方だ。

６０隻以上の艦隊だ捕虜も数万に達している。遺族も１０万人近くになるだろう。

彼らは政府に対し保障と戦争の早期解決を要求するだろう。

戦争が終わらなければ捕虜となった身内も帰れないのだ。

彼らは反戦勢力となり政府に打撃を与え続ける。

ビルマ沖で壊滅したイギリスインド洋艦隊は１隻の駆逐艦も帰えることなく全滅した。

政府は敗戦の責任を取り、遺族に補償を与えよと各地で集会、デモをくりかえす。

これらに政府は対応を悩むのだ。粗略に扱えばデモに出て騒ぎ出す。

丁寧に意向に沿えば他の反戦勢力を煽り、勢い就かせる。

１０万人といえば一つの大きな勢力となる。それだけに厄介なのだ。