45 / 51
【2・made in 高天原―天津人たちがいる日常―】
6・emergency「緊急祓除」(7)
しおりを挟む
【仙台市泉区×××字××】
県道五十六号線――富谷市方面から走行して来た獣撃隊の車両は仙台バイパスと交わる交差点の手前で右折した。
サイレンを止め赤色灯のみを点し住宅地の狭い路地を抜け、その奥にある裏山に通じる登り坂に入る。
直進して行くと右手に門柱が見えて来た――この先が現場だ。
門柱の前を塞ぐように車両は停車した。
「フツ除中」の赤い文字が後部のリアガラス一面に表示され点灯している。
内側に設置された薄いブラインド型の電光表示板によるものだ。
車両から降りた二人の隊員は車両の前後に規制表示板を設置する。
設置後、女性隊員――松森は車両の方へ引き返す前に身を屈め路肩に生えている雑草を摘んだ。
細長い茎と葉を持つカヤツリグサ、それよりも丈が低いオヒシバ――彼女が摘んだのは何処にでも生えてる雑草。
コンクリートやアスファルトの隙間にも根を張る厄介なものだが、見方を変えれば生命力が強く「頑丈」な植物と言える。
手早く一掴みくらいの量を確保すると、彼女は立ち上がり車両の前にいる男性隊員――岡田と合流した。
先に戻っていた岡田は装備の長さを調整している。
長さは約一メートル程、短い刺股のようだが形状は一般の物とはかなり違う。
U字型の又の部位を貫くように鋭い鉄製の穂先が付いている。「刺股のような槍」だ。
ターゲットを「捕獲」するのではなく、押さえつけて確実に「刺す」ための装備である。
松森は車両後部から「フツ除中・立ち入り禁止」と書かれたプレートを出し門柱の前に設置した。
二人は門柱の間を抜け、現場の敷地に足を踏み入れる。
青々と繁る夏木立が頭上を覆うコンクリート舗装のアプローチを抜けると、日差しがさし込む広い庭に出た。
左側に瓦屋根の二階建ての母屋。その奥に比較的新しい二階建ての家屋。
向かい側には納屋を改築したガレージを兼ねた倉庫がある。
敷地はかなり広いが目に見えるような裕福さを表に出していない、郊外でよく見る「元農家で現在は会社勤めをしている地主」の家の雰囲気に似ている。
母屋の一階奥にあるガラス戸に張り付いている大型のヨモツを目にした岡田と松森は、それと向き合うように数メートル離れた物干し台の前で立ち止まった。
「――割らないようにガラス戸から引き離してから刺す。剥がしたらすぐにこっちに引き下ろして胴を押さえてくれ。頭は俺がやる」
岡田は松森にそう言い首から下げているスマホに似た端末を手に取る。
「足がガラスから離れないと戸ごと持って行きそうだが……上手くやれるか?」
「やります」
松森は岡田に答えると手に持っていた雑草を均等に二つに分け、握り締める。
彼女の拳から弾け出た小さな閃光が握った雑草に走った。
「上に防犯カメラ付いてるから巻き込んで壊さないように気を付けて。通話が終わったらすぐに取り掛かる」
岡田が画面をタップするとインカムからコール音が聞こえて来た。端末が受けた音声は無線でインカムに飛ばしている。
『――はい』
三コール後に聞こえて来たのは思っていたよりも落ち着いた若い女性の声。
「宮城県獣撃隊の岡田と申します。高野原さんでしょうか?」
物干し台の前からガラス戸に張り付いたヨモツを見据え、岡田は家屋の中にいる彼女に手にした端末を通じて呼びかける。
『はい、高野原です』
澱みのない明瞭な声で自分の部下――高野原真斗の「妹」と思われる少女はそう答えた。
【仙台市泉区・高野原家(屋内)】
――うわっ!来た!来ちゃったよ!
茉莉花はスマホを耳にあてたまま、蹲って胃の辺りを押さえた。
『屋外のヨモツの状況を確認しました。建物の損壊を防ぐため窓から引き離してから祓除します。現在家のどの辺りにいますか?』
「一階のバスルームにいます」
茉莉花は鳩尾を摩りながら隊員の質問に答える。
緊張のあまり弱り切った情け無い表情になっているが、口調は冷静で発する言葉に乱れもない。「女優」根性で「模範的箱入り娘」を演じている。
『お風呂場――ヨモツがいる建物の中ですか?』
「はい、ヨモツがいる居間の奥にあります」
『今いる建物と隣の建物って、繋がってますよね?』
「はい」
『ヨモツが張り付いている居間を通らないでそっちへ移動出来ます?』
岡田と名乗る男性隊員は先程のオペレーターよりもフランクな口調で茉莉花に指示を出す。
「出来ます」
『今の状況なら屋外で全て処置出来るのでそこでも良いんですが、念のため可能なら移動して下さい』
「はい」
『移動したら声をかけて下さい』
「はい、すぐに行きます」
茉莉花は耳からスマホを離し、床に置いていた金属バットを手に取った。
立ち上がりドアを開け足早にバスルームを出る。
――そうか、母屋じゃなくて離れに避難した方が良かったか……すっかり頭から抜けてたわ……。
これはマイナス二十点――茉莉花は唇を噛んだ。
台所からダイニングに抜け左奥にある短い渡り廊下の先にある離れに入る。
庭に面したダイニングのガラス戸からマゼンタのラインが入った濃紺の制服を着た獣撃隊の隊員の姿が見えた。柄の長い刺股のような物を持っている。
どんな人が来たのか――立ち止まって確かめたかったがそうしている場合ではない。
離れには一階に真斗の自室と納戸、階段の下にトイレ。二階には彗斗の自室がある。
真斗の自室は以前は彼の両親の寝室で、納戸は父の書斎だった。
茉莉花と咲也と九郎が小学生の頃に三人で過ごしていた広めの子供部屋が今の彗斗の自室だ。
現在は後付けした間仕切り壁で二部屋に分かれていて、狭い方が物置きになっている。
「着きました。二階と一階、どちらに居ればいいですか?」
階段の下にあるトイレの前で再びスマホに耳をあて、茉莉花は隊員に伝える。
『一階の奥の部屋にいて下さい。ドアに鍵はかけないで』
「はい」
茉莉花は真斗の部屋の前を通り、奥の納戸に入り扉を閉めた。
『今から祓除を開始します。緊急事は我々の指示に従って下さい。完了の連絡があるまでは部屋から出ないようお願いします』
「わかりました」
『では、一旦切りますね』
「よろしくお願いします」
通話が切れたのを確認し、茉莉花はスマホを耳から離してから大きく息を吐いた。
納戸の広さは約六畳。両サイドには天井の高さまである書棚、奥のにある大きな窓の前には机がある。
机の上や床には物が入った段ボールが積み重なり、手前の方には普段使う掃除機や布団乾燥機などが置いてある。
持っていた金属バットを書棚に立て掛け、茉莉花はその前にある木製の踏み台の上に座った。
書棚には様々な本が並んでいた。
箱に入った郷土資料らしきものや、初心者向けに書かれた「万葉集」のダイジェスト的な解説本。世界の偉人を紹介する学習漫画。十年以上前の東北地方の観光ガイド本や鉄道の時刻表などもある。
茉莉花はその中に見覚えのあるタイトルの本を見つけた。
[剣彦と花鞘姫]
少し色褪せた表紙には昭和のアニメ思わせるレトロな男女のイラストが描かれている。
剣を手に持った「倭建命」のような美青年と、花の髪飾りを付けた「竜宮城の乙姫」のような美少女。
寄り添って並ぶその姿はまるで、古代の「王子様とお姫様」だ。
茉莉花の自室の書棚にも似たようなイラストが表紙で同じ内容の話が書かれた児童書がある。
自分が持っている本の「お姫様」は黒髪だが、今手に取っている本の「お姫様」は栗色の髪。
「茉莉花と同じ色の髪だね」
小学生の頃、父からそう言われたことを思い出し、茉莉花の瞳が揺れた。
栗色の髪の乙女の雪のような白い手を優しく握る、凛々しい目元の逞しい黒髪の若武者。
ページを捲り挿絵を見つめる、まだ幼なかった茉莉花に父はこう言った。
この「剣彦」は君の――
「王子様」
茉莉花が唇を震わせそう呟いた時、母屋の方から何かがぶつかったような鈍い音が聞こえた。
県道五十六号線――富谷市方面から走行して来た獣撃隊の車両は仙台バイパスと交わる交差点の手前で右折した。
サイレンを止め赤色灯のみを点し住宅地の狭い路地を抜け、その奥にある裏山に通じる登り坂に入る。
直進して行くと右手に門柱が見えて来た――この先が現場だ。
門柱の前を塞ぐように車両は停車した。
「フツ除中」の赤い文字が後部のリアガラス一面に表示され点灯している。
内側に設置された薄いブラインド型の電光表示板によるものだ。
車両から降りた二人の隊員は車両の前後に規制表示板を設置する。
設置後、女性隊員――松森は車両の方へ引き返す前に身を屈め路肩に生えている雑草を摘んだ。
細長い茎と葉を持つカヤツリグサ、それよりも丈が低いオヒシバ――彼女が摘んだのは何処にでも生えてる雑草。
コンクリートやアスファルトの隙間にも根を張る厄介なものだが、見方を変えれば生命力が強く「頑丈」な植物と言える。
手早く一掴みくらいの量を確保すると、彼女は立ち上がり車両の前にいる男性隊員――岡田と合流した。
先に戻っていた岡田は装備の長さを調整している。
長さは約一メートル程、短い刺股のようだが形状は一般の物とはかなり違う。
U字型の又の部位を貫くように鋭い鉄製の穂先が付いている。「刺股のような槍」だ。
ターゲットを「捕獲」するのではなく、押さえつけて確実に「刺す」ための装備である。
松森は車両後部から「フツ除中・立ち入り禁止」と書かれたプレートを出し門柱の前に設置した。
二人は門柱の間を抜け、現場の敷地に足を踏み入れる。
青々と繁る夏木立が頭上を覆うコンクリート舗装のアプローチを抜けると、日差しがさし込む広い庭に出た。
左側に瓦屋根の二階建ての母屋。その奥に比較的新しい二階建ての家屋。
向かい側には納屋を改築したガレージを兼ねた倉庫がある。
敷地はかなり広いが目に見えるような裕福さを表に出していない、郊外でよく見る「元農家で現在は会社勤めをしている地主」の家の雰囲気に似ている。
母屋の一階奥にあるガラス戸に張り付いている大型のヨモツを目にした岡田と松森は、それと向き合うように数メートル離れた物干し台の前で立ち止まった。
「――割らないようにガラス戸から引き離してから刺す。剥がしたらすぐにこっちに引き下ろして胴を押さえてくれ。頭は俺がやる」
岡田は松森にそう言い首から下げているスマホに似た端末を手に取る。
「足がガラスから離れないと戸ごと持って行きそうだが……上手くやれるか?」
「やります」
松森は岡田に答えると手に持っていた雑草を均等に二つに分け、握り締める。
彼女の拳から弾け出た小さな閃光が握った雑草に走った。
「上に防犯カメラ付いてるから巻き込んで壊さないように気を付けて。通話が終わったらすぐに取り掛かる」
岡田が画面をタップするとインカムからコール音が聞こえて来た。端末が受けた音声は無線でインカムに飛ばしている。
『――はい』
三コール後に聞こえて来たのは思っていたよりも落ち着いた若い女性の声。
「宮城県獣撃隊の岡田と申します。高野原さんでしょうか?」
物干し台の前からガラス戸に張り付いたヨモツを見据え、岡田は家屋の中にいる彼女に手にした端末を通じて呼びかける。
『はい、高野原です』
澱みのない明瞭な声で自分の部下――高野原真斗の「妹」と思われる少女はそう答えた。
【仙台市泉区・高野原家(屋内)】
――うわっ!来た!来ちゃったよ!
茉莉花はスマホを耳にあてたまま、蹲って胃の辺りを押さえた。
『屋外のヨモツの状況を確認しました。建物の損壊を防ぐため窓から引き離してから祓除します。現在家のどの辺りにいますか?』
「一階のバスルームにいます」
茉莉花は鳩尾を摩りながら隊員の質問に答える。
緊張のあまり弱り切った情け無い表情になっているが、口調は冷静で発する言葉に乱れもない。「女優」根性で「模範的箱入り娘」を演じている。
『お風呂場――ヨモツがいる建物の中ですか?』
「はい、ヨモツがいる居間の奥にあります」
『今いる建物と隣の建物って、繋がってますよね?』
「はい」
『ヨモツが張り付いている居間を通らないでそっちへ移動出来ます?』
岡田と名乗る男性隊員は先程のオペレーターよりもフランクな口調で茉莉花に指示を出す。
「出来ます」
『今の状況なら屋外で全て処置出来るのでそこでも良いんですが、念のため可能なら移動して下さい』
「はい」
『移動したら声をかけて下さい』
「はい、すぐに行きます」
茉莉花は耳からスマホを離し、床に置いていた金属バットを手に取った。
立ち上がりドアを開け足早にバスルームを出る。
――そうか、母屋じゃなくて離れに避難した方が良かったか……すっかり頭から抜けてたわ……。
これはマイナス二十点――茉莉花は唇を噛んだ。
台所からダイニングに抜け左奥にある短い渡り廊下の先にある離れに入る。
庭に面したダイニングのガラス戸からマゼンタのラインが入った濃紺の制服を着た獣撃隊の隊員の姿が見えた。柄の長い刺股のような物を持っている。
どんな人が来たのか――立ち止まって確かめたかったがそうしている場合ではない。
離れには一階に真斗の自室と納戸、階段の下にトイレ。二階には彗斗の自室がある。
真斗の自室は以前は彼の両親の寝室で、納戸は父の書斎だった。
茉莉花と咲也と九郎が小学生の頃に三人で過ごしていた広めの子供部屋が今の彗斗の自室だ。
現在は後付けした間仕切り壁で二部屋に分かれていて、狭い方が物置きになっている。
「着きました。二階と一階、どちらに居ればいいですか?」
階段の下にあるトイレの前で再びスマホに耳をあて、茉莉花は隊員に伝える。
『一階の奥の部屋にいて下さい。ドアに鍵はかけないで』
「はい」
茉莉花は真斗の部屋の前を通り、奥の納戸に入り扉を閉めた。
『今から祓除を開始します。緊急事は我々の指示に従って下さい。完了の連絡があるまでは部屋から出ないようお願いします』
「わかりました」
『では、一旦切りますね』
「よろしくお願いします」
通話が切れたのを確認し、茉莉花はスマホを耳から離してから大きく息を吐いた。
納戸の広さは約六畳。両サイドには天井の高さまである書棚、奥のにある大きな窓の前には机がある。
机の上や床には物が入った段ボールが積み重なり、手前の方には普段使う掃除機や布団乾燥機などが置いてある。
持っていた金属バットを書棚に立て掛け、茉莉花はその前にある木製の踏み台の上に座った。
書棚には様々な本が並んでいた。
箱に入った郷土資料らしきものや、初心者向けに書かれた「万葉集」のダイジェスト的な解説本。世界の偉人を紹介する学習漫画。十年以上前の東北地方の観光ガイド本や鉄道の時刻表などもある。
茉莉花はその中に見覚えのあるタイトルの本を見つけた。
[剣彦と花鞘姫]
少し色褪せた表紙には昭和のアニメ思わせるレトロな男女のイラストが描かれている。
剣を手に持った「倭建命」のような美青年と、花の髪飾りを付けた「竜宮城の乙姫」のような美少女。
寄り添って並ぶその姿はまるで、古代の「王子様とお姫様」だ。
茉莉花の自室の書棚にも似たようなイラストが表紙で同じ内容の話が書かれた児童書がある。
自分が持っている本の「お姫様」は黒髪だが、今手に取っている本の「お姫様」は栗色の髪。
「茉莉花と同じ色の髪だね」
小学生の頃、父からそう言われたことを思い出し、茉莉花の瞳が揺れた。
栗色の髪の乙女の雪のような白い手を優しく握る、凛々しい目元の逞しい黒髪の若武者。
ページを捲り挿絵を見つめる、まだ幼なかった茉莉花に父はこう言った。
この「剣彦」は君の――
「王子様」
茉莉花が唇を震わせそう呟いた時、母屋の方から何かがぶつかったような鈍い音が聞こえた。
0
あなたにおすすめの小説
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」
母に紹介され、なにかの間違いだと思った。
だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。
それだけでもかなりな不安案件なのに。
私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。
「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」
なーんて義父になる人が言い出して。
結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。
前途多難な同居生活。
相変わらず専務はなに考えているかわからない。
……かと思えば。
「兄妹ならするだろ、これくらい」
当たり前のように落とされる、額へのキス。
いったい、どうなってんのー!?
三ツ森涼夏
24歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務
背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。
小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。
たまにその頑張りが空回りすることも?
恋愛、苦手というより、嫌い。
淋しい、をちゃんと言えずにきた人。
×
八雲仁
30歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』専務
背が高く、眼鏡のイケメン。
ただし、いつも無表情。
集中すると周りが見えなくなる。
そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。
小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。
ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!?
*****
千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』
*****
表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる