4 / 51
【1・Brother & Sister―高野原家の五人―】
1・On the way home
しおりを挟む
高野原家のきょうだいたちが乗るミニバンは住宅地を抜け中央分離帯がある片側二車線の幹線道路に入る。
車窓から見えるのは全国チェーンの飲食店やカーディーラーなどロードサイド店が立ち並ぶよくある「郊外の風景」だ。
「兄貴、中山のイノン寄って。お昼ご飯買うから」
助手席に座る彗斗が隣でハンドルを握る真斗に言った。
「えー!外で食うんじゃねぇの?」
昼食が外食からスーパーの惣菜に格下げになったことに対し、咲也は不満気に声を上げた。
「浜のばあさんたち、今日来ると思う。いや絶対来る――あそこはいっつもアポなしでしれーっと来んの。呑気に外で飯食ってる時間ない」
彗斗は気だるそうに髪を掻きながら咲也にそう返した。
「こっちからアポ取っとけよ」
「無駄無駄、それに今日兄貴いるじゃん?なんかわかんないけど兄貴いる時に来る率高いんだよ。だから間違いなく今日来る」
茉莉花は林檎を食べ切りタッパーの蓋を閉める。
彼女も外食をする予定だと思っていたから「格下げ」に不満だった。
「せっかくだし、スーパーのお弁当よりお店のテイクアウトがいいなぁ……CMしてた塩レモンの肉うどんが食べたい」
惣菜や弁当だと味気ないので、せめて飲食店で作った出来立てのものが良いと茉莉花は「少しましな」方向に持っていこうと試みる。
「今の時間だとテイクアウトも混んでるからまた今度ね」
彗斗からあっさりとした口調で嗜められ、茉莉花と咲也は同じ顔に同じ落胆の色を滲ませ「がっかり」と同じタイミングでシートにもたれた。
真斗は無言のまま彗斗に言われた通り、この先にあるスーパーが入っているショッピングモールに向かい車を走らせていた。
盆休みの最終日なので渋滞こそしていないが、それなりに車両の通行量が多い。
数分後に到着したショッピングモールの駐車場も満車までは行かないが、それなりにスペースが埋まっていた。
駐車場に停車したミニバンから彗斗と双子たちがドアを開けて外へ出る。
真斗は買い物は三人に任せると言い車内に留まっていた。
その間にカーナビをテレビに切り替えて高校野球の中継でも見ているのだろう。
三列目のシートにいる九郎は荷物を枕にして完全に寝ている。
走行中に左折した際、眠ったままシートに倒れ込んだが目を覚ますことはなく横になったままだ。
店舗に向い先に歩き出した女子二人の後ろで咲也が車の方を振り返った。
「九郎起こさねぇの?」
「ガチ寝してんじゃん。あんたと違って適当に買って来ても九郎と兄さんは出されたものは文句言わずに何でも食べんの」
茉莉花は歩みを止めずそう返した。
駐車場の右手側、店舗のすぐ隣に巨大な観音像が見える。
ありふれた郊外の風景に縮尺を無視して雑に貼り付けたような不自然な佇まい。
この巨大観音は定期的にネットでバズっている。
緊急時に変形するとか目からビームを出すとか。「仙台のラスボス」などとも言われているが、地元の住民にとっては完全に日常風景の一つ。
駐車場を歩く三人も特に気に留めない様子だ。
彼女たちは店舗内に入ると真っ直ぐ食品フロアの惣菜コーナーに向かい、昼食の弁当を選ぶ。
「朝ヨーグルトだけだったから、がっつりしたの食べたいな……」
パスタやサラダを選びそうな「いかにも女子」と言った風貌の茉莉花が手に取ったのは、ずっしりとした焼肉の弁当だった。
可憐な見た目に反し、気分によっては躊躇なく男子並みに「がっつり」食べる。
「兄さんと九郎も同じのでいいか」
男子だしやっぱお肉だよね、と茉莉花は同じ弁当を三つカゴに入れた。
「牛乳まだあったっけ?買っとく?」
彗斗は選んだ「冷たい肉蕎麦」を茉莉花が持つカゴに入れながら尋ねる。
「明日の分まだあるし、ちらっと見たけど――」
いつも行くスーパーの方が安い、と茉莉花は小声で彼女に言う。
「さっすがウチの厨房長」
彗斗は腕を組んでそう言い磊落に笑った。
茉莉花は「そんな大袈裟な」と思いつつまんざらでもない顔をする。
何を選ぶが決めかねて陳列台の前を往復していた咲也は、背後から二人に急かされてようやく「冷やし中華」を手に取った。悩んだ割に面白みのない「普通」のチョイスだ。
会計を済ませサッカー台でエコバッグに弁当を入れ、足早に駐車場へ戻る。
気になっていた本があったので別館の書店に寄りたいと茉莉花は思ったが、今日はそんな余裕はない。
明日の「面談」の後に別の書店に寄ろう。
少しだけ後ろ髪を引かれたが、彼女は顔を上げて前を歩く二人の背中を追った。
駐車場に戻った三人は停車しているミニバンの車内に入った。
茉莉花と咲也はシートに荷物を置き、後ろで眠っている九郎の顔を覗き込む。
「マジ熟睡……ちゃんと起こさないと起きないねこれは」
「夏休み入ってからほぼ毎日、夜中に走ってっからな」
「ホント、よく飽きないよねぇ」
「そう言う「性」なんだろ」
九郎を見ている二人の姿は雲の上から地上を見守る番の天使のようだがその口ぶりは軽く、どこにでもいる平凡な少年少女のものだった。
双子たちが腰を落とし前を向いたのを運転席からバックミラーで確認し、真斗は車を発進させる。
駐車場を出て再び幹線道路に入る。巨大観音像を背にしばらく直進すると急な下り勾配になった。
この県道は丘陵地帯の上部を走っている。
周辺の住宅地は体感的に高台と言うより「山の上」にあると言っていい。
海抜二〇〇メートルを超える箇所もあり、現在地も一〇〇メートルを軽く超えている。
ここから先の区間は数回に分けて急勾配が続く。
「あー、来た……」
助手席の彗斗が耳鳴りを感じ顔を顰めた。
その高低差は走行中に気圧が変わるほどだ。
手持ち無沙汰にスマホを見ている――非常に俗っぽいありさまの天使と見まごう美貌の双子を乗せた車は、彼女たちを「天界」から「下界」に送り出すかのように急坂を降りる。
当たり前だが二人は天使ではない。
高野原のきょうだい達の自宅はこの丘陵から降りた先――「下界」にある。
仙台市泉区。市の中心部からかなり離れた郊外にあり、元々は「泉市」で合併により仙台市になった区である。
青葉山の伊達政宗の騎馬像やケヤキ並木のように全国的に仙台市をイメージするものはここにはほとんどないが、地元のプロチームのホームグラウンドのサッカー専用のスタジアムはある。
人々が日常生活を送るためにあるベッドタウンで住宅地の他にはスキー場がある山と田畑と至る所にある緑色濃い丘陵地。
その東の端、車で数分走れば市の境。茉莉花は自宅のある場所を説明する際に「住所に「字」が付く田舎」と言っている。
田畑が広がる「ガチの田舎」ではないが周りの至る所に色濃く重たい緑の木々が生い茂り、ハクビシンやタヌキが出る。近場の丘陵ではクマも出る。
それから近所に「ときめくお店や都会的な街並み」もないので彼女にとっては十分すぎるくらい田舎なのだ。
市営地下鉄の北の終点、泉中央駅からぎりぎりの徒歩圏内―日夜車両の往来が絶えない国道四号線・仙台バイパス沿いの高台の森に彼女たちの家がある。
この辺りは広さは異なるが同じ位の高さがある丘陵地がありそこに住宅地や学校のキャンパスなどが作られている。
高野原家があるのは丘陵と言うより「裏山」と言った感じの規模で高さはマンションの三階くらい。
住んでいるのは高野原家一世帯のみ。裏の方には電力会社が管理している施設がある。
その麓には低層マンションやアパート、一戸建てが混在する小規模な古い住宅地。この住宅地の路地の奥に「裏山」への入り口がある。
左手に家々の屋根とバイパスを走る車の往来、ロードサイドの店の看板が見える坂道を登って行くと右手の森の中に古びた石の門柱が二本並んでいるのが見えてくる。この門柱の向こう側が彼女たちが住む家だ。
車窓から見えるのは全国チェーンの飲食店やカーディーラーなどロードサイド店が立ち並ぶよくある「郊外の風景」だ。
「兄貴、中山のイノン寄って。お昼ご飯買うから」
助手席に座る彗斗が隣でハンドルを握る真斗に言った。
「えー!外で食うんじゃねぇの?」
昼食が外食からスーパーの惣菜に格下げになったことに対し、咲也は不満気に声を上げた。
「浜のばあさんたち、今日来ると思う。いや絶対来る――あそこはいっつもアポなしでしれーっと来んの。呑気に外で飯食ってる時間ない」
彗斗は気だるそうに髪を掻きながら咲也にそう返した。
「こっちからアポ取っとけよ」
「無駄無駄、それに今日兄貴いるじゃん?なんかわかんないけど兄貴いる時に来る率高いんだよ。だから間違いなく今日来る」
茉莉花は林檎を食べ切りタッパーの蓋を閉める。
彼女も外食をする予定だと思っていたから「格下げ」に不満だった。
「せっかくだし、スーパーのお弁当よりお店のテイクアウトがいいなぁ……CMしてた塩レモンの肉うどんが食べたい」
惣菜や弁当だと味気ないので、せめて飲食店で作った出来立てのものが良いと茉莉花は「少しましな」方向に持っていこうと試みる。
「今の時間だとテイクアウトも混んでるからまた今度ね」
彗斗からあっさりとした口調で嗜められ、茉莉花と咲也は同じ顔に同じ落胆の色を滲ませ「がっかり」と同じタイミングでシートにもたれた。
真斗は無言のまま彗斗に言われた通り、この先にあるスーパーが入っているショッピングモールに向かい車を走らせていた。
盆休みの最終日なので渋滞こそしていないが、それなりに車両の通行量が多い。
数分後に到着したショッピングモールの駐車場も満車までは行かないが、それなりにスペースが埋まっていた。
駐車場に停車したミニバンから彗斗と双子たちがドアを開けて外へ出る。
真斗は買い物は三人に任せると言い車内に留まっていた。
その間にカーナビをテレビに切り替えて高校野球の中継でも見ているのだろう。
三列目のシートにいる九郎は荷物を枕にして完全に寝ている。
走行中に左折した際、眠ったままシートに倒れ込んだが目を覚ますことはなく横になったままだ。
店舗に向い先に歩き出した女子二人の後ろで咲也が車の方を振り返った。
「九郎起こさねぇの?」
「ガチ寝してんじゃん。あんたと違って適当に買って来ても九郎と兄さんは出されたものは文句言わずに何でも食べんの」
茉莉花は歩みを止めずそう返した。
駐車場の右手側、店舗のすぐ隣に巨大な観音像が見える。
ありふれた郊外の風景に縮尺を無視して雑に貼り付けたような不自然な佇まい。
この巨大観音は定期的にネットでバズっている。
緊急時に変形するとか目からビームを出すとか。「仙台のラスボス」などとも言われているが、地元の住民にとっては完全に日常風景の一つ。
駐車場を歩く三人も特に気に留めない様子だ。
彼女たちは店舗内に入ると真っ直ぐ食品フロアの惣菜コーナーに向かい、昼食の弁当を選ぶ。
「朝ヨーグルトだけだったから、がっつりしたの食べたいな……」
パスタやサラダを選びそうな「いかにも女子」と言った風貌の茉莉花が手に取ったのは、ずっしりとした焼肉の弁当だった。
可憐な見た目に反し、気分によっては躊躇なく男子並みに「がっつり」食べる。
「兄さんと九郎も同じのでいいか」
男子だしやっぱお肉だよね、と茉莉花は同じ弁当を三つカゴに入れた。
「牛乳まだあったっけ?買っとく?」
彗斗は選んだ「冷たい肉蕎麦」を茉莉花が持つカゴに入れながら尋ねる。
「明日の分まだあるし、ちらっと見たけど――」
いつも行くスーパーの方が安い、と茉莉花は小声で彼女に言う。
「さっすがウチの厨房長」
彗斗は腕を組んでそう言い磊落に笑った。
茉莉花は「そんな大袈裟な」と思いつつまんざらでもない顔をする。
何を選ぶが決めかねて陳列台の前を往復していた咲也は、背後から二人に急かされてようやく「冷やし中華」を手に取った。悩んだ割に面白みのない「普通」のチョイスだ。
会計を済ませサッカー台でエコバッグに弁当を入れ、足早に駐車場へ戻る。
気になっていた本があったので別館の書店に寄りたいと茉莉花は思ったが、今日はそんな余裕はない。
明日の「面談」の後に別の書店に寄ろう。
少しだけ後ろ髪を引かれたが、彼女は顔を上げて前を歩く二人の背中を追った。
駐車場に戻った三人は停車しているミニバンの車内に入った。
茉莉花と咲也はシートに荷物を置き、後ろで眠っている九郎の顔を覗き込む。
「マジ熟睡……ちゃんと起こさないと起きないねこれは」
「夏休み入ってからほぼ毎日、夜中に走ってっからな」
「ホント、よく飽きないよねぇ」
「そう言う「性」なんだろ」
九郎を見ている二人の姿は雲の上から地上を見守る番の天使のようだがその口ぶりは軽く、どこにでもいる平凡な少年少女のものだった。
双子たちが腰を落とし前を向いたのを運転席からバックミラーで確認し、真斗は車を発進させる。
駐車場を出て再び幹線道路に入る。巨大観音像を背にしばらく直進すると急な下り勾配になった。
この県道は丘陵地帯の上部を走っている。
周辺の住宅地は体感的に高台と言うより「山の上」にあると言っていい。
海抜二〇〇メートルを超える箇所もあり、現在地も一〇〇メートルを軽く超えている。
ここから先の区間は数回に分けて急勾配が続く。
「あー、来た……」
助手席の彗斗が耳鳴りを感じ顔を顰めた。
その高低差は走行中に気圧が変わるほどだ。
手持ち無沙汰にスマホを見ている――非常に俗っぽいありさまの天使と見まごう美貌の双子を乗せた車は、彼女たちを「天界」から「下界」に送り出すかのように急坂を降りる。
当たり前だが二人は天使ではない。
高野原のきょうだい達の自宅はこの丘陵から降りた先――「下界」にある。
仙台市泉区。市の中心部からかなり離れた郊外にあり、元々は「泉市」で合併により仙台市になった区である。
青葉山の伊達政宗の騎馬像やケヤキ並木のように全国的に仙台市をイメージするものはここにはほとんどないが、地元のプロチームのホームグラウンドのサッカー専用のスタジアムはある。
人々が日常生活を送るためにあるベッドタウンで住宅地の他にはスキー場がある山と田畑と至る所にある緑色濃い丘陵地。
その東の端、車で数分走れば市の境。茉莉花は自宅のある場所を説明する際に「住所に「字」が付く田舎」と言っている。
田畑が広がる「ガチの田舎」ではないが周りの至る所に色濃く重たい緑の木々が生い茂り、ハクビシンやタヌキが出る。近場の丘陵ではクマも出る。
それから近所に「ときめくお店や都会的な街並み」もないので彼女にとっては十分すぎるくらい田舎なのだ。
市営地下鉄の北の終点、泉中央駅からぎりぎりの徒歩圏内―日夜車両の往来が絶えない国道四号線・仙台バイパス沿いの高台の森に彼女たちの家がある。
この辺りは広さは異なるが同じ位の高さがある丘陵地がありそこに住宅地や学校のキャンパスなどが作られている。
高野原家があるのは丘陵と言うより「裏山」と言った感じの規模で高さはマンションの三階くらい。
住んでいるのは高野原家一世帯のみ。裏の方には電力会社が管理している施設がある。
その麓には低層マンションやアパート、一戸建てが混在する小規模な古い住宅地。この住宅地の路地の奥に「裏山」への入り口がある。
左手に家々の屋根とバイパスを走る車の往来、ロードサイドの店の看板が見える坂道を登って行くと右手の森の中に古びた石の門柱が二本並んでいるのが見えてくる。この門柱の向こう側が彼女たちが住む家だ。
0
あなたにおすすめの小説
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
私の通っている女子校はデカすぎる!
藤田大腸
キャラ文芸
兵庫県南西部にある藤葉女学園は中高合わせて生徒数およそ六千三百人を誇る超弩級マンモス女子校である。中学部三年生の下雅意柚羽は立派な名前の割に目立たない生徒であったが、ある日のほんのちょっとした出来事がきっかけで運命が一変。生徒会の一員として忙しない日々を送ることに。待ち受けるのは様々な事件と個性的すぎる生徒たち。柚羽の明日はいったいどっちの方向に行ってしまうのか?
「あのときやけ食いしたモナカアイスが学校生活の転機だったのかもしれません」(下雅意柚羽)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる