愛されたいと…願って生きていた人間が愛されるまで

りぃ

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第1章

14

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わたしはその時辺りから、周りの目を気にするようになり、わたしの周りの世界を見るようになった。
わたしは確かに愛されていたんだと思う、わたしの宝物だと可愛がる母、服やものを買い与えられ、欲しいものはなんでも手に入り、わたしはあまり欲がなく、欲しいと思った物は既にそこにあったから、別に何かを欲しいと思ったことはなかった。
だけど、わたしは不器用で兄や姉と比べるとできない方に分類されていたんだ思う。
わたしは常に比べられた。兄と姉ができるのだから、あなたもできるはず、他の人ができることはあなたもできる。と…
だが当然差が出てくる。わたしにはできないこともあって、限界もあって、他の人ができることでもわたしにできないということがあって当たり前だけど、母にとってはそうではなくて、わたしは完璧であることを求められたが、わたしはそうではなかった。よって母の評価は段々と下がっていった。
わたしは母の思うように生きること辛くなっていった。だけど母の愛が欲しくてすがりついた。わたしは母の思うようにはできないといった。反発した。従わないようになった。わたしはそうしてやっと自分らしさがでてきた。母の思う通りに生きることは違うんだって思った。
わたしは言うことを効かなくなった。
それでも、わたしは愛されているんだと思っていた。
母はヒステリーを起こすかのように、わたしを叱って、しまいには泣いて、どうして?どうしてお母さんの言うことが聞けないの?と言われるようになりそんな母が嫌で見たくなくて、また母のできるだけ言う通りに生きた。いつもそばにいて、母にしばられるように結婚もせず、わたしはもう20歳を超えていて、結婚できないのではないかと思った。母はわたしを手放したくなかったんだろう…母は結婚など絶対にさせない、お前なんかに結婚などできるわけが無い、子供など作れるわけがない、子供ができたら降ろさせる。そう言い続けていた。わたしが冗談交じりに言った、いつか結婚とかして子供が欲しいなと言った言葉はこの答えで、そう言い続けられた。わたしはもう半ば諦めていた。ああ、わたしは一生この人に縛られて生きていくんだって思った。でもそれでもいいと思った。
わたしは母に愛されているんだと思ったから…母がわたしの世界の全てだった。


ある日、わたしは頑張りすぎて、疲れて、母のヒステリーにたえられなくなって、泣きながらに今までの不満やらなんやら縛られて生きることに疲れたことを母にぶつけた。
すると…母はこういった。
「いらない」
言うことを聞かないならいらない。お前はいなかったことにする。もうあなたはわたしの娘ではない。もうこれからは話しかけないで、電話もかけてこないで、あなた生まなかったことにする。兄と姉がいればわたしにはもう充分。あなたはもう兄と姉の妹でもない、あなたはわたしの子ではない。さよなら。
それが母の最後の言葉だった。
わたしは捨てられた。
20代を超えていて、今更になって捨てられて、わたしは生きていることすら否定されて…絶望した。
わたしは生まれてすらいなかった。じゃあ、わたしは誰でなんのために今まで生きていたの?
わたしは死のうと思ったけれど…死ぬのがこわくてできなかった。
わたしはそれから1人で過ごした。愛されたかっただけなのに…
兄や姉から連絡はなかった。あの人達も母の子供…母がわたしをいらないとすれば、あの人達にとってもわたしはいらなくて、母を泣かせた敵になる。
わたしは姉が羨ましかった。母の愛を受けていながら、結婚をして子供産んでいる。わたしは姉のようになりたかった。
ただ愛されたくて、母にすがった。兄や姉のようになりたかった。
だけど、わたしは所詮、母の人形だったんだ、いらなくなったから捨てられた…ただそれだけ…。
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