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【第一話】
密会場所は四階トイレにて
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昨日の帰宅後から今日大学へ来るまで、俺はずっと仲間が男と一緒にホテルに入っていく姿が目に焼き付いていた。
本当は何も聞かず、見て見ぬ振りをするのが一番だ。
そうとは分かっていながらも、俺はどうしても仲間のことが気になってしまっていた。
本当は否定して欲しかったのかもしれない。俺の推測だが、恋人がいることも、ホテルでしたであろう行為のことも。
なんて勝手な話だろう。別に仲間がどういう交友関係を持っていたって俺には関係ないはずだ。
あぁ。こうしてぐるぐるしていても仕方がない。
失礼なのは承知の上で、俺は後ろ側の席でポツンと座っている仲間に声を掛けた。
「なーかま」
彼の名を呼ぶと、ほんの少しだけ驚いた後、柔らかい笑みを携え俺を見る。
「あれ? 彼方くん、だよね。どうしたの? 僕に何か用?」
話し掛けるという第一関門は通った。
緊張をほぐす為息を吐いた後、仲間の耳元に顔を寄せる。
「用ってほどじゃないんだけどさ、授業の後、時間ってある?」
「少しならあるよ」
「そっか! 良かった……じゃなくて、ちょっと話してーって思ってさ。四階のトイレ待ち合わせでOK?」
断られなかった事に安堵して、俺は肩の力が抜けた。
そんな俺を見てか、待ち合わせ場所を指してかは分からないが、仲間は小声でクスクスと笑う。
そんな仕草さえ上品な気がするのは、何故なんだろう。
「トイレで待ち合わせって面白いね。僕と内緒話がしたいの?」
「うーん、まあ、そう? かも?」
「分かった。じゃあ授業の後、昨日の場所でね」
そこでタイミングよく始業のチャイムが鳴った。
教授が教室へ入ってくる前に、文の隣に着席する。
出席を取る教授の声も聞こえず、俺はうわの空だ。
もっと別の場所が良かったか? とは思うものの、人に聞かれたらマズい内容であることに変わりはない。
特に文だ。彼に聞かれたらあいつは何を言い出すか分からない。根はいいやつだけど、なにせ思ったことをそのまま言ってしまう癖があるので、無自覚に人を傷つけてしまうのだ。
「彼方ー。彼方剛、いないのかー?」
「! はい! いまーす」
「おい剛、何してんだよ」
完全に話を聞いていなかった俺は、隣に座る文にシャーペンで腕をツンツンされた。
「お前がそんなんなるって珍しいな」
「まー、そーかも」
一講から四講まで、俺は仲間と何を話そうかと考えるだけで脳のキャパシティを全て使っていた。
各々の授業で、スクリーンに映し出されるスライドの板書はしたが、話はほぼ左から右に流れていく。
確かに飲みすぎた次の日や寝不足な日は授業に集中できない。
ただ、一人の人間の事で頭がいっぱいになって、授業が手につかないと言う状況は初めてだった。
いきなり昨日のことを切り出していいのか?
いや、やっぱり最初は世間話?
でも仲間は少ししか時間がないようだし。
「何百面相してるんだよ。つか、朝に話しかけてたの仲間? なんであんな地味なやつ……」
「あー、ちょっとな」
「ふーん?」
なんだか文は面白くなさそうにしている。
確かに今まで俺が仲間に話しかける事など一度もなかった。
それなのに、朝に話しかけてからずっと俺が変な顔をしてる事に疑問を抱いたのだろう。
「ほら、授業集中しないとまた怒られるぞ」
「それは勘弁」
そう俺は肩を上げて苦笑すれば、教授へと目を向けた。
ようやく四講を終え、荷物をまとめてさっさと教室を出る。
その日の講義はやけに長く感じたのは、きっと仲間との約束が待ちきれなかったから。
「剛、なんか用事か?」
「まあそんなとこ。また明日な」
「おう、また明日~」
ひらひらと手のひらを振る文に背を向けて、俺は昨日仲間と話したトイレへと早足で向かった。
教室を出て速攻待ち合わせ場所についた俺は、鏡の前で髪を整えながら彼を待つ。
いつ来てくれるんだろう。そんな期待を抱えながら。
五分ほど経った後、仲間はのんびりとした仕草でスルッと俺の隣へと並んだ。
「お待たせ、ごめんね。待たせちゃったかな」
「いや! 全然。来てくれてありがとな」
「で、こんなところで僕になんの話?」
当然の疑問だ。
世間話を~なんて思っていたが、こう切り出されてしまえば、俺は呼び出した理由を隠す事などできなかった。
「あのー……俺さ、昨日見ちゃって」
「ん? 昨日? 何を?」
「その、お前が、男とラブホ入っていくとこ……」
そういうと仲間は堪えきれなくなったようにあはは、と笑い出した。仲間ってこんな風に笑うんだ。
「あー、見られちゃった? で、何? 彼方くんは僕を揺すりに来たわけ? それともみんなにバラす?」
自嘲気味に仲間は笑顔を取り繕って見せるが、俺は本能的に察知してしまった。
ヤバい。今、仲間のこと傷付けたかも。
口元は笑っているが、目は全く笑っていない。
それどころか、俺を見定めるかのような鋭い視線だ。
だから俺は慌てて否定しようとするが、仲間の表情は強張ったままだ。
「そんなことしない! けど、お前に教えて欲しいことがあって」
「何? 男同士のセックスの仕方とか?」
「ちがっ……!」
セッ……エッチな事の話題なんて、普通あって二日目の人間にぶち込むか?
けれど俺が待ったをする前に、仲間はスマートフォンを取り出して、カレンダーアプリを開いた。
「最近予定が詰まってて。来週の火曜日とかは空いてるけど、僕とホテル行く?」
今日は木曜日だから、来週の火曜まで予定が……。それって、あの男と会うとか? と考えて、首を振る。
いやいやそれは仲間の自由だろ。何勝手に憶測してブルーになってるんだ。
「ホテルは行かない、けど、さ。俺、女の子が苦手で。だから男同士ってどうやって恋愛するのかなーとか、気になって……」
するとまた仲間は笑いだす。次は本当におかしいといった砕け具合で。
こいつって、笑うと可愛い。眼鏡を外して澄ました顔はかっこいいのに、笑顔はこんなに表情が解けるんだな。
「なに? 興味本位? それとも彼方くんもゲイなの?」
「それが俺、よく分かんなくて。その、エッチな事、もした事なくて……」
って俺、何を言ってるんだ。恥ずかしすぎる。大学で二年間つるんできた文にもこんな話したことないのに。
「へぇ、彼方くんって童貞なんだ」
「まぁ……」
事実を言い当てられて、俺は思わず口籠もる。
けれど仲間はそんな俺の様子すら楽しんでいるようだった。
「それなら丁度いいんじゃない? 実践授業って事で。火曜の夜、ここのホテルで待ってる。あ、これ連絡先ね」
すると仲間は俺の話も聞かず、メッセージアプリのQRコード画面を開いて俺に向けてきた。
ええいままよと俺もスマートフォンを取り出して、仲間の画面に表示されたそれを読み取ると、そこには「S」と記された連絡先が表示された。アイコンはおそらく仲間の後ろ姿だ。
「ありがと。今スタンプ送った」
「ゴウってアカウント? 了解、友達追加しておくね」
「仲間――!」
俺はホテルでの待ち合わせに頷いてはいない。
けれど仲間は俺の許諾を待つ前に、俺に背を向けた。
「詳しい話はまた来週。ここで誰かに聞かれても困るでしょ? じゃあ僕準備があるから。またね、彼方くん」
そう言い残すと、彼は何事もなかったかのようにトイレから出ていく。
呆気に取られた俺を、一人置いて。
「なんか、すごい話になっちゃったかも」
仲間とのトーク画面を見返すと、ラブホテルのリンクの後に可愛らしい猫が「よろしくお願いします」と頭を下げているスタンプが送られてきていた。
俺は思いもよらなかった急展開に、しばらくその場で立ち尽くしていたのであった。
本当は何も聞かず、見て見ぬ振りをするのが一番だ。
そうとは分かっていながらも、俺はどうしても仲間のことが気になってしまっていた。
本当は否定して欲しかったのかもしれない。俺の推測だが、恋人がいることも、ホテルでしたであろう行為のことも。
なんて勝手な話だろう。別に仲間がどういう交友関係を持っていたって俺には関係ないはずだ。
あぁ。こうしてぐるぐるしていても仕方がない。
失礼なのは承知の上で、俺は後ろ側の席でポツンと座っている仲間に声を掛けた。
「なーかま」
彼の名を呼ぶと、ほんの少しだけ驚いた後、柔らかい笑みを携え俺を見る。
「あれ? 彼方くん、だよね。どうしたの? 僕に何か用?」
話し掛けるという第一関門は通った。
緊張をほぐす為息を吐いた後、仲間の耳元に顔を寄せる。
「用ってほどじゃないんだけどさ、授業の後、時間ってある?」
「少しならあるよ」
「そっか! 良かった……じゃなくて、ちょっと話してーって思ってさ。四階のトイレ待ち合わせでOK?」
断られなかった事に安堵して、俺は肩の力が抜けた。
そんな俺を見てか、待ち合わせ場所を指してかは分からないが、仲間は小声でクスクスと笑う。
そんな仕草さえ上品な気がするのは、何故なんだろう。
「トイレで待ち合わせって面白いね。僕と内緒話がしたいの?」
「うーん、まあ、そう? かも?」
「分かった。じゃあ授業の後、昨日の場所でね」
そこでタイミングよく始業のチャイムが鳴った。
教授が教室へ入ってくる前に、文の隣に着席する。
出席を取る教授の声も聞こえず、俺はうわの空だ。
もっと別の場所が良かったか? とは思うものの、人に聞かれたらマズい内容であることに変わりはない。
特に文だ。彼に聞かれたらあいつは何を言い出すか分からない。根はいいやつだけど、なにせ思ったことをそのまま言ってしまう癖があるので、無自覚に人を傷つけてしまうのだ。
「彼方ー。彼方剛、いないのかー?」
「! はい! いまーす」
「おい剛、何してんだよ」
完全に話を聞いていなかった俺は、隣に座る文にシャーペンで腕をツンツンされた。
「お前がそんなんなるって珍しいな」
「まー、そーかも」
一講から四講まで、俺は仲間と何を話そうかと考えるだけで脳のキャパシティを全て使っていた。
各々の授業で、スクリーンに映し出されるスライドの板書はしたが、話はほぼ左から右に流れていく。
確かに飲みすぎた次の日や寝不足な日は授業に集中できない。
ただ、一人の人間の事で頭がいっぱいになって、授業が手につかないと言う状況は初めてだった。
いきなり昨日のことを切り出していいのか?
いや、やっぱり最初は世間話?
でも仲間は少ししか時間がないようだし。
「何百面相してるんだよ。つか、朝に話しかけてたの仲間? なんであんな地味なやつ……」
「あー、ちょっとな」
「ふーん?」
なんだか文は面白くなさそうにしている。
確かに今まで俺が仲間に話しかける事など一度もなかった。
それなのに、朝に話しかけてからずっと俺が変な顔をしてる事に疑問を抱いたのだろう。
「ほら、授業集中しないとまた怒られるぞ」
「それは勘弁」
そう俺は肩を上げて苦笑すれば、教授へと目を向けた。
ようやく四講を終え、荷物をまとめてさっさと教室を出る。
その日の講義はやけに長く感じたのは、きっと仲間との約束が待ちきれなかったから。
「剛、なんか用事か?」
「まあそんなとこ。また明日な」
「おう、また明日~」
ひらひらと手のひらを振る文に背を向けて、俺は昨日仲間と話したトイレへと早足で向かった。
教室を出て速攻待ち合わせ場所についた俺は、鏡の前で髪を整えながら彼を待つ。
いつ来てくれるんだろう。そんな期待を抱えながら。
五分ほど経った後、仲間はのんびりとした仕草でスルッと俺の隣へと並んだ。
「お待たせ、ごめんね。待たせちゃったかな」
「いや! 全然。来てくれてありがとな」
「で、こんなところで僕になんの話?」
当然の疑問だ。
世間話を~なんて思っていたが、こう切り出されてしまえば、俺は呼び出した理由を隠す事などできなかった。
「あのー……俺さ、昨日見ちゃって」
「ん? 昨日? 何を?」
「その、お前が、男とラブホ入っていくとこ……」
そういうと仲間は堪えきれなくなったようにあはは、と笑い出した。仲間ってこんな風に笑うんだ。
「あー、見られちゃった? で、何? 彼方くんは僕を揺すりに来たわけ? それともみんなにバラす?」
自嘲気味に仲間は笑顔を取り繕って見せるが、俺は本能的に察知してしまった。
ヤバい。今、仲間のこと傷付けたかも。
口元は笑っているが、目は全く笑っていない。
それどころか、俺を見定めるかのような鋭い視線だ。
だから俺は慌てて否定しようとするが、仲間の表情は強張ったままだ。
「そんなことしない! けど、お前に教えて欲しいことがあって」
「何? 男同士のセックスの仕方とか?」
「ちがっ……!」
セッ……エッチな事の話題なんて、普通あって二日目の人間にぶち込むか?
けれど俺が待ったをする前に、仲間はスマートフォンを取り出して、カレンダーアプリを開いた。
「最近予定が詰まってて。来週の火曜日とかは空いてるけど、僕とホテル行く?」
今日は木曜日だから、来週の火曜まで予定が……。それって、あの男と会うとか? と考えて、首を振る。
いやいやそれは仲間の自由だろ。何勝手に憶測してブルーになってるんだ。
「ホテルは行かない、けど、さ。俺、女の子が苦手で。だから男同士ってどうやって恋愛するのかなーとか、気になって……」
するとまた仲間は笑いだす。次は本当におかしいといった砕け具合で。
こいつって、笑うと可愛い。眼鏡を外して澄ました顔はかっこいいのに、笑顔はこんなに表情が解けるんだな。
「なに? 興味本位? それとも彼方くんもゲイなの?」
「それが俺、よく分かんなくて。その、エッチな事、もした事なくて……」
って俺、何を言ってるんだ。恥ずかしすぎる。大学で二年間つるんできた文にもこんな話したことないのに。
「へぇ、彼方くんって童貞なんだ」
「まぁ……」
事実を言い当てられて、俺は思わず口籠もる。
けれど仲間はそんな俺の様子すら楽しんでいるようだった。
「それなら丁度いいんじゃない? 実践授業って事で。火曜の夜、ここのホテルで待ってる。あ、これ連絡先ね」
すると仲間は俺の話も聞かず、メッセージアプリのQRコード画面を開いて俺に向けてきた。
ええいままよと俺もスマートフォンを取り出して、仲間の画面に表示されたそれを読み取ると、そこには「S」と記された連絡先が表示された。アイコンはおそらく仲間の後ろ姿だ。
「ありがと。今スタンプ送った」
「ゴウってアカウント? 了解、友達追加しておくね」
「仲間――!」
俺はホテルでの待ち合わせに頷いてはいない。
けれど仲間は俺の許諾を待つ前に、俺に背を向けた。
「詳しい話はまた来週。ここで誰かに聞かれても困るでしょ? じゃあ僕準備があるから。またね、彼方くん」
そう言い残すと、彼は何事もなかったかのようにトイレから出ていく。
呆気に取られた俺を、一人置いて。
「なんか、すごい話になっちゃったかも」
仲間とのトーク画面を見返すと、ラブホテルのリンクの後に可愛らしい猫が「よろしくお願いします」と頭を下げているスタンプが送られてきていた。
俺は思いもよらなかった急展開に、しばらくその場で立ち尽くしていたのであった。
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