釣りガールレッドブルマ(一般作)

ヒロイン小説研究所

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⑤次の日、学校に行くと新しい臨時の先生が来るから集会で集められた。海馬先生だ。
 颯太にレッドブルマを持ってくるように言った海馬先生が臨時講師となったのだ。さらに、陸上部顧問をするそうだ。
 集会の後に、レッドブルマの所に颯太先輩がすぐにやってきて、 今日来たあの先生に俺は頼まれたんだと教えてくれた。意外なところで会うもんだ。
「もう一度考え直してくれ、レッドブルマを売ってくれ !」
「先輩、その話は終わりにしてください。売りません!」
 颯太先輩は海馬先生に部屋へ呼ばれた。 
「体育を受け持つんだが、君はそんなに運動は得意ではないそうだな。でも、俺の言うことを聞けば成績は良くなる。他の先生に頼んであげてもいいぞ。お前の成績はこれで完璧だ。その代わり分かってるな、何としてもADと書いてあるブルマを俺のところにもってこい。俺もあの女の陸上部担当となった 盗む機会があったら盗むが、それよりもお前の早く持ってこないと今の成績の話はご破算だ」
「はい、でも、脱がしたり、盗ったら犯罪者になってしまいますよ」
「大丈夫だ、テレパシーで記憶を消すことが出きる。安心しろ!」
 陸上部の練習が始まった。
「気をつけ、礼、お願いします」
「今日から陸上部担当となった。宜しく、練習始め」
「はい!」
「浜崎、話があるんだ。ちょっと、来てくれ」
 体育教官室に呼ばれてレッドブルマは注意しながら部屋に入って行った。
「失礼します、浜崎です」
「ここに座れ、浜崎は海に行く時にレッドブルマーを履いていくそうだが、その中に AD と書かれたレッドブルマンがあるはずだ。それは一体、誰から借りてるのかな、それとも浜崎、自分のものか」
「いえ、あれは海専用のもので、ある人から海に行く時には股が濡れないようにと、あのレッドブルマを履いていくように勧めら、いつも借りているんです」
「それは誰だ!」
「ごめんなさい先生、教えられません。個人情報です」
「そうか、俺の言うことが聞けないということはこの陸上をやっていく中で不利になるということだ。どうだ ADと書いてあるレッドブルマのことを教えてくれ」
「先生、私は自分の力で頑張ります。これ以上話がなかったら失礼します」
 レッドブルマは、木陰で変身した。
「マリンジャスティスレッドブルマーチェンジアップ!」
 最後にかわいくウインク!
 顔はタコ、手はイカの触手だ、間違いなく、この前の海魔だ。レッドブルマはワカメパンツの臭いを嗅ぎながら脱いでレッドブルマを履き直した。
「今日も、ADと書いてあるレッドブルマなのに気付かれなかったのは不思議だ。
 レッドブルマは、練習が終わり、自分の家に帰ろうとしたら後から追いかけてくる気配を感じた。木陰で変身ををしてバイザー越しに見ると、頭はイカのようになっていて手は触手のようになっている。先生の仲間か手下が私を、いやレッドブルマを狙っている。
 海にいる魔物のはずなのに陸上にどうして海魔がいるんだろう。急いで家に帰ってレッドブルマに変身をした。
「マリンジャスティスレッドブルマーチェンジアップ!」
  最後にかわいくウインク!
 家を見張っている海魔をバイザー越しに見ると、さっきと同じイカの触手海魔だ。マリンジャスティスレッドブルマはわざと自分の姿が海魔に見えるようにして後をつけさせることに成功した。
 山の中に連れ込んだ時、海魔に向かって叫んだ。
「私の後をつけて何をする気」
「気づいていたのか、お前のそのブルマを奪い取る」
「そんなことはさせない、やッ~」
 マリンジャスティスレッドブルマは漫画のように海魔をチョップや 蹴ったりして攻撃するが、ふわふわとして何の反応もなかく、苦戦していた。そこへなぜか颯太先輩がやってきた。
「この前見たヒロインだ、おいどうしたんだ」
「あいつは海魔よ、あの海魔をやっつけるの、危ないから下がって」
 颯太先輩はマリンジャスティスレッドブルマの真後ろに隠れた。そして、マリンジャスティスレッドブルマが敵に集中してると、ブルマの腰のゴム部分に手を当て、そしてレッドブルバーを下にずり降ろした。
「きゃあぁぁぁっ~何、ぃやぁ~」
 マリンジャスティスレッドブルマは、膝まで降ろされてしまった。マリンジャスティスレッドブルマは脱がされないようにブルマを持つ。
「蒼汰さん、止めて!」
「お前、パンツがワカメになっている」
「見ないで、恥ずかしい」
 マリンジャスティスレッドブルマは、颯太の頬を叩いて飛ばした。そして膝下まで下がったブルマを急いで上に上げた。
 颯太先輩が、そこまでしてこのレッドブルまを盗もうとするなんて思ってもいなかった。とにかく、まずはこの海魔をやっつけることが先決だ。
 マリンジャスティスレッドブルマは、聖剣を太腿のレッグホルスターから抜いてジャンプした。そして、太陽の光を反射させた。
「レッドブルマ、レインボーサンシャワー」
 海魔はキラキラと光りながら消え去っていった。

 颯太先輩は、海馬先生と話をしていた。
「すみません、失敗しました。でも、本当に俺がブルマを脱がしたということは記憶からなくなるんですよね」
「そうだお前がやったということは記憶からなくなる。例えば、一緒にこい、あの女の子を見ろ、 俺が例えば、スカートをめくる」
「きゃあ、先生、何するんですか」
 俺が呪文をテレパシーで送るとどうなるか。
「君、今、何かされたかな」
「いえ、何もされません、先生さようなら」
 女の子は先生にスカートをめくられたことを覚えていないのだ。
「颯太、これでわかったか、俺は記憶を消せる。だからブルマを脱がしても記憶を消すことができる。もし陸上部であの女がADのブルマを履いてたら、颯太、友達と協力してブルマを脱がすんだ」
「学校では、ちょっとまずいじゃないですか」
「いや、全員の記憶を俺が消す」
 颯太先輩は、レッドブルマが好きなのでやりたい気持ちと嫌われたくない気持ちでびみょうだった。
「ところで、レッドブルマを膝まで降ろしたらワカメのパンツを履いてました」
「あいつは海の守り神、だからパンツはワカメだったのか」
 颯太は考えた。ブルマを脱がしたら、あのワカメはどうなるのだろうか、まあ脱がしてからのお楽しみというところだな。
「颯太、必ずマリンジャスティスレッドブルマのブルマを脱がすんだ」
「あのヒロインの名前、マリンジャスティスレッドブルマって言うのか、でも、今日失敗したから警戒されているかも」
「いや、人間というものは優しいところが弱点だ。きっと隙ができる、チャンスを逃すな」
 颯太は、お金が欲しかった。同じようにお金の欲しいやつと協力すればいいと気付いた。
「颯太、お前なら出来る。あのマリンジャスティスレッドブルマのレッドブルマを脱がして持ってこい」
「わかりました。ついでにあのパンツのわかめも気になるので、どうせ記憶が消せるならあのワカメパンツも脱がしてもいいですか」
「もちろんだ、記憶を消す。俺が必ずやるからお前の好きなようにして大丈夫だ」
 颯太は何でもできるという欲望が海魔に利用されてしまった。
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