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ポンコツロボットと呼ばれた私は、どうやら異世界では向かう所敵なしのようです
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ふと気づくと、視界は闇に支配されていた。
目を開けても認識できる物はそれ以外何もない。
私は一体どうしてしまったのだろうか。
……。
そうだ。思い出した。
目の前の空間に突然現れた怪しく光る裂け目? のようなものに引き込まれてしまったのだった。
『仕事をサボって庭で日向ぼっこをしようとしたら異世界に迷い込んでしまった件について』
こんな話誰が信じてくれるというのだろうか。
そんなことを考えていると、小さな光の点を視界に捉えた。
段々と光量が大きくなり、やがて私の体は包まれた。
思わずその眩しさに目を閉じて、少し経って目を開けると……。
そこは戦場だった。
自分でも何を言っているのか分からない。
だが事実である。
実際、数m先では4人が戦っている。
否、実際には3人と人外なる者1体だ。
その異様な姿の者は、頭の左右から2本の大きなツノが生えており、全身が強靭な筋肉に覆われているようである。
おまけに翼まで生えている。
本で読んだことあるぞ。
あれは俗に言う悪魔というやつか。
その悪魔には3人の人間が挑んでいる。
剣を持つものと、杖を持つもの、槍を持つもの。
皆傷だらけで血を流しており、今にも倒れそうだ。
ふむ。
なぜ私はこんなところに突然ワープしたのだろう。
これは夢というやつなのか?
いや、そもそも私は夢を見ない体質……。
と考えた時、悪魔の視線がこちらを向いた。
ギラギラと赤く光る瞳には、ありありと敵意がみなぎっている。
その視線に気づいたのか他の3人もこちらを振り返った。
一様に驚きの表情を浮かべている。
そりゃそうだよね。
見ず知らずの存在が突然現れたらびっくりするよね。
あ、チョット待って。剣を向けないで。光ってる杖を向けて私を浄化しようとしないで。
内心慌てた時に、突然私の目の前に水の大きな球体が現れた。
その表面には波打つ私の姿が写っている。
銀色の長髪にブルーの瞳。
真っ白なワンピース。片耳には赤いイヤリング……。
そこで突然水の球体が急激に大きくなり、私を包み込んだ。
やがて急激な水流を産み出し、四方八方から襲いかかってきた。
轟音もすることから、相当の水圧があるように思われる。
それから5秒ほど経ち、攻撃が止んだ。
ふむ。
……。
服が濡れた。
ワンピースがペッタリと体に張り付いている。
悪魔の方に目を向けると、驚いているようだった。
他の3人も同様である。
理由は分からないでもない。
普通の人間だったら、先程の水圧には耐えられずに潰されていただろう。
と分析していると、新たな攻撃が襲ってきた。
一瞬ピカッと光ったかと思うと、炎の爆発が起こった。
(少し暖かい)
そう思った瞬間、大爆発が起こった。
立ち上る黒煙。
大きく抉られた大地。
火力は相当のものだったらしい。
ふむ。
……。
服が焦げ落ちた。
私はすっ裸になってしまった。
悪魔は口をあんぐり開けて驚愕している。
3人はというと……姿が見当たらない。
恐らく爆発に巻き込まれて絶命したのだろう。
後でお墓を作るべきだろうか。
と思考した時、悪魔が急接近し丸太のように太い腕で殴りかかってきた。
ギョイーーン!
と鈍い音が響いた。
見ると悪魔の腕はだらんとしている。
恐らく骨が折れたのであろう。
こいつは何者なんだ!?
と思っているのがその表情から見て取れる。
そうだな。
教えてあげてもいいか。
言葉が伝わるか分からないけど。
すぅーーっと息を吸い、言葉を発した。
「私は製造番号TJ8521、ご主人さまに使えないポンコツと言われたロボットだ」
服を燃やしたことを後悔させてやる。
右腕に力を込め、顎めがけてアッパーを繰り出した。
拳が当たった瞬間、悪魔の体は大きく吹き飛び、地面に叩きつけられるとピクリとも動かなくなった。
どうやら死んだようだ。
さて、これからどうしよう。
元いた世界に戻りたいが、その手段が皆目検討つかない。
とりあえず歩いてみるか。
いや、その前に3人を弔うか。
そう私は考えて一人頷いた。
ふむ。
ここどこ?
目を開けても認識できる物はそれ以外何もない。
私は一体どうしてしまったのだろうか。
……。
そうだ。思い出した。
目の前の空間に突然現れた怪しく光る裂け目? のようなものに引き込まれてしまったのだった。
『仕事をサボって庭で日向ぼっこをしようとしたら異世界に迷い込んでしまった件について』
こんな話誰が信じてくれるというのだろうか。
そんなことを考えていると、小さな光の点を視界に捉えた。
段々と光量が大きくなり、やがて私の体は包まれた。
思わずその眩しさに目を閉じて、少し経って目を開けると……。
そこは戦場だった。
自分でも何を言っているのか分からない。
だが事実である。
実際、数m先では4人が戦っている。
否、実際には3人と人外なる者1体だ。
その異様な姿の者は、頭の左右から2本の大きなツノが生えており、全身が強靭な筋肉に覆われているようである。
おまけに翼まで生えている。
本で読んだことあるぞ。
あれは俗に言う悪魔というやつか。
その悪魔には3人の人間が挑んでいる。
剣を持つものと、杖を持つもの、槍を持つもの。
皆傷だらけで血を流しており、今にも倒れそうだ。
ふむ。
なぜ私はこんなところに突然ワープしたのだろう。
これは夢というやつなのか?
いや、そもそも私は夢を見ない体質……。
と考えた時、悪魔の視線がこちらを向いた。
ギラギラと赤く光る瞳には、ありありと敵意がみなぎっている。
その視線に気づいたのか他の3人もこちらを振り返った。
一様に驚きの表情を浮かべている。
そりゃそうだよね。
見ず知らずの存在が突然現れたらびっくりするよね。
あ、チョット待って。剣を向けないで。光ってる杖を向けて私を浄化しようとしないで。
内心慌てた時に、突然私の目の前に水の大きな球体が現れた。
その表面には波打つ私の姿が写っている。
銀色の長髪にブルーの瞳。
真っ白なワンピース。片耳には赤いイヤリング……。
そこで突然水の球体が急激に大きくなり、私を包み込んだ。
やがて急激な水流を産み出し、四方八方から襲いかかってきた。
轟音もすることから、相当の水圧があるように思われる。
それから5秒ほど経ち、攻撃が止んだ。
ふむ。
……。
服が濡れた。
ワンピースがペッタリと体に張り付いている。
悪魔の方に目を向けると、驚いているようだった。
他の3人も同様である。
理由は分からないでもない。
普通の人間だったら、先程の水圧には耐えられずに潰されていただろう。
と分析していると、新たな攻撃が襲ってきた。
一瞬ピカッと光ったかと思うと、炎の爆発が起こった。
(少し暖かい)
そう思った瞬間、大爆発が起こった。
立ち上る黒煙。
大きく抉られた大地。
火力は相当のものだったらしい。
ふむ。
……。
服が焦げ落ちた。
私はすっ裸になってしまった。
悪魔は口をあんぐり開けて驚愕している。
3人はというと……姿が見当たらない。
恐らく爆発に巻き込まれて絶命したのだろう。
後でお墓を作るべきだろうか。
と思考した時、悪魔が急接近し丸太のように太い腕で殴りかかってきた。
ギョイーーン!
と鈍い音が響いた。
見ると悪魔の腕はだらんとしている。
恐らく骨が折れたのであろう。
こいつは何者なんだ!?
と思っているのがその表情から見て取れる。
そうだな。
教えてあげてもいいか。
言葉が伝わるか分からないけど。
すぅーーっと息を吸い、言葉を発した。
「私は製造番号TJ8521、ご主人さまに使えないポンコツと言われたロボットだ」
服を燃やしたことを後悔させてやる。
右腕に力を込め、顎めがけてアッパーを繰り出した。
拳が当たった瞬間、悪魔の体は大きく吹き飛び、地面に叩きつけられるとピクリとも動かなくなった。
どうやら死んだようだ。
さて、これからどうしよう。
元いた世界に戻りたいが、その手段が皆目検討つかない。
とりあえず歩いてみるか。
いや、その前に3人を弔うか。
そう私は考えて一人頷いた。
ふむ。
ここどこ?
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