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旦那様は、おらが守る!
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村娘アイダは、人里離れたお屋敷の女中となった。推定30代で美男美女の旦那様と奥様は、お優しい方々だが一つだけ妙な点があった。
時折、奥様は酷く汗をかいて具合悪そうにハァハァしているべ。でも、お医者様を呼ぶわけでもねえし、旦那様とお部屋に閉じこもっているだけだ。その後、奥様はすぐに元気になるんだけれども、逆に旦那様はベッドの上でグッタリだべ。まさか、奥様は男のエナジーを吸い取る魔物なんじゃねえか? 絶対にそうだ。でも、どうすりゃいいんだべ? ……とりあえず、おらは吸血鬼を退治するみてえに、心臓にぶっとい杭でもガンガン打ち込んどくべか!
アイダは成功した。だが、旦那様は凄まじい形相で息絶えた奥様の亡骸にすがり泣き叫んだ。「これで奥様にエナジーを吸われることはなくなったべ」と言ったアイダを旦那様は睨みつけた。
「エナジーは不足すると苦しいが、その逆もまた然りだろう。”過ぎたるは猶及ばざるが如し”だ。過剰に溢れ続ける体質の妻より”それ”を定期的に分け与えてもらっていたからこそ、私はとうに90才を超えた今もこの姿を保つことができていた。妻はあらゆる意味で私の命そのものだったのだ!」
――fin――
時折、奥様は酷く汗をかいて具合悪そうにハァハァしているべ。でも、お医者様を呼ぶわけでもねえし、旦那様とお部屋に閉じこもっているだけだ。その後、奥様はすぐに元気になるんだけれども、逆に旦那様はベッドの上でグッタリだべ。まさか、奥様は男のエナジーを吸い取る魔物なんじゃねえか? 絶対にそうだ。でも、どうすりゃいいんだべ? ……とりあえず、おらは吸血鬼を退治するみてえに、心臓にぶっとい杭でもガンガン打ち込んどくべか!
アイダは成功した。だが、旦那様は凄まじい形相で息絶えた奥様の亡骸にすがり泣き叫んだ。「これで奥様にエナジーを吸われることはなくなったべ」と言ったアイダを旦那様は睨みつけた。
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