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しおりを挟むすると、すぐにそのドアからは、背が高くてゴージャスな髪形の女の人が出て来た。
頭の上がモンブランケーキみたいで、出口に少し引っかかったし、小首を傾げると頂上が揺れて面白かった。
赤いドレスの裾が何段にもなっていて、それもゴージャスだなって思った。
「あら?初めましてでしょ?ボク?であってるかしら?」
その人は少し腰を屈めると、僕に目線を合わせて微笑んでくれている。
「はじめまして。僕はここにきて初めて誰かに会いました」
「あら、そうなのね?じゃあ私と一緒に行きましょうか?」
「ありがとうございます。僕、一人で少し寂しかったんです」
「うふふ。大丈夫よ?ここは素敵な人しかいないから」
その人が差し出してくれた手をとると、僕の手がすっぽりと包み込まれた。
何だか安心するなぁと思いながらも、懐かしさが不思議と悲しかった。
前にもこんな事があった気がするけど……?
その事が何なのか思い出せなくて、だから悲しいんだと僕は思った。
「今日か明日くらいに「よーいどん」が来ると思うわ。ボクちゃんは大丈夫?」
「はい。ちゃんと知っています!でも……初めてだからドキドキしています」
「私も初めてはドキドキしたわよ?でも乗り越えたら気持ちが良いわ!」
「そうなんですね、楽しみです」
「ふふっ。私もボクちゃんともっとお喋りができるのを楽しみにして、沢山頑張って来なきゃね!」
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