釣りガールレッドブルマ（一般作）

⑥

⑥ 跳び箱の中で、気絶しているマリンジャスティスレッドブルマを抱えるようにして太ももの上にのせて浜崎君は、体育倉庫の中で隠れていた。
  誰かが入って来た時、マリンジャスティスレッドブルマが目を閉じたまま、うわごとのように話そうとしている。声を聞かれたら見つかってしまうと焦った浜崎君はマリンジャスティスレッドブルマの顔を自分の方に向けてキスをしてふさいだ。違和感を感じて目を大きく開いたマリンジャスティスレッドブルマは状況は把握出来なかったが、隠れているということは理解できたのでキスを続けていた。
  浜崎君に身をゆだねていたら、突然、思いがけない出来事が起き、自分の体を見た。ヘルメットとバイザーが消えて素顔になり、上はTシャツ、そして下のレッドブルマは消えワカメパンツに、その後、ワカメパンツも消えた。
「えっ、海野せ～」
   浜崎君は、抱き抱えていて下半身の隠れている部分が素肌であることが分かった。浜崎君に何も言われたくないレッドブルマは、浜崎君の顔を左右の手で挟んで、今度はレッドブルマの方から積極的にキスをしてしゃべれないようにした。
  体育倉庫に入ってきた者は、さらに近寄って来て、隠れている跳び箱の上に手を置いて叩き、去って出口まで来た時、二人はキスをやめた。
　驚きながらもほっと安心した浜崎君は、思わずくしゃみが出てしまった。
「ハックション～」
　出口まで戻った者が跳び箱の隣に来た。
「跳び箱の中にいるのはだれだ」
　跳び箱の中で二人は小さな声で話し合った。
「浜崎君は隠れていて私が戦うから」
「変身解除になって下に何も穿いてない先輩は僕が守る、隠れていて」
   跳び箱の一番上がとられて、二人は見つかってしまった。
「あっ、ぃやあ～ん」