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僕がこの飛行船に来たのは、2ヵ月と3日前。
ベッドとユニットバス、備え付けの小さな机とその上には楕円形の鏡。
ベッドの横の壁には小さな丸窓が2つ。
気が付いたらここに居た。
記憶喪失?って訳でも無いけど、どうやってここに来たのか思い出せないや。
「それを記憶喪失って言うんだろう?」だって?違うんだ。
ここが夜空の中を漂う飛行船なのは小窓から見下ろさなくてもわかっていたし、これから僕がする「よーいどん」と「星貼り」の事も……もう僕はちゃんと知っているんだ。
*
部屋を出ると両サイドには沢山のドアが並んでいて、廊下はふかふかな絨毯みたいな感じ。
この先にはホールがあって、大きなグランドピアノが置いてある。
今からそこを目指すのだけど、何せ部屋から出るのも初めてだから、僕は少しドキドキしていた。
右側のドアだけ数えてもう10個だけど、誰もドアから出てくる気配が無いし、廊下の突き当りが近くなってる気がしなくて、だんだん不安にもなってきていた。
ドアノブが動く気配がないかキョロキョロしながら進んでいくと、左側のドアノブが少し動いた気がする。
僕はそのドアから2つ手前で立ち止まり、少しワクワクしながらドアが開くのを待っていた。
ベッドとユニットバス、備え付けの小さな机とその上には楕円形の鏡。
ベッドの横の壁には小さな丸窓が2つ。
気が付いたらここに居た。
記憶喪失?って訳でも無いけど、どうやってここに来たのか思い出せないや。
「それを記憶喪失って言うんだろう?」だって?違うんだ。
ここが夜空の中を漂う飛行船なのは小窓から見下ろさなくてもわかっていたし、これから僕がする「よーいどん」と「星貼り」の事も……もう僕はちゃんと知っているんだ。
*
部屋を出ると両サイドには沢山のドアが並んでいて、廊下はふかふかな絨毯みたいな感じ。
この先にはホールがあって、大きなグランドピアノが置いてある。
今からそこを目指すのだけど、何せ部屋から出るのも初めてだから、僕は少しドキドキしていた。
右側のドアだけ数えてもう10個だけど、誰もドアから出てくる気配が無いし、廊下の突き当りが近くなってる気がしなくて、だんだん不安にもなってきていた。
ドアノブが動く気配がないかキョロキョロしながら進んでいくと、左側のドアノブが少し動いた気がする。
僕はそのドアから2つ手前で立ち止まり、少しワクワクしながらドアが開くのを待っていた。
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