美少女仮面とその愉快な仲間たち(一般作)

ヒロイン小説研究所

文字の大きさ
35 / 84

④エスポワールプチットは、大人が学生にお金を脅し取っている現場にいた。

「悪は、このエスポワールプチットが許しません!」

  自分なりのポーズを決めて構えた。

「かわいい~、本物か、お前は?」

「こんなちんけな学生より、有名な、正義のヒロインの方が、いじりがいがあるぜ」

「ロリコンが、おまえは?」

「こいつを人質にして、本名のエスポワール美人ちゃんにイタズラしようぜ!」

「あなた達のその心、エスポワールプチットが許せませんわ、やっつけさせていただきます」

「ははは~、やっつけさせていただきます、だってよ、やれるものなら、やってみろ!」

 エスポワールプチットは、バトンを出して回し魔法陣を出して唱えた。

「エスポワールプチット、わんわんガブガブ!」

  近くにいたおとなしそうな犬が、歯をむき出して、悪い大人に吠え出した。逃げ出した大人のお尻を、がぶりと噛みついた。

「いた~い~、くるな、おい、やめ~」

「痛い、尻噛まれた~」

「エスポワールプチット、頼む、許してくれ!」

「謝る相手が違いますわ」

「学生君、ごめんなさい、許してくれ、エスポワールプチットに、速く、言ってくれ、お尻かじり犬をやめさせてくれー~」

「ありがとうございます。エスポワールプチット、もう~」

「分かりましたわ」

 エスポワールプチットがバトンを大きく回し、

「エスポワールプチット、ダウン!」

  犬は、また、おとなしい性格に、もどった。悪い大人は、走って逃げた。

「覚えていろよ、エスポワールプチット、仕返しはしてやるからな~」

「忘れてしまいましたわ、心を入れ替えて、良い人間になる魔法を」

「本当にありがとうございます」

「正義の心は、広まりますわ、それでは、ごきげんよう」

 エスポワールプチットがマントで身を隠した時に、少年が声をかけた。

「エスポワールプチットの正義の心に尊敬してます、握手してください」

  エスポワールプチットは迷ったが、尊敬しているという言葉で、良い気分になり、手を出した。

「あっ、ここは目立って他の人も握手をエスポワールプチットにお願いするかもしれないから、あそこがいいです。人がいないです」

  少年は、人に見られない物陰に手を引いて行った。エスポワールプチットは、普通の人間には負けないので何も心配していない。

  「私は、魔少年!」

 指をパチンと鳴らした。一瞬にして、エスポワールプチットは違う世界を見ていた。

  
感想 1

あなたにおすすめの小説

14歳で定年ってマジ!? 世界を変えた少年漫画家、再起のノート

谷川 雅
児童書・童話
この世界、子どもがエリート。 “スーパーチャイルド制度”によって、能力のピークは12歳。 そして14歳で、まさかの《定年》。 6歳の星野幸弘は、将来の夢「世界を笑顔にする漫画家」を目指して全力疾走する。 だけど、定年まで残された時間はわずか8年……! ――そして14歳。夢は叶わぬまま、制度に押し流されるように“退場”を迎える。 だが、そんな幸弘の前に現れたのは、 「まちがえた人間」のノートが集まる、不思議な図書室だった。 これは、間違えたままじゃ終われなかった少年たちの“再スタート”の物語。 描けなかった物語の“つづき”は、きっと君の手の中にある。

ノースキャンプの見張り台

こいちろう
児童書・童話
 時代劇で見かけるような、古めかしい木づくりの橋。それを渡ると、向こう岸にノースキャンプがある。アーミーグリーンの北門と、その傍の監視塔。まるで映画村のセットだ。 進駐軍のキャンプ跡。周りを鉄さびた有刺鉄線に囲まれた、まるで要塞みたいな町だった。進駐軍が去ってからは住宅地になって、たくさんの子どもが暮らしていた。  赤茶色にさび付いた監視塔。その下に広がる広っぱは、子どもたちの最高の遊び場だ。見張っているのか、見守っているのか、鉄塔の、あのてっぺんから、いつも誰かに見られているんじゃないか?ユーイチはいつもそんな風に感じていた。

勇者と聖女の息子 アレン ランダムスキルを手に入れて愉快に冒険します!

月神世一
児童書・童話
伝説のS級冒険者である父と、聖女と謳われた母。 英雄の血を引く少年アレンは、誰もがその輝かしい未来を期待するサラブレッドだった。 しかし、13歳の彼が神から授かったユニークスキルは――【ランダムボックス】。 期待に胸を膨らませ、初めてスキルを発動した彼の手の中に現れたのは…プラスチック製のアヒルの玩具? くしゃくしゃの新聞紙? そして、切れたボタン電池…!? 「なんだこのスキルは…!?」 周りからは落胆と失笑、自身は絶望の淵に。 一見、ただのガラクタしか出さないハズレスキル。だが、そのガラクタに刻まれた「MADE IN CHINA」の文字に、英雄である父だけが気づき、一人冷や汗を流していた…。 最弱スキルと最強の血筋を持つ少年の、運命が揺らぐ波乱の冒険が、今、始まる!

ぼくのだいじなヒーラー

もちっぱち
絵本
台所でお母さんと喧嘩した。 遊んでほしくて駄々をこねただけなのに 怖い顔で怒っていたお母さん。 そんな時、不思議な空間に包まれてふわりと気持ちが軽くなった。 癒される謎の生き物に会えたゆうくんは楽しくなった。 お子様向けの作品です ひらがな表記です。 ぜひ読んでみてください。 イラスト:ChatGPT(OpenAI)生成

童話絵本版 アリとキリギリス∞(インフィニティ)

カワカツ
絵本
その夜……僕は死んだ…… 誰もいない野原のステージの上で…… アリの子「アントン」とキリギリスの「ギリィ」が奏でる 少し切ない ある野原の物語 ——— 全16話+エピローグで紡ぐ「小さないのちの世界」を、どうぞお楽しみ下さい。 ※高学年〜大人向き

鬼狩りトウヤ ―鬼でありながら鬼を斬る少年―

かさい さとし
児童書・童話
少年トウヤは、鬼に姉を殺された。 その夜、彼は復讐を誓う。 だが―― 彼自身もまた、鬼だった。 鬼王の血を引きながら、角を持たず生まれた“異端”。 鬼の里を捨て、人間界へ逃れたトウヤは、鬼を狩る者として生きる。 鬼でありながら鬼を斬る少年。 その正体が知られれば、討伐されるのは彼の方だ。 それでも彼は刀を振るう。 姉を奪った鬼を、この手で滅ぼすために。 鬼を狩る者たちの中に、鬼がひとり。 やがて彼は知ることになる。 この復讐の果てに―― 自分が“最後の鬼”になる運命を。 ※毎日12時頃投稿

GREATEST BOONS+(下)

丹斗大巴
児童書・童話
 【GREATEST BOONS ~幼なじみのほのぼのバディがクリエイトスキルで異世界に偉大なる恩恵をもたらします!~】をより楽しんでいただくための『SS集と情報集』です。  【GREATEST BOONSはどんな物語?】  幼なじみの2人がグレイテストブーンズ(偉大なる恩恵)を生み出しつつ、異世界の7つの秘密を解き明かしながらほのぼの旅をする物語。  異世界に飛ばされて、小学生の年齢まで退行してしまった幼なじみの銀河と美怜。とつじょ不思議な力に目覚め、Greatest Boons(グレイテストブーンズ:偉大なる恩恵)をもたらす新しい生き物たちBoons(ブーンズ)とアイテムを生みだした! 彼らのおかげでサバイバルもトラブルもなんのその! クリエイト系の2人が旅するほのぼの異世界珍道中。  挿入できる挿絵の上限にもうすぐ達してしまうので本編と区別し、さらに『上・下』に拡大しました。便利な「しおり」機能を使って読み進めることをお勧めします。さらに「お気に入り登録」して頂くと、最新更新のお知らせが届いて便利です!

運よく生まれ変われたので、今度は思いっきり身体を動かします!

克全
児童書・童話
「第1回きずな児童書大賞」重度の心臓病のため、生まれてからずっと病院のベッドから動けなかった少年が12歳で亡くなりました。両親と両祖父母は毎日のように妾(氏神)に奇跡を願いましたが、叶えてあげられませんでした。神々の定めで、現世では奇跡を起こせなかったのです。ですが、記憶を残したまま転生させる事はできました。ほんの少しだけですが、運動が苦にならない健康な身体と神与スキルをおまけに付けてあげました。(氏神談)