empathy

hana4

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最終話.

「たぶんさ、もう俺たちの「同期」って終わってるよね?」

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「うん……さっきね?」

「それさ、東京に着いてすぐだと思うよ?」

「えっ?」

「改札出てすぐ一瞬寂しくなってになった気がしたんだ。
 でも、隣でなっちゃんも楽しそうにしてくれてて、だから、俺も楽しくなってきてそんな事忘れちゃってたけど……

東京に来てからの境界線を確認するのも忘れるほど、私自身が楽しんでいた。

でも、あんなに「気が合って」いたのが「同期」じゃないというのなら……



「俺、結構前から──なっちゃんの事好きだったんだ」

涼君の真っ直ぐな視線のせいで、熱くなった頬を晒したまま息をのむ。

「最初はたまたまだったんだ。
 面白いなって思って聞いてた先生の話を、なっちゃんもすっごい楽しそうに聞いてるのが目に入って……
 それから何となくなっちゃんの表情を目で追うようになってた。
 そしたら俺と好きな物とかも似てて嬉しくなったし……
 いつも相手の事を一生懸命考えてて、自分の好きな事は一人で楽しんでたりとか、結構顔に出ちゃうの可愛いなっ……

 ってか、うん。……好きだなって」

「えっ!」

「あ゛ーっ!告白って……めっちゃ恥ずかしっ」

がばっと顔を隠して突っ伏した涼君の耳が、私と同じぐらい赤いと思う。

「あっ……なっちゃんがたまに変わるのとか不思議だったけど、
 それは誰かとしてたからなんだね?
 はぁ、なんか今やっと、色々とスッキリした……」

涼君と「同期」していても、の動きだけではわからなかったを言葉にして伝えてもらった。

一緒に居れば「同期」していなくても二人ともって気持ちがわかり合えた。

自分勝手な私の告白をしても、それでもまた「好き」だと言ってくれた。



「言葉」にして直接伝えなければ、本当のは伝わらないんだ。
自分の中に彼のがある時には信じられなかった事が、真実となって目の前にあった。

真っ直ぐぶつけて貰ったに答えるために、私も同じだけ心を開いたことを伝えなければ……


「私も……の前から涼君のことが好きでした」


跳ね起きた涼君は、腕に押し付けてた額が赤い。
視線が重なり、同じが通っているのがわかった。

「っ、やばい、嬉しいけど……」

「「めっちゃ照れるね!」」


「別々」なはずの私たちの声が重なると、二人の新しいカタチが始まる。

[了]
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